知る・学ぶ 2021-11-19

冬眠する動物の特徴とペットを冬眠させてはいけない理由について

気温が下がり、植物も枯れる冬。私たち人間にとって冬は健康を脅かす時期であり、冬をどう越すかは人類の長年の課題でした。
これは動物にとっても同じで、特に冷たい外の気温の影響を強く受けてしまう変温動物にとっては健康どころか命の危険が忍び寄る季節です。

そのため、一部の野生動物たちはこの時期だけ一時的に活動を休止します。これが「冬眠」であり、動物たちにとっては生き残るためのサバイバルスキルの一つ。しかし、逆にペットとして飼われている動物は「冬眠させてはいけない」といわれているのをご存知でしょうか?

そこで今回は、冬眠する動物の特徴や種類、ペットを冬眠させてはいけない理由についてご紹介します。

冬眠するのはどんな動物?

動物が体温を一定に保つためには大量のエネルギーを必要としますが、冬に食料が不足し、十分な栄養を摂取できなくなると熱を作り出せず活動できなくなってしまいます。そのため、冬眠せざるを得ないのです。
冬眠する動物は一般的に外の寒さの影響を受けて体温が下がる動物や、冬に食料を獲得することが難しい動物に多いという特徴があります。
では、具体的にどのような動物が冬眠するのでしょうか。

クマ

冬眠と聞くとクマを思い浮かべる方が多いかもしれません。
その通り、クマは冬眠する哺乳類としてよく知られています。冬眠する理由は「食料不足になるから」。クマは雑食ですが、どちらかというと植物を好んで食べる傾向にあるため、葉や木の実が枯れる冬は飢えてしまう可能性があるのです。

冬眠前は体に栄養を蓄えようと、食べ物を必死に探して食べます。クマの冬眠は飲まず食わずで4ヵ月〜5ヵ月眠り続けるので、この期間体を維持できるだけのカロリーは必須。冬の到来前に食べ物を求めて街をうろつくクマがみられますが、それにはこういった事情も背景にあります。生きるために必死で探しにやって来た結果なのです。

シマリス

クリッとした瞳に焦げ茶色の縞模様の毛。そのかわいらしい外見からイラストやポスターの被写体になることが多いシマリスも、冬眠します。
寒いとどうしても体力を消耗してしまいますし、冬場はリスが好んで食べる植物も限られてしまうからです。
しかし、シマリスの場合はクマのような冬眠前の「ドカ食い」はしません。代わりに、秋に実るドングリを巣に運んで食料を確保しておき、冬眠中にたまに起きて食事するのです。
厳しい時期に備えてきちんと「貯金」するところに、シマリスの几帳面な性格と賢さが表れていますね。

コウモリ

空を飛ぶコウモリは鳥類と間違えられることが多いのですが、実は哺乳類です。
したがって、自ら熱を発して体温を調節できる恒温動物ですが、やはり冬は食料の確保が困難となるため、一部のコウモリは活動を極限に抑えて冬眠に入ります。

街中でよく見かけるのは小型のアブラコウモリで、住宅の天井裏や換気口に住み着いています。冬眠中はこうした人目につかない場所でじっとして過ごし、3月頃に活動を再開させるようです。
万が一自宅内で冬眠中のコウモリを見つけた場合は触らず、専門の業者に依頼して駆除してもらいましょう。
コウモリは狂犬病や日本脳炎など感染症の原因となる病原体を保有しているため、専門知識のない人には対応しきれません。

ゴールデンハムスター

小動物のペットのなかでは不動の人気を誇るゴールデンハムスターも、冬眠する動物です。
本来は恒温動物ですが、寒さが厳しいときは生命維持の手段として冬眠し、活動量を減らすこともできるのです。
冬眠期間中は数日〜1ヵ月程度でさほど長くはありません。

冬眠中の過ごし方はそれぞれ

自然のなかで冬眠している動物を見ることはなかなか難しいもの。
さまざまな動物を観察できる動物園でも、食料に困ることがない環境下では特別に冬眠展示が行われていない限り、冬眠している様子を見ることはできません。

しかし、上記の例をみれば、冬眠中の過ごし方は動物によってそれぞれ異なることがわかります。クマは冬眠する前に体重の約30%~40%の脂肪を体内に蓄えて食事や排泄をせずに眠り続けますし、シマリスのように「食べては寝る」を繰り返す動物もいるので、これといった冬眠のスタイルは決まっていないのです。
ただ、活動量の制限に伴って呼吸数や心拍数も大幅に減ることは、冬眠する多くの動物に共通する点です。

すべてを省エネモードにする――。これが冬眠の基本です。
寒いとあらゆる行動を最小限・最低限にしたくなる人間も、こういった点では同じと言えるのではないでしょうか。

ペットを冬眠させてはいけない理由

ペットを冬眠させてはいけない理由
ペットの中にも冬眠する動物がたくさんいます。上記の例でいえばゴールデンハムスターやシマリスです。彼らは自然界で暮らしている場合は冬眠しますし、ペットとして人に飼われている場合であっても放っておけば冬眠状態になることがあります。
しかし、ペットを冬眠させるのは次のような理由から危険であり、飼い主としては冬眠させないように注意しなければなりません。

冬眠すると寿命が短くなる

ペットを冬眠させてはいけない理由の一つとして、冬眠する場合としない場合では、「冬眠する方が寿命は短くなる」ということが挙げられます。冬眠は寒い冬を生き延びるための手段ですが、体温が下がって仮死に近い状態になるうえ、呼吸数も減少するのでかなり体力を消耗します。するとやはり体に負担がかかって寿命が短くなるのです。

餓死する

また、ペットとしての飼育環境では冬眠に必要な準備が十分にできないことも大きな理由です。冬眠して冬を無事越すためには眠っている間に必要なエネルギーを冬眠前にたっぷり蓄えておく必要がありますが、人による飼育下ではその準備が不十分なうちに冬眠に入ってしまい、眠っている間に餓死する恐れがあるのです。

冬眠させない環境づくりが大切!

大切なペットを冬眠させないためには、寒くなる時期の温度管理をしっかり行うことが大切です。動物は人間よりも環境の変化に敏感なので、適切な温度や湿度を保つように心がけましょう。

たとえば、ハムスターは10度を下回ると冬眠状態になってしまう可能性があるため、冬場にうっかり温度管理を忘れてしまわないように注意してください。ハムスターをお迎えするならケージにハムスター飼育用の温度計を取り付けて、常に室温をチェックする習慣を身につけたいものです。

まとめ

冬眠する動物の特徴と種類、ペットを冬眠させてはいけない理由についてご紹介しました。
冬眠は動物が厳しい環境を生き抜くための手段である一方、彼らの本能でもあります。そして、その本能は自然界で生活するときに活かされることが理想的ですが、人による飼育下では本能を発揮できるどころか命を脅かしてしまうことさえあります。
これからペットをお迎えする方は、その動物が冬眠する習性があるかどうか必ず確認しましょう。動物によっては徹底した飼育環境の管理が必要になります。

なお、今回は冬眠する哺乳類をご紹介しましたが、蛇や亀などの爬虫類も冬眠します。種類によっては冬眠させても問題ないものと、させない方が良いとされるものがあるので、お迎えする際はこの点について必ず確認するようにしましょう。
動物の習性をよく学んで上手に付き合える飼い主さんは、動物からも信頼されますよ!

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知る・学ぶ 2021-10-15

ウサギや小鳥、爬虫類も加入できる! エキゾチックアニマル向けペット保険について

一昔前はペットといえば犬と猫でしたが、現在は実にさまざまな動物たちがペットとして人と一緒に暮らしています。なかにはイグアナやフクロウなど、日常生活ではあまり見かけない動物がペットにされていることも。
これには賛否両論ありますが、合法的に手に入れた動物を適切に飼育し、怪我や病気に備えてしっかり対策を立てていれば、特段問題はありません。

これを実践するには定期的に動物病院を受診させ、獣医師に相談できる体制を作っておくことが大切です。
そのため、医療にアクセスしやすくなるペット保険はぜひ活用していただきたいところ。

そこで今回は、犬と猫以外のメジャーではないペット、いわゆる「エキゾチックアニマル」のペット保険加入について、種類別のかかりやすい病気と併せてご紹介します。
「病気になったら守れるだろうか」と心配でなかなか希望の子をお迎えできなかった方はぜひ、参考になさってください。

ウサギやカメなどの「エキゾチックアニマル」のためのペット保険あり!

近年、「ペットの定番」である犬と猫以外の動物を飼育する方が増えているのをご存知でしょうか。
具体的にはウサギや、鳥類、ハムスター、爬虫類、ハリネズミ、フェレットなどですが、このような犬と猫以外の愛玩動物のことを「エキゾチックアニマル」と呼び、ペット業界では一つのグループとして分類しています。

このような流れを受け、エキゾチックアニマル専門病院や「エキゾチックペットの診療も可」と謳う動物病院も急増。
これからエキゾチックアニマルのお迎えを検討している方にとってはとっても頼もしいものですが、少し気になるのは治療費のこと。

ペット保険に加入していれば負担は軽くて済みますが、「ペット保険は犬と猫しか加入できないのでは…」と思い悩んでいる方も多いでしょう。
しかし、ここはひとまず安心してください。最近はエキゾチックアニマルを対象とした保険が誕生しています!

エキゾチックアニマル向けペット保険の特徴

エキゾチックアニマル向けペット保険は犬と猫向けペット保険と共通している部分(基本的な補償内容や保険金請求方法など)がありますが、いくつか違いもあります。

加入できる動物の種類が限定されている

エキゾチックアニマル向けペット保険といっても、犬と猫以外のすべての動物が補償の対象になるわけではありません。
補償対象となる動物の種類は各保険会社によって異なりますが、ウサギ、鳥(小鳥全般、オウム、ヨウムなど)、ハムスター、モルモット、デグー、チンチラ、爬虫類(ヘビやカメ、トカゲ、イグアナなど)、ハリネズミ、フェレット、プレーリードッグなどは対象となっていることが多いようです。
詳しくは各保険会社に問い合わせるか、保険会社のホームーページをチェックしてください。

ペットショップ経由でしか申し込めない保険がある

エキゾチックアニマル向け保険のなかには、個体を購入したペットショップ経由からしか申し込みできないものがあります。
このようなペット保険はインターネット検索で保険内容の情報は確認できても、オンラインで申し込めません。
もちろん、個人が直接申し込めるペット保険もあるのでご安心を。

月々の保険料は犬や猫と比べると低額

エキゾチックアニマル向けペット保険の保険料は、犬と猫向けペット保険と比べるとお手頃な場合が多く、具体的には月1500円~2000円台が多いようです。

エキゾチックアニマル向けペット保険に加入するメリット

ペット保険に加入する最大のメリットは医療費の負担軽減ですが、これ以外にも保険の種類によっては次のような「あると便利」なサービスが用意されていることもあります。

健康相談やショッピング割引などの付帯サービス

ペット保険加入者が利用できる特典として、獣医師によるペットの健康相談ホットラインやショッピング店舗での割引、迷子になってしまった場合の捜索サポートなどを利用できるペット保険もあります。

賠償特約を付けられる

ペットが他人に何らかの損害を与えてしまった際、発生した損害賠償金を補償する賠償特約を付けられる保険もあります。
賠償特約の有無は保険会社や保険の種類によりますが、噛む・引っ掻くといった行動をしがちなエキゾチックアニマルの場合、この特約を付けておくと飼い主さんも少し安心できますね。

種類別! エキゾチックアニマルがかかりやすい病気

種類別! エキゾチックアニマルがかかりやすい病気
ペット保険があれば気兼ねなく動物病院へ連れて行けますし、怪我や病気のときほどメリットと安心感を感じられるものです。
実際、エゾチックアニマルはそれぞれ次のような病気にかかりやすく、診察・治療が重なればそれだけ費用がかかり、保険を活用すべき場面が多くなります。

小鳥

メスの小鳥(インコやジュウシマツ、文鳥など)に多いのが、卵が体から出てこず、子宮や膣で詰まってしまう「卵詰まり」です。
放置しておくとショック死してしまうことがあるので、産卵できずに長時間苦しそうにしている場合は動物病院で処置してもらう必要があります。

ウサギ

ウサギは歯が伸びすぎて噛み合わせが悪くなる不正咬合(ふせいこうごう)になりやすい動物です。そのままにしておくと伸びた歯で口の中が傷つき、痛みで食欲不振に…。
また、メスの場合は子宮腺がんを発症しやすいのも特徴です。4歳以上の子であれば発症率が一気に上がるので、飼い主さんはぜひ注意していただきたいところ。がんなので、治療が遅れれば死亡率も高くなります。

爬虫類

意外にも、爬虫類は肺炎を発症しやすい動物です。風邪が引き金となることが多いので、寒い季節は飼育環境の温度調節が必須。
食欲がない、口をパクパクさせて苦しそうにしている、といった症状がある場合は早めに動物病院へ連れていきましょう。

ハリネズミ

ハリネズミは背中に背負った針の見た目ゆえ、肌が強そうに見えますが、実は弱い動物です。
ダニに寄生されてしまうと痒みによる強いストレスで命を落としてしまうことがあります。針の中にフケのようなものがあったり、針がたくさん抜けていたりする場合は早めに薬剤でダニを駆除しなければなりません。

ペット保険に加入する際の注意点

お迎えする子の健康を考えれば、やはりペット保険に加入しておくのが賢明ですが、加入の際にはいくつか注意点があります。

新規加入年齢が制限されている場合がある

鳥であれば5歳未満、カメであれば15歳未満など、動物の種類によって加入年齢に制限を設けている保険があります。
また、動物の種類にかかわらず新規加入年齢を一律に規定している保険会社もあるので、すでにお迎えしている子の年齢は購入したときの契約書でしっかり確認しましょう。
前の飼い主さんから譲ってもらった場合は、推定年齢を教えてもらってください。保険会社によっては推定年齢の申告で加入可能です。

申込みから補償開始まで時間がかかることがある

加入申し込み後、すぐに補償が開始されるわけではありません。
通常、申し込みから補償開始までは数週間かかることが多いため(これを待機期間といいます)、補償開始前の怪我や病気については補償対象外となる点に注意しましょう。保険会社によっては待機期間なしのペット保険もあります。

すべての治療・入院が補償されるわけではない

保険加入前から罹患していた病気や怪我、ワクチンなどの予防処置、避妊・去勢手術、爪切り、ヘアカットなどは補償対象外です。
治療や入院の場合でも補償対象外となる場合があるので、加入前に補償内容をよく読んで確認しましょう。

まとめ

犬と猫以外のメジャーではない動物、いわゆる「エキゾチックアニマル」のペット保険加入について、種類別のかかりやすい病気と併せてご紹介しました。
珍しい動物だから医療は諦めざるを得ない、というのはもはや過去のこと。
エキゾチックアニマルも診察可能な動物病院が増えた今は、ペット保険を有効に使いながら動物の健康を維持できるチャンスです。
これからエキゾチックアニマルをお迎えする方、また、すでにお迎えしている方も、今一度ペット保険への加入を検討してみてはいかがでしょうか。

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知る・学ぶ 2021-09-29

地震を予知している? 地震発生前にみられる動物たちの異常行動について

豪雨や洪水、落雷、噴火といった自然災害は、生命と生活を脅かす現象として長年恐れられてきました。
有史以来、さまざまな書物に自然災害の被害について記録されていることから、私たちの祖先が自然の脅威から命を守る戦いを続けてきたことがわかります。特に国土周辺に4つの大きなプレートがある日本にとって、地震の予知は大きな課題でした。
これについては科学技術が発達した現代でもなお不確かなものが多く、いかに難しいかがわかります。

しかしそんな中、最近は地震が発生する前の動物たちの異常行動を観察して地震を予知する研究が注目され始めているのをご存知でしょうか。
例えば「ナマズが暴れると地震が起こる」との言い伝えの通り、動物は地震を予知しているという説は昔からありました。これを科学的に解明し、防災に役立てるというわけです。
確かに、地震の前に動物たちの行動に異変が見られた事例は非常に多いのは事実です。

そこで、今回は動物と地震に関する言い伝えや実際の動物たちの異常行動の例、自宅のペットを災害から守るための防災対策についてご紹介します。

動物と地震に関する有名な言い伝え

「動物は地震を予知できる」なんて単なる迷信に過ぎない―。
地震が起きる前の動物たちの行動について語られるとき、それが単なる偶然であると同時に、昔からある迷信だとする声が常にあがります。
一方で、動物は人間には聞こえない音、感じ取れない重力や地面の動きなど、微妙な環境の変化を感知する能力があるとも言われています。実際、動物と地震についてはどのような言い伝えがあるのでしょうか。

ナマズが暴れる

細長いヒゲが特徴的な淡水魚・ナマズは普段、水底に体をくっつけて生活しているため、微弱な地震の揺れを感じ取ると暴れるのではないか、との説があります。
また、ナマズは電気を感じる能力があるため、地震による電磁波を感じ取っているとの説も。というのも、地震が起こると地殻から電磁波が発生するからです。
この「ナマズが暴れる=地震が起きる」の説は江戸時代から存在し、幕末に安政の大地震が発生した際にはこのときの社会状況をナマズで表現した風刺画「ナマズ絵」が流行しました。なぜ、現在ほどの科学技術を持たない当時の人々が地震とナマズを関連付けたのでしょう。
いつもは水底の岩にひっそり隠れて暮らしているナマズが珍しく暴れている様子を見て、「これは近々何か起こるかもしれない」と第六感が働いた人が大勢いたのかもしれませんね。

深海魚が打ち上げられる

水深200メートル以上の深海に生息する深海魚が海岸に打ち上げられると近々地震が起こる、との言い伝えも昔からあります。
近年、体長4メートルほどにもなるリュウグウノツカイが多数打ち上げられた際は大地震の予兆だったのではないかと騒がれましたが、実はこれは多くの研究機関が根拠なし、と判断しています。
ナマズと同じく、深海魚も電磁波の影響を受けて地上に出てきたのでは、との推測がこの説の元となったようですが、どうやら関連性はないよう。
浜辺を散歩中、打ち上げられたリュウグウノツカイを見つけても慌てないようにしてくださいね!

イルカやネズミ、犬も…動物の異常行動の事例

リュウグウノツカイのように根拠がないと判断されているものもあれば、否定する根拠が見つからない事例もあるため、動物の地震予知についてはまだまだ研究の余地がありそうです。
では、ほかにどのような動物で異常行動が見られたのか、有名な事例をみていきましょう。

イルカやクジラの集団座礁

茨城県の海岸でイルカやクジラの集団座礁が発見された際は大地震の前兆だったのではないかと騒がれましたが、イルカやクジラの座礁はそれまでにも多く観測されているため、地震と集団座礁は関係ないと考えられています。
現在でも大きな海洋動物や大量の魚が打ち上げられると地震との関連性が噂されますが、真偽は不明です。

ネズミが街からいなくなる

なぜか街でネズミの姿をまったく見かけなくなったと思った矢先、大きな地震が起きたという話は先ほどご紹介した安政の大地震や1923年(大正12年)の関東大震災が起きたときのエピソードとして有名です。
地震発生前にネズミが集団で逃げる場面を目撃した人も多く、なかなか興味深い話ですね。

カラスが大群で空を飛ぶ

地震が起きる数日前にカラスが群れをなして空を飛ぶ光景を見た、との証言もたくさんあります。
カラスの群れで空が暗くなる様子は、見る人にさぞ強い印象を与えたことでしょう。「どうしたのかな?」と思った数日後に地震が起きたのですから、地震とカラスの行動を関連付ける人が出てきてもおかしくはありません。

犬が遠吠えする

犬の行動にも異変がみられるようです。具体的には「急に吠える」「ソワソワして落ち着きがなくなる」「遠吠えする」などが挙げられ、普段とは明らかに違う行動を見せるので、飼い主さんも驚いてしまうようです。

猫が外へ出ようとする

猫の異常行動も報告されており、「外に出ようとする」「鳴き続ける」「落ち着きがなくなる」「高い場所へ行こうとする」といった行動をすることが多いようです。

なお、1975年に中国の遼寧省で起きた海城地震は、地震発生前に行政当局が住民を事前に避難させて被害の拡大を防いでいますが、実はこのとき使われた地震予知手段の一つに、動物の異常行動の観察がありました。実際、地震発生前には動物の異常行動が数多く報告されていたというのですから驚きです。

普段からの心がけが大切! ペットを守るための防災対策をしよう

普段からの心がけが大切! ペットを守るための防災対策をしよう
地震を正確に予知することはできないのが現状ですが、万が一に備えることは今からでも可能です。
近年の震災の経験から災害に備える方が急増しましたが、ペットを飼っている方は動物への被害を防ぐ対策まで考えなければなりません。
飼い主さんはご自身の備えをしたうえで、ペットのために次のような災害対策を徹底しましょう。

餌やトイレグッズなどのペット用品を備蓄しておく

食べ慣れている餌や愛用のトイレグッズなどは普段から少し多めに購入し、備蓄しておきましょう。1ヵ月分〜2ヵ月分が目安です。
災害発生後は食料や日用雑貨の確保のため買い物客が押し寄せてスーパーやコンビニの商品が品切れになる傾向があり、お店へ駆けつけても購入できない可能性が高いからです。
また、交通インフラが復旧しないことで物の流通も滞りがちになり、オンラインショッピングで購入しても手に入るまでに時間がかかることも考えられます。

ケージやサークルには耐震補強をしておく

ケージやサークルが強い揺れで転倒しないよう、耐震補強をしておくと安心です。耐震補強グッズはペットショップやホームセンターで購入できるので、ぜひチェックしてみてくださいね。
また、ケージやサークルは背が高くて重い家具(本棚や食器棚)の近くに置かないようにしましょう。下敷きになるのを避けるためです。

ガラスの飛散防止対策をする

揺れでガラスが割れると想像以上にガラスの破片が飛び散るものです。
ペットが怪我をしないよう、動物が過ごす空間にあるガラスには飛散防止フィルムを貼るなどして飛び散りを防ぎましょう。

ペット同行避難ができるようペット用防災セットを用意する

最寄りの避難所でペット同行が可能な場合はぜひ連れて行きたいもの。
万が一のときはすぐに連れて行けるよう、餌やトイレグッズ、首輪、おやつなどをまとめて袋詰めしたペット用の防災セットを用意しておくと便利です。

ペットホテルや動物病院以外の預け先を確保しておく

ペット同行避難ができず、ペットホテルや動物病院もいっぱいになってしまった場合に備え、万が一のときに一時的に預かってもらえるよう、日頃から親戚や知人にお願いしておくのも得策です。

愛情と防災対策でペットに安心を!

動物の異常行動は、震度5以上の規模の大きい地震の際に見られるとの説があります。何らかの異変を感じ、本能で恐怖や危険を感じているのかもしれません。
もし、ペットがパニックを起こしているようであれば「大丈夫だよ」と優しく声をかけたり撫でたりして、安心感を与えてあげましょう。
もちろん、日頃からの災害対策があってこその安心ですから、飼い主さんは気を抜かず、万が一に備えておきましょう。

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知る・学ぶ 2021-09-22

1日の食事量が〇〇キロ?! 「大食い」の動物について

人によって満足できる食事の量には当然差があります。どれだけ空腹であっても1杯おかわりすれば満足できる場合があれば、5杯食べても足りないこともあるでしょう。こうした差はその人の体型や普段からの生活習慣、体質などで変わります。
これと同じように、動物にも生息している地域の環境や習性などにより「大食」「少食」が存在し、大食に分類される動物の中には1日の食事量が数百キロに及ぶものがあります。一部では餌代で経営難に陥る動物園も!

そこで今回は、びっくりするほどよく食べる動物や、意外にも大食いの体の小さい動物、動物園のサポーター制度などについてご紹介します。

見た目からやっぱり! びっくりするほどよく食べる動物とは?

私たち人間を含め、生物には体を作り、動かすための燃料、つまり食料が必要です。
生命維持に必要な栄養や食事の量は動物によってさまざまで、動物によっては人間の食事量からは想像できないほど大量に食べる種類がいます。
わかりやすい例では体が大きい動物がこれに該当し、食事量は他の動物と比べると多い傾向にあると言えるでしょう。

ゾウ

大きな体に長い鼻と優しい目が特徴のゾウは、草食動物の中でも飛び抜けて食事量の多い動物です。1日に食べる草や野菜はなんと100kg近く! この量を10時間以上かけてモグモグと食べるのです。
ですから、動物園では口をモグモグさせているゾウを頻繁に見かけますが、それでも動物園のゾウの食事量は野生と比べて少なめ。野生であれば200kg食べるゾウも決して珍しくはありません。

ゾウの体重は5トン、大きな個体になると10トンにもなるため、この巨体を維持するにはこれだけの量を食べ続ける必要があります。
しかし、人間の飼育下にあるゾウはどうしても運動不足になりがち。肥満になればこまめに体を動かしてダイエットさせます。適正体重を維持させるだけで寿命がグッと伸びるのですから、「人間も動物もメタボは要注意」なのですね。

ラクダ

身長約2m、体重400キロ~600キロほどのラクダも、見た目通りしっかり食べる動物です。ラクダがモグモグ食事している場面を想像できない方が多いかもしれませんが、ラクダの1回の食事量は30キロ~40キロにも及びます。
食事の内容は基本的には植物で、砂漠にある植物なら好き嫌いせずパクパク食べます。

そして、1回で飲む水の量はなんと約100リットル! 飲んだ水は胃に蓄えられたり、血中に流れたりして水分を体内に効率的に取り込みます。こうした体の機能は、寒暖差の激しい過酷な砂漠の環境を生き抜くために体が最適化した結果なのかもしれませんね。
なお、ラクダのトレードマークである「こぶ」の中に入っているのは水でも食べた食事でもなく、脂肪です。

クジラ

海洋生物の中では最大の体を持つクジラ。なかでもシロナガスクジラは体重160トン~200トン、体長は約30メートルにもなり、地球上では最大の生物です。
食べるのは主に小魚やオキアミ(甲殻類の一種)ですが、その量は1日で5トン前後。海岸に打ち上げられたクジラを解剖すると大量の小魚が出てくるのはこのためです。

動物界の「痩せの大食い」? 小さい体の割にたくさん食べる動物

一方、人間にも「痩せの大食い」という言葉があるように、動物にも体の大きさの割にたくさん食べる動物がいます。

ウサギ

身近なところではウサギが挙げられるでしょう。
ウサギは草食なので低カロリーの牧草や野菜を中心に食べますが、主食は牧草。
1日にちょこちょこ牧草を食べ続けるため、小さな体で1ヵ月に3キロ~5キロの牧草を消費するのです。スーパーで販売されている袋に入った3キロのお米相当分の牧草を黙々と食べるのですから、やはり大食いと言えるのではないでしょうか。

ラッコ

寒冷地の海辺に多く生息するイタチ科の動物、ラッコも大食いの動物です。
動物園や水族館でもお馴染みの動物で、背泳ぎしながら好物の魚介を食べる姿は大変人気があります。
そんなラッコですが、実は大食いとして有名なのをご存知でしょうか?
なんと1日に5キロ~10キロも食べるのです。体重が40キロほどなので、体重の約4分の1は食べている計算に。この食事量を確保するため、野生のラッコは1日の大半を餌探しに費やして黙々と食べ続けているわけですが、それには寒冷地に生息する動物ならではの理由があります。

ラッコは寒さで命を落とさないよう、食べて体温を維持しなければならないのです。寒い地域で生きる限り、たくさん食べ続けて体を守る。これがラッコに与えられた運命なのです。単なる食いしん坊というわけではありませんので、この点はどうか覚えておいてくださいね。
ただ、動物園で飼育する場合は餌代が高額になることは事実。しかも、ラッコの好物はホタテやエビ、ウニ、アワビなどの高級魚介が多いため、動物園や水族館を経営する上では悩みの種でもあります。

ペンギン

ちょこちょこ走るペンギンもラッコと同様に動物園や水族館の人気者ですが、こちらもやはりたくさん食べます。
ペンギンが1日に食べる食事量は1キロ~1.5キロ。体重10キロ程度の大きさでこの量を食べるのですから驚きですが、これが換羽期前になるといつもの倍に増えます。換羽期に入ると羽毛が抜けて防寒防水対策ができないため、水に入って餌を獲らなくてもいいよう、あらかじめ大量の餌を食べておくからです。
主食は魚介で、アジやサバ、サンマ、イカなどを丸呑みで食べます。飼育施設でも餌の調達や保存に苦労するため、もし個人がペンギンを飼育する場合は相当な覚悟が必要でしょう。

モグラ

土の中でトンネルを作りながら生活しているモグラ。
体長20センチ前後、体重約100グラムのぐんずりむっくりした体型ではあるものの、体はそこまで大きくありません。しかし、モグラは非常に食欲旺盛な生き物であり、半日食べないと死んでしまうとの話があるほど。とにかく、土の中をずんずん進みながら昆虫を食べまくるのです。
そのため、モグラは畑や庭を愛する人々から「益虫のミミズを食べてしまう憎いヤツ」として目の敵にされています。一方、モグラも生きるためには食べなくてはなりません。こうして、今日もどこかで人とモグラのバトルが繰り広げられているのです。

動物園経営を圧迫することも! どうしても餌代が高額になってしまう動物

動物園経営を圧迫することも! どうしても餌代が高額になってしまう動物
大食漢ともなれば当然ついて回るのは食費の問題です。人間に飼育されている動物の場合は餌代が重くのしかかってくることは間違いないでしょう。
先ほどご紹介したゾウやラッコはその典型的な例ですが、コアラやパンダも負けてはいません。

コアラ

コアラはユーカリの葉しか食べないことでよく知られていますが、このユーカリの葉は高額です。しかもコアラは1日の大半を食べて寝て過ごすほど大食漢なので餌代はかさむばかり。コアラの年間の餌代は数千万円にも及ぶといいますから、やむを得ず手放す動物園も出てくるでしょう。
しかし、高価なユーカリの葉だけを食べるのはコアラの習性であり、どうしようもありません。

パンダ

幅広い世代に人気があるパンダも、コアラと同じく高額な餌を大量に食べる動物です。パンダは雑食ですが、食事のメインは笹と竹。パンダの好みの笹と竹は数種類の上質なものに限られているうえ、輸送費が加わるため高額です。そして、この笹と竹を1頭で1日20キロほど平らげるので餌代は年間で1000万円近くに。
したがって、経営がうまく行っている動物園でなければパンダの飼育は難しいのです。

動物園の「サポーター制度」で餌代を援助できる!

上記のような事情から、最近では規模の縮小、動物の譲渡を進める動物園も増えています。もちろん、餌代だけが経営圧迫の原因ではありませんが、来園者が減ると餌代が重くなるのは事実。

このため、最近では一般から幅広く寄付金を募る「サポーター制度」を採用する動物園が急増しています。
動物園を応援するサポーターになれば、年間パスポートや機関紙がもらえるメリットもあるので、動物園が好きな方はぜひ、動物たちの命を支えるサポーターになってみてはいかがでしょうか。

まとめ

びっくりするほどよく食べる動物や、意外にも大食いの体の小さい動物、動物園のサポーター制度などについてご紹介しました。
動物にとって、大食いか少食かはこの世に誕生したときから習性として運命づけられています。これも生きる環境や動物界での立ち位置などに合わせて最適化した結果なのですから、大食いの動物であればたくさん食べた方が「正解」なのでしょう。
「そうなるには理由がある」――。
動物たちの食べ方を見ていると、そんな自然の摂理に気付かされますね。

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知る・学ぶ 2021-09-15

ペットとできるだけ長く一緒に過ごしたい! 「長寿」で知られる動物たち

ペットを飼っていると「ずっとこの子と一緒にいたいな」、「人間と同じくらい生きられたらいいのに」とふと思うこともあるでしょう。ペットと一緒に暮らすならばいつか訪れる別れも覚悟しなければなりませんが、「鶴は千年、亀は万年」ということわざがあるように長寿として知られている動物もいます。

そこで今回は、ペットとして飼うことのできる長寿な動物についてご紹介します!

「長寿」の象徴で有名なカメ

長寿の象徴とされているカメの寿命はことわざのように万年とまではいきませんが、平均30年ほどと長生きすることで知られる動物です。
カメはどの品種でも長生きしますが、なかでもリクガメは長くて100年生きられるといわれている種類も存在しています。

寿命が長い理由としては、カメは動きが遅く体のエネルギー消費が少ないためだといわれており、飼育するときも水槽内で簡単に世話することができます。
カメの飼育が初心者の方にはリクガメやクサガメ、ミシシッピニオイガメなどが特にオススメです。
カメに長く元気に生きてもらうためには、住みやすい環境を整えて毎日愛情たっぷりにお世話をしてあげましょう。水槽には陸地と水場を作り、水はこまめに替えて水温などには注意しておくのがポイントです。

カメは頭が良いので、飼い主さんに懐きやすく手からエサを食べてくれたり後追いしてくれたりと、とても可愛い姿を見せてくれますよ。
ただし、飼い主さんの年齢によってはカメの方が長生きする可能性もありますので、万が一のときはペットを誰にお世話してもらうのかあらかじめ決めておきましょう。

ペットとしても飼いやすいインコ

インコは可愛い姿を見せてくれて、比較的飼いやすいことから昔からペットとして愛されています。種類によりますが、インコも寿命が長い動物です。大型のインコほど長生きで30~50年生きるといわれています。

なかでも、大きくて色鮮やかなのが特徴の「コンゴウインコ」は、100年以上生きたという記録も残っています。
全身が白くて黄色い冠羽をもつ「キバタン」はインコではなくオウムに分類されますが、寿命は平均40~50年で100年近く生きることもあるようです。
コンゴウインコもキバタンも寿命が長いだけでなく、社交的で頭が良く、人が話す言葉や音のモノマネが得意です。

中型のインコの「オカメインコ」も寿命が20~30年ほどだといわれており、知能も高く飼い主さんにも懐きやすい種類です。性格が優しくて穏やかなので、初心者でも飼いやすいといわれています。

インコに長生きで元気に暮らしてもらうポイントとしては、ストレスを感じやすいインコになるべく大きな音が聞こえない静かな環境で飼育し、こまめな運動とコミュニケーションを欠かさず、他の動物と同様に家族の一員として愛情を持って接することが大切です。

飼育環境に慣れてもらうことが大切なフクロウ

近年、フクロウカフェブームの影響で大人気のフクロウも実は寿命が長いことで知られており、手のひらサイズの可愛らしい小型種で10年ほど、シロフクロウやベンガルワシミミズクといった大型種になると20〜30年以上といわれています。

フクロウは独特の姿と大きな丸い目をした可愛らしさが魅力的ですが、その一方でペットとして飼うのがなかなか難しいと感じる方も多い動物です。
しかし、ひよこやマウス、昆虫を餌に与えるなどフクロウに合わせた飼育をしっかりと行い、なるべくストレスをかけない環境を整えてあげれば徐々に慣れてきてくれることでしょう。
反対に飼育環境が合わずストレスが溜まっていると飼い主を鋭いくちばしや爪で襲ってくることがあるほか、2~3年で命を落としてしまうこともありますので十分に注意が必要です。

フクロウはヒナの頃から飼育している場合を除いて、犬や猫のように人になつくのはよほどのことがない限り難しい生き物といわれていますので、「なつかせる」のではなく「慣れてもらう」ことを心がけて大切に飼育しましょう。

50年以上生きる子も? 丈夫で寿命も長い鯉

日本庭園などでお馴染みの鯉は、体の模様が様々で全く同じ外見の魚がいないというのが魅力であり、丈夫で寿命もかなり長い淡水魚です。
平均で20年ほど生きるといわれており、環境が整っている広々とした池で飼育すれば、50年以上生きることもあるようです。
鯉は順応性が高く極端な変化でなければ、水質が悪化したり酸素やエサが不足したりと他の魚は生きられないような環境でも生きられるといいます。
また、稚魚の頃からであれば水槽でも飼育が可能ですし、生活している環境に合わせて成長していきます。

鯉はエサを与えてくれる人の顔を覚えることもあり、近づくと寄ってきたり人の手からエサを食べたりと、大切に育てることで飼い主さんにも懐いてくれることでしょう。
なお、魚類のなかでペットとして飼育する方が最も多い金魚も品種によっては体が丈夫であれば10年以上長生きする子もいます。お迎えしたあとの適切な飼育が魚の寿命にも大きく影響しますので、はじめに飼育の仕方についてしっかりと学んでおきましょう。

平均寿命が延びて高齢化の進む犬と猫

平均寿命が延びて高齢化の進む犬と猫
ペットの人気を二分する犬と猫も寿命の長い動物です。品種によっても異なりますが平均で15年前後生きる子も多く、怪我や感染症などのリスクが大きく異なる室外飼い・室内飼いかでも寿命が変わってきます。

犬は体の大きさで寿命が異なる傾向があり、サイズが小さいほど平均寿命が長くなっています。これには諸説ありますが、一般的には体の大きい犬の方が体力面の問題や、病気になってしまいやすいなどといった理由があるようです。
あくまで傾向ですが、ラブラドールレトリバー、ミックス犬、ミニチュアダックスフンドといった品種が比較的平均寿命が長いといわれています。
猫の場合は日本猫や雑種猫の平均寿命が長い傾向にありますが、怪我や事故、感染症などのリスクがある室外飼いと室内のみで暮らす猫では平均寿命も大きく異なります。

また、昨今はペットの生活水準の向上と充実した医療によって犬猫の平均寿命は延びてきており、人間と同じようにペットの高齢化も進んできています。
犬や猫にいつまでも元気で暮らしもらうポイントとしては、やはり適切な食事や運動といった基本的な飼育環境を整えるのはもちろん、体調を崩した時にすぐに診てもらえるように日頃からかかりつけの動物病院を決めておくといった病気対策、定期的な検診も非常に重要です。
しかし、飼い主さんがどんなに愛情深く、健康的に飼育をしていてもペットの生まれつきの体質や体力なども寿命に大きく影響してくるという点は頭に入れておきましょう。

ペットに愛情をたっぷり注いで大切に育てましょう!

ペットとして飼うことのできる長寿な動物についてご紹介しました。
寿命の長さに関係なく、どのペットでも飼い主になったからにはその動物の命を預かるということには変わりありません。人間からすると短い命だと思うかもしれませんが、彼らはその一生を精一杯生きています。
限られた時間を無駄にすることなく、たっぷりと愛情を注いで1日1日を大切にしてペットと一緒に過ごしましょう。

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知る・学ぶ 2021-08-30

10年以上も夢じゃない! 長生きしてくれる健康な金魚を見分けるポイントとは?

いつの時代も金魚は大変人気があるペットの一つです。犬や猫のように鳴き声で飼い主さんに応えたり、直接触ったりはできませんが、水槽の中でゆったりと泳ぐ姿で見る人を癒してくれます。
そんな金魚ですが、ペットショップやお祭りの金魚すくいなどで簡単に手に入りやすい割に飼育をためらう方が多い傾向にあります。
「水槽やエアポンプなどで高額な初期費用がかかりそう」「実は想像以上に手間がかかりそう」といった理由が挙げられますが、中でも気になるのが「すぐに弱って死んでしまいそう」というもの。

しかし、実際のところ、金魚はそれほど生命力の弱い生き物ではありません。
むしろ魚類の中では環境変化に強く、生命力もそれなり。体が強い子を選び、適切な環境を用意してあげれば10年以上長生きする子もいるのです。

そこで今回は、健康な金魚を見分けるポイントや体が丈夫な金魚の種類、金魚を飼育する際の注意点についてご紹介します。

健康な金魚を見分けるポイント

まずは長生きしてくれそうな子を選びましょう。次に挙げるのは健康な金魚にみられる特徴です。
このうち、最低2つはクリアしていると良いでしょう。最初に元気な子を選んでおけば、実際にお世話する際も何かと楽です。

元気に泳いでいる子

体が丈夫で元気な子は動きが俊敏でヒレの動きも大きく、体全体を使って元気に泳いでいるのがわかります。
逆に水槽の下の方でじっとしている場合は体が弱っているかもしれません。
なお、人の近くに寄ってきてくれるような子は人懐っこい、物怖じしない性格であるとともに、リラックスしている状態でもあります。
ストレスを溜めにくい、おおらかな子は病気にもなりにくいのでおすすめです。

ヒレがピンと張っており、傷ついていない子

ピンと張ったヒレを元気に動かしている子にも注目です。ヒレは魚類にとって体を動かすために欠かせない運動器。しかし、そこが弱っているとなると健康な状態とは言えないでしょう。
たとえば、金魚の背中についている背ビレ。金魚にとって背ビレは健康のバロメーターであり、ここがピンと張っていれば体調に大きな問題はありません。
もし背ビレがたたまれている状態の場合は体調が良くない可能性があります。
このような子は動きも非常に緩慢だったり、じっとしていたりするので、様子をよく観察してみましょう。
また、ヒレが傷ついている子も要注意です。免疫力が低下していたり、すでに病気になっていたりすることがあります。

長過ぎるフンや白い半透明のフンがついていない子

人の便は健康チェックの重要なポイントですが、それは金魚も同じ。
あまりに長いフンをつけている場合は消化不良を起こしている可能性があります。
また、お腹が異様に膨らんでいる子は「よく食べる元気な子」と思われがちですが、実際は消化器官に何らかのトラブルを抱えている場合があるので注意しましょう。
そして白い半透明のフンは下痢なので、お腹の膨らみと同様にしっかりチェックしてください。

体に厚みがある子

餌から得た栄養をしっかり吸収している子は、やはり体格も立派です。
金魚の場合は体の厚みをチェックしてみましょう。しっかり厚みのある子なら問題ありませんが、ほかの子と比べて厚みがなく、細い場合は少々体が弱い可能性があります。

体に透明感・艶がある子

健康な金魚の体には透明感や艶があります。逆に何となく白っぽく濁っているのは、あまり調子が良くない状態だと言えるでしょう。
水槽の中から透明感や艶の有無を判断するのは難しいですが、とにかく「体全体がぼやけて見えず、鱗が輝いている」ことを念頭に探してみてください。

初心者におすすめ! 体が丈夫で飼育しやすい金魚の品種4選

長く一緒に生活できる子を探すためには、体が丈夫で初心者にも飼育しやすい品種を選ぶことも大切です。
金魚の飼育を検討している場合は、次のような種類を中心に探してみてはいかがでしょうか。

和金

和金(わきん)はフナとそっくりな形の最もスタンダードな金魚です。
お祭りの金魚すくいで見るのはこの和金であり、光り輝く朱色に親しみを覚える方も多いのではないでしょうか。
市場に多く流通しているため手に入りやすく、体も丈夫なので「入門の金魚」としておすすめです。
朱色以外にもゴールドや紅白などのカラーバリエーションがあり、見た目も楽しめますよ!

コメット

紅白の色がとても上品で美しいコメットは、アメリカで品種改良された金魚です。和金と体型が似ていますが、尾ビレはコメットの方が長く、その動きは優美そのもの。
体も強く、病気にかかりにくいので初心者の方におすすめです。

琉金

琉金(リュウキン)は中国から入ってきた品種で、腹部を中心にふっくらとしている体型が特徴です。
ヒレも比較的大きくて長く、体も丈夫。見ているだけで「福」がやってきそうな、見る人をウキウキさせてくれる子でもあります。

オランダシシガシラ

名前からしてオランダの金魚だと思われがちですが、実際の原産国は中国。琉金と同様に体がぽってりしており、頭頂部がもりあがっているのが特徴です。
レースのような大きめのヒレをはためかせる可憐な姿はまるで貴婦人のよう。しかし、見た目に反して体は非常に丈夫なので「初心者だけど、個性的な金魚を飼いたい!」という方はぜひ、このオランダシシガシラを検討してみてはいかがでしょうか。穏やかで、人に懐きやすい性格も魅力です。

金魚を飼育する際の注意点

金魚を飼育する際の注意点
金魚に長生きしてもらうためには、前述のような健康状態のチェックや品種選びのほか、お迎えした後の飼育の仕方についても次のような注意が必要です。

なるべく水槽で飼う

金魚を花瓶やサラダボウルに入れて飼う「どんぶり金魚」なる飼い方がありますが、金魚に長生きしてもらうためには、水槽で飼育するのがベストです。
ペットショップやホームセンターには水槽やエアポンプ、水草、餌、中和剤(カルキ抜き)がセットになった金魚飼育セットが販売されているので、初心者の方はこのような商品を購入して、金魚に心地良い環境を与えてあげてください。

定期的に水換えして水をきれいに保つ

金魚の健康を維持するには、水槽の水をきれいに保って飼育環境を整えてあげることが大切です。
したがって、2週間に1度は水換えして、きれいな水質を維持してあげましょう。このとき、水替えするのは全体の3分の1に抑えてください。すべて新しい水にしてしまうと水質が急激に変化して金魚にストレスを与えてしまいます。
また、水温にも注意してください。水換えで水温が急激に変化すると、これもストレスの原因になります。新しい水を入れるときは水温を調節してからにしましょう。
水温の調節は水とお湯を混ぜる、水槽用ヒーターを使うなどして行います。

餌を与えすぎない

餌の与えすぎは消化不良を起こし、病気の原因になることがあります。
また、多量の餌が水中に入ることで水が汚れやすくなり、結果的に金魚の住環境も悪化させてしまいます。
餌をあげていると「もっと食べて満足してほしいな」と思ってしまうものですが、ここはグッと我慢して適量でおさめるように心がけましょう。

混泳相性の悪い品種を同じ水槽に入れない

混泳の相性が悪い品種を同じ水槽に入れて飼わないように注意しましょう。
相性の良くない品種を混泳させてしまうと、いじめられた金魚に過大なストレスがかかって死んでしまうことがあります。

小さい水槽で複数匹飼わない

小さい水槽のスペースに見合わない複数匹飼育は水槽内が窮屈になってしまいますし、餌の取り合いが発生するため金魚たちにストレスが溜まってしまいます。

まとめ

健康な金魚を見分けるポイントや体が丈夫な金魚の品種、金魚を飼育する際の注意点についてご紹介しました。
金魚に長生きしてもらうためには最初の段階で体の丈夫な子を選ぶことが大事ですが、それ以上に、お迎えしてから適切に飼育することの方がもっと大切です。
お祭りの金魚すくいで購入した金魚を丁寧に飼育した結果、15年、20年生きたという例があることからも、飼育の状況がどれほど金魚の寿命に影響を与えるかがわかります。
長く一緒に暮らしていくためにも、金魚の飼育を検討している方は金魚の飼育方法についてしっかり学んでからお迎えしましょう。

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