時速100km超え?! 地球上で最も速い生物とは

世界で最も走るのが速い人類は、現時点ではジャマイカの元陸上競技短距離選手のウサイン・ボルトさんだといわれています。
しかし、もしも地球上全ての生物が100m走をしてみたら、一体誰が一番速いのか気になるところですよね。

そこで今回は、地球上で最も速い生物を陸海空に分けてご紹介します。

陸上のチャンピオン「チーター」

狩りの名手とされるチーターは最高速度が時速100kmを超えるといわれる猫科の動物で、陸上では名実ともに世界一速いスピードハンターです。

一般的にチーターの体長は約1.2〜1.5m前後で、体重は約30〜70kgほどと個体差によって大きな違いがあります。走るスピードも個体によって違いはありますが、最大で時速120kmにもおよぶでスピードで走るチーターもいるそうです。

ケニアで1965年に行なわれた検証では、約200mもの距離を7秒ほどで走り抜けた様子が記録されており、100mの距離であれば3秒から4秒程度で走れることが判明しています。
ただし持久力のなさが弱点で、このスピードで走れる距離は200〜500mほどといわれています。

海上のチャンピオン「バショウカジキ」

海の中で最も速いとされているのが、スズキ目マカジキ科のバショウカジキです。全長は約3.5mほどで、重量は約100kgにもおよぶ大型魚に分類されています。

バショウカジキは水中で時速110kmのスピードで泳ぐことができ、魚類の中では最速としてギネスブックに登録されています。
泳ぐときの水の抵抗を弱められるようボディは流線型になっているのが特徴で、後部には強靭な筋肉が集中するなど、体の全てが高速で泳げるよう進化を遂げた魚といえます。

さらに、高速で泳げる一方で大きな背びれや長い腹びれを使い、いざというときはブレーキをかけられるようになっています。しかし、あまりにも高速なので船に衝突することも多く、イギリスの軍艦にカジキの鋭い吻が突き刺さって浸水させたという逸話もあるほどです。

空のチャンピオン「ハヤブサ」

空だけでなく、地球上で最も高速だとされている動物がハヤブサです。ハヤブサ目ハヤブサ科に属する鳥類で、全長はオスで約40〜45cm、メスで約45〜50cm、体重は約0.5〜1.5kg程度になります。

ギネスブックでは時速300kmと登録されていますが、これまでの検証の結果350kmを超えるスピードで飛ぶことが分かっています。
ただし、ハヤブサが最も速く飛べるのは狩りのために上空から急降下するときで、通常の水平飛行をしているときは時速100km前後で飛んでいるそうです。

まとめ

地球上で最も速い生物を陸海空に分けてご紹介しました。
野生生物はスピードを正確に測定することがとても難しいため、実は現在でも地球最速の生物についてはさまざまな論議があるようです。

今後の計測方法の進歩によっては、現時点では最速とされている生物の順位が変わってしまうことも考えられますので、新たな結果を楽しみに待ちましょう。

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