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知る・学ぶ 2023-01-20

お散歩用リードやハーネスの役割は? 選ぶポイントについて

首輪をはじめ、「リード」や「ハーネス」も愛犬の散歩に必須のアイテムです。どの種類にもメリット・デメリットがあり、どれを選べばいいのか迷ってしまうことも。
ときには命綱として愛犬を守る大切なものですので、特徴やメリット・デメリット、そして愛犬に適したタイプの選び方について確認しておきましょう。

リードとハーネスの特徴は?

リードとハーネスは飼い主と犬を結ぶ装具です。どちらも愛犬の行動を適切にコントロールする役割を果たし、愛犬と周囲の人の安全を守ります。
ここでは、それぞれの特徴について見てみましょう。

リード:首輪やハーネスにつける引き綱

リードは首輪やハーネスにつける引き綱です。1メートル程度のものから5メートル程度のものなど長さには幅があり、愛犬の行動や使う場所で使い分けられます。
また、巻き取り機能がある伸縮リード・フレキシブルリードもあります。目的にあわせた選択が可能です。
素材は布製やナイロン製をはじめ、本革や合皮など幅広いタイプが使われています。飼い主や愛犬の好みにあわせて選びましょう。

ハーネス:胴体につける胴輪

ハーネスは胴体につける胴輪です。前脚を通して胴に装着する形になり、首輪よりも抜けにくい特徴があります。
最近は首輪よりもハーネスを選択する飼い主さんも多くなり、犬の特徴や性格にあわせられるよう、多くのタイプが販売されています。
散歩のときにはハーネスにリードをつけ、愛犬の行動をコントロールします。

リードとハーネスのメリット・デメリットは?

リードとハーネスのメリット・デメリットを見てみましょう。リードは首輪とハーネスの両方につけるため、それぞれ比較しながらご紹介します。

リードのメリット・デメリット

首輪・ハーネスの両方で共通するリードのメリットは、愛犬の安全確保に役立つ点です。散歩中の急な飛び出しをはじめ、思わぬ行動を咄嗟にコントロールできます。愛犬や周囲の人の安全を考えると、ノーリードOKの場所以外では必須だといえるでしょう。
首輪につけるリードは愛犬へのオーダーを伝えやすいことも大きなメリットです。ドッグトレーニングではそのメリットを活かし、首輪が使われます。

一方、ハーネスは身体へ伝わる衝撃を分散するため、リードから愛犬へのオーダーが伝えにくくなっており、これがデメリットにあたるでしょう。
しかし、首輪につける場合もデメリットがないわけではありません。リードからの衝撃が首に集中するため、ハーネスと比較すると首や気管への負担が生じやすくなります。
飼い主のなかには、まだ若くて元気なうちは首輪をし、歳を取って気管を含めた身体のおとろえが感じられるようになってからはハーネスに変える人もいます。愛犬の年齢や状態も考慮すると、ベストな選択ができそうですね。

ハーネスのメリット・デメリット

ハーネスのメリットはリードから伝わる身体への衝撃を全身に分散しやすく、愛犬が負担を感じにくいということです。首輪とリードの組み合わせでは首に負担が集中しがちですが、ハーネスではその心配がありません。
犬が強く引っ張っても、首輪と違って胴にぴったり装着されているため、抜けにくいのもメリットです。活発で元気な愛犬につけてあげれば飼い主も安心ですね。

デメリットは愛犬へのオーダーが伝わりにくいこと、装着に時間がかかることです。
首輪と違い、ハーネスは衝撃が分散されます。それ自体は愛犬の負担を減らす大きなメリットなのですが、一方ではオーダーのためにリードを引いても飼い主の意思が伝わりにくいデメリットにもつながるのです。
首輪に比べ、装着にも時間がかかります。とくに購入したばかりのハーネスの場合、慣れるまでどこから脚を入れればいいのか、形はどうなっているかなど迷う点が多いでしょう。正しく装着しなければ散歩中に外れてしまう恐れがあります。時間がかかってもしっかり装着してあげましょう。

愛犬のタイプに合わせてベストな選択を

リードをつける首輪とハーネスは、どちらが愛犬に向いているでしょうか。選ぶときには愛犬の犬種・体格・性格など、ぴったりのものを選択して安全を確保してあげましょう。

首輪が向いているのはこんな犬

首輪が向いているのは「首が細くない犬」「しつけをしたい時期の犬」です。大型犬・小型犬のどちらでも使えます。ただし、首や気管に疾患がある場合には無理をしないほうがいいでしょう。
また、首が細い犬に首輪はあまりおすすめできません。オーダーのたびに首に負担がかかるため、衝撃で首を痛める恐れがあるためです。
しかし、しつけのために使いたい方もいらっしゃることでしょう。もし不安ならドッグトレーナーに相談し、適切な使用方法をマスターすれば安心です。

ハーネスが向いているのはこんな犬

ハーネスが向いているのは「引っ張り癖がある」「気管など呼吸器が弱い」といった特徴を持つ犬です。
引っ張り癖がある犬は、首輪だと引っ張ったときに衝撃がかかりやすくなります。しつけや危険回避のオーダー以外でも頻繁に衝撃が生まれるため、首や頸椎に問題が生じてしまいかねません。
気管など呼吸器が弱い犬もハーネスがいいでしょう。前述の通り、首輪は首周りに負担がかかります。とくに気管虚脱のリスクが高めの犬種(チワワ、フレンチブルドッグ、パグなど)は首輪よりもハーネスがおすすめです。

リードにつなげる首輪やハーネスの選び方は?

首輪やハーネスには多くの種類があります。飼い主の好みを反映しつつ、愛犬が負担を感じないものを選んであげたいですね。散歩に出るときにリードをつなげやすい構造であることも重要です。

首輪:負担が少ない首輪もある

愛犬の身体にできるだけ負担をかけたくないと考える飼い主さんのなかには、首輪を避けようと考える方がいるかもしれません。しかし、リードから伝えるオーダーが届きやすいメリットを重視したければ迷うところですよね。
最近は首への負担を軽減する首輪も販売されています。クッションが入っているタイプ、首にあたる部分にパットを入れているタイプなど、過度な負担をおさえやすい構造です。
なかにはハーフチョークタイプにできる首輪もあります。しつけのときだけハーフチョークにし、普段はゆったりとした状態にしておけるため、日常的に首輪をつけておきたい犬におすすめです。

ハーネス:必ずジャストサイズのハーネスを選択

ハーネスの最大の懸念は「抜けてしまうこと」ではないでしょうか。とくに後ずさりしたときには抜けやすく、飼い主にとって心配の種です。
そのため、ハーネスを選ぶときにはジャストサイズのものを選びましょう。後ずさりしても抜けないサイズがベストです。
また、ハーネスには下記のように複数のタイプがあります。

・H型
2つの輪に脚を入れて使うタイプのスタンダードなハーネスです。装着のたびに脚に触れるため、脚を触られても気にしない犬に向いています。

・8の字型
首と胴体に輪を通すタイプのハーネスです。脚に触れられるのが苦手な犬でも装着しやすいでしょう。

・ベスト型
人間の洋服のように装着出来るタイプです。柔らかい生地で作られているため、犬が感じる負担が少ないとされています。

・イージーウォーク型
背中ではなく、胸元にリードの装着部分があるハーネスです。引っ張り癖がある犬に向いています。

いざと言うときの命綱! 愛犬にあわせた選択を

いざと言うときの命綱! 愛犬にあわせた選択を
リードはハーネスや首輪につなぎ、愛犬や周りの人を思わぬ事故から守ります。ときには命綱になることもあるでしょう。
犬種や愛犬の個性によって装着しやすいタイプ、しにくいタイプが分かれます。負担が少なく、一緒に快適な散歩ができるものを選んであげたいですね。

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知る・学ぶ 2022-11-30

野良猫を保護したときに行うべき準備や注意点

街のさまざまな場所で見かける猫。
一部の飼い猫を除いてそのほとんどが過酷な外の世界で生きる野良猫ですが、もしも保護した場合は最初にどう対応すればよいのか分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そこで今回は、野良猫を保護したときにまずやるべき準備や注意点などについてご紹介します。

猫を保護する前後にまず行うべきポイント

野良猫を保護する前後にまずやるべきポイントは以下の3点です。

1.猫の周囲を確認する

猫を見かけた時は保護する前に、最初に周りの状況を確認してください。特に子猫の場合は近くに母猫がいる可能性があります。
猫は一度人間の匂いがついてしまうと、母猫が警戒して育てることを放棄してしまうといわれていますので注意が必要です。
子猫が一匹で迷子になっているところを発見したと思っても、実は母猫が周囲に隠れてひっそりこちらの様子をうかがっている可能性がありますので、少し現場から離れて様子を見てみるのもよいでしょう。
母猫が現れた場合、無理に保護しようとしても親子離れ離れになってしまいますので見守ってあげてくださいね。

2.本当に野良猫かどうか確認

親がいない猫であっても、飼育を検討する前に本当に野良猫かどうか確認しましょう。
たとえ首輪を付けていなくとも、実は放し飼いされている飼い猫であったり、警察や保健所へ飼い主から迷い猫の届け出がされていたりする可能性も考えられます。
また、最近では首輪ではなくマイクロチップがつけられている場合も多いほか、一度捕獲されてその地域で保護・管理されている地域猫である可能性もあります。
そのため猫を保護したときは、念のためまずは最寄りの警察や保健所へ届け出が出ていないか確認するようにしましょう。SNSで迷い猫の情報が拡散されている場合もあります。
はじめから猫が人懐こかったり、太ったりしている場合は上記のいずれかに該当している可能性がありますので特によく確認してください。

3.動物病院へ連れて行く

保護した猫が、野良猫・捨て猫である可能性が高いことが分かった場合はすぐに動物病院へ連れて行ってください。怪我をしている・体調が悪そうなときはもちろん、元気そうに見えても必ず獣医師に診せて猫の健康状態をチェックしましょう。
過酷な外の環境で暮らす野良猫は、ノミやダニに寄生されていたり、何らかのウイルスに感染したりしている場合も多いものです。特に既におうちで他の動物を飼育しているならば、隔離するなどして悪影響を及ぼさないよう注意が必要です。感染症は人にうつる可能性もあります。

また、動物病院では健康状態の検査・ノミやダニの駆除のほかには、予防接種や不妊手術を受けることもできます。費用は病院やコースによっても異なるものの、猫を保護すると決めたならば医療費の負担は覚悟しておく必要があります。
なお、動物病院へ迷い猫の届け出が出されている場合もありますので、併せて確認してみましょう。

猫を迎え入れる際にやること・用意するもの

猫をこれまで飼育したことがない場合、急に野良猫を保護することになっても慌てずにまず下記の5つのポイントをチェックしましょう。

1.猫に合わせた食事を用意

野良猫を保護したときはお腹を空かしている場合がほとんどですが、猫の年齢や体の大きさによって適した食事が異なります。
動物病院を最初に受診しておけば、猫の年齢によって適した飼育方法もアドバイスしてもらえますので必ず行っておきましょう。

個体によっても異なりますが、体重が400g未満の子猫の場合はまだミルク叉は離乳食が必要ですので市販のキャットフードなど固形のものは避けましょう。
また、牛乳を飲ませると下痢になってしまう恐れがあり、体力を消耗させるだけでなく脱水症状になってしまう危険がありますので、猫用ミルクを用意してください。
反対に、体重400g以上であれば一般的にはキャットフードなどでも問題ありません。現在はさまざまなフードが販売されていますが、「総合栄養食」と記載されたものがオススメです。

2.いきなりお風呂には入れない

野良猫を保護したときは体のノミやダニが気になって、ついお風呂にすぐに入れたくなりがちですが、猫にとってお風呂は非常にストレスが大きいためいきなり入れるのは避けましょう。
特に衰弱しているときは体への負担も大きくなってしまいますので、どうしても汚れが気になる場合は体をサッと拭いてあげるくらいにしておきましょう。
また、実はノミやダニはお風呂でシャンプーしても取りきれず、卵なども動物病院で処方される駆除薬でなければ除去が難しいため、まずは薬の投与後に猫が環境に慣れてきたらお風呂に入れることをオススメします。

3.先住猫・他の動物との接触を避ける

既におうちに先住猫がいる場合は、保護した野良猫から寄生虫やウイルスなどが感染しないようにまずはしっかり隔離してください。
動物病院へまだ連れて行っていない場合は病気をうつしてしまう恐れがありますので、きちんと受診して必要な治療や検査が終了し安全が確認されるまでは十分に注意しましょう。
また、飼い主さんにウイルスが付着する可能性がありますので、ペットのお世話の際しばらくは手袋などを使うことを心がけ、こまめに清掃・消毒を行いましょう。

猫同士が喧嘩をしてお互いに怪我をしてしまう危険もありますので、なるべく別々の部屋に隔離するのがベストですが、部屋を分けるのが難しい場合は野良猫用に周りを布やダンボールで覆ったケージなどを用意して直接触れ合わないように環境を整備してください。

4.トイレを用意してしつけを行う

飼い猫とは異なり、これまでは外で暮らしていた野良猫ですからトイレのしつけも必要になります。
トイレを用意してあげてもすぐにはうまくいかない可能性があり、初めのうちは粗相を繰り返してしまうことも考えられますが根気よく行いましょう。
猫が家の中を落ち着きなく歩いていたり、そわそわし始めたりしている場合にトイレへ連れて行くなどして少しずつ慣れさせていきます。

また、特に離乳前の子猫は自分で用を足せない場合が多いため、ぬるま湯にティッシュやコットンなどをつけて軽く絞り、お尻を優しく拭くようにして刺激を与えてあげると良いでしょう。離乳食を口にできるようになる頃から徐々に自分でできるようになります。

5.猫のベッド・寝床を用意

ご飯やトイレのほかに、猫がリラックスして過ごせるベッド・寝床も用意してあげましょう。
様々な種類の猫用ベッドが販売されていますが、まずは自宅の毛布やバスタオルを用意するのもよいでしょう。飼い主さんや家の匂いがついたものであれば早く環境に慣れさせるポイントにもなります。
特に子猫の場合は自分で体温調節ができないため毛布やバスタオルで包んであげましょう。

しっかり責任を持って迎え入れよう

しっかり責任を持って迎え入れよう
野良猫を保護したときにやるべき準備や注意点などについてご紹介しました。
初めて猫を迎え入れたという方は、まずはすぐに動物病院へ連れて行き必要な検査や治療を受けつつ、獣医さんから猫に合わせた飼育のポイントなどのアドバイスをもらうことをオススメします。
最初にしっかりとしたケア・準備をしてあげることが猫の健康状態にも大きく左右しますので、きちんと責任を持って面倒をみてあげましょう。
また、猫を保護したものの飼育するのはどうしても難しいと判断した場合は、動物病院や動物保護団体・保護施設などに連絡して、小さな命を守りましょう。

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美容・健康 2022-11-17

注意点は? ペットの去勢・避妊について考えておきたいこと

ペットを飼うとき、多くの方が動物の去勢・避妊手術について考えるのではないでしょうか? 適切ではない繁殖を防ぐだけではなく、特定の病気を予防する効果があります。
しかし、それでも大がかりな手術になってしまうことは確かです。ペットの身体への負担やその後の健康状態に不安を感じるのではないでしょうか。また、費用についても気になりますよね。

そこで今回は、ペットの去勢・避妊手術について詳しく解説します。

去勢・避妊手術は受けるべき? メリット・デメリットとは

適切な去勢・避妊手術は「ペットの健康を守ること」を重要な目的としておこなわれます。繁殖を防ぐ効果も重要視されますが、それも最終的にはペットの健康に繋がる一面があります。

望まない繁殖はペット(とくにメス)の身体に大きな負担をかけてしまいがちです。そのあとの育児も大変ですし、そのサポートや里親探しで飼い主にも負担が生まれます。飼い主、ペットともに疲れ果ててしまうことになりかねません。
去勢・避妊手術は飼い主が選択する大切な事項です。ご自身やご家族、ペットが暮らす環境を考えて決定しましょう。

手術を受けるメリットは?

繁殖面の理由のほかにも、特定の病気を予防する効果があります。たとえば犬・猫については以下のようなメリットが生まれます。

1.発情ストレスを防げる
2.病気の予防になる

ペットが発情しても解消させてあげることが難しいため、発情期はペットにとってストレスが生まれがちです。手術によってそのストレスを防げるメリットがあります。
また、生活習慣の改善や病気の予防になることも大きなメリットです。
オスは攻撃性の緩和やマーキング癖やスプレー行動の改善、睾丸系の病気の予防に繋がります。メスは糖尿病・子宮系・乳腺系の病気の予防効果が高まるとともに、偽妊娠の防止の効果も。
特に猫のメスの乳腺腫瘍は高い確率で悪性(がん)だと言われています。避妊手術によって予防性が高まり、寿命が延びる可能性を高められるでしょう。

デメリットはあるの?

去勢・避妊手術のデメリットは以下のことが考えられます。

1.太りやすくなる
2.麻酔で死亡リスクがある
3.子孫を残せない

去勢・避妊手術をしたペットは太りやすくなります。そのため、飼い主は食事管理や運動に気を遣う必要が生じるでしょう。
麻酔による死亡リスクも人によっては大きな心配ごとです。決して確率は高くありませんが、万一を考えて躊躇うのも仕方がないかもしれません。
また、ペットの子孫を残したいと考えている飼い主にとっては、子孫を残せないこともデメリットだと感じられるでしょう。

手術はペットが何歳で受ければいい?

手術を選択するのなら、適切なタイミングで受けられる準備を始めましょう。まずはペットの年齢です。法的な規則は定められておらず、動物病院の方針や飼い主の考えが影響します。ただ、あまりに早すぎると尿漏れになりやすくなるという説も。
日本では一般的に生後6ヶ月~7ヶ月の手術が多い傾向です。初めての発情期を迎える前におこないます。
とくにメスの場合はこの時期に手術をすることによって、約95%の確率で乳腺腫瘍の予防効果が期待できます。一度発情期を過ぎると乳腺腫瘍の発生確率が上がってしまうというデータもあるため、適切な時期の手術が望ましいでしょう。

同じくこの時期に手術をしたオスは、マーキングやマウンティング、スプレーなどの問題行動を起こしにくくなります。人間と生活する上でとても重要な結果ですね。
また、去勢をしない5歳以上のオスの成犬は約60%が前立腺肥大になる可能性があると言われています。子犬のうちに手術をしておくことは、やはり病気予防に役立つでしょう。

手術の流れと術後の注意点

手術の流れや術後の注意点を見てみましょう。

1:健診・説明

まずは健診です。身体検査をおこない、手術をしても問題ないかを確認します。このときに手術の流れ・内容・麻酔の心配についてなど、手術に関する事項を詳しく説明してもらえます。

2:前日の絶食

手術前日はおよそ12時間の絶食が必要です。手術中に胃の内容物の逆流による窒息を防ぐためです。子犬や子猫の場合はもう少し短い時間でも良いとする動物病院もあります。事前の説明で必ず確認しておきましょう。

3:当日の術前検査

身体検査をおこない、手術が可能な状態か判断します。触診や聴診など基本的な身体検査のほか、血液検査がおこなわれることもあります。また、高齢の場合にはX線検査で胸部を撮影する動物病院もあります。

4:手術

麻酔をし、ドクターが手術をおこないます。麻酔をかけてからオスの場合は約10分~約15分程度、メスの場合は約30分~約40分が目安です。麻酔を含めると約1時間~約1時間半程度が一般的です。

5:術後管理

手術が完了すれば、あとは麻酔からの覚醒と術後管理へ進みます。呼吸や心拍数などの身体状況をチェックし、自力で立てるようになるまで慎重に観察します。
動物病院によっては一泊~数泊することになりますが、一方では当日に帰宅できる動物病院もあります。こちらも事前に確認しておきましょう。開腹手術になるメスの避妊手術の場合、入院するケースがあるようです。

6:自宅療養

エリザベスカラーやエリザベスウェアを着用し、処方された抗生剤を飲んで回復につとめます。何か異常があればすぐにかかりつけのドクターに連絡しましょう。
大きな手術を頑張ったペットをたくさん褒めてあげてくださいね。

手術の費用はどうなる? ペット保険は使えるの?

去勢・避妊手術はそれなりに大きな金額がかかります。動物病院や手術内容によりますが、約5,000円~約50,000円と幅が広く、猫よりも犬、オスよりもメスのほうが高くなる傾向です。
そこでペット保険の活用を考えるかもしれません。しかし残念なことに、去勢・避妊手術ではペット保険が使えないのです。手術を考えたとき、あるいは家にペットを迎え入れる前に手術費用について考えておいても良いかもしれませんね。

また、自治体によっては犬や猫の去勢・避妊手術に助成金を出していることがあります。とは言え、全国の自治体で対応しているわけではない上に、なかには飼い猫ではなく地域猫に限るといった制限を設けているケースもあります。
お住まいの自治体の公式サイトや窓口で確認してみてください。

去勢・避妊手術を受けない場合に気を付けることは?

去勢・避妊手術を受けない場合に気を付けることは
去勢・避妊手術を受けないペットもいます。その場合には発情期に起こる身体的な現象に積極的なケアをしてあげる必要があります。

メスの犬は発情期に出血します。年に一回~二回ある生理現象です。この期間は食欲不振や情緒不安定になりやすいため、飼い主が見守り、ケアしてあげましょう。出血量が多いときにはおむつの着用が役に立ちます。
一方、メスの猫は発情期でも出血しません。その代わり大声で鳴くようになり、ご近所迷惑になってしまうことも。オスはスプレー行動をする・性格が攻撃的になるなどの様子が見られます。犬と同様、やはり飼い主の適切なケアが必要です。

去勢・避妊はペットを守る大切な選択のひとつ

去勢・避妊手術は大がかりな手術です。ペットにとっても身体に負担がかかるため、「本当に手術をするべきか」と悩む飼い主も多いでしょう。
ただ、手術は望まない繁殖を防ぐためだけではなく、愛するペットの健康を守り、長生きできる可能性を高めてくれるのも事実です。迷ったときにはぜひかかりつけの獣医さんと相談してみてください。

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美容・健康 2022-09-13

ペットが出産! 飼い主の心構えと過ごし方について

愛犬や愛猫の出産は、飼い主にとっても大きな出来事です。
ただ、出産はどんな動物にもリスクがあります。環境や状況が悪ければ出産失敗という残念な結果にもなりかねません。

今回は、主に犬や猫などのペットの出産時、飼い主がするべき準備や適切な対応について詳しくご紹介します。

妊娠に気付いたらどうするべき? 愛犬・愛猫の様子をよく観察

愛犬や愛猫の妊娠に気付いたら、飼い主はまず何をするべきなのでしょうか。
安心してお産を迎えられるよう、しっかりと様子を観察し、できるだけ準備を整えてあげましょう。

人間の女性のような様子を見せることも

犬や猫が妊娠すると、人間の女性のように体調に変化が起こる場合があります。食欲不振、食べ物の好みの変化、個体によっては嘔吐することも。
飼い主が妊娠に気付いていないと「まさか病気では?」と心配になってしまいそうです。また、病気の可能性がないとは言えないため、心配であれば獣医師さんに相談してみるのも良い選択です。
食欲不振が続くと、母体の体調だけではなく、お腹の赤ちゃんの成長にも影響が出てしまいかねません。できるだけ栄養補給しやすいご飯を用意してあげましょう。

「犬は安産」と信じ込まないで

昔から「犬は安産」といわれています。たしかに出産数が多いためか、昔から縁起が良いと思われ、お守りにもなるほどよく聞くことですが、すべての犬が安産というわけではありません。
個体によって差がありますし、小型犬はとくに難産になる可能性が高い傾向があります。愛犬が必ずしも安産を迎えられるとは限らないため、難産に備えた準備も必要です。

万一のときにはかかりつけの獣医師さんと連絡できる体制を整えたり、対処方法を学んだりしておくと安心です。場合によっては自宅ではなく、病院で獣医師さんに管理してもらいながらの出産も視野に入れましょう。

生活習慣の変化は必要なし

「妊娠中は生活習慣を変えたほうがいいの?」と考えるかもしれません。しかし、基本的には通常通りの生活で大丈夫です。
つわりや食欲不振などで体調が悪くなるようであればサポートが必要ですが、いつもの様子や定期検診で変わったことがなければいつもの生活をさせてあげましょう。

いよいよ出産! 何より飼い主が落ち着いて

出産時期が近付くと、飼い主もそわそわしてしまいますね。むしろ「愛犬や愛猫のほうが落ち着いているような…」ということも。
ペットは飼い主の様子に敏感です。落ち着かない態度を見ると不安になってしまうかもしれません。頼れる飼い主としてどっしり構え、安心して出産できる環境を整えてあげましょう。

愛犬・愛猫が安心して出産できる環境作り

出産に集中できるよう、まずは清潔で静かな場所を用意します。出産時にはデリケートになるため、周囲からの視線を遮るようなついたてや壁があると落ち着きやすいでしょう。
ほかにも以下のような出産時に役立つ道具をそろえておくと安心です。

母体が出産する産箱

出産スペースに置いておきます。母体が横たわれる大きさで、産まれた子がどこかへ行かないよう、低めの壁があると良いでしょう。底には新聞紙やタオルを敷き、出産中に汚れたら取り替えてあげます。

はかり

産まれた子の体重を測ります。それほど大きな重量に対応できるものでなくても構いません。子の体重は1kg~2kg程度なので、キッチンスケールでも間に合う場合があります。

タオル

タオルは乾いて清潔なものを複数枚用意します。産まれた子の身体を拭いたり、体温を上げたりするために使います。濡れたタオルは体温の低下につながるため、使用しないでください。

はさみ、糸

へその緒を切るときに必要です。消毒したもの、あるいは新品を用意しましょう。

桶や洗面器

産湯を入れるために使います。なお、産湯の温度は手で触れて「少しぬるいかな?」と感じる程度がベストです。

出産直前! 気付いてあげたい徴候の例

いよいよ出産時期が近付くと、お母さんは普段と違う様子を見せ始めます。

体温の低下

出産開始の12時間~24時間ほど前から、母体の体温が少し下がります。おおむね1℃ほどの低下になるため、日頃から体温を測っておくと分かりやすいでしょう。
犬も猫も通常時は38℃ほどですが、出産直前になると37℃ほどになることが多いようです。

食事を取らなくなる

食欲がなくなったり、嘔吐したりする様子を見せるようになります。

陣痛が起きる

陣痛が原因でそわそわと落ち着きがなくなったり、神経質になったりします。ときには不安定な動揺を見せることもあるため、飼い主ができるだけフォローしてあげましょう。

寝床や産箱を掘るように引っ掻くことも

産まれてくる子を迎え、育てるスペースを確保するため、本能的に巣を作ろうとしています。営巣本能と呼ばれています。異常な行動ではないので見守ってあげてください。

分泌物が出てお産が始まる

局部から透明の分泌物が出ればお産の始まりです。やがて子が産まれてきます。
もしも分泌物にひと目で分かる異常があれば胎盤剥離や異常分娩の可能性が考えられます。その際には獣医師さんに連絡しましょう。

出産時・出産後にはどうするべき?

出産時に何かトラブルがあればすぐに獣医師に連絡します。明らかな異常ではなくても、飼い主が不安を覚えるようなことがあれば連絡してアドバイスを求めましょう。
無事に出産を終えたら、母体がゆっくりと休めるように環境を整えてあげます。
充分な量で食べやすいご飯、新鮮で清潔な水などを用意して、少し離れた場所から見守りましょう。

産まれた子どもたちや今後の出産についてもよく考えて

産まれた子たちの可愛らしさにうっとりするばかりではなく、その養育にも力を入れなければいけません。出産後、飼い主が気を付けたほうがいいことについてご紹介します。

母の育児放棄に注意

出産で体力を使い果たした場合、母が子のお世話を拒否するケースがあります。
その徴候が見えるのであれば、飼い主や家族たちが代わりにお世話をする必要があります。

子の譲渡先を事前に決めておく

犬や猫は複数の子を産むため、すべての子を自宅で育てるのは難しい飼い主も多いでしょう。かと言って無責任に放置するわけにはいきません。出産前に譲渡先を決めておくと安心です。
ただし、有償の譲渡は動物取扱業の登録がないとできません。登録せずに有償譲渡をすると法律違反になるため、譲渡先を決める際には注意してくださいね。

今後の妊娠・出産についてよく考える

新しい命が誕生する妊娠・出産は嬉しいことですが、その反面、母体に大きな負担がかかります。今後の妊娠や出産はどうするのかをしっかり考え、愛犬や愛猫にとってベターな選択をしてあげましょう。

準備と心構えが大切! 安心して新しい命を迎えられる環境を

準備と心構えが大切! 安心して新しい命を迎えられる環境を
人間も動物も、出産で新しい命を迎えることは大きなライフイベントです。お母さんにとって負担が大きいため、できる限り環境を整えて、安心して出産できるようにしてあげたいですね。
出産に使う道具の用意をはじめ、かかりつけの獣医師さんとのホットラインの確保や、産まれた子の譲渡先の決定などは、事前から心がけておきたいポイントです。

産まれたあとも飼い主のフォローが必要です。愛犬や愛猫が安心して出産し、そして育児ができるよう、見守りながらも手伝っていきましょう。

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知る・学ぶ 2022-08-15

犬・猫へのマイクロチップの装着が義務化! 身体への影響や費用は?

2022年6月1日、動物愛護管理法が改正されました。販売業者は犬・猫へのマイクロチップ装着と登録が義務付けられ、飼い主には装着の努力義務を求める内容です。
努力義務とされているため、装着を考える飼い主さんも多いことでしょう。疑問や不安もあるかもしれません。

そこで今回は、愛犬や愛猫のマイクロチップ装着についての基本的な情報や、装着の際にかかる費用、公的補助の有無などについて詳しくご紹介します。

施行された法律はどんな内容? 必ず装着させなければいけないの?

今回の動物愛護管理法の改正におけるマイクロチップ関連は、おもに犬・猫の販売業者と飼い主に向けられた内容になっています。簡単にまとめると以下のようになります。

・販売業者…販売する犬・猫へのマイクロチップの装着と登録をする
・飼い主…飼育する犬・猫へのマイクロチップ装着と登録を努力する

今後、一般の人がブリーダーやペットショップから犬や猫を新しく迎え入れる場合、その犬や猫にはすでにマイクロチップが装着され、指定登録機関に情報が登録されている状態です。

販売業者が登録した情報は、迎え入れてからは飼い主の情報(犬猫の品種や外見、飼い主の連絡先など)に書き換え、改めて登録機関に変更登録します。
装着は義務ではありませんが、「販売業者から迎え入れたあとの情報変更登録は義務」とされています。迎え入れてから30日以内に変更しなければ法律違反になってしまいますので、すみやかに手続きを進めましょう。

犬・猫を販売業者以外から迎えた場合はどうなるの?

一方、ブリーダーやペットショップのような販売業者以外から犬・猫を迎え入れるケースもあります。知人や動物保護団体から譲り受けると、マイクロチップが装着されていないこともあるでしょう。
この場合、飼い主がマイクロチップを必ずしも装着させる義務はないとされています。しかし動物愛護管理法を管轄する環境省では「できるだけ装着するよう努めてほしい(努力義務)」という考えを示していますので、可能な限り装着を前向きに検討してみてはいかがでしょうか。

また、装着させた場合は指定登録機関への登録が必須になります。装着と登録はワンセットとして考えておいたほうが良いでしょう。マイクロチップの装着は獣医師がおこないます。

マイクロチップはどんなもの?

マイクロチップは直径2ミリメートル、長さ8~12ミリメートル、円筒形をしています。きわめて小さいサイズですが高機能で、アンテナとIC部が内蔵されています。

マイクロチップ内部には15桁の固有番号があり、専用リーダーで読み取ります。読み取った固有番号を指定登録機関の情報と照合することによって、犬・猫の情報、飼い主の情報が分かるシステムです。

マイクロチップ装着のメリットは?

マイクロチップの装着は、飼い主と愛犬・愛猫にとってメリットがあります。代表的な二つのメリットをご紹介します。

メリット1:離ればなれになっても飼い主のもとへ帰りやすい

飼い主の情報が分かりやすくなれば、迷子になってしまったとき、お家に帰りやすくなります。マイクロチップを介して分かる情報には、住所をはじめとした飼い主の連絡先が含まれているためです。

「それなら首輪にメモを入れておけばいいのでは?」と思うかもしれません。それも有効な方法ではありますが、首輪は外れてしまう可能性があります。マイクロチップは身体から離れる心配がないため、いざというときに大いに役立つでしょう。

メリット2:ペット保険の割引対象になる可能性がある

愛犬や愛猫のため、ペット保険に加入している人も多いでしょう。マイクロチップを装着していると、保険料の割引対象になるケースがあります。
すでに一部では「マイクロチップ特約」「マイクロチップ割引」などの制度を導入している保険会社も。ペット保険に加入している人にとっては見逃せないメリットになりそうです。

マイクロチップ装着のデメリットは?

マイクロチップ装着のデメリットと言われる項目として、おもに以下の二つが考えられます。

デメリット1:装着や登録に費用がかかる

のちほど詳しくご紹介しますが、飼い主がマイクロチップを装着・登録する場合には費用がかかります。
販売業者から迎え入れた犬・猫にはすでにマイクロチップが装着されているため、装着費用はかかりませんが、登録情報の書き換えには登録手数料が必要です。

デメリット2:専用リーダーでなければ情報が読み取れない

マイクロチップ内におさめられている情報は、専用リーダーを使って読み取ります。ほかの機材では読み取れません。すぐに情報を照会したい場合、少々時間がかかってしまうことがあるでしょう。

痛みはあるの? 愛犬・愛猫の身体への影響は?

マイクロチップ装着にあたり、どうしても気になる項目は出てくるでしょう。また、愛する飼い犬や飼い猫の身体に悪影響がないかも気になります。飼い主が心配になる項目について詳しく見てみましょう。

装着するときに痛みはない?

マイクロチップは獣医師が専用の注射器で首の後ろの皮下に埋め込みます。注射ですので、どうしても痛みを感じる犬・猫がいるでしょう。
狂犬病予防ワクチン、混合ワクチンと同程度の痛みだと言われています。

体内に埋め込んでも健康への悪影響はない?

東京都福祉保健局によると、マイクロチップの表面は副作用のない材質が使われているそうです。獣医師が正しく施術すれば、動物の身体に負担をかけることはないとのことでした。

マイクロチップが体内で破損する可能性は?

マイクロチップは非常に強い素材で作られています。一般的な犬の日常生活であれば、破損の心配はないでしょう。
ただし、骨折のように大きな怪我をしてしまった場合にはその限りではありません。レントゲンを撮ればマイクロチップの状態も分かりますので、動物病院で獣医師さんにマイクロチップについて相談しましょう。

マイクロチップの装着や登録にかかる費用

飼い主がマイクロチップの装着をする場合、装着費用と登録費用の両方が必要です。すでにマイクロチップを装着した犬・猫を迎え入れるのであれば、情報変更登録の費用のみが必要です。

マイクロチップの装着費用

装着費用はとくに定められておらず、装着する動物病院によって設定されています。一般的には数千円~1万円が相場のようです。かかりつけの病院で相談してみましょう。

装着費用は公的補助の対象になる場合も

自治体によっては、犬・猫のマイクロチップ装着費用に対し、公的補助制度を設けていることがあります。お住まいの自治体で詳しく確認してみてください。

装着後の登録費用

マイクロチップの装着後の登録、あるいは情報変更登録が必要な際には指定情報機関である「公益社団法人日本獣医師会」で手続きをします。

・郵送手続き…1,000円
・オンライン手続き…300円

郵送手続きは銀行振込・コンビニ決済、オンライン手続きはクレジットカード決済、PayPayで納付します。

マイクロチップでできるリスク減少

マイクロチップでできるリスク減少
マイクロチップは愛犬や愛猫が迷子になっても飼い主のもとに戻りやすく、離ればなれになるリスクを減少させることができます。
室内飼いでも室外飼いでも、どんな理由でいつ迷子になってしまうか分かりません。飼い主もペットもお互いにいつも安心していられるよう、マイクロチップの装着や情報登録を検討してみてはいかがでしょうか?

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