動物が好きな方の中には、「動物に関する仕事がしたい!」と考えている方もいることでしょう。
動物関連の仕事に就ければ毎日動物と関わって生活することができます。
しかし、一言で「動物関連の仕事」といっても多岐にわたるため、具体的なイメージができない方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、人気の動物関連のお仕事について、それぞれの特徴や実際に就くまでのルートなどを踏まえて、10の職種をご紹介いたします。なかには珍しい職業も含まれているので是非参考にしてみてくださいね!
人気の動物関連のお仕事10選
「動物と関わる仕事」といっても様々な職業があります。
なかには特別な資格が必要な職業や、珍しい職業もあるため、まずは動物に関連する職業はどのようなものがあるのかを確認しましょう。
興味のある職業があったら深掘りして知識を深めてみるのがオススメです。
ここでは、人気の動物関連のお仕事を10個に分けてご紹介します。
1.トリマー
「トリマー」は一言で表すと、動物の美容師です。
ペットサロンやペットショップに勤めて、毛や爪のカット、マッサージやブラッシングなどを行います。
自分の手で動物を美しくすることができ、飼い主さんの喜ぶ姿を見られるのが魅力ですね。
トリマーになる方法は大きく分けて以下の2つです。
・専門学校や大学へ通って技術を身に付ける
・ペットショップやペットサロンに努めながら技術を習得
特にオススメの方法は「専門学校や大学へ通う」です。
専門学校や大学では専門家からスキルを学べ、トリマーに関する資格も習得できます。実はトリマーになるには特別な資格は要しませんが、資格があると自身のスキルの証明が可能となるため積極的に取得しましょう。
2.動物看護士
「動物看護士」とは、獣医師のサポートを行う動物専門の看護師のことです。
具体的には、動物病院に勤めて、診療の補助や薬剤に関する業務、入院している動物の世話などを行います。
動物の命に直接関わる職業であるため「動物を救いたい」「動物に恩返しをしたい」と考えている方に向いています。
動物看護士になるには、愛玩動物看護士養成所で所定のカリキュラムを受けて国家試験に合格する必要があります。
ちなみに国家資格「愛玩動物看護師」は2022年に施行される新しい資格です。
すでに授業を行っている専門学校が数多く存在するため、興味のある方はまずはカリキュラムの内容から確認してみてはいかがでしょうか。
3.獣医師
「獣医師」とはその名の通り、動物専門の医者のことです。
基本的には動物病院に勤める形になりますが、開業医として独立が可能な職業でもあります。
動物の診療や治療の他にも、研究や開発を主な業務とする獣医師も存在します。
獣医師になるには、高校卒業後に獣医学科が設置された大学に通うことが必須です。
大学では獣医学を6年間かけて学び、さらに獣医師国家試験に合格することで、獣医師免許が取得できます。
その後、病院を含む臨床現場で実践経験を積んだあと、臨床獣医師として働くのが一般的な流れです。
難易度が非常に高いため、動物を救いたい強い気持ちが必要になるでしょう。
4.ペットシッター
「ペットシッター」とは、飼い主に代わってペットの世話をする仕事です。
ペットホテルに預けるよりもペットのストレスが少ない場合もあり、ペットシッターに依頼する方は増加傾向にあります。
主な仕事は、飼い主の自宅へ訪問し、ペットの躾やエサやり、散歩などのお世話を行います。「様々な種類のペットのお世話がしたい」「ペットに関する幅広い知識を活かしたい」という方にオススメです。
ペットシッターになるために必須の資格はなく、多くの場合はペットシッター会社に所属をして業務を行います。しかし、「ペットシッター士」といった民間資格を取得することで、飼い主への信頼感を生む場合もあるでしょう。
また、ペットシッターとして独立開業する場合は一定の条件を満たした上で「第一種動物取扱業」の登録が必要なので留意しましょう。
5.ブリーダー
「ブリーダー」とは、犬を繁殖させてペットショップや個人に販売する仕事です。
また、中にはコンテストや展覧会に参加する方や、品種改良の研究を行うブリーダーも存在します。
ブリーダーの主な仕事は、生まれた赤ちゃんや、産後の母親などの日常的な動物の飼育です。専門的な知識を要するため、専門学校等に通って知識を習得することがオススメです。
6.ハンドラー
「ハンドラー」とは、ドッグショーに参加する犬をサポートする仕事です。
主な仕事にはショーに出す前の犬のトレーニングや健康管理、ショー当日のパフォーマンスのサポートなどがあります。「犬と一緒に人々を喜ばせたい」という方にオススメです。
ハンドラーになるための資格はありませんが、働くためにはハンドラー技術を身に付けている必要があります。ハンドラー技術を身につける方法としては、専門学校への入学や訓練所への就職などが挙げられます。
また、多くのハンドラーは「公認ハンドラー」という資格を取得しています。
公認ハンドラーを取得していると、自身のスキルを証明する手段ともなるため、ハンドラーを目指す場合は資格取得がオススメです。
7.訓練士
一言で「訓練士」と言っても以下のように様々な種類があります。
・盲導犬訓練士
・警察犬訓練士
・災害救助犬訓練士
・麻薬探索犬訓練士
これらは共有して「犬と一緒に人を助ける・治安を守る」職業です。「犬に関する知識や経験を活かして社会に貢献したい」という方にオススメです。
同じ訓練士とはいえ、これらの職業に就くための方法はそれぞれ異なります。そのため「自分がどのような形で社会に貢献したいか」を意識して進路を選択することが大切です。
8.動物保護団体職員
「動物保護団体職員」とは、動物保護に関する職務を行う仕事です。
たとえば飼えなくなった動物の引き取りや、保護した動物の受け入れ先の募集、ペットが安心して生活できるための啓発活動などを行います。
動物保護団体職員になるには、動物保護を目的とするNPO法人やNGO法人へ採用されることです。資格は必須ではありませんが、動物関連の知識や経験がある方が採用面で有利になります。
「多くの動物を救いたい」「少しでも動物が生きやすい世の中にしたい」といった考えを持つ方に向いているでしょう。
9.ドッグライフカウンセラー
「ドッグライフカウンセラー」とは、犬と一緒に生活する際の様々な問題に直面する飼い主に総合的な相談を行う職業です。
相談の内容は、健康管理や飼育管理、躾、マナー啓発など様々です。「犬と一緒に生活する飼い主さんを少しでも助けたい」と考えている方にオススメと言えます。
ドッグライフカウンセラーには「ドッグライフカウンセラー検定試験」という資格が存在します。資格取得後は、動物病院やドッグランなど様々な団体に所属して働くケースも多いです。
10.セラピードッグトレーナー
「セラピードッグトレーナー」とは、アニマルセラピーやドッグセラピーを行う犬を育てる仕事です。
なかには、セラピードッグとともに福祉施設などを訪問し、人々を癒す活動を行っているトレーナーも存在します。
特別な資格は要しませんが、犬の躾や訓練方法、心理学や医療などの幅広い知識が必要です。また、資格は必須ではありませんが「セラピードッグトレーナー」という民間資格が存在しています。
所有していることでスキルの証明となるだけでなく、自分自身の学びにもなるでしょう。
まとめ
動物関連のお仕事を10個に分けてそれぞれの特徴や実際に就くための方法をご紹介しました。
多岐にわたる動物関連の仕事は、なかには特別な資格がいる場合もあり、簡単には就けない職業も多いです。
そのため、自分が何の職業に興味があるのかを最初に明確にすることが大切です。
自分がなりたい職業を明確にできれば、やるべきことも明確になり、動物に関連する仕事に就くという目標に一歩近付きます。是非、進路の参考にしてみてはいかがでしょうか?