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知る・学ぶ 2023-11-28

犬の散歩は子供だけでもOK? 大人の付き添いが必要な理由と注意点

子供の成長にともない、「そろそろ愛犬の散歩を任せてみようかな」と考える保護者は多いでしょう。
年齢にもよりますが、子供だけで犬の散歩をすることは危険な一面があり、大人のサポートが望ましいと考えられています。
今回は子供と犬の散歩で注意するべき点や、大人が付き添ったほうがよい理由などについて解説します。

大人が散歩に付き添ったほうがよい理由とは?

子供だけで犬の散歩に行く場合、子供視点では思い付かないようなトラブルの可能性がひそんでいるものです。「うちの子はまだこんなトラブルに対応できそうもない」と考えられるのなら、大人が付き添いましょう。

1.主導権は子供と犬のどちらが握っている?

大人から見た子供と愛犬の関係において、どちらが主導権を握っているかを見極めることはとても重要です。その理由は子供が主導権を握っていない場合、犬が散歩中に勝手な行動をしてしまいかねないからです。犬は「自分に主導権がある」と認識している子供が相手では、「子供が導くコースへ行きたがらない」「リードの合図を無視する」など、言うことを聞かないことによって安全に関わるトラブルが起きてしまう心配があります。
そのため、子供が主導権を握れるようになるまでは、大人が指導しながら一緒に散歩をしたほうが安心です。ご家庭内でも生活での関わり方に注意を配り、子供と愛犬が上手な関係を築けているかを見極めましょう。

2.子供の力は犬よりも強い?

しっかりとしつけされている賢い愛犬でも、散歩中に人や物とぶつかりそうになったり、他の犬に吠えられてしまったりすることがあれば、驚いて暴れる可能性は否定できません。
その際、子供の力で愛犬の行動を制御できるでしょうか。もし制御できなければ重大な事故につながってしまう恐れも考えられます。犬種によっては大人でも制御に苦労するほどです。
格闘家のような筋力が必要とまでは言いませんが、最低限、愛犬の動きを制御する力を持っていることが望ましいでしょう。

3.お散歩マナーを理解して実践できる?

犬の散歩にはさまざまなルールやマナーがあります。リードをつけた犬と歩けばOKというわけにはいきません。
たとえば愛犬が排泄をしたとき、始末をせずに立ち去ることは重大なマナー違反です。地域の環境にも関わります。また、犬友達との挨拶は円滑な人間関係や愛犬同士の穏やかな交流に欠かせません。
子供でもそのようなルールやマナーを理解し、実践できるように教えてあげて下さい。「子供だから多少できなくても多めに見てほしい」ではなく、「子供だからこそ今から教えておかなくては」と考えましょう。最初は完璧にできなくても、保護者と一緒に練習を重ねるうちに、立派な飼い主に成長するはずです。

大人が散歩に連れて行けないときだけでもダメ?

急な仕事や体調不良で、いつも散歩を担当する大人が出かけられない日もあるでしょう。「散歩は毎日行かせたいし、今日だけは子供に…」と考える人がいるかもしれません。気持ちは分かりますが、そんな日は散歩をお休みにして下さい。
「犬の散歩は毎日しなければ!」という考えも間違いではありません。散歩は愛犬の健康管理やストレス解消にとても役立ちます。かといって、子供だけで散歩に行かせることは、前述のとおり危険が伴いがちです。愛犬と子供のために思い切って散歩をお休みする勇気も必要ではないでしょうか。

散歩をお休みした日は、その代わりに愛犬と思い切り家の中で遊んであげたり、普段より広い行動スペースを作って歩き回らせてあげたりしてみるのも良い方法です。
大人が対応する時間がない場合は、子供に「一緒に遊んであげて」「歩くスペースを作って見守ってあげて」とお手伝いをしてもらうこともおすすめです。犬との関係を深める絶好の機会にもなります。

もし外でしかトイレをしない犬なら、ベランダや庭先に外と似た環境を作ってみましょう。また、いざというときに備え、室内でトイレができる「おうちトイレ」の練習も役立ちます。

子供に愛犬の散歩を任せる準備や練習を

今はまだ安心できなくても、子供がもっと成長すればいずれ安心して愛犬の散歩を任せられるようになります。その時を楽しみに、犬の散歩に必要なマナーや行動を練習させることもおすすめです。
次にご紹介する5つのポイントは特に意識しておきましょう。

愛犬と確実な意思疎通ができる関係に

保護者が決めた散歩コースから外れずに適切なペースで歩くことは、安全な散歩に欠かせない条件です。そのためには、子供と愛犬がしっかりと意思疎通できる関係性を築く必要があります。
「犬が行きたがっても違う道へ行かない」「引っ張られても従わない」「保護者が教えたルールを愛犬と一緒に守りながら歩く」などの約束を作り、実現できるような関係性が築ければ安心感が増すでしょう。最初は保護者も一緒に散歩をし、散歩中の愛犬の挙動や指示の出し方などを見せてあげると理解しやすいはずです。

集中力を身に付ける

子供はしっかり成長したと思っても、まだまだ好奇心が旺盛です。散歩中、目を引かれたものに集中力を奪われ、リードのコントロールや愛犬の挙動への配慮がおろそかになってしまう可能性があります。その場合、思わぬ事故やトラブルにつながりがちです。
「まだ集中力が足りない」「スマホに夢中になりながら歩いてしまいそう」という心配があるうちは、保護者も一緒に散歩へ行き、注意を払った方が安心でしょう。

散歩コースを覚える

単純なことですが、重要なことでもあります。保護者が決めた散歩コースを覚えないまま子供だけで散歩へ出ると、迷子になってしまったり、普段とは違う環境で愛犬が興奮したり、逆に脅えてしまったりする可能性があります。
子供だけでは対処が難しい状態になることも考えられるため、散歩コースは必ず覚えてもらい、守らせるように指導しましょう。

犬同士、飼い主同士のマナーを学ぶ

散歩中、ご近所の犬と飼い主に会うことは少なくありません。飼い主とは挨拶をし、犬同士が遊べそうであれば遊ばせるなどのマナーやルールを教えましょう。
思春期の子供は挨拶を恥ずかしがり、早足で立ち去ろうとするかもしれません。しかし、それは社会的なマナーとして失礼であることや、よその犬と遊びたい愛犬ががっかりすることなども説明しておきましょう。
分かっていても素っ気ない態度を取ってしまいそうなら、誤解されないよう先に保護者がご近所の人に説明しておくと良いかもしれませんね。

排泄物の処理を覚える

大小関わらず、トイレの処理方法を覚えてもらいましょう。排泄物に慣れていない子供は怯むかもしれませんが、飼い主が避けて通れない責任のひとつです。
最初は上手にできないとしても、慣れればきっとスムーズに処理できるはず。見守りながら上達を待ちましょう。お家で愛犬のトイレ掃除を担当してもらい、排泄物への抵抗感をなくしていく方法もおすすめです。

まずは大人の付き添いを! 子供の成長も楽しんで

まずは大人の付き添いを! 子供の成長も楽しんで
慣れていない子供だけでの犬の散歩はおすすめできません。まずは大人がリードを持ち、どのように散歩をしているのかを見せながら教えてあげましょう。その過程で散歩中の注意点やマナー、ルールなどを学んでいけるはずです。
子供は愛犬の散歩を通し、安全な散歩の仕方をはじめ、社会的なマナーやルールなどを学ぶことでしょう。散歩は愛犬の健康管理に大切ですが、子供の成長の機会にもなります。その姿を楽しみつつ、必要なときはサポートしてあげて下さい。

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知る・学ぶ 2023-11-22

ガラパゴス諸島のユニークな動物たち! 固有種とその生態

ガラパゴス諸島は、地球上で最も生物多様性に富んだ地域の一つとして、世界中の動物好きや科学者から注目を集めています。
今回は、ガラパゴス諸島に生息する独自の進化を遂げた興味深い生物たちをご紹介します。

ガラパゴス諸島とは?

ガラパゴス諸島は南アメリカ大陸のエクアドル沖、太平洋上に位置する一群の島々です。
大小合わせて100以上の島と岩礁から成り立ち、地球上で最も生物多様性に富んだ地域の一つとして知られています。

長いあいだ人間の手が及ばなかったために多くの種が独自の進化を遂げてきましたが、独特な生態系は気候変動などの影響を受けやすく、現在保護の対象となっています。

ガラパゴスの主要な動物たち

ガラパゴス諸島はユニークな動物たちで有名です。
以下に、主な生物をご紹介します。

ガラパゴスゾウガメ

世界最大のカメの一種である「ガラパゴスゾウガメ」は、寿命が100年を超えることもあり、島ごとに異なる形態を持っています。
その違いは食性や生息地に適応した進化の結果で、乾燥した低地から湿度の高い高地まで、環境に適応するため多様な形態を発展させました。

ガラパゴスリクイグアナ

ガラパゴス諸島固有のイグアナの一種である「ガラパゴスリクイグアナ」は、1メートルを超える大きな体格をしており、体色は主に黄褐色から赤褐色です。
低木やサボテンの葉、果物、花などを食べる植物食性で知られており、特にサボテンの花や果実は水分を多く含むため、乾燥した環境で生きるリクイグアナにとって重要な水分源となっています。
日中は太陽の光を浴びて体温を調節し、夜間は岩の隙間や植物の下で休息します。

ウミイグアナ

世界で唯一海中に生息するイグアナである「ウミイグアナ」は、ガラパゴス諸島の独特の生態系と進化の不思議を象徴しています。
黒から灰色の体色をしており、太陽の光を吸収し、水中での体温低下を防ぐことに役立ちます。
岩場に生える藻類を主食としており、水中で長時間潜水して食事をし、海岸線の岩場に集まって太陽の光を浴びながら休息する姿もよく見られます。

ダーウィンフィンチ

「ダーウィンフィンチ」は、ダーウィンの進化論に大きな影響を与えた鳥類です。
13種に分類され、種類ごとに異なるくちばしの形を持ちますが、これはそれぞれの特定の食物源に適応した結果です。
例えば、硬い種子を割るために強くて大きなくちばしを持つ種や、昆虫を捕まえるために細長いくちばしを持つ種がいます。
この適応は、ガラパゴス諸島独自の進化の例としてよく使用されます。

ガラパゴスペンギン

赤道に最も近い場所に生息する「ガラパゴスペンギン」は50センチほどの小型のペンギンです。ガラパゴス諸島特有の冷たい海流によって生み出された豊かな自然を餌場としています。
水中で優雅に泳いで魚や甲殻類を捕食しますが、温暖化や海洋汚染の影響で数が減少しています。

ヨウガントカゲ

大型のトカゲ「ヨウガントカゲ」は特徴的な黄色と黒の斑点模様があり、その外観から名前が付けられました。
主に植物を食べる草食動物であり、サボテンの葉や果実を好んで食べます。
乾燥した環境や岩場に適応しており、体を冷やすために積極的に日陰を求める習性があります。

ガラパゴスマネシツグミ

柔らかな褐色の羽と活動的な性格で知られている「ガラパゴスマネシツグミ」は、好奇心旺盛で察しやすい鳥の一つです。
昆虫や小動物を捕食することがほとんどですが、果実を食べることもあり種子の拡散にも貢献しています。

ガラパゴスミズナギドリ

長い尾と独特の飛行スタイルで知られる海鳥「ガラパゴスミズナギドリ」は主に海上で生活し、魚やイカを食べます。
繁殖期には陸地に戻って巣を作り、印象的な求愛ダンスを披露し、社会的行動と複雑なコミュニケーション技術で多くの関心を集めています。

ガラパゴスベニズワイガニ

鮮やかな赤い体色で知られるカニの一種「ガラパゴスベニズワイガニ」は、ガラパゴス諸島の岩場や砂浜に生息しており、特に潮間帯でよく見られます。
雑食性で、魚や植物の残骸、その他の有機物を食べることで、海岸線の清掃役を果たしています。観光客にとって人気のある観察対象です。

ガラパゴスアシカ

諸島の岩場や海岸線に生息する「ガラパゴスアシカ」は、オスの体長は2メートルを超え、遊泳が得意でしばしば海中で優雅に泳ぐ姿が見られます。
社会的で大きな群れを形成し、共同で子育てを行うことが知られています。

これらの生物たちはガラパゴス諸島の豊かな生態系の多様性を示しており、島の環境と相互作用しながら暮らしています。

ダーウィンの進化論への貢献

ガラパゴス諸島は、チャールズ・ダーウィンの「進化論」の確立に大きく貢献したことでも知られています。
ダーウィンのここでの観察が、後に「種の起源」の執筆と進化論の発展につながることになります。

ダーウィンの進化論の中心的な概念は、自然選択による種の進化です。
彼は、生物種が環境に適応する過程で有利な特徴を持つ個体が生き残り、繁殖することによって種全体が徐々に変化していくと考えました。
この過程は環境に最も適応した者が生き残るとされ、進化の基本的な原理となっています。

環境保護の課題

ガラパゴス諸島の独特な生態系は、多くの環境問題に直面しています。
地球温暖化や海洋汚染、そして人間活動による影響は、この地域の生物多様性にとって大きな脅威となっています。

例えば、ガラパゴスゾウガメの一部の亜種は、過去に乱獲や外来種の導入により個体数が激減しました。
また、ガラパゴスペンギンやガラパゴスアシカも、生息地の減少や気候変動の影響により危機にさらされています。

これらの脅威に対処するため、ガラパゴス諸島全域は保護区に指定されており、特に重要な種や絶滅の危機に瀕している種には特別な保護プログラムが設けられています。
ガラパゴスゾウガメの保護プログラムでは、繁殖施設での卵の保護や孵化後の幼体の保育が行われています。
また、外来種の除去や管理も、固有種を保護するための重要な取り組みです。

ガラパゴス諸島に訪れる方法と注意点

ガラパゴス諸島に訪れる方法と注意点
ガラパゴス諸島への主なアクセス方法は、飛行機です。
エクアドルのキトまたはグアヤキルから国内線を利用して、ガラパゴス諸島の主要な空港であるバルトラ島またはサンクリストバル島へと飛びます。
これらのフライトは通常、毎日運行されています。

ガラパゴス諸島を訪れる際には、許可されたツアーオペレーターやガイドを利用し、公認の観光ルートやスケジュールに従うことをおすすめします。
ガラパゴス国立公園のルールを守り、公園ガイドの指示に従うことが求められます。

また、ガラパゴス諸島での観光ではエコツーリズムの原則を守ることが不可欠です。
野生生物に近づきすぎない、騒音を出さない、生物に触れないなど、自然を尊重する行動を取りましょう。
可能な限り環境に優しい製品や、地元のビジネスやサービスを利用し、地域経済に貢献することも大切です。
なお、島へのアクセスは旅行会社の公式サイトなどで最新情報を確認してください。

観光マナーを守って訪れてみよう

ガラパゴス諸島での生物多様性は進化の不思議を明らかにし、地球上で最も特別な場所の一つとしての地位を確立しています。
しかし、多くの環境的課題に直面していることもあり、ガラパゴス諸島の保護活動が盛んに行われています。
ガラパゴス諸島の観光は大変興味深く貴重な機会となりますが、訪れる際にはマナーをしっかり守り、自然保護に努めましょう!

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知る・学ぶ 2023-11-15

子供から大人まで大人気! ペンギンの種類や生態について

ペンギンは可愛らしい姿で多くの人々を魅了し、様々な映画やドキュメンタリーの主題にもなっています。
今回は、そんなペンギンの種類や生態、生き抜くための戦略、そして人間との関わりについて解説します。

ペンギンの基本情報

ペンギンは「ペンギン目ペンギン科」で鳥類に属していますが、翼は水中での泳ぎに適応しており、空中を飛ぶために必要な構造を持っていません。

分布

現在確認されているペンギンの個体は18種類で、ほとんどが南半球に分布しており、南極をはじめ、南米、南アフリカ、オーストラリア、そしてニュージーランドに至るまで、幅広い地域に生息しています。
南半球の温暖な地域に生息している種や、ガラパゴスペンギンのように赤道近くで見られる種もおり、一般的な認識とは異なり、全てのペンギンが寒い場所に住んでいるわけではありません。

大きさ

ペンギンの大きさは種類によって異なり、最も小さい種であるコガタペンギンは、成鳥で体長約30cm、体重約1kg程度です。
一方で、最も大きな種であるコウテイペンギンは、体長が約115cmに達し、体重は40kgほどになることもあります。
中間サイズのペンギンとしては、マカロニペンギンやフンボルトペンギンがおり、体長は約70cm、体重は約3kgから6kg程度です。

寿命

ペンギンの寿命は、一般的には10年から20年ほどです。
野生では天敵や環境の影響によって寿命が短くなることがありますが、飼育下ではより長生きすることもあり、30年以上生きたケースも報告されています。

基本的には飼えない

ペンギンの飼育は特別な設備と専門知識を必要とし、主に動物園や水族館などの専門施設で行われています。
寒冷な気候や特定の環境に適応した種が多く、大きな水域と陸地の両方が必要であり、環境を整えなければなりません。
そのような適切な温度や環境を維持することは家庭では困難です。

ペンギンの種類

ここでは代表的なペンギンの種類についてご紹介します。

コウテイペンギン

南極大陸に生息する最大種のペンギンで、耐寒性に優れた体と長い飼育期間が特徴です。

キングペンギン

コウテイペンギンに次ぐ大きさを持ち、特にその美しい羽の色合いが魅力的です。

イワトビペンギン

水中での運動能力が非常に高く、ジャンプして岩場を登る姿が観察されます。

ケープペンギン

別名をアフリカペンギンとも呼ばれ、南アフリカの岩場に生息する小型のペンギンです。

マカロニペンギン

黄色くて長い冠羽が特徴で、アザラシや鳥類からの捕食者に対して非常に警戒心が強いです。

フンボルトペンギン

南米の沿岸部に生息し、名前はフンボルト海流に由来しています。

マゼランペンギン

南アメリカの温暖な地域に生息し、黒と白の明瞭な体色が特徴です。

コガタペンギン

小柄な体格が特徴で、フェアリーペンギン、リトルペンギンとも呼ばれています。オーストラリアやニュージーランドに生息します。

ガラパゴスペンギン

ガラパゴス諸島に生息する唯一のペンギンで、赤道直下にもかかわらず生息している珍しい種です。

これらのペンギンたちは異なる環境に適応し、独自の生活を営んでいます。
それぞれの種類に特有の行動や繁殖パターンがあり、ペンギンの多様性を垣間見ることができます。

ペンギンの生態と行動

ペンギンの生態や行動パターンは種によって異なりますが、以下に挙げる特徴は多くの種で共通しています。

食生活

ペンギンは主に肉食で、魚、イカ、その他の甲殻類などを食べます。
食べ物の種類は生息地によって異なり、利用できる海洋生物に適応しています。

繁殖と成長

ペンギンの繁殖行動は巣を作る種と作らない種に分かれ、一度に1~2個の卵を産みます。
共同で子育てをし、雄と雌が卵の抱卵を交代する行動が見られ、雛は親からの保護と給餌を必要とします。
雛が成鳥になるまでの成長過程は種によって数週間から数か月と幅広く、成鳥になるまでに泳ぎを学び、生き残るためのスキルを習得します。

群れの中の生活

ペンギンは社会性が高く、群れの中での秩序と階層が確立されています。
繁殖のために集団繁殖地(コロニー)を形成し、互いに協力して生活しており、天敵に対する防御においても機能しています。

コミュニケーション

ペンギンは鳴き声と体の動きを使った豊かなコミュニケーションを行い、個体識別、繁殖の呼びかけ、領域の主張、そして危険の警告など多様な情報を伝達する手段として用いられます。
特に雛が親に餌をねだるときや、繁殖期におけるパートナーの認識にはそれぞれ独特の鳴き声があります。

遊び

ペンギンは遊び好きな動物であり水中での遊泳は重要な活動で、水を通じてのコミュニケーションや運動は健康を維持するのに役立っています。
水中でのアクロバティックな動きや追いかけっこはペンギンの社会性を示しており、若いペンギンが生きる技術を学ぶ場でもあります。

ペンギンが生き抜く戦略

ペンギンが生き抜くための戦略は、彼らが住む厳しい環境に適応するために発達しました。
寒冷地での体温調節、水中での効率的な泳ぎ、そして天敵から身を守るための様々な方法は、ペンギンが地球上の極地で生き残るために欠かせない要素です。

寒冷地での暮らし

ペンギンの多くは寒冷地である南半球の極寒に生息していますが、寒さの中でも生き延びることができるのは独特な体温調節機能があるためです。
皮下脂肪の厚い層と密度の高い羽毛は、体温を保持するための絶縁体として機能します。
また群れることによって体温を共有し、風から身を守ることも重要な戦略です。

水中での生活

ペンギンの翼は「フリッパー」と呼ばれ、泳ぎのために使用し水中では驚異的なスピードで泳ぐことができます。
流線形の体と強力な足は速度と機動性があり、効率的に捕食をします。

天敵からの防衛

ペンギンの天敵は海ではシャチやヒョウアザラシが最大の脅威ですが、陸上ではワタリガラスやスズメのような小動物が卵や雛を狙います。
ペンギンはこれらの天敵から身を守るために警戒心が高く、常に群れで行動することで互いを守ります。
また黒白の体色は上から見ると深海の色に、下から見ると明るい水面の色に溶け込むため、天敵に察知されにくくなっています。

ペンギンと環境の関係

ペンギンと環境の関係
気候変動、海洋汚染、環境破壊はペンギンの生態系に深刻な影響を与えており、保全の取り組みが必要となっています。

気候変動

気候変動はペンギンにとって大きな脅威となっており、氷の融解は繁殖地を失わせ、海洋温度の上昇は食料の分布に変化をもたらしています。
特に南極域に生息する種は生態系の変化によって繁殖率が低下し、食物連鎖の変動に直面しています。

海洋汚染

海洋汚染は、ペンギンの健康を脅かし生態系を破壊しています。
海で暮らすペンギンは、汚染された水域で餌を取ることによって毒素を体内に蓄積してしまい、繁殖力の低下や幼鳥の生存率の減少など悪影響が及んでいます。

保全の取り組み

ペンギンの保全に向けては、地球規模での気候変動への対策と地域コミュニティによる具体的な活動が必要です。
再生可能エネルギーへの移行、海洋保護区の設定、プラスチック使用の削減などが重要な取り組みとなります。

ペンギンの世界を楽しもう

可愛らしいペンギンの世界は多様で興味深く、多くの楽しみと学びを提供してくれます。
動物園や水族館でペンギンを観察する際は、活動が最も活発になる食事の時間に合わせて行くことがおすすめです。
またペンギンの種類を事前に調べ、その特徴や行動について学んでおくと、観察がより楽しくなりますよ!

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知る・学ぶ 2023-10-30

猫が歴史を動かした驚きの逸話とは?

世界中で愛されている猫。もちろん猫を愛するのは一般人だけではありません。国を治める権力者や人類史に影響を与えたような科学者も猫が大好きでした。猫が好きすぎて神様にしてしまった人たちもいるほどです。
今回は、そんな猫の魅力にあらがえなかった人間たちをご紹介します。

「猫は神様です」古代エジプト女神や猫神社まで!

古代エジプトや日本では、猫を神様として崇める文化があることをご存知でしょうか。猫の魅力は猫自身を神様にまで進化させたようです。

古代エジプトの女神「バステト神」

猫の発祥の地と言われるエジプトでは、古代から猫を愛する人々がとても多い地域です。その猫愛は猫の姿をした女神「バステト神」を生み出したほどでした。
バステト神は猫の顔と人間の女性の身体を持つ姿、いかにも「猫!」といった姿の2種類が伝わっています。壁画では猫顔の女神様、神像では豪華な装飾や美しい瞳が印象的な猫の姿が多いようです。
バステト神の役目は、太陽神・ラーの瞳でした。その美しく神秘的な瞳で人々の行いを監視し、過ちがあれば正す役割を担っていたのだとか。猫独特の瞳がそんな役割を連想させたのかもしれませんね。

日本の神社では猫が祀られている

日本での猫はその魅力だけではなく、穀物をネズミから守るありがたい動物として感謝される存在でもありました。人々はその感謝の気持ちから猫を神聖な存在として扱うようになります。
穀物倉庫のネズミ避けのお札に猫の姿を描いたり、養蚕がうまくいくように猫に願掛けをしたりなど、猫は生活や経済に欠かせない存在になります。やがて神社で祀られるようにもなりました。

例えば新潟県にある「八海山尊神社」はそのような人々の想いを継いだ神社で、ネズミ避けの猫札(護符)をいつも取り扱っています。いまでは日本全国から愛猫家が集まるそうですよ。
また、鹿児島県にある「猫神神社」は戦に貢献した猫の逸話で有名です。16世紀末、猫の瞳孔の開き方で時間を計れると気づいた島津義弘は、文禄・慶長の役に7匹の猫を連れて行きました。
残念ながら猫は2匹しか生き延びられませんでしたが、島津義弘は猫たちに感謝し、神様として祀るようになりました。その場所が現在の猫神神社として知られています。

日本の権力者も猫にメロメロ!

権力者にも猫好きがたくさんいました。皇族や幕府の寵姫も猫の魅力にすっかりとりこになっていたそうです。

「猫かわいい!」の日記が伝わる宇多天皇

天皇の現存する最古の日記として「寛平御記」。記したのは宇多天皇です。宇多天皇は父から贈られた黒猫をとてもかわいがっていました。
寛平御記には「父上から猫をいただいた。黒くてかわいい! 瞳が宝石のようにきれい!」(意訳)と、猫のかわいさについて熱く書かれています。「好きだよと話しかけてみたが伝わっていないようだ」など、宇多天皇自身がかわいく思えてしまう描写もありました。

大奥の御台所は犬好きから猫好きに!

江戸時代の大奥で有名な篤姫も猫好きだったそうです。結婚前は犬好きでしたが、夫の将軍が犬嫌いのため、嫁いでからは猫を愛するようになったそう。
権勢を誇った大奥の愛猫だけあって、その暮らしぶりは豪奢なものでした。食費だけで年間25両(現在の価値換算で約450万円以上!)にもなったというのですから、人間がうらやましくなるようなラグジュアリーライフだったのでしょう。

猫ドアを開発したのはあの天才科学者だった?!

現代の住宅では珍しくない猫ドア。猫の出入り口ですが、昔は人間優先の文化のためか、存在しないものでした。
その猫ドアを開発したのがアイザック・ニュートンです。人類の歴史に大きな影響を与えた「万有引力」を発見した天才科学者が猫ドアを開発したとは意外ですね。

ニュートンは大変な猫好きだったそうです。当時は猫にご飯をあげることは一般的ではありませんでしたが、ニュートンは自分のご飯を分けてあげることもあったのだとか。塩分や栄養素を考えると現代では推奨できませんが、飼い猫でも自力で食力を確保しなければならなかった当時の猫にとって、最大の愛情表現だったかもしれませんね。
その猫愛が高じ、猫ドアの発明に至ったそうです。天才にとってはどうということのない発明だったかもしれませんが、その発明が現代の愛猫家たちに感謝されているとは思いも寄らないのではないでしょうか。

なお、ニュートンは親猫用の大きなドアと子猫用の小さなドアを作ったのですが、親猫も子猫も大きなドアから出入りするため、それを不思議に思っていたのだそうです。
一般人からすれば「大きなドアひとつで足りるのに」と思うところですが、そこで不思議に思うのが天才ならではの思考回路だったのかもしれませんね。

猫の魅力はあらゆる人をとりこにする

気まぐれでわがまま、でもそこがかわいくてたまらない…そんな猫は古代から人々をとりこにしてきました。権力者や天才だけではなく、神話にも影響を与えている事実と人々の猫愛に感心するばかりです。いまも愛され続けている猫が、これから人々にどんな影響を与えるか楽しみですね。

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楽しむ 2023-10-27

目が離せない! 動物の生活を追うドキュメンタリー映画3選

動物が出演する映画にはさまざまなジャンルがあります。コメディ、シリアス、ハートフルストーリーなどどれも楽しいものですが、動物の生態や人間との生活を追ったドキュメンタリーもおすすめです。
今回は、動物ドキュメンタリー映画のおすすめ3選をご紹介します。

ミーアキャット(2008年イギリス)

「ミーアキャット」は、イギリスの「BBCフィルムズ」と「BBCナチュラル・ヒストリー・ユニット」が共同で製作した映画です。アフリカ・カラハリ砂漠に住む小さな身体のミーアキャット一家の姿を描いています。
日々の食料を狩る一生懸命な姿、住居のために穴を掘る健気な姿、そして天敵と戦う姿など、大きくても30cmほどの体長しかない小柄なミーアキャットたちが、過酷な自然のなかで生きようとする姿に胸を打たれる観客は多いのではないでしょうか。

外部から襲いくる危険な動物や天候の変化との戦いも見どころです。とくに天敵のワシやヘビからどう逃れるか、食料になるサソリとどう戦うか…彼らは仲間と協力し、知恵を絞り、さまざまな困難に立ち向かいます。動物とはいえ、家族の絆やかけがえのない友情の大切さに感動するシーンが満載です。
美しい自然の風景や、ほかの野生動物たちとの交流も見どころのひとつ。壮大な砂漠の広がり、空を舞う鳥たち、砂漠を生きる野生動物たちの生態に魅了されることでしょう。ドキュメンタリーフィルムの頂点に立つBBCならではの美しい映像がさらに深みを与えています。

最大の見どころはなんといってもミーアキャットの可愛らしさ!両手を折ってちょこんと立つ姿は、過酷な自然のなかでも際だったかわいらしさを見せつけてくれます。
ミーアキャットのかわいさ、過酷なカラハリ砂漠で生きるたくましさ、自然の驚異を存分に楽しんでください。

狩人と犬、最後の旅(2004年/フランス、カナダ、ドイツ、スイス、イタリア共同)

ロッキー山脈で生活し、「最後の狩人」と呼ばれる老人と、彼を支える愛犬たちとの生活を描いた映画です。実在人物を追ったドキュメンタリーですが、たくましく生きる犬の姿も深く描かれています。
50年もの長い間、ロッキー山脈で昔ながらの狩猟生活を送る主人公・ノーマン。愛する妻や家族同然の愛犬たちと厳寒のロッキー山脈で生活しています。しかし、自然破壊がロッキー山脈に忍び寄ります。さらに愛犬のリーダーを失い、失意にくれたノーマンは長年暮らした山を捨てようかと悩みはじめました。

ところがノーマンを心配した友人が1匹の子犬を連れてきました。狩りもできない、ほかの犬たちと仲良くもできない、ノーマンの邪魔をするといったいわゆる「ダメ犬」です。なんとこのダメ犬がノーマンの人生を大きく変えることに。
主人公のノーマンは映画のためにキャスティングされた俳優ではなく、ノーマン本人が出演しています。本人だからこそ伝えられる真実の感情や動物たち、自然へ向ける愛情がスクリーンから強く伝わってくる作品です。ロッキー山脈の雄大で美しい自然を追った映像も見逃せません。

ノーマンを支えるシベリアンハスキーたちのたくましさ、愛らしさもたまりません。ソリを引くときには健気で頼もしさにあふれているのに、ご飯を前にするとまるで子犬のようなはしゃぎ方を見せてくれます。新しくやって来た「ダメ犬」こと子犬の可愛らしさに射貫かれる人も多いはず。
自然破壊、先住民との関係など考えさせられる部分も多い映画ですが、見終えたときの満足感は折り紙付きの名作です。

クヌート(2008年/ドイツ)

ベルリンの動物園で生まれたホッキョクグマ「クヌート」の成長を追った映画です。ふかふかのぬいぐるみのような赤ちゃんホッキョクグマの愛らしさが本当にたまりません。
クヌートは生後数日で母グマに育児放棄され、動物園のスタッフ・トーマスに人工哺育で育てられることに。映画ではトーマスの努力とクヌートの成長過程を見守りながら、クヌートが成熟し、ほかの動物や人間との関係を築く姿を描きます。

一方、カメラは北極で生きる野生のホッキョクグマ母子の姿も追っていました。野生のホッキョクグマは年々数が減り、生き抜くことが以前よりも大変になっていると言われていますが、彼らはどのような生活を送っているのでしょうか。
野生のホッキョクグマのパートでは、クヌートが暮らす動物園とは違う過酷な環境や、地球温暖化による悪影響も描かれます。ドキュメンタリーだからこそ描かれた厳しい生活に感情を揺さぶられる観客も多いでしょう。
クヌートとトーマスの種族を超えた愛に癒される一方、環境への関心を持ちたくなる優れた映画です。

ドキュメンタリーならではの感動と楽しみを実感

ドキュメンタリーならではの感動と楽しみを実感
動物を題材にした映画はたくさんありますが、ドキュメンタリーには事実を追うからこそのリアリティや感動、発見、楽しみがあります。動物たちの真実の愛らしさが描かれていることも、動物好きにはたまりません。
お気に入りの動物や気になる動物のドキュメンタリー映画があれば、ぜひ観賞してみてはいかがでしょうか。

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知る・学ぶ 2023-10-23

セラピードッグは何をするの? 人々の生活と心に寄り添う犬たち

セラピードッグは身体や心に病気を持つ人々、障がいを持つ人々に寄り添う犬のことです。ふれあいを通して癒やしや勇気をもたらし、ときには回復に好影響を与えます。
今回は、人間たちを大きな愛情で支えてくれるセラピードッグについて詳しくご紹介します。

ドッグセラピーで活躍するセラピードッグ

ドッグセラピーとは、動物を使った治療方法「アニマルセラピー」のひとつです。ドッグセラピーで活躍する犬を「セラピードッグ」といい、ふれあいによって対象の人々に安心感や癒しを与え、現状の改善に役立てる仕事を持っています。

セラピードッグは高度な訓練を受け、一般的な犬とは違うスキルを身に付けて人間に貢献してくれる貴重な存在です。高齢者施設や病院、ホスピス、心身障がい者の入所施設や児童施設、教育現場で人々の心身に好影響を与えるほか、刑務所で服役囚の社会復帰の一助になったり、被災地で人々の心を支えたりするなど、幅広い活動をしています。

犬とふれあうだけで何が変わるの?

たとえば、あなたが仕事や学校でつらいことがあった日を想像してください。落ち込んで家に帰ったとき、愛犬があなたを見て喜び、しっぽを振って迎えてくれたらどれほど癒やされることでしょうか。
犬にはそんな癒しの力があります。セラピードッグは飼い主だけではなく、多くの人々と安全にふれあえるスキルを身に付け、同じように癒やしや元気をもたらすのです。

セラピードッグは具体的にどんな効果があるの?

セラピードッグは人々に癒やしや元気をもたらすだけではなく、心身の成長やマイナス状態からの改善、ときには病状の回復に好影響を与えます。

心身の成長

セラピードッグは学校や児童養護施設を訪問することがあります。はじめは犬とふれあえなかった子どもたちも、回数を重ねるうちにふれあえるようになったり、笑顔を見せるようになったという報告があります。
また、参加した児童や生徒たち同士の関係がセラピードッグを通して深まることも期待できます。

認知症状や抑うつ症状への好影響

セラピードッグとのふれあいは、認知症状や抑うつ症状に好影響を与えるといわれています。ふれあいにより心の安定やストレス解消が促進されるそうです。
科学的な根拠はないとのことなのですが、ペットを飼っている人なら癒やされた経験から「ありえる」と思えるのではないでしょうか。

機能回復への好影響

セラピードッグがリハビリをサポートすることにより、記憶を取り戻したり、機能がおとろえていた手足が回復したりすることもあります。
セラピードッグが寄り添ったからといって必ずしもその効果が出るわけではありませんが、「もっとふれあいたい」「お世話をしたい」という心が身体機能に好影響を与える可能性は否定できないでしょう。

コミュニケーションの充実

セラピードッグが刺激になり、コミュニケーションが円滑になることがあります。
たとえば毎日それほど大きな変化のないケア施設では、高齢者の生活が単調になりがちです。刺激の少ない生活では表情や会話が少なくなってしまいがちですが、セラピードッグとのふれあいがきっかけでほかの入所者と会話が弾んだり、表情が豊かになることが期待できます。

どんな犬がセラピードッグになるの? その方法は?

セラピードッグになれる犬種や方法などについては、あまり知られていません。もしも興味を持ったかたはぜひ参考になさってください。

セラピードッグの犬種はとくに決められていない

セラピードッグになれる犬種に制限はありません。犬種よりも以下のような性格が重視されます。

・穏やかで人間が好き
・人見知りをしない
・大きな音や見知らぬ場所でも落ち着いていられる

このような性格であり、基本的なしつけがされていれば、多くの犬がセラピードッグの候補になれます。

必要な資格

セラピードッグになるために、国家資格はとくに設けられていません。しかし、セラピードッグを輩出する各NPOが設けた試験をクリアしなければ登録ができないとしている団体も少なくありません。
愛犬を本格的にセラピードッグとして活躍させたいのであれば、登録したいNPOが指定する認定試験を受けたほうがよいでしょう。

訓練内容

訓練は一般的なしつけに加え、以下のような点が重視されます。

・人の膝の上で落ち着いていられるか
・無駄吠えをしないか
・おもちゃやエサを見て興奮しないか
・ほかの犬を見て興奮しないか
・飛びつき癖、突進癖がないか
・セラピードッグの仕事を楽しめそうか

個々に犬の得意分野を伸ばしつつ、苦手分野を克服する訓練方法が必要です。個人で訓練するよりも、NPOなどが提供する専門的な訓練を受けたほうが安心だと考える場合には、対応している団体への連絡をおすすめします。

人々をよりよい方向へ導いてくれるセラピードッグ

人々をよりよい方向へ導いてくれるセラピードッグ
無償の愛を向けてくれるセラピードッグたちは多くの人々を助けてくれます。心身の成長、社会性の促進などの効果もあり、最近は需要が高まるようになりました。どこかでふれあう機会があったときには「ありがとう」と伝えてあげてください。きっと喜んでくれるはずです。

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知る・学ぶ 2023-09-29

ペットにケージは用意するべき? 必要な理由やサークル、クレートとの違い

ペットを飼うとき、「室内飼いでもケージは必要かな?」と考えるかもしれません。また、サークルやクレートもあるため、どれを選ぶべきか迷うこともあるでしょう。
飼い主とペットが安心して暮らすためにも、ケージの使用はおすすめです。今回は、ケージのメリットやサークル・クレートとの違いについて詳しく解説します。

ケージやサークル、クレートそれぞれの違い

ケージ、サークル、クレートは「ペットを入れる囲い、入れ物」という役割ですが、それぞれ用途や特長が異なっています。目的に合わせたものの用意が必要です。

ケージ

ケージは天井、側面、床が柵で覆われています。見た目は檻のようですが、広さや種類を考えることにより、ペットにとって快適な環境が作れるタイプです。いわば家のなかに作る小さな部屋であると考えて差し支えありません。子供部屋のようなものですね。
素材は金属やスチールなど頑丈なものが一般的です。種類によっては布製で、折りたたみや持ち運びがしやすいタイプもあります。

サークル

サークルはケージと似ていますが、天井がありません。種類も多く、床がついているもの・ついていないもの、トイレスペースが設置されているもの、布製で折りたたみや持ち運びがしやすいものなど様々です。
エサや水の交換がしやすいということや、複数のパネルや柵を組み合わせて作るため、大きさの調節が容易という点にメリットがあります。

クレート

クレートは天井付きのカゴのようなものです。動物病院に連れて行くときや、旅行先でペットの居場所を確保したいときなどに使いやすいメリットがあります。
ケージやサークルと違って手軽に持ち運べるため、お出かけのときにはぜひ使いたいグッズです。

ケージを使う必要性は? ペットが快適に暮らせる重要アイテム

ケージが必要かどうかは飼い主さんの判断が一番大切ですが、ペットの性質によっては快適に暮らすために役立つアイテムであることは間違いありません。

ペットと家族の間に安全なスペースを作れる

どれほど賢いペットでも、小さなお子さんや動物に不慣れな人と同じ空間に居続けるのは大変なこと。場合によってはストレスを感じます。
ケージを活用すれば、人間とペットの間に適切な距離を設けられます。お互いに嫌な思いをせず、穏やかな時間を過ごしやすくなるでしょう。

ペットが安心して暮らせる自分だけの空間になる

いくら自由に過ごせる家だとしても、ときには一人になりたいと思うものです。人間もそんなときがあるのではないでしょうか。
ケージがあればペットが一人になれる空間が作れます。屋根がついているためパーソナルスペースとしてのほどよい密閉感もあり、穏やかな時間を過ごせるでしょう。

ペットの安全を守る

ケージには天井がついているため、落下物をはじめとした上部からの衝撃を防ぎやすい安心感があります。
また、脱走を防ぐ効果もあります。掃除で窓を開けていたら、サークルから飛び出して行ってしまった…ということもありません。屋根がついているケージだからこその安全策ですね。

ケージを選ぶポイントは? ペットに合わせた条件を考えて

ケージを選ぶときにはいくつかのポイントを考えながら選びましょう。特に大きさについては要注意です。

ペットが安心して過ごせる大きさかどうか

ケージにはある程度の大きさも重要です。ペットが過ごしやすい広さが必要になります。狭すぎれば窮屈になってしまい、ケージに入れることが可哀想に思えてしまう可能性があります。
また、逆に大きすぎれば家の空間を圧迫してしまいかねません。そうなると飼い主が生活しづらくなってしまいます。人間もペットも過ごしやすい大きさを選びましょう。

成長したときの大きさも考えて

ペットが成長したとき、ケージが狭くなりすぎないかどうかも考える必要があります。成長したときに狭すぎると過ごしづらくなりますし、ケージに入ることを嫌がるようになってしまうかもしれません。
最初から大きめのケージを買っておく、成長とともに新しいケージを買うなど、飼い始めの頃から考えておく必要があるでしょう。

ケージと一緒にそろえると便利なグッズ

ペットにとって快適な空間になるように、ケージと一緒に色々なグッズをそろえてあげるのもおすすめです。トイレトレー、ベッドなどが役に立ちます。
トイレトレーはトイレトレーニングにも便利です。ペットの体よりも少し小さめのものを選びましょう。成長にともなって買い換えてあげられることが理想的です。周囲への飛び散りが気になるのなら、囲いがついたタイプも検討しましょう。

ベッドは様々なタイプがあります。しつけが完了するまではペットがボロボロにしてしまったり、粗相をしてしまったりする可能性があるため、買い換えや洗濯がしやすいものがおすすめです。
また、必ずしもベッドを購入する必要はありません。お気に入りの毛布やクッションのほうが眠りやすそうな様子があるのなら、そちらを使わせてあげるのもよい選択です。

ケージに慣れればペットも安心! 快適に暮らせる環境を

ケージに慣れればペットも安心! 快適に暮らせる環境を
ケージは檻のようにも見えるため、「閉じ込めるようで可哀想」と思うかもしれません。ただ、ケージにはケージのメリットがあることも確かです。適切な環境を整えてあげれば、ペットにとって快適な場所になります。
一緒に暮らすうえでメリットが大きい方法を選び、ペットと飼い主で楽しく過ごしましょう。

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暮らし 2023-09-25

ペットと一緒に眠りたい! 添い寝することのメリットやデメリット

可愛いペットと一緒に寝たい!と思う飼い主さんは多いですよね。大好きなペットなら、自分から一緒に寝たがるかもしれません。
ただ、「お互いの睡眠によくないのでは?」「衛生面は大丈夫?」などの悩みも出てくるでしょう。

今回はペットと一緒に寝ることについて、メリット・デメリットや注意点などについて解説します。

ペットと一緒に寝るのはOK?NG?

家族の一員ともいえるペット。一緒に寝たいと思うのは、人間の家族でも同様です。とはいえ、ペットは人間と違う生き物のため、いろいろと心配なこともあるでしょう。
ペットと一緒に寝ることそのものには問題ありません。ペットが嫌がっていたり、人間の身体に押し潰されてしまうほど小型だったりという場合は避けるべきですが、ペット自身が一緒に寝たがるのなら大丈夫です。

ただ、アレルギーには注意しましょう。ペットと一緒に寝るということは、人間だけで寝るよりも抜け毛やノミなどの心配が増えます。どんなに清潔な環境でも、散歩ついでにノミやダニを拾って来ている可能性があります。
アレルギーがなくても、動物の汗やヨダレで湿疹やかゆみが起こるおそれが否定できません。シーツ、枕カバー、毛布の小まめな洗濯や、寝室を換気する回数を増やすなどの対策がおすすめです。

ペットと一緒に寝るメリットは?

ペットと一緒に寝ることにはいくつものメリットがあります。人間だけではなく、ペットにもよい影響が生まれるため、一緒に寝るときにはぜひ意識してみてください。

リラクゼーション効果がある

ペットの可愛い寝姿や穏やかな寝息、寄せてくる体のぬくもりは、飼い主にリラクゼーション効果をもたらします。毎日の生活で溜まったストレスが自然と癒やされ、ペットへの愛情がさらに増すことでしょう。

ペットが安心できるようになる

警戒心の強いペットなら、飼い主と一緒に寝床へ入るという行動は安心材料になります。また、群れで生活する動物の場合、群れで家族と一緒に寝ているという安心感が得られるでしょう。
飼い主と触れあいながら眠ることにより、「守ってもらえている、安心だ」と感じます。普段よりも深く眠り、健康増進が期待できます。

ペットの体調不良に気づきやすくなる

近い場所で眠るため、ペットに異変があったときに気づきやすくなります。もし急病のような重大な異変でも、すぐに対処できるでしょう。
特にペットが高齢で体調が心配だったり、病気から回復したばかりだったりというようなときには普段より細かく見守りたいものです。一緒に寝ていれば心配を軽減させられますね。

デメリットもある? 気をつけたいポイント

一緒に寝ることにはデメリットもあります。代表的な3つのポイントをご紹介します。

睡眠が浅くなってしまうかもしれない

寝返りや物音で目が覚めてしまい、良質な睡眠が取りづらくなってしまうかもしれません。お互いの寝返りやトイレなど、敏感に反応するタイプなら気をつけたいポイントです。

ペットが一人で眠れなくなってしまう可能性

いつも一緒に寝ることに慣れると、ペットが一人で眠れなくなってしまうおそれがあります。なかには分離不安症になってしまうペットもいるほど大切な問題です。飼い主が旅行や出張に行くときに問題になるでしょう。
飼い始めは一人で寝る習慣をつけたり、クレートトレーニングをしたりなど、先にできる対策をしておくと安心です。特にクレートトレーニングは、クレートを「安心できる場所」と覚えることによって安心感が高まります。
お留守番の練習をさせるのもおすすめです。「飼い主がいない家でも大丈夫」ということを教えてあげましょう。

怪我をするかもしれない

ベッドで寝る場合、ペットが寝ている間に転がり落ちてしまうかもしれません。怪我をしないような低いベッドならともかく、落下による骨折が心配されるようなベッドを使っている飼い主さんもいるのではないでしょうか。
また、飼い主の寝返りで思わぬ怪我をさせてしまう可能性も考えられます。特に小型犬のように華奢な動物と一緒に寝るのなら注意が必要です。
ペットと一緒に寝るのであれば、低くて広いベッドがおすすめです。狭くて危険なベッドで無理矢理一緒に寝るより、広々として安全なベッドを選びましょう。ベッドに限らず、いっそマットや布団で眠るのも選択肢のひとつです。

ペットとの睡眠は癒やされる! メリットをカバーして良質な眠りを

ペットとの睡眠は癒やされる! メリットをカバーして良質な眠りを
小まめな洗濯や喚起、ベッドの高さなど、いろいろな対策が必要になりますが、ペットと一緒に寝ることには飼い主とペットの両方にとっていくつものメリットがあります。
何より、可愛いペットと寝ることで得られる癒やし効果や絆の深まりは見逃せません。お互いが安心できる環境を整えて、良質な睡眠を楽しみましょう。

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知る・学ぶ 2023-09-21

いくつ知ってる? 動物の意外な豆知識

身近でも案外知らないことが多い動物たち。人間の想像を超える生態や習慣を持つことも少なくありません。なかには「ウソでしょ!」と言いたくなるような話もあります。

今回は驚くような話、癒やされるような話など、動物にまつわる様々なカテゴリーの豆知識をご紹介します。

びっくり! 動物たちの意外な生態

びっくりしたり感心したり、そんな生態を持つ動物たちがいます。動物園ではなかなか見られない特長には何があるのでしょうか。

アホウドリはパートナーを愛し続ける

のんびりとした生態のためか、不名誉な名前がついてしまったといわれるアホウドリ。きっと恋愛も賢くないのだろうな、と思ったら、それは大きな間違いでした。
アホウドリは一度つがったパートナーと寄り添い合い、決して浮気をしません。生涯に何度も子育てをしますが、そのたびにいつも同じパートナーを選ぶのだそうです。
さらに、つがいが寿命を迎えてもすぐには新しいパートナーを探しません。数年は健気に独り身を続けます。深い愛情に思わず感心してしまいますね。

ダチョウは馬より俊足

俊足といえば馬というイメージがありますが、それよりも速く走れるのがダチョウです。天真爛漫な見た目とは裏腹に、高い身体能力を持っているのですね。
また、持久力もかなりのものです。1時間以上休まずに走り続けることもできるのだとか。時速60kmという条件はありますが、それでも驚くような体力です。

コアラは1日のほとんどを寝て過ごす

のんびりゆったりと木の上で過ごす姿が印象的なコアラ。いつも穏やかなコアラですが、かなりのお寝坊さんです。1日のうち約18~22時間も寝ています。
起きている時間は大好物のユーカリの葉を食べ、体調管理に余念がありません。おいしい食事とたっぷりの睡眠が毎日のスタンダードとは、思わず羨ましくなってしまう人も多いのではないでしょうか。

思わず考えさせられる動物の豆知識

深く考えてみると、思わず「うーん…」と色々な気持ちになってしまいそうな豆知識もあるようです。

伝書鳩は家に帰らない

最近の研究によると、家に帰れなくなっている伝書鳩が増えているそうです。仕事の途中、自分よりも大きな動物に襲われてしまうためだとか。食物連鎖の一環とはいえ、「がんばれ!」と応援したくなりますね。

ペンギンは仲間を蹴り落とす

群れで海に飛び込んでエサを探す姿が印象的なペンギン。でも、実は海の中に天敵がいないかどうかを確認するため、先頭の1匹を蹴り落とすのだそう。ペンギンにとっては当然の生態でも、人間が知ると考えさせられる豆知識です。

癒やされる…知っているだけで心が穏やかになりそうな豆知識

動物は人を癒やしてくれる存在でもあります。知るだけでため息をつきたくなるような、癒やしの豆知識をご紹介します。

ネズミはくすぐったくなると笑う

ちょこまかした動きが愛されるネズミですが、幸せを感じることもあるそうです。それはなんと「くすぐられること」!
くすぐられたネズミは幸せを感じ、声をあげて笑うのだとか。残念ながらその声は周波数の関係で人間には聞こえませんが、キャッキャとかわいらしい声で大笑いしているのかもしれませんね。
また、研究によると、くすぐってくる研究者を見ると近づいてくることもあるそうです。「この人がくすぐってくれるんだ!」と理解しているのでしょうか。思わぬ賢さにも癒やされそうです。

水族館のラッコは寝るときに手をつなぐ

ラッコは眠っている間に流されないよう、昆布を体に巻き付けて眠る習性があります。これだけでも癒やされる豆知識ですが、水族館のラッコはさらにその上を行きました。
水族館には昆布がないため、お互いに手をつなぎながら寝るのだそうです。小さな手をきゅっとつないで眠る姿はこの上なく可愛いでしょう。日本では見られる場所が少なくなりましたが、機会があればぜひ見てみたいものですね。

リスが食べた松ぼっくりはエビフライの形

リスが暮らすケージを覗いたら、なぜかエビフライのようなものが落ちていた…。リス飼いの人はそんな経験があるかもしれません。それはエビフライではなく、松ぼっくりです。
リスは松ぼっくりが大好物。あげれば一生懸命食べる姿が愛らしいのですが、食べるのは周囲だけなのだそう。食べたあとの松ぼっくりはエビフライそっくりの形です。森を散策しているときにエビフライを見つけたら、近くにリスがいるかもしれません。

動物の生態は意外なものばかり! 知れば知るほど楽しくなる

動物の生態は意外なものばかり! 知れば知るほど楽しくなる
動物の研究は長い年月をかけて行われてていますが、まだまだ人間が知らない生態を持っていそうです。知れば知るほど楽しくなり、同時にもっと動物を好きになりそうですね。
身近な動物も意外な生態を持っているかもしれません。動物園や水族館に行ったとき、じっくり観察してみてはいかがでしょうか。新たな発見があるかもしれませんよ。

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知る・学ぶ 2023-08-28

動物の命と尊厳を守りたい! 私たちにできることとは

人間社会のなかでは、ときとして犬猫をはじめとした動物の居場所が足りなくなってしまいます。その生命が社会システムの都合で失われてしまうタイミングがあることも否定できません。

しかし、昨今は可能な限り動物の命を尊重し、社会システムの都合で失われないようにしようという考えが高まり、様々な対策がとられるようになりました。具体的にはどのような対策なのでしょうか。

動物の命を奪うシステムは廃れつつある

動物を愛する人々は、いかにして社会と動物が共存していくかを考えています。それでも残念ながらシステムの充実が追いつかず、行政主導で命が奪われることも少なくありません。

しかし、以前と比較すると、社会システムによって動物の命が奪われることは確実に減少しています。2008年には約27万頭もの命が奪われましたが、20018年には約3万頭まで減少しています。
減少したとはいえ、完全にゼロになったわけではなく、今後もできる限りの対策がおこなわれることを願ってやみません。

なぜ命を奪われる動物の数が減少したのか

動物の命が以前よりも守られるようになった理由は複数あります。行政の方針に加え、動物を愛する人々が積極的なアクションを起こしたことが大きな要因になりました。

動物愛護法の改正

2012年、動物愛護法の改正がおこなわれました。この改正では「ペットが寿命を迎えるまで世話をするべきである」という考えが強く意識されたことが大きな特徴です。これにより、「もう飼いたくない」といった身勝手な理由でペットを手放そうとしても、保健所が断れるようになりました。
また、2019年には再度改正がおこなわれ、2021年から施行されています。動物虐待を禁じる項目がさらに強化されています。動物販売業者に対しても強いはたらきかけをする内容が盛り込まれました。
この二度の改正により、動物の命と尊厳を守ることがいかに重要かが意識される流れが生まれています。今後もよりよい社会システムを構築するため、定期的な見直しがおこなわれることを願ってやみません。

民間の動物愛護団体による積極的な活動

民間の動物愛護団体が積極的に活動できるようになったことも大きな要因です。もともと地方自治体ごとに動物を保護する制度はありましたが、キャパシティにはどうしても限界がありました。
そこで動物愛護団体と連携することにより、保護した動物の引き取り手を探しやすくなったり、飼育できる環境の確保ができるようになったりなど、キャパシティの拡大に成功したのです。

動物愛護団体の活動は行政との連携だけにとどまりません。団体にもよりますが、環境が受け入れきれない繁殖の抑制(避妊手術)や、引っ越しや飼い主の高齢化などやむを得ない事情で手放されるペットの受け入れ先を探すなどの行動が積極的におこなわれています。
最近では保護した動物と交流できるカフェ形式のショップも数多く運営されはじめています。ペットを飼えない環境の人でも触れあいが楽しめたり、相性のよい動物を引き取ったりすることができます。
入場料や飲食料を取る形式で運営資金を集め、保護されている動物たちの世話ができるという一面もあるため、有益な方法であることは間違いないでしょう。

奪われる命をゼロにしたい! 私たちにできること

奪われる命をさらに減らし、完全にゼロにしたいと願う人はきっと多いことでしょう。「でも多額の寄付はできない」「活動する時間や余裕がない」と思って一歩踏み出せない人もいるかもしれません。
それでも、日常のなかでできることは意外と多いのです。できることからで構いません。もしもあなたが「これはできそう」と思ったら、少しだけトライしてみてはいかがでしょうか。

保護動物の里親になる

もしも動物を飼える環境が整えられ、かつ、あなたが「ペットを飼いたい」と願うのなら、保護された動物の里親になる方法があります。保護動物カフェやNPO・自治体主催の譲渡会などで、相性のよい相手を見つけたら、ご自宅に引っ越すよう誘ってみませんか。

飼っているペットにマイクロチップを装着する

住所をはじめ、飼い主の情報が登録されたマイクロチップをペットに装着してあげましょう。万一逃げ出して迷子になり、保健所に保護されても、マイクロチップの情報を頼りに自宅へ帰ることができます。

野良犬や野良猫を餌付けしない

気ままに生きる野良犬や野良猫も可愛いものですが、餌付けすると周囲に迷惑をかけ、保健所に保護される可能性が高くなります。何かお世話をしてあげたいと思うのなら、動物愛護団体に連絡し、保護してもらいましょう。

できることから始まる動物愛護 奪われる命をなくすために

できることから始まる動物愛護 奪われる命をなくすために
人間の都合で動物の命が奪われるのはあまりにも哀しいことです。動物愛護法の改正や動物愛護団体の活躍などでその数は減少していますが、ゼロになるまではまだ少し時間が必要でしょう。
大きなアクションはできなくても、いま一緒に暮らしているペットや近所の野良犬・野良猫に向ける意識を少し強くするだけで救われる命が増えていきます。できることから少しずつ、無理のない範囲でトライしてみませんか。

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