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知る・学ぶ 2022-08-18

カンガルーやコアラが有名な「有袋類」! 代表的な動物と生態について

有袋類(ゆうたいるい)とは哺乳類の1つのグループであり、その中でも腹部にある袋状の器官・育児嚢(いくじのう)で子どもを育てる動物のことを言います。
有名なところではカンガルーやコアラがいて、有袋類のほとんどがオーストラリア周辺の地域に住んでいます。

今回は、この有袋類の代表的な動物や生態についてご紹介していきます。

約300種! 有袋類の特徴とは?

有袋類は哺乳類の約4300種の中で、約300種とされています。
有袋類の特徴の中で最もわかりやすいのが、名前の由来にもなっている、子どもを育てるための腹部にある袋状の器官「育児嚢」を持っていることです。
(なお、有袋類の中でも育児嚢が無く痕跡しか確認できない種類がいたり、有袋類以外にも育児嚢を持っていたりする生物もいます。)

有袋類が育児嚢で子育てをする大きな理由は子どもが発育の不完全な状態で産まれてくるためで、出生直後にすぐ育児嚢に入り、内部で乳を飲みながらしばらくはここで母親に守られて成長していきます。

哺乳類の中には出産後にすぐに立ち上がることができるような動物もいる中で、有袋類の子どもは本当に未熟な状態で産まれてきます。
なぜ未熟なままで産まれてくるのかは一般的な哺乳類の雌がもつ「胎盤」が関係しています。

有袋類には「胎盤」がない?!

私たち人間を含む多くの哺乳類は、妊娠中に「胎盤」という器官を通して子どもに栄養を与えますが、有袋類はこの胎盤がないか、あっても十分に栄養を与えることができないのです。

これが、有袋類の子どもが未熟な状態で産まれてくる最大の理由です。

いくつ知ってる? 有袋類の動物たち

では、有袋類の代表的な動物をご紹介します。

カンガルー

カンガルーは有袋類の中でも特によく知られているでしょう。
動物園やテレビ、図鑑などでカンガルーの子どもが育児嚢の中から顔を出している姿を一度は見たことがあるかと思います。
カンガルーの仲間は、主にオーストラリア大陸に生息していて、タスマニア島、ニューギニア島でも見られます。
カンガルーを含む他の有袋類もほぼこの地域に生息しています。

ワラビー

ワラビーもカンガルーと同じく有袋類の中ではおなじみですが、姿形はカンガルーと同じで、その違いは「大きさ」です。
カンガルーよりも小型な種(25kg以下)がワラビーに分類されます。環境への適応能力が高く、ペットとして飼育することも可能です。

コアラ

コアラは地上を駆け巡るカンガルーとは違い、生活のほとんどを樹上で過ごし、ユーカリをはじめとした樹木の葉や芽を食べています。ユーカリの葉が好きなことは有名ですね。
コアラは有袋類の中で「コアラ科コアラ属」に分類されているのですが、この中にコアラの他の動物がおらず、コアラが唯一だという珍しい分類になっています。

ウォンバット

かわいらしい丸いシルエットが特徴的なウォンバットも有袋類の仲間で、オーストラリア大陸の限定地域に生息しています。
ウォンバットの育児嚢は少し変わっていて、後ろ向きに開いているため、そのおかげで子どもは産まれてすぐに育児嚢に入ることができます。

フクロモモンガ

フクロモモンガは「モモンガ」ではなく、モモンガのような外見をしている体長が20cmほどの有袋類の仲間です。
最近ではペットショップでも姿を見るようになり飼育もできるのですが、樹上を駆け回って滑空するため、大きな飼育ゲージが必要になります。

フクロネコ

フクロネコも上述のフクロモモンガと同じように「フクロ」という言葉が名前に入っている有袋類になります。
そして「ネコ」ともありますが、見た目はネコよりもネズミのような姿をしています。
フクロネコは環境破壊や外敵、感染症などの原因によってオーストラリア大陸では絶滅してしまったため、わずかにタスマニア島に生き残っている限りで、こちらも絶滅が危惧されています。

なお、有袋類は「袋」を持っているだけあって「フクロ」と名前がつく種類が多いです。
他にも、フクロアリクイ、フクロオオカミ、フクロギツネ、フクロモグラなどが存在します。

バンディクート

バンディクートも「フクロウサギ」と呼ばれることがあり、ウサギと違って口先がネズミのように尖っています。
ウサギは草食動物ですが、バンディクートは昆虫やカタツムリを食べるなど、雑食なのが特徴です。
実は日本ではTVゲームの有名キャクラターのモチーフになっていますが、バンディクート自体はあまり浸透していません。

タスマニアデビル

多くの生き物が生息しているタスマニア島の「タスマニア」をとった名前がついていることで知名度があるタスマニアデビルですが、前述のフクロネコ科で、フクロネコの仲間です。
「デビル」の由来は、気性が荒く、肉食性だからということですが、実際は警戒心が強く、自分より大きな動物に対しては臆病で逃げ出すことが多いようです。
フクロネコ同様、病気などによって数が減っているため、保護活動が行われています。

オポッサム

ここまでご紹介した有袋類は、オーストラリア大陸とその周辺が生息地ですが、オポッサムは南北アメリカ大陸に生息しています。
あまり知られていませんが、有袋類はオポッサムの仲間が属するオポッサム科が多いです。

ケノレステス

ケノレステスはグレーの柔らかい毛に覆われていて、姿はネズミに似ています。
鼻先が尖っていて、有袋類の中でも育児囊がないのが特徴です。
オポッサム同様にオーストラリアではなく、南北アメリカ大陸に生息しています。

有袋類の生息地の分布について

有袋類は世界各地で化石が発見され、かつてはかなり広範囲に生息していたことがわかっていますが、現在ではオーストラリア大陸とその周辺の島、新熱帯区である南アメリカ大陸、および北アメリカ(オポッサム類のみ)に限定されて生息しています。

歴史を遡ると、有袋類は有胎盤類より先に出現し、有胎盤類は約1億6000万年前に有袋類と分岐したとされています。
有胎盤類は有袋類との競争に勝って数を増やしていきましたが、オーストラリア大陸と南アメリカ大陸には何かしらの理由により侵入することができなかったため、これらの大陸のみで有袋類が繁栄したと考えられています。

しかし、約300万年前に南アメリカが北アメリカと接続したため、南アメリカの有袋類は衰退しました。
そんな中、キタオポッサムは南アメリカから北アメリカに移住できた、北アメリカで唯一の珍しい有袋類として生存しています。

また、長期間他の大陸から孤立していた南アメリカ大陸にはティラコスミルスという肉食有袋類が生存していましたが、北アメリカ大陸と繋がった際に同じ肉食の有胎盤類のサーベルタイガーに破れて絶滅しています。

他にもオーストラリアにはフクロオオカミのような大型の肉食有袋類も存在していましたが、人間が犬を持ち込んでそれが野生化し、その野生化した犬(ディンゴと呼ばれる)との生存競争に負け、1936年を最後に発見されておらず、絶滅した可能性が濃厚です。

それでもオーストラリアには比較的競争相手が少ないため、今でも多様な有袋類が生息することができています。

今後の保護活動に期待高まる「有袋類」

今後の保護活動に期待高まる
上述したように、有袋類は過去にはかなり多くの種類が存在していたことが分かっています。
しかし、環境の変化や病気の影響などで数を減らしてしまい、いまでも生き残っている有袋類にも絶滅が危惧されている種類がいくつもいるため、今後の保護活動に期待するばかりです。
今回の記事で、有袋類に興味を持ったという方は是非動物園に足を運んでみて下さいね!

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知る・学ぶ 2022-08-15

犬・猫へのマイクロチップの装着が義務化! 身体への影響や費用は?

2022年6月1日、動物愛護管理法が改正されました。販売業者は犬・猫へのマイクロチップ装着と登録が義務付けられ、飼い主には装着の努力義務を求める内容です。
努力義務とされているため、装着を考える飼い主さんも多いことでしょう。疑問や不安もあるかもしれません。

そこで今回は、愛犬や愛猫のマイクロチップ装着についての基本的な情報や、装着の際にかかる費用、公的補助の有無などについて詳しくご紹介します。

施行された法律はどんな内容? 必ず装着させなければいけないの?

今回の動物愛護管理法の改正におけるマイクロチップ関連は、おもに犬・猫の販売業者と飼い主に向けられた内容になっています。簡単にまとめると以下のようになります。

・販売業者…販売する犬・猫へのマイクロチップの装着と登録をする
・飼い主…飼育する犬・猫へのマイクロチップ装着と登録を努力する

今後、一般の人がブリーダーやペットショップから犬や猫を新しく迎え入れる場合、その犬や猫にはすでにマイクロチップが装着され、指定登録機関に情報が登録されている状態です。

販売業者が登録した情報は、迎え入れてからは飼い主の情報(犬猫の品種や外見、飼い主の連絡先など)に書き換え、改めて登録機関に変更登録します。
装着は義務ではありませんが、「販売業者から迎え入れたあとの情報変更登録は義務」とされています。迎え入れてから30日以内に変更しなければ法律違反になってしまいますので、すみやかに手続きを進めましょう。

犬・猫を販売業者以外から迎えた場合はどうなるの?

一方、ブリーダーやペットショップのような販売業者以外から犬・猫を迎え入れるケースもあります。知人や動物保護団体から譲り受けると、マイクロチップが装着されていないこともあるでしょう。
この場合、飼い主がマイクロチップを必ずしも装着させる義務はないとされています。しかし動物愛護管理法を管轄する環境省では「できるだけ装着するよう努めてほしい(努力義務)」という考えを示していますので、可能な限り装着を前向きに検討してみてはいかがでしょうか。

また、装着させた場合は指定登録機関への登録が必須になります。装着と登録はワンセットとして考えておいたほうが良いでしょう。マイクロチップの装着は獣医師がおこないます。

マイクロチップはどんなもの?

マイクロチップは直径2ミリメートル、長さ8~12ミリメートル、円筒形をしています。きわめて小さいサイズですが高機能で、アンテナとIC部が内蔵されています。

マイクロチップ内部には15桁の固有番号があり、専用リーダーで読み取ります。読み取った固有番号を指定登録機関の情報と照合することによって、犬・猫の情報、飼い主の情報が分かるシステムです。

マイクロチップ装着のメリットは?

マイクロチップの装着は、飼い主と愛犬・愛猫にとってメリットがあります。代表的な二つのメリットをご紹介します。

メリット1:離ればなれになっても飼い主のもとへ帰りやすい

飼い主の情報が分かりやすくなれば、迷子になってしまったとき、お家に帰りやすくなります。マイクロチップを介して分かる情報には、住所をはじめとした飼い主の連絡先が含まれているためです。

「それなら首輪にメモを入れておけばいいのでは?」と思うかもしれません。それも有効な方法ではありますが、首輪は外れてしまう可能性があります。マイクロチップは身体から離れる心配がないため、いざというときに大いに役立つでしょう。

メリット2:ペット保険の割引対象になる可能性がある

愛犬や愛猫のため、ペット保険に加入している人も多いでしょう。マイクロチップを装着していると、保険料の割引対象になるケースがあります。
すでに一部では「マイクロチップ特約」「マイクロチップ割引」などの制度を導入している保険会社も。ペット保険に加入している人にとっては見逃せないメリットになりそうです。

マイクロチップ装着のデメリットは?

マイクロチップ装着のデメリットと言われる項目として、おもに以下の二つが考えられます。

デメリット1:装着や登録に費用がかかる

のちほど詳しくご紹介しますが、飼い主がマイクロチップを装着・登録する場合には費用がかかります。
販売業者から迎え入れた犬・猫にはすでにマイクロチップが装着されているため、装着費用はかかりませんが、登録情報の書き換えには登録手数料が必要です。

デメリット2:専用リーダーでなければ情報が読み取れない

マイクロチップ内におさめられている情報は、専用リーダーを使って読み取ります。ほかの機材では読み取れません。すぐに情報を照会したい場合、少々時間がかかってしまうことがあるでしょう。

痛みはあるの? 愛犬・愛猫の身体への影響は?

マイクロチップ装着にあたり、どうしても気になる項目は出てくるでしょう。また、愛する飼い犬や飼い猫の身体に悪影響がないかも気になります。飼い主が心配になる項目について詳しく見てみましょう。

装着するときに痛みはない?

マイクロチップは獣医師が専用の注射器で首の後ろの皮下に埋め込みます。注射ですので、どうしても痛みを感じる犬・猫がいるでしょう。
狂犬病予防ワクチン、混合ワクチンと同程度の痛みだと言われています。

体内に埋め込んでも健康への悪影響はない?

東京都福祉保健局によると、マイクロチップの表面は副作用のない材質が使われているそうです。獣医師が正しく施術すれば、動物の身体に負担をかけることはないとのことでした。

マイクロチップが体内で破損する可能性は?

マイクロチップは非常に強い素材で作られています。一般的な犬の日常生活であれば、破損の心配はないでしょう。
ただし、骨折のように大きな怪我をしてしまった場合にはその限りではありません。レントゲンを撮ればマイクロチップの状態も分かりますので、動物病院で獣医師さんにマイクロチップについて相談しましょう。

マイクロチップの装着や登録にかかる費用

飼い主がマイクロチップの装着をする場合、装着費用と登録費用の両方が必要です。すでにマイクロチップを装着した犬・猫を迎え入れるのであれば、情報変更登録の費用のみが必要です。

マイクロチップの装着費用

装着費用はとくに定められておらず、装着する動物病院によって設定されています。一般的には数千円~1万円が相場のようです。かかりつけの病院で相談してみましょう。

装着費用は公的補助の対象になる場合も

自治体によっては、犬・猫のマイクロチップ装着費用に対し、公的補助制度を設けていることがあります。お住まいの自治体で詳しく確認してみてください。

装着後の登録費用

マイクロチップの装着後の登録、あるいは情報変更登録が必要な際には指定情報機関である「公益社団法人日本獣医師会」で手続きをします。

・郵送手続き…1,000円
・オンライン手続き…300円

郵送手続きは銀行振込・コンビニ決済、オンライン手続きはクレジットカード決済、PayPayで納付します。

マイクロチップでできるリスク減少

マイクロチップでできるリスク減少
マイクロチップは愛犬や愛猫が迷子になっても飼い主のもとに戻りやすく、離ればなれになるリスクを減少させることができます。
室内飼いでも室外飼いでも、どんな理由でいつ迷子になってしまうか分かりません。飼い主もペットもお互いにいつも安心していられるよう、マイクロチップの装着や情報登録を検討してみてはいかがでしょうか?

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知る・学ぶ 2022-07-13

メリットや注意するべきことは? 子供とペットの関わり方

ペットとの関わりは子供の情操教育に良い影響を与えると言われています。情緒面や責任感、生命との関わりについての思考が深まるなど、保護者として注目したいメリットがいくつもあるようです。

子供の情操教育に興味がある・動物が好きという方なら、ご家庭にペットを迎え入れたいと考えることでしょう。同時に、子供とペットの共同生活で注意するべき点についても気になります。
今回は、ペットとの共同生活によって子供に与える影響や、注意点について詳しくご紹介します。

注目される子供とペットの関係

ペットと子供との共同生活については、日本だけではなく世界的にも注目が集まっており、研究者による研究発表や自治体のアンケートなどが実施されています。

イギリス:子供の感情や社会認知能力への好影響

2017年、イギリスの研究者たちによって「コンパニオンアニマルと子供/青年期の発達:証拠の系統的レビュー」が発表されました。幅広い研究結果が記載されている論文です。

この論文の中で保護者がとくに注目したいのは「幼少期からのペットの飼育は、子供の感情や社会認知能力に対して健康的な成長をうながす傾向がある」という点ではないでしょうか。
子供の頃のペットとの生活経験は、情緒や社会的スキルの成長に好影響が期待できるということですね。

日本:アンケートで「子供の情操教育」に注目する保護者が多数

2018年には東京都が「東京におけるペットの飼育アンケート」をおこないました。回答者のうち、11.3%がペットを飼う理由を「子供の情操教育のため」と答えています。
東京都に限らず、複数の自治体でも同種のアンケートがおこなわれています。やはり子供の情操教育に強い関心を持つ保護者が少なくない傾向が見られました。
子供とペットのかかわりを重視し、生活の中に迎え入れるご家庭は決して珍しくないと言えるでしょう。

ペットがもたらす子供への好影響とは

ペットと共同生活をすることにより、具体的にはどのような好影響があるのでしょうか。代表的な好影響を見てみましょう。

感情が健康的に成長する

ペットを飼うご家庭の子供は、感情面において健康的に成長する傾向があるようです。
ペットとの共同生活だけが理由ではないかもしれませんが、それでも感情の成長に大きな影響を与えていると考えられます。

・愛情深くなる
・命の大切さを学ぶ

ペットと共同生活をするご家庭では、子供にこのような好影響が見られます。ひとつの生命をはぐくむ環境の中、ペットに対して愛情を持つこと、そしていずれ訪れる別れのときに知る命の大切さなど、さまざまな体験が自然と成長をうながすのでしょう。

社会生活に必要なスキルが成長する

ペットとの共同生活を通し、社会生活に必要なコミュニケーションスキルや自尊心が育つ傾向も好影響のひとつです。

・コミュニケーションスキルが発達する
・自尊心が高くなる

ペットとは会話ができませんが、その分、表情をはじめとした全体的な様子で「何を求めているか」「どう感じているか」を理解するようになります。
その過程で身につけた想像力や分析力が、コミュニケーションスキルに反映されるケースが少なくありません。学校生活や社会生活においてコミュニケーションスキルは重要です。

また、親からペットの世話の仕方を学び、実際に面倒をみることによって、自尊心がはぐくまれます。世話をするうち、子供は「この命は自分が世話をしてあげなければ」と考えるようになるでしょう。それが「自分は必要とされている」という意識を芽生えさせ、自尊心に繋がります。
自尊心も子供の社会的な成長に大切な項目です。ペットとの共同生活で身につけやすいのであれば、間違いなく好影響だと言えるでしょう。

責任感、自立心、忍耐力が生まれる

ペットの世話をする子供は責任感がはぐくまれます。自分の手でひとつの命のケアをする事実と意味に気付いたとき、責任感が生まれるでしょう。
責任を持って世話をするうち、いつの間にか自立心が育つことも珍しくありません。そして言葉や人間の都合が通じないペットを相手に、いつしか忍耐を学ぶようになるでしょう。
責任感、自立心、忍耐力のいずれも、子供に身につけて欲しいスキルです。ペットは可愛いだけではなく、子供の成長を支える大切な存在にもなってくれそうですね。

生活に運動習慣を取り入れやすくなる

外での散歩が必要なペットとの共同生活なら、ペットがいないご家庭と比べ、外出と運動の機会が増加します。毎日の散歩で体力がつき、健康の向上が期待できるでしょう。
運動習慣としても散歩は良い選択肢です。ペットの散歩を通し、子供のうちから身体を動かす習慣を身につけられるのは間違いなく好影響と言えるのではないでしょうか。
また、散歩の途中ですれ違う地域の人々との交流も嬉しいものです。顔見知りが増えるのも子供にとって好影響ですね。

孤独をまぎらわせてくれる

生まれてからしばらくは保護者の腕に抱かれ、守られるばかりだった子供も、いつしか成長していきます。成長過程では、孤独を感じる機会が増えるものです。
反抗期、友人との喧嘩、人に相談しにくい悩み。孤独を感じやすくなるとき、ペットは何も言わずに寄り添ってくれます。成長している子供にとって、あたたかい存在になってくれるでしょう。

子供とペットの共同生活で注意したいこと

良い影響が多い子供とペットの共同生活。しかし、注意する点もあります。ペットをご家庭に迎え入れる前にチェックしておきましょう。

アレルギーの有無をチェックする

動物の毛やフケ、唾液や排泄物が人間にとってアレルゲンになってしまうことがあります。くしゃみや目のかゆみ、じんましん、呼吸器系の問題など、多くのアレルギー症状が確認されています。
ご家庭にペットを迎え入れる前にアレルギー検査をしたり、可能であればペットと数日間一緒に暮らせる「お試し期間」を利用し、家族全員の体質をチェックしておきましょう。

保護者もペットに愛情を持てるかどうか

子供の情操教育に良いからといって、そのためだけにペットを飼うのはあまり良いことではありません。保護者があまり動物に愛情を持てない場合、保護者自身がペットとの共同生活に苦痛を感じるようになってしまいかねないためです。

また、ペットの世話は子供だけでは難しいものです。やはり大人の手も重要になります。ペットの世話はそれなりに時間を割く必要がある上に、病気や怪我をすれば献身的な看病が必要です。愛情を持てない対象に時間を割くことは難しいのではないでしょうか。

「子供のためなら我慢できる」と言う保護者もいるかもしれません。しかし、保護者とペットの関係が良くないと感じた子供は哀しい気持ちになるでしょう。子供だけではなく、保護者もペットを飼いたい、愛したいという気持ちを持った上で、ご家庭に迎え入れるのが大切です。

金銭面で問題が生じないか

ペットの飼育は思った以上にお金がかかります。予防接種や医療費、餌代、生活に必要な雑貨の購入費など、年間で万単位の金額が必要です。
ペットにとって暮らしやすい環境を整えられるかどうか、家計と相談してから飼う・飼わないを決定しましょう。

ペットを飼うからこその恩恵がある

ペットを飼うからこその恩恵がある
感情の健康的な成長や社会的スキルの向上をはじめ、ペットを飼うことによって、子供の情操教育にいくつものメリットが期待できます。子供だけではなく、一緒に暮らす家族全員が望むのなら、ぜひ家族の一員として迎えてみてはいかがでしょうか。

ペットとの暮らしは人にとって癒やしや楽しみを与えてくれるものですよね。情操教育ももちろん大切ですが、何よりもご家族全員がペットとの生活を楽しんでください。それが何よりの情操教育になるかもしれません。

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知る・学ぶ 2022-06-29

古くから姿を変えずに暮らしている「生きた化石」たち

「生きた化石」という言葉をご存知でしょうか?
生きた化石とは、はるか昔から進化をせずに現代でもほとんど姿形を変えないで生息している生き物や植物のことを指します。
地層から発見される化石とほとんど同じ姿のままである場合が多く、私たちの身近にも生きた化石と呼ばれる生き物は存在しています。

そこで今回は、「生きた化石」と呼ばれる様々な生き物たちをご紹介します。

退化した肺があるシーラカンス

生きた化石の中でも知名度が高いのが「シーラカンス」という魚で、通常の魚とは一味違う古代的ロマンが溢れる魚です。
シーラカンスは4億年以上前の化石として多く発見されており、淡水、浅瀬の海、深海に多く生息しているとされ恐竜と同じ頃に絶滅したと考えられていました。

しかし、1938年に南アフリカ沖で漁の網に偶然かかり、ほぼ姿を変えずに生息していたことが判明しました。
その後は別の場所でも発見されるようになりましたが、淡水や浅瀬の海では発見されず、現代では深海性の種類のみが生き残っているようです。

シーラカンスが他の魚と異なる点は、ひれのつけ根に骨があり、動物の脚に似た動きをし、陸上の四足動物に近い内臓を持っているところです。
他にも背骨が発達しておらず、軟骨でできた1本の管が背骨の役割をしていることや、お腹の中で卵をかえして産むことなども挙げられます。

「進化論」では、水の中で生活していた魚が進化して陸に上がっていったと考えられていますが、陸に上がるためには肺が必要です。
シーラカンスは、えら呼吸をしているものの、使われなくなったとみられる肺があることがわかっています。
これは浅瀬で生息していたシーラカンスの祖先が再度海へ戻ったものだと考えられており、恐竜などが絶滅した際に深い海に潜っていた深海性のシーラカンスだけが生き延びたという説があります。

卵を産む哺乳類? カモノハシ

オーストラリアに住む「カモノハシ」も生きた化石と呼ばれています。

他の哺乳類と決定的に異なるのが、哺乳類であるのにもかかわらず卵を産むという、常識を覆した不思議な哺乳類だという点です。
カモノハシは恐竜がいた中生代から生息していると言われていて、哺乳類が地上に多く現れた時代から今とほとんど変わらない姿で存在しているのです。

哺乳類の中で一番古い生き物とされていて、鳥類と同じく卵で子どもを産むものの、哺乳類と同じく母乳で育つため哺乳類に分類されています。
カモノハシは卵内で子どもの栄養を作れない代わりに、母乳で栄養を補うのです。
また、幅広いクチバシがあるものの歯が生えていなかったり、後ろ足から分泌される毒素が爬虫類と限りなく近かったりと、まだ多くの謎が残っているようです。

クモやサソリの仲間・カブトガニ

不思議な姿をしている「カブトガニ」も約5億年も前から姿を変えていない生き物の一つです。

生息地はインドネシアやフィリピンが主ですが、実は日本にも一定数生息しており、瀬戸内海と九州北部に分布しています。
カブトガニは、シーラカンスと同じように海にとどまった種類が絶滅期を乗り越え、ほとんど姿を変えずに生き残ったと言われています。
現在カブトガニは4種で、体長30センチを超える個体も存在します。

「カニ」と名前が付いていますが、甲殻類ではなく、クモやサソリに近い生き物で、血液が青く、穴を掘る習性があります。
食べることも製品にすることもできず、漁の際に邪魔になるとされてきましたが、血液が毒素の検査薬に使われるようになり、今では高価な価格で取り引きされています。
また、日本では数が少なく絶滅危惧種に指定されています。

手軽に飼育できる身近なカブトエビ

カブトガニと似たところでは「カブトエビ」という生き物も存在します。
カブトガニを小さくしたような形をしていますが、カブトガニはクモに近いのに対し、カブトエビはカニなどと同じ甲殻類です。
淡水の田んぼなどに生息していて雑草を食べてくれる有益な生き物として知られ、特に西日本で多く見かけます。

カブトエビは甲殻類の中でも古い形を残したまま、約2億年以上前から存在しているとされています。
大きさは4センチ程度で、裏にはたくさんの脚があり、その姿からも古代生物らしさを感じます。
元々日本には分布しておらず、海外から持ち込まれたとされており、ライフサイクルが田んぼの周期に合っていて、日本の環境に馴染んだとも言われています。

カブトエビは飼育キットも販売されています。成長速度が速く、目に見えないサイズから数日で大きくなり、よく夏休みの自由研究などで使われることもあります。
寿命は2~3ヶ月と短く、孵化から10日程度で産卵が可能となり、水に入れると孵化する不思議な卵は、数年間は持つとされています。
雌雄同体で一匹だけで卵を産むことができる種もいて、これらが古代から生き延びてきた要素とされています。
古代生物を気軽に育てることができるので、興味があれば飼育してみるのも良いでしょう。

イカやタコの仲間・オウムガイ

オウムガイ
初めてオウムガイを見た方の中には、貝なのか、ヤドカリなのか、イカなのか、タコなのかなどと戸惑う方もいらっしゃいますが、イカやタコと同じ軟体動物に分類されていて、大きな殻を持っているのが特徴です。
南太平洋からオーストラリア近海の水深100~600mほどの場所に生息していて、殻がもろく、水深800mを超えると水圧で壊れてしまうため、あまり深くでは生きられません。
約5億年前からほとんど姿形を変えずに生存しています。

殻の直径は約15~20cmで、発見されている化石で最大のものは30cmほどです。口元にある触手は約90本あり、この触手で物に付着したり獲物を捕食したりしています。
主に夜間に活動し、イカやタコと同じく身体から水を噴きだし、その推進力で移動をします。
目はついているものの、イカやタコのようにレンズ機能は無く、視力は良くありません。
巻貝に体を入れていますが、出口に近い場所にのみ体を入れており、その奥にはガスと液体が入っていて、この量を調整して浮いたり沈んだりしています。
なお、オウムガイとよく間違えられる「アンモナイト」はすでに絶滅していて、オウムガイも現在生息が確認されているものは5種類になります。

オウムガイは飼育することができ、海水魚などを扱っているお店やインターネット通販などで販売されていますが、飼育環境を整えるためには10万円ほど費用がかかります。主な餌はエビや魚の切り身になります。
夜行性なので昼間は休んでいることが多いものの、人になつきやすく、自ら寄ってくることもあるようです。
また、記憶を保持することができ、学習できることも判明していて、「学習することが可能な最古の種」とも言われています。
軟体動物にしては寿命が長く、環境を整えてお世話をすれば良いペットになるかもしれません。

たくましく生きてきた「生きた化石」たち

「生きた化石」という表現はダーウィンが著書の「種の起源」の中でカモノハシなどについて使ったのが最初だそうです。
古代の生き物は環境の変化に適応できずに絶滅をしたか、もしくは環境に適応して姿形を変えてきたものがほとんどです。
その点、生きた化石たちは姿を変えることなく、たくましく生き抜いてきました。
考え方によっては、環境に対して変化する必要がない完成された生態だとも考えられます。この先もずっと姿形を変えずに歴史を刻んでいくのかと思うと、なんとも神秘的ですね!

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知る・学ぶ 2022-06-17

愛情こめて作りたい! 愛犬が喜ぶ手作りごはんレシピ

愛犬に手作りのごはんを作ってあげたいと考えることはありませんか?
市販のドッグフードは年齢や健康状態に合わせたものが選べ、とても優秀ですが手作りごはんで愛犬に喜んでほしいのも飼い主の愛情のひとつ。

ただ、初めて作るときにはさまざまな疑問を持つことでしょう。「栄養バランスは?」「使っていい食材は?」「量はどうしよう?」など、愛犬を大切にしたいからこその悩みが出てきます。

そこで今回は、愛犬に手作りごはんを作るときのコツや注意点、手軽にできるレシピの例について詳しく解説します。

手作りごはんのメリットやデメリットは?

市販のドッグフードと比べると、手作りごはんにはメリットとデメリットがあります。それぞれについて知っておきましょう。

手作りごはんのメリット

手作りごはんならではのメリットを見てみましょう。

・年齢、体調を考えた食事を食べさせてあげられる
・食材から水分を取りやすい
・ドッグフードから取りにくい酵素を摂取しやすい
・新鮮な食材を使えるため保存料(添加物)を避けやすい
・ドッグフードが苦手な愛犬でも手作りならよく食べる可能性がある

健康面、栄養面や水分、添加物に関する悩みをクリアしてくれるなどたくさんのメリットがあります。ドライフードにはないメリットを活かせば、愛犬の健康増進に役立ってくれそうですね。

手作りごはんのデメリット

反対にデメリットと感じる部分もあるようです。

・栄養バランスの取りかたが難しい
・作る手間、保存の手間がかかる
・出張や旅行のときは作ってあげるのが難しい

手作りごはんは栄養バランスへの配慮や、保存がきかないため毎回作る必要性、長期の外出時に用意することが難しいという一面があります。

気を付けるべきことは? 食材や温度に要注意!

手作りごはんをあげるとき、愛犬が安心して美味しく食べられるよう、使う食材や温度に注意しましょう。

使ってはいけない食材がある!

犬に食べさせてはいけない食材は決して使わないでください。体調が悪くなったり、最悪の場合は生命にかかわる危険もあります。
代表的なものはネギ類やチョコレート、酒類、尖った形状(喉に刺さる危険)などですが、ほかにも具体的な食材は100種類以上にも及ぶと言われています。
調べきれない、または念には念を入れたいと感じたら、かかりつけの獣医さんに相談し、愛犬も飼い主も安心できる手作りごはんを作ってあげてくださいね。

あげるときには適切な温度で!

犬はごはんを勢いよく食べますよね。可愛らしい姿ですが、ごはんが熱いと火傷をしてしまう原因になってしまいます。適切な温度のごはんをあげましょう。
手作りごはんをあげるとき、人が触れたときに「あたたかい」「ぬるい」と感じる程度の温度が適切です。火傷の心配もなく、同時に消化しやすい温度でもあります。

手作りごはんの栄養バランスや量、味付けは?

手作りごはんは栄養バランスや量のコントロールが重要です。
栄養不足、または反対の栄養過多になったり、食べ過ぎたりしないよう、日頃から注意を払ってあげましょう。味付けの注意点についてもご紹介します。

栄養バランス:たんぱく質・野菜類・炭水化物の比率

まずは栄養バランスです。難しく考えすぎる必要はありません。たんぱく質、野菜類、炭水化物の比率を覚えておきましょう。

・例1
動物性たんぱく質6:野菜類2:炭水化物2

・例2
動物性たんぱく質1:野菜類1:炭水化物1

人間に個人差があるように、犬にもそれぞれ差があります。例1と例2を挙げましたが、あなたの愛犬にベストマッチとは限りません。
あくまで参考にした上で、年齢や体調、運動量などで比率や使用する食材を変えると良いでしょう。獣医さんに相談するのも正しい選択です。

意識的にあげたい栄養素

手作りごはんで不足しがちな栄養素に「オメガ3」があります。
オメガ3はガンの予防効果や血液の流れを良くする効果があると言われており、犬にとって大切な栄養素です。
魚油やえごま油、亜麻仁油からなどが取りやすいため、ごはんに少量混ぜてあげると良いでしょう。

あげる量は愛犬の体型でコントロール

栄養不足・栄養過多を防ぐために、あげる量への心配りも大切です。基本は「手作りごはんの量=愛犬の頭の鉢1つ分」が良いと言われています。
もしこの量で体型が標準よりも大きくなったり、反対に痩せてしまうようなことがあれば、栄養素や量についてチェックしましょう。場合によっては病気が隠れている可能性もありますので、念のため、かかりつけの獣医さんに行くのも視野に入れてください。

味付けは「なし」でOK! 食欲増進に香りを重視

犬は食事中、あまり味覚が活用されていません。そのため、味付けはしなくても大丈夫です。ただ、食事に対して興味を持たせるためには「美味しそうだな」と感じさせる必要があります。
そこで重視したいのが「香り」です。オイルの香りやヨーグルト・納豆などの発酵食品の香りを上手く使い、食欲を刺激してあげましょう。愛犬が好む香りを見つけられたらぜひ活用を。

手作りごはん初心者におすすめレシピ

手作りごはん初心者におすすめレシピ
手作りごはんにトライしたいけれどレシピが分からない…。そんな方に向けて、初心者でも作りやすいおすすめレシピをご紹介します。

おすすめ1:加熱しなくてもOK! 今のフードに「ちょい乗せ」

最初からすべて手作りのごはんを用意するのは大変です。
また、いきなり手作りに100%切り替えると愛犬も戸惑ってしまうかも。今あげているフードを活用してみるのも良い方法です。

1:今あげている市販のフードに食材をトッピングする
2:食材は新鮮な野菜、肉魚、炊いたお米など幅広く
3:飼い主用のごはんの食材を調理前(味付け前)に取り分けるのもOK

愛犬も飼い主もまだ手作りごはんに不慣れな時期は、手軽にできる「ちょい乗せ」を活用し、お互いに慣れるための期間を過ごすのがおすすめです。

おすすめ2:ミキサーやブレンダーで簡単リゾット風

肉魚、野菜、炭水化物など、ごはんに必要な食材をミキサーやブレンダーで食べやすい大きさに砕きます。その上からスープをかければあっと言う間にリゾット風ごはんのできあがりです。
食材にかけるスープは野菜の煮汁(味付け前)や、和風なら鰹節や昆布のお出汁でOK。片栗粉でとろみをつけてあげると食べやすくなり、愛犬の食が進みますよ。
飼い主用のごはんの食材に犬が食べても大丈夫なものがあれば、味付け前に取り分けてあげるのも良いですね。愛犬と同じものが食べられて幸せ感がアップしそうです。

無理なく楽しく! 愛犬と楽しむ手作りごはん

愛犬に手作りごはんを作ってあげるのは、市販のフードをあげるよりも手間がかかります。だからこそ、喜んで食べてくれる姿を見たら感動もひとしおでしょう。
ただし食べて良い食材、食べてはいけない食材、栄養バランスなど、気にする部分は市販のフードよりも多くなります。
また、万が一食後になんらかの体調不良や異常がみられた場合はすぐに動物病院で診てもらうのはもちろんですが、手作りごはんを検討する際はまずはかかりつけの獣医さんに事前に相談してみると良いでしょう。

最初から完璧な手作りごはんを用意するのは難しいものです。慣れるまでは市販のフードに「ちょい乗せ」や初心者向けの簡単レシピを活用して、少しずつ愛犬と楽しめる手作りごはんを作っていってくださいね。

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