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知る・学ぶ 2023-10-23

セラピードッグは何をするの? 人々の生活と心に寄り添う犬たち

セラピードッグは身体や心に病気を持つ人々、障がいを持つ人々に寄り添う犬のことです。ふれあいを通して癒やしや勇気をもたらし、ときには回復に好影響を与えます。
今回は、人間たちを大きな愛情で支えてくれるセラピードッグについて詳しくご紹介します。

ドッグセラピーで活躍するセラピードッグ

ドッグセラピーとは、動物を使った治療方法「アニマルセラピー」のひとつです。ドッグセラピーで活躍する犬を「セラピードッグ」といい、ふれあいによって対象の人々に安心感や癒しを与え、現状の改善に役立てる仕事を持っています。

セラピードッグは高度な訓練を受け、一般的な犬とは違うスキルを身に付けて人間に貢献してくれる貴重な存在です。高齢者施設や病院、ホスピス、心身障がい者の入所施設や児童施設、教育現場で人々の心身に好影響を与えるほか、刑務所で服役囚の社会復帰の一助になったり、被災地で人々の心を支えたりするなど、幅広い活動をしています。

犬とふれあうだけで何が変わるの?

たとえば、あなたが仕事や学校でつらいことがあった日を想像してください。落ち込んで家に帰ったとき、愛犬があなたを見て喜び、しっぽを振って迎えてくれたらどれほど癒やされることでしょうか。
犬にはそんな癒しの力があります。セラピードッグは飼い主だけではなく、多くの人々と安全にふれあえるスキルを身に付け、同じように癒やしや元気をもたらすのです。

セラピードッグは具体的にどんな効果があるの?

セラピードッグは人々に癒やしや元気をもたらすだけではなく、心身の成長やマイナス状態からの改善、ときには病状の回復に好影響を与えます。

心身の成長

セラピードッグは学校や児童養護施設を訪問することがあります。はじめは犬とふれあえなかった子どもたちも、回数を重ねるうちにふれあえるようになったり、笑顔を見せるようになったという報告があります。
また、参加した児童や生徒たち同士の関係がセラピードッグを通して深まることも期待できます。

認知症状や抑うつ症状への好影響

セラピードッグとのふれあいは、認知症状や抑うつ症状に好影響を与えるといわれています。ふれあいにより心の安定やストレス解消が促進されるそうです。
科学的な根拠はないとのことなのですが、ペットを飼っている人なら癒やされた経験から「ありえる」と思えるのではないでしょうか。

機能回復への好影響

セラピードッグがリハビリをサポートすることにより、記憶を取り戻したり、機能がおとろえていた手足が回復したりすることもあります。
セラピードッグが寄り添ったからといって必ずしもその効果が出るわけではありませんが、「もっとふれあいたい」「お世話をしたい」という心が身体機能に好影響を与える可能性は否定できないでしょう。

コミュニケーションの充実

セラピードッグが刺激になり、コミュニケーションが円滑になることがあります。
たとえば毎日それほど大きな変化のないケア施設では、高齢者の生活が単調になりがちです。刺激の少ない生活では表情や会話が少なくなってしまいがちですが、セラピードッグとのふれあいがきっかけでほかの入所者と会話が弾んだり、表情が豊かになることが期待できます。

どんな犬がセラピードッグになるの? その方法は?

セラピードッグになれる犬種や方法などについては、あまり知られていません。もしも興味を持ったかたはぜひ参考になさってください。

セラピードッグの犬種はとくに決められていない

セラピードッグになれる犬種に制限はありません。犬種よりも以下のような性格が重視されます。

・穏やかで人間が好き
・人見知りをしない
・大きな音や見知らぬ場所でも落ち着いていられる

このような性格であり、基本的なしつけがされていれば、多くの犬がセラピードッグの候補になれます。

必要な資格

セラピードッグになるために、国家資格はとくに設けられていません。しかし、セラピードッグを輩出する各NPOが設けた試験をクリアしなければ登録ができないとしている団体も少なくありません。
愛犬を本格的にセラピードッグとして活躍させたいのであれば、登録したいNPOが指定する認定試験を受けたほうがよいでしょう。

訓練内容

訓練は一般的なしつけに加え、以下のような点が重視されます。

・人の膝の上で落ち着いていられるか
・無駄吠えをしないか
・おもちゃやエサを見て興奮しないか
・ほかの犬を見て興奮しないか
・飛びつき癖、突進癖がないか
・セラピードッグの仕事を楽しめそうか

個々に犬の得意分野を伸ばしつつ、苦手分野を克服する訓練方法が必要です。個人で訓練するよりも、NPOなどが提供する専門的な訓練を受けたほうが安心だと考える場合には、対応している団体への連絡をおすすめします。

人々をよりよい方向へ導いてくれるセラピードッグ

人々をよりよい方向へ導いてくれるセラピードッグ
無償の愛を向けてくれるセラピードッグたちは多くの人々を助けてくれます。心身の成長、社会性の促進などの効果もあり、最近は需要が高まるようになりました。どこかでふれあう機会があったときには「ありがとう」と伝えてあげてください。きっと喜んでくれるはずです。

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知る・学ぶ 2023-09-29

ペットにケージは用意するべき? 必要な理由やサークル、クレートとの違い

ペットを飼うとき、「室内飼いでもケージは必要かな?」と考えるかもしれません。また、サークルやクレートもあるため、どれを選ぶべきか迷うこともあるでしょう。
飼い主とペットが安心して暮らすためにも、ケージの使用はおすすめです。今回は、ケージのメリットやサークル・クレートとの違いについて詳しく解説します。

ケージやサークル、クレートそれぞれの違い

ケージ、サークル、クレートは「ペットを入れる囲い、入れ物」という役割ですが、それぞれ用途や特長が異なっています。目的に合わせたものの用意が必要です。

ケージ

ケージは天井、側面、床が柵で覆われています。見た目は檻のようですが、広さや種類を考えることにより、ペットにとって快適な環境が作れるタイプです。いわば家のなかに作る小さな部屋であると考えて差し支えありません。子供部屋のようなものですね。
素材は金属やスチールなど頑丈なものが一般的です。種類によっては布製で、折りたたみや持ち運びがしやすいタイプもあります。

サークル

サークルはケージと似ていますが、天井がありません。種類も多く、床がついているもの・ついていないもの、トイレスペースが設置されているもの、布製で折りたたみや持ち運びがしやすいものなど様々です。
エサや水の交換がしやすいということや、複数のパネルや柵を組み合わせて作るため、大きさの調節が容易という点にメリットがあります。

クレート

クレートは天井付きのカゴのようなものです。動物病院に連れて行くときや、旅行先でペットの居場所を確保したいときなどに使いやすいメリットがあります。
ケージやサークルと違って手軽に持ち運べるため、お出かけのときにはぜひ使いたいグッズです。

ケージを使う必要性は? ペットが快適に暮らせる重要アイテム

ケージが必要かどうかは飼い主さんの判断が一番大切ですが、ペットの性質によっては快適に暮らすために役立つアイテムであることは間違いありません。

ペットと家族の間に安全なスペースを作れる

どれほど賢いペットでも、小さなお子さんや動物に不慣れな人と同じ空間に居続けるのは大変なこと。場合によってはストレスを感じます。
ケージを活用すれば、人間とペットの間に適切な距離を設けられます。お互いに嫌な思いをせず、穏やかな時間を過ごしやすくなるでしょう。

ペットが安心して暮らせる自分だけの空間になる

いくら自由に過ごせる家だとしても、ときには一人になりたいと思うものです。人間もそんなときがあるのではないでしょうか。
ケージがあればペットが一人になれる空間が作れます。屋根がついているためパーソナルスペースとしてのほどよい密閉感もあり、穏やかな時間を過ごせるでしょう。

ペットの安全を守る

ケージには天井がついているため、落下物をはじめとした上部からの衝撃を防ぎやすい安心感があります。
また、脱走を防ぐ効果もあります。掃除で窓を開けていたら、サークルから飛び出して行ってしまった…ということもありません。屋根がついているケージだからこその安全策ですね。

ケージを選ぶポイントは? ペットに合わせた条件を考えて

ケージを選ぶときにはいくつかのポイントを考えながら選びましょう。特に大きさについては要注意です。

ペットが安心して過ごせる大きさかどうか

ケージにはある程度の大きさも重要です。ペットが過ごしやすい広さが必要になります。狭すぎれば窮屈になってしまい、ケージに入れることが可哀想に思えてしまう可能性があります。
また、逆に大きすぎれば家の空間を圧迫してしまいかねません。そうなると飼い主が生活しづらくなってしまいます。人間もペットも過ごしやすい大きさを選びましょう。

成長したときの大きさも考えて

ペットが成長したとき、ケージが狭くなりすぎないかどうかも考える必要があります。成長したときに狭すぎると過ごしづらくなりますし、ケージに入ることを嫌がるようになってしまうかもしれません。
最初から大きめのケージを買っておく、成長とともに新しいケージを買うなど、飼い始めの頃から考えておく必要があるでしょう。

ケージと一緒にそろえると便利なグッズ

ペットにとって快適な空間になるように、ケージと一緒に色々なグッズをそろえてあげるのもおすすめです。トイレトレー、ベッドなどが役に立ちます。
トイレトレーはトイレトレーニングにも便利です。ペットの体よりも少し小さめのものを選びましょう。成長にともなって買い換えてあげられることが理想的です。周囲への飛び散りが気になるのなら、囲いがついたタイプも検討しましょう。

ベッドは様々なタイプがあります。しつけが完了するまではペットがボロボロにしてしまったり、粗相をしてしまったりする可能性があるため、買い換えや洗濯がしやすいものがおすすめです。
また、必ずしもベッドを購入する必要はありません。お気に入りの毛布やクッションのほうが眠りやすそうな様子があるのなら、そちらを使わせてあげるのもよい選択です。

ケージに慣れればペットも安心! 快適に暮らせる環境を

ケージに慣れればペットも安心! 快適に暮らせる環境を
ケージは檻のようにも見えるため、「閉じ込めるようで可哀想」と思うかもしれません。ただ、ケージにはケージのメリットがあることも確かです。適切な環境を整えてあげれば、ペットにとって快適な場所になります。
一緒に暮らすうえでメリットが大きい方法を選び、ペットと飼い主で楽しく過ごしましょう。

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暮らし 2023-09-25

ペットと一緒に眠りたい! 添い寝することのメリットやデメリット

可愛いペットと一緒に寝たい!と思う飼い主さんは多いですよね。大好きなペットなら、自分から一緒に寝たがるかもしれません。
ただ、「お互いの睡眠によくないのでは?」「衛生面は大丈夫?」などの悩みも出てくるでしょう。

今回はペットと一緒に寝ることについて、メリット・デメリットや注意点などについて解説します。

ペットと一緒に寝るのはOK?NG?

家族の一員ともいえるペット。一緒に寝たいと思うのは、人間の家族でも同様です。とはいえ、ペットは人間と違う生き物のため、いろいろと心配なこともあるでしょう。
ペットと一緒に寝ることそのものには問題ありません。ペットが嫌がっていたり、人間の身体に押し潰されてしまうほど小型だったりという場合は避けるべきですが、ペット自身が一緒に寝たがるのなら大丈夫です。

ただ、アレルギーには注意しましょう。ペットと一緒に寝るということは、人間だけで寝るよりも抜け毛やノミなどの心配が増えます。どんなに清潔な環境でも、散歩ついでにノミやダニを拾って来ている可能性があります。
アレルギーがなくても、動物の汗やヨダレで湿疹やかゆみが起こるおそれが否定できません。シーツ、枕カバー、毛布の小まめな洗濯や、寝室を換気する回数を増やすなどの対策がおすすめです。

ペットと一緒に寝るメリットは?

ペットと一緒に寝ることにはいくつものメリットがあります。人間だけではなく、ペットにもよい影響が生まれるため、一緒に寝るときにはぜひ意識してみてください。

リラクゼーション効果がある

ペットの可愛い寝姿や穏やかな寝息、寄せてくる体のぬくもりは、飼い主にリラクゼーション効果をもたらします。毎日の生活で溜まったストレスが自然と癒やされ、ペットへの愛情がさらに増すことでしょう。

ペットが安心できるようになる

警戒心の強いペットなら、飼い主と一緒に寝床へ入るという行動は安心材料になります。また、群れで生活する動物の場合、群れで家族と一緒に寝ているという安心感が得られるでしょう。
飼い主と触れあいながら眠ることにより、「守ってもらえている、安心だ」と感じます。普段よりも深く眠り、健康増進が期待できます。

ペットの体調不良に気づきやすくなる

近い場所で眠るため、ペットに異変があったときに気づきやすくなります。もし急病のような重大な異変でも、すぐに対処できるでしょう。
特にペットが高齢で体調が心配だったり、病気から回復したばかりだったりというようなときには普段より細かく見守りたいものです。一緒に寝ていれば心配を軽減させられますね。

デメリットもある? 気をつけたいポイント

一緒に寝ることにはデメリットもあります。代表的な3つのポイントをご紹介します。

睡眠が浅くなってしまうかもしれない

寝返りや物音で目が覚めてしまい、良質な睡眠が取りづらくなってしまうかもしれません。お互いの寝返りやトイレなど、敏感に反応するタイプなら気をつけたいポイントです。

ペットが一人で眠れなくなってしまう可能性

いつも一緒に寝ることに慣れると、ペットが一人で眠れなくなってしまうおそれがあります。なかには分離不安症になってしまうペットもいるほど大切な問題です。飼い主が旅行や出張に行くときに問題になるでしょう。
飼い始めは一人で寝る習慣をつけたり、クレートトレーニングをしたりなど、先にできる対策をしておくと安心です。特にクレートトレーニングは、クレートを「安心できる場所」と覚えることによって安心感が高まります。
お留守番の練習をさせるのもおすすめです。「飼い主がいない家でも大丈夫」ということを教えてあげましょう。

怪我をするかもしれない

ベッドで寝る場合、ペットが寝ている間に転がり落ちてしまうかもしれません。怪我をしないような低いベッドならともかく、落下による骨折が心配されるようなベッドを使っている飼い主さんもいるのではないでしょうか。
また、飼い主の寝返りで思わぬ怪我をさせてしまう可能性も考えられます。特に小型犬のように華奢な動物と一緒に寝るのなら注意が必要です。
ペットと一緒に寝るのであれば、低くて広いベッドがおすすめです。狭くて危険なベッドで無理矢理一緒に寝るより、広々として安全なベッドを選びましょう。ベッドに限らず、いっそマットや布団で眠るのも選択肢のひとつです。

ペットとの睡眠は癒やされる! メリットをカバーして良質な眠りを

ペットとの睡眠は癒やされる! メリットをカバーして良質な眠りを
小まめな洗濯や喚起、ベッドの高さなど、いろいろな対策が必要になりますが、ペットと一緒に寝ることには飼い主とペットの両方にとっていくつものメリットがあります。
何より、可愛いペットと寝ることで得られる癒やし効果や絆の深まりは見逃せません。お互いが安心できる環境を整えて、良質な睡眠を楽しみましょう。

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知る・学ぶ 2023-09-21

いくつ知ってる? 動物の意外な豆知識

身近でも案外知らないことが多い動物たち。人間の想像を超える生態や習慣を持つことも少なくありません。なかには「ウソでしょ!」と言いたくなるような話もあります。

今回は驚くような話、癒やされるような話など、動物にまつわる様々なカテゴリーの豆知識をご紹介します。

びっくり! 動物たちの意外な生態

びっくりしたり感心したり、そんな生態を持つ動物たちがいます。動物園ではなかなか見られない特長には何があるのでしょうか。

アホウドリはパートナーを愛し続ける

のんびりとした生態のためか、不名誉な名前がついてしまったといわれるアホウドリ。きっと恋愛も賢くないのだろうな、と思ったら、それは大きな間違いでした。
アホウドリは一度つがったパートナーと寄り添い合い、決して浮気をしません。生涯に何度も子育てをしますが、そのたびにいつも同じパートナーを選ぶのだそうです。
さらに、つがいが寿命を迎えてもすぐには新しいパートナーを探しません。数年は健気に独り身を続けます。深い愛情に思わず感心してしまいますね。

ダチョウは馬より俊足

俊足といえば馬というイメージがありますが、それよりも速く走れるのがダチョウです。天真爛漫な見た目とは裏腹に、高い身体能力を持っているのですね。
また、持久力もかなりのものです。1時間以上休まずに走り続けることもできるのだとか。時速60kmという条件はありますが、それでも驚くような体力です。

コアラは1日のほとんどを寝て過ごす

のんびりゆったりと木の上で過ごす姿が印象的なコアラ。いつも穏やかなコアラですが、かなりのお寝坊さんです。1日のうち約18~22時間も寝ています。
起きている時間は大好物のユーカリの葉を食べ、体調管理に余念がありません。おいしい食事とたっぷりの睡眠が毎日のスタンダードとは、思わず羨ましくなってしまう人も多いのではないでしょうか。

思わず考えさせられる動物の豆知識

深く考えてみると、思わず「うーん…」と色々な気持ちになってしまいそうな豆知識もあるようです。

伝書鳩は家に帰らない

最近の研究によると、家に帰れなくなっている伝書鳩が増えているそうです。仕事の途中、自分よりも大きな動物に襲われてしまうためだとか。食物連鎖の一環とはいえ、「がんばれ!」と応援したくなりますね。

ペンギンは仲間を蹴り落とす

群れで海に飛び込んでエサを探す姿が印象的なペンギン。でも、実は海の中に天敵がいないかどうかを確認するため、先頭の1匹を蹴り落とすのだそう。ペンギンにとっては当然の生態でも、人間が知ると考えさせられる豆知識です。

癒やされる…知っているだけで心が穏やかになりそうな豆知識

動物は人を癒やしてくれる存在でもあります。知るだけでため息をつきたくなるような、癒やしの豆知識をご紹介します。

ネズミはくすぐったくなると笑う

ちょこまかした動きが愛されるネズミですが、幸せを感じることもあるそうです。それはなんと「くすぐられること」!
くすぐられたネズミは幸せを感じ、声をあげて笑うのだとか。残念ながらその声は周波数の関係で人間には聞こえませんが、キャッキャとかわいらしい声で大笑いしているのかもしれませんね。
また、研究によると、くすぐってくる研究者を見ると近づいてくることもあるそうです。「この人がくすぐってくれるんだ!」と理解しているのでしょうか。思わぬ賢さにも癒やされそうです。

水族館のラッコは寝るときに手をつなぐ

ラッコは眠っている間に流されないよう、昆布を体に巻き付けて眠る習性があります。これだけでも癒やされる豆知識ですが、水族館のラッコはさらにその上を行きました。
水族館には昆布がないため、お互いに手をつなぎながら寝るのだそうです。小さな手をきゅっとつないで眠る姿はこの上なく可愛いでしょう。日本では見られる場所が少なくなりましたが、機会があればぜひ見てみたいものですね。

リスが食べた松ぼっくりはエビフライの形

リスが暮らすケージを覗いたら、なぜかエビフライのようなものが落ちていた…。リス飼いの人はそんな経験があるかもしれません。それはエビフライではなく、松ぼっくりです。
リスは松ぼっくりが大好物。あげれば一生懸命食べる姿が愛らしいのですが、食べるのは周囲だけなのだそう。食べたあとの松ぼっくりはエビフライそっくりの形です。森を散策しているときにエビフライを見つけたら、近くにリスがいるかもしれません。

動物の生態は意外なものばかり! 知れば知るほど楽しくなる

動物の生態は意外なものばかり! 知れば知るほど楽しくなる
動物の研究は長い年月をかけて行われてていますが、まだまだ人間が知らない生態を持っていそうです。知れば知るほど楽しくなり、同時にもっと動物を好きになりそうですね。
身近な動物も意外な生態を持っているかもしれません。動物園や水族館に行ったとき、じっくり観察してみてはいかがでしょうか。新たな発見があるかもしれませんよ。

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知る・学ぶ 2023-08-28

動物の命と尊厳を守りたい! 私たちにできることとは

人間社会のなかでは、ときとして犬猫をはじめとした動物の居場所が足りなくなってしまいます。その生命が社会システムの都合で失われてしまうタイミングがあることも否定できません。

しかし、昨今は可能な限り動物の命を尊重し、社会システムの都合で失われないようにしようという考えが高まり、様々な対策がとられるようになりました。具体的にはどのような対策なのでしょうか。

動物の命を奪うシステムは廃れつつある

動物を愛する人々は、いかにして社会と動物が共存していくかを考えています。それでも残念ながらシステムの充実が追いつかず、行政主導で命が奪われることも少なくありません。

しかし、以前と比較すると、社会システムによって動物の命が奪われることは確実に減少しています。2008年には約27万頭もの命が奪われましたが、20018年には約3万頭まで減少しています。
減少したとはいえ、完全にゼロになったわけではなく、今後もできる限りの対策がおこなわれることを願ってやみません。

なぜ命を奪われる動物の数が減少したのか

動物の命が以前よりも守られるようになった理由は複数あります。行政の方針に加え、動物を愛する人々が積極的なアクションを起こしたことが大きな要因になりました。

動物愛護法の改正

2012年、動物愛護法の改正がおこなわれました。この改正では「ペットが寿命を迎えるまで世話をするべきである」という考えが強く意識されたことが大きな特徴です。これにより、「もう飼いたくない」といった身勝手な理由でペットを手放そうとしても、保健所が断れるようになりました。
また、2019年には再度改正がおこなわれ、2021年から施行されています。動物虐待を禁じる項目がさらに強化されています。動物販売業者に対しても強いはたらきかけをする内容が盛り込まれました。
この二度の改正により、動物の命と尊厳を守ることがいかに重要かが意識される流れが生まれています。今後もよりよい社会システムを構築するため、定期的な見直しがおこなわれることを願ってやみません。

民間の動物愛護団体による積極的な活動

民間の動物愛護団体が積極的に活動できるようになったことも大きな要因です。もともと地方自治体ごとに動物を保護する制度はありましたが、キャパシティにはどうしても限界がありました。
そこで動物愛護団体と連携することにより、保護した動物の引き取り手を探しやすくなったり、飼育できる環境の確保ができるようになったりなど、キャパシティの拡大に成功したのです。

動物愛護団体の活動は行政との連携だけにとどまりません。団体にもよりますが、環境が受け入れきれない繁殖の抑制(避妊手術)や、引っ越しや飼い主の高齢化などやむを得ない事情で手放されるペットの受け入れ先を探すなどの行動が積極的におこなわれています。
最近では保護した動物と交流できるカフェ形式のショップも数多く運営されはじめています。ペットを飼えない環境の人でも触れあいが楽しめたり、相性のよい動物を引き取ったりすることができます。
入場料や飲食料を取る形式で運営資金を集め、保護されている動物たちの世話ができるという一面もあるため、有益な方法であることは間違いないでしょう。

奪われる命をゼロにしたい! 私たちにできること

奪われる命をさらに減らし、完全にゼロにしたいと願う人はきっと多いことでしょう。「でも多額の寄付はできない」「活動する時間や余裕がない」と思って一歩踏み出せない人もいるかもしれません。
それでも、日常のなかでできることは意外と多いのです。できることからで構いません。もしもあなたが「これはできそう」と思ったら、少しだけトライしてみてはいかがでしょうか。

保護動物の里親になる

もしも動物を飼える環境が整えられ、かつ、あなたが「ペットを飼いたい」と願うのなら、保護された動物の里親になる方法があります。保護動物カフェやNPO・自治体主催の譲渡会などで、相性のよい相手を見つけたら、ご自宅に引っ越すよう誘ってみませんか。

飼っているペットにマイクロチップを装着する

住所をはじめ、飼い主の情報が登録されたマイクロチップをペットに装着してあげましょう。万一逃げ出して迷子になり、保健所に保護されても、マイクロチップの情報を頼りに自宅へ帰ることができます。

野良犬や野良猫を餌付けしない

気ままに生きる野良犬や野良猫も可愛いものですが、餌付けすると周囲に迷惑をかけ、保健所に保護される可能性が高くなります。何かお世話をしてあげたいと思うのなら、動物愛護団体に連絡し、保護してもらいましょう。

できることから始まる動物愛護 奪われる命をなくすために

できることから始まる動物愛護 奪われる命をなくすために
人間の都合で動物の命が奪われるのはあまりにも哀しいことです。動物愛護法の改正や動物愛護団体の活躍などでその数は減少していますが、ゼロになるまではまだ少し時間が必要でしょう。
大きなアクションはできなくても、いま一緒に暮らしているペットや近所の野良犬・野良猫に向ける意識を少し強くするだけで救われる命が増えていきます。できることから少しずつ、無理のない範囲でトライしてみませんか。

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知る・学ぶ 2023-08-25

警察犬になるためには? 向いている犬種や訓練方法

事件解決で活躍する警察犬。真面目に仕事を果たそうとする姿に「かっこいい!」と思う人も多いでしょう。飼っている犬を警察犬にしたいと考えるかもしれません。
ひとくちに警察犬といっても、どんな仕事を任されているのでしょうか。また、どのような方法で警察犬になるのでしょう。
今回は、警察犬について詳しく解説します。

警察犬の仕事は? 賢さと勇猛さが必要な任務が多数

私たちが警察犬を見かけるのは、おもに事件のニュース報道ではないでしょうか。あまり身近ではないため、「事件があるときだけ仕事をするのかな?」と考える人のほうが多いかもしれません。
でも、警察犬は事件があってもなくても毎日しっかりと仕事をしています。

優れた嗅覚で捜査に貢献

犬の五感は人間の何倍も敏感です。優れた嗅覚を活かして捜査に貢献します。事件では地面のにおいを察知し、犯人や行方不明になっている人を追跡する仕事を担当。映画やドラマでもよく見かける光景ですね。

警官と一緒にパトロール

普段は可愛らしい犬でも、仕事になればビシリと威厳ある姿になります。相棒の警官と一緒にパトロールへ出て、地域の治安維持に努めることもあるそうです。
見かけたらつい声をかけたくなってしまうかもしれませんが、お仕事中は集中を欠かないよう、できるだけそっとしておいてあげましょう。

テロリストを警戒!

警視庁と千葉県警の警察犬に限りますが、テロリストの警戒業務を担当しています。要人の警護や重要な施設警備をおこなうだけではなく、爆発物の発見なども任されるのだそうです。また、災害時には災害現場で被災者の救助に奔走することも。

皇居で警備に参加

都内の皇居や皇族のみなさんがお住まいになる住居を警備します。皇族のみなさんからねぎらいの言葉をかけられることもあるそうですよ。

警察犬になるためには?人間もびっくりの高度なトレーニング

警察犬になるためにはさまざまなトレーニングが必要です。厳しいトレーニングを乗り越えた犬だけが優秀な警察犬として任命されます。

警察犬になれるのはどんな犬種?

日本では警察犬になれる犬種が指定されています。基本的にはシェパード、ドーベルマン、ラブラドールリトリーバー、ゴールデンリトリーバー、ボクサー、エアデールテリア、コリーです。どの犬種も堂々とした体格で、いかにも警察犬といった雰囲気が似合いそうですね。
しかし、こちらは警察が直接育成する「直轄警察犬」です。民間で訓練された「嘱託警察犬」の場合はその限りではありません。実際にチワワやトイプードルのような小型犬も警察犬として活躍している実績があります。

警察犬になるためのトレーニングと試験

警察犬になるため、候補の犬たちは厳しい訓練を受け、最終的に試験にのぞみます。
トレーニングでまず重視されるのは基本的なしつけや素質です。人間との主従関係を理解しているか、集中力はあるのかなどが見られます。数ヶ月の訓練で適性があるかどうかを判断し、適性があれば次の段階へ進むというスケジュールです。
適性を見出された犬は、いよいよ本格的な訓練を受けることになります。現場で警察官の指示に服従するため、「待て」「伏せ」「座れ」といった動作命令からスタートです。
動作命令を身につけたあとは、すぐれた嗅覚を活かすための「臭気選別訓練」や、犯人や行方不明の人の足跡を追う「足跡追求訓練」などが始まります。
また、犬によって個性や適性があるため、一頭一頭に合わせた応用訓練もあるのだそうです。その犬ならではの能力が伸ばされることもあるかもしれませんね。
厳しい訓練を終えた犬は検定試験に進みます。検定試験に合格すれば晴れて警察犬デビューへ。頼もしく、勇ましい姿を見せてくれるようになりますよ。

引退した警察犬の過ごし方

警察犬は一定の年齢になれば引退します。一般的には約10年勤務するそうです。
引退した警察犬は穏やかな余生を過ごせます。訓練中や活躍中に指導した人が引き取ったり、ときには里親に引き取られたりなど、安心して暮らせる環境が用意されるため安心です。
また、直轄警察犬の場合、トレーニングを受けた施設のなかで余生を過ごすこともいるそうです。長年暮らした勝手知ったる場所でのんびりと暮らすのもすてきですね。
いままで人間社会のために尽くしてくれたのですから、やさしい家族に愛されて暮らしたり、気ままに過ごせる環境でゆっくりしたりなど、充実した余生を楽しんでほしいものです。

警察犬は厳しいトレーニングを乗り越えたエリートぞろい!

警察犬は厳しいトレーニングを乗り越えたエリートぞろい
立派なはたらきで社会を守る警察犬は、厳しいトレーニングと検定試験を乗り越えた、いわばエリート犬ばかりです。社会の治安を守ってくれる姿は思わず賞賛したくなることも。
わたしたちの社会を支える警察犬のはたらきに感謝しながら、見かけたときには心のなかで「がんばれ!いつもありがとう!」と声をかけたいものですね。

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知る・学ぶ 2023-08-17

強い陽射しから身を守る! 動物がしている驚きの日焼け対策

強い陽射しから身体を守るため、日焼け止めを必要とするのは人間だけではありません。動物も同じように日焼け止めをすることがあります。
「どんな珍しい動物が日焼け止めをするの?」と思うかも知れませんが、実は意外と有名な動物が日焼け止めをしています。

動物も日焼け止めが必要? 強すぎる陽射しを防ぐ賢い知恵

人間だけではなく、動物にとって日光はとても大切です。日光を浴びることによって体内時計を調整したり、ビタミンDを生成したりと重要な役割を果たします。

とはいえ、強すぎる陽射しは日焼けをはじめとしたトラブルのもとになることも。陽射しが強い時期に人間が日焼け止めを使うように、動物も同じように肌を守ります。

日焼けは肌へダメージを与えるものです。人間もひどい日焼けをすれば真っ赤になったり水ぶくれができたりと、火傷をした状態になってしまいますよね。動物も肌へのダメージに対処しないまま放置していると、潰瘍や上皮がんの原因になります。

進化の過程で身につけた陽射し避けの方法

しかし、人間も動物も、種が誕生した頃から太陽と共存しています。太古の時代から強い陽射しを受けてきました。進化を続け、歴史を重ねるうちに、陽射しとの付き合いかたを覚えたのです。

陽射しが強いときには岩陰や木の陰などに避難する動物は少なくありません。また、進化の過程で身体を環境に適応させ、毛やウロコを手に入れて陽射しと肌の間にバリアを作った動物もいます。

なかには、自分の身体のなかで日焼け止め成分を生み出すメカニズムを手に入れた動物もいるといわれています。まだ研究段階ではありますが、オレゴン州立大学のタイフォ・マフムード教授によると、哺乳類以外の脊椎動物は日焼け止め遺伝子「ガズソール」を持っているのだそうです。

動物の日焼け止めの方法は? 自然のなかで身につけた技

過酷な陽射しから身を守るため、日焼け止めの技術を身につけた動物がいます。珍しい種類ではなく、私たちが動物園やメディアで見たことのある動物ばかりです。

ゾウ

アフリカをはじめ、陽射しが強い地域に生息するゾウ。日焼け止めは必須なのでしょう。「泥浴び」と言われる動作で日焼け止めをしています。
みなさんも、ゾウが長い鼻を使って泥を身体にかける姿を見たことがあるかもしれません。
ゾウは泥を浴びることにより、肌に泥を塗った状態になります。その泥が紫外線から肌を守るバリアになることを知っているためです。可愛らしく見える泥浴びの光景ですが、じつは大切な意味があったのですね。

カバ

カバが生息するのも陽射しが強い地域です。やはり日焼け止めには気を使います。
カバはゾウのように何かを利用するのではなく、自分の汗を日焼け止めにしています。カバの汗にはオレンジと赤の色素が含まれていますが、このふたつの色素が紫外線を吸収するのだそうです。
汗の色が赤く見えるため、「カバが血の汗をかいている」と驚く人も多いそうですよ。

キリン

背が高く、高い場所にある木の葉を食事にすることも多いキリン。やはり暑い地域に生息しています。食事する姿を見ていると、真っ黒な舌に驚くのではないでしょうか。
キリンの舌が黒いのは、まさに日焼け止めのためなのだそうです。紫外線を遮断しやすい色が黒だからと考えられています。
確かに、人間でも「日傘は黒が効果的」と言われていますよね。キリンと人間の意外な共通点かもしれません。

クジラ

海の中に生息するクジラも日焼けをします。哺乳類であるクジラは、多くの海の生物が持つ日焼け止め遺伝子「ガズソール」を持っていません。海面に浮上したときの陽射しで日焼けをしてしまうのです。
そのため、日焼け止め対策ができるメカニズムを有するようになったと考えられています。ニューカッスル大学のマーク・バーチ・マチン教授によると、マッコウクジラから紫外線から細胞を守るためのたんぱく質を検出したのだそうです。
同様に、メラニン色素も紫外線から身を守るためのはたらきをしているのだとか。メラニン色素は人間も持っているものですよね。意外な共通点に驚きます。

ペットの日焼け止めは? 注意することは?

ペットの日焼け止めは? 注意することは?
動物の日焼けの話を聞いて、「うちのペットは大丈夫かな?」と思ったかもしれません。特に散歩などで外出機会が多い犬を飼っている人は気になりますよね。

犬の日焼け対策は、服を着せてあげたり、ペット用の日焼け止めを使ったりする方法があります。人間用の日焼け止めは成分が悪影響を与えることがあるため、必ずペット用の日焼け止めを使いましょう。

夏は陽射しに要注意! 日焼け止めをする動物は案外多い

暑い時期に紫外線対策が必要なのは人間だけではありませんでした。自然のなかで生きる動物たちも、強すぎる陽射しと共存するために独自の進化を遂げたようです。
なかには人間と意外な共通点を持つ動物もいて、つい親しみを覚えることもあるのではないでしょうか。暑い時期や強い陽射しを感じるときには、人間も動物もしっかりと対策したいですね。

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美容・健康 2023-07-24

ペットのシャンプー頻度はどれくらい? 適切な方法と避けておくべきNG事項

ペットのシャンプーは飼い主にとって気になるものです。身体についた汚れやダニなどを落として清潔にしてあげなければ病気になってしまうかも…と不安になります。

シャンプーの頻度はどれくらいが良いのでしょうか。また、実はシャンプーがいらない動物もいます。一緒に暮らすペットのシャンプー事情についてチェックしてみましょう。

シャンプーが必要な動物、いらない動物

ペットを飼うとき、シャンプーについてブリーダーやペットショップの店員から説明を受けることがあるかもしれません。
特に犬は飼い主にとってもシャンプーは重要な関心事ですよね。なかには「一緒にお風呂に入りたい」と思う人もいるのではないでしょうか。
一方、シャンプーが必要ない動物もいます。その違いを見てみましょう。

犬はシャンプーが必要! 定期的に洗ってあげて

愛犬家にとって、犬のシャンプーは常識かもしれません。犬はペットの中でもシャンプーが推奨されている動物です。
定期的にトリミングサロンに通っている飼い犬なら、トリミングと一緒にシャンプーをしてもらっていることも多いでしょう。
おうちで飼い主さんがしてあげることももちろん推奨です。犬用のシャンプーできれいにしてあげてくださいね。

猫ってどうなの? いる派・いらない派に分かれている!

猫はシャンプーが「いる」「いらない」に分かれています。というのも、猫はもともとニオイが出づらい上に、毛づくろいをして身体をきれいにする習性があるためです。
シャンプーをする・しないは、飼い主さんの考えや愛猫の様子で決めるとよさそうですね。

実はシャンプー不要! 意外な動物たち

いつもつやつやの毛皮で可愛らしいウサギとチンチラ。実はシャンプーがいらない種類です。
ウサギは湿気に弱いこと、チンチラはもともと砂浴びで十分ケアできることがその理由です。
ただ、事情によってはひどい汚れがついてしまったり、ニオイが気になったりするときがありますよね。そんなときには獣医さんに相談して、丁寧にケアしてあげましょう。

シャンプーが必要な理由は? 皮膚を清潔に保つため

ペットの種類によってはシャンプーが必要です。「もともと野生もいる種類なのになぜ?」と思うかもしれません。
それは人間と同様、皮膚の清潔を保つためです。シャンプーで汚れや過剰な皮脂、ダニなどを落として肌トラブルを遠ざけます。
シャンプーが必要な動物と暮らしているのなら、可愛いペットの健康を守るためにもぜひ意識してあげましょう。

犬のシャンプーの頻度は? 人間との違いに注意

犬はシャンプーが必要なペットです。シャンプーで汚れや皮脂を落とし、被毛や肌の清潔を守ってあげましょう。汚れやニオイ対策のほか、皮膚病の防止にも効果を発揮します。

シャンプーは月に1~2回がおすすめ

犬のシャンプーは月に1~2回の頻度がおすすめです。人間は「今日は汗をかいたから…」と頻繁にお風呂に入りますが、犬は異なります。皮脂を過剰に落としてしまい、肌トラブルが起きてしまいかねないためです。
トリミングサロンに月1~2回、定期的に通っているのなら、そのときにシャンプーも一緒にお願いすれば十分な犬も少なくありません。
とはいえ、「普段よりニオイが気になる」「今日はお出かけでかなり汚れてしまった」というときにはその限りではなく、適時シャンプーをしてあげるとよいでしょう。

シャンプーは犬用で! すすぎ残しに注意

飼い主がシャンプーをしてあげるのなら、いくつかの注意点を意識しながら進めましょう。
まず、シャンプーは人間用ではなく犬用を使ってあげてください。犬の皮膚は人間の皮膚より薄いため、人間用のシャンプーでは刺激が強すぎるのです。肌トラブルの原因になってしまいます。
シャンプーが残らないよう、しっかり落としてあげることも重要です。残ったシャンプーが新たな汚れになってしまい、こちらも肌トラブルやニオイの原因になってしまうことになりかねません。

そしてドライヤーをかけるときは、犬から30cm以上ドライヤーを離し、弱めの設定でしっかり乾かしてあげましょう。身体に近すぎるとドライヤーの音を不快に感じたり、ドライヤーの熱で火傷をしてしまうおそれがあります。
なかには自然乾燥派の飼い主さんもいますが、できればドライヤーがおすすめです。濡れている状態が長く続くと負担を感じる犬もいます。
特に愛犬の肌が弱かったり、免疫力が低い子犬や老犬を飼っているのなら、自然乾燥よりもドライヤーを選択してあげてください。

ペットの種類にあわせてベストなシャンプーを

ペットの種類にあわせてベストなシャンプーを
シャンプーはペットの健康に関わります。ウサギやチンチラはシャンプーをしなくても大丈夫ですが、犬や猫は飼い主が判断してあげなくてはいけません。

大切なペットと健康的に楽しく暮らすために、ぜひシャンプーにも気を配ってあげましょう。

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知る・学ぶ 2023-07-21

神社にいる「狛犬」の役割は? 長い歴史や人々の暮らしとの関わり

多くの神社で見かける「狛犬」。犬好きなら一度は気になったことがあるのではないでしょうか。
狛犬は長い歴史のなかで人々の生活に溶け込み、親しまれてきました。また、沖縄には狛犬によく似た「シーサー」もいます。

今回は狛犬の歴史や意味、シーサーとの違いなどについてご紹介します。

狛犬は古代オリエント時代からという説も

日本の狛犬は海外から伝わったといわれています。起源は諸説あり、古代オリエント時代という説もあります。日本に伝来するまでどのような歴史をたどってきたのでしょうか。

起源はライオン? あのスフィンクスも仲間かも

狛犬の起源でもっとも古い説では、古代オリエント時代だといわれています。
かつてオリエントでは獅子を守護神として信仰する文化がありました。その獅子が狛犬となって世界に広がったとのことです。
なお、エジプトのピラミッドで有名なスフィンクスも獅子がモチーフになっています。そう考えると、狛犬はスフィンクスの仲間かもしれませんね。

ご近所で生まれたのかも? 原型は中国という説もあり

狛犬の起源は中国であるという説もあります。オリエントからローマを経て、インドから獅子が伝わったそうです。
中国で獅子は権力や守護の象徴として崇められるほか、宗教的な意味合いも持つことになりました。

高麗を通って日本へやって来た狛犬

宗教的な意味合いを持った獅子は、やがて高麗(いまの朝鮮半島)に渡り、そこからさらに海を渡って日本へやってきました。
狛犬の「こま」は「高麗(こうらい)」が語源だという説もあります。

日本の「狛犬」が生まれた経緯や役割

高麗からやって来た狛犬は、やがて日本中へ広まります。その経緯や役割を見てみましょう。

仏教とともにやって来た狛犬の祖先

狛犬が高麗から日本へやって来た経緯は、遣隋使や遣唐使がきっかけだと考えられています。大陸と交流するとき、仏教や文化と一緒に入ってきたのでしょう。
西暦607年に建立された法隆寺には獅子の像があります。その頃にはすでに狛犬が日本に入っていたと考えられそうですね。

宮中の守護から神社へ

日本へ伝来した当初、狛犬はいまのように人々に身近な存在ではありませんでした。当時は天皇や皇統の守護獣として扱われていたようです。この時代の古典文学にも尊い存在として登場しています。
やがて狛犬は天皇と縁のある神社にも置かれるようになり、日本へ広がりました。伝来当初は左右対称だった狛犬は、時代を経るにつれて非対称になり、いまの「阿吽」の形になったそうです。

狛犬の役割は? 神社の守護と人々の魔除け

かつては宮中の守護を担っていた狛犬ですが、日本中の神社に広がり、人々の生活に登場するようになってからは、少しずつ役割が変化しました。
神社では参道を守り、魔除けの役割を担っています。神域が侵されないよう、最前線で重大な役割を果たしているのですね。
また、人々はその魔除けの力を借り、身体の痛みを取ってもらえるよう信仰していたそうです。
身体の痛みと同じ場所をなで、「早く痛みがよくなりますように」とお祈りしたのだとか。効果のほどは分かりませんが、人々が大切に信仰していたことは確かでしょう。

似ているけど違う? 狛犬とシーサー

沖縄でよく知られる「シーサー」は、狛犬とよく似た外見をしています。沖縄は独特の文化をつむいできた土地ですが、やはり魔除けとして置かれているのだそうです。その起源もやはり「獅子」にあり、土地は違っても共通する人々の想いに感慨深さを感じます。

ただ、狛犬と違う部分も多々あるようです。狛犬は神社の参道に置きますが、シーサーは一般家庭の屋根や玄関で見かけることも珍しくありません。
また、狛犬は神社に邪気が入らないように守り、ときには邪気と戦うそうです。いっぽう、シーサーは家の中に邪気が入らないようにしながらも、ときには幸運を招き入れることがあるのだとか。

カラーリングやサイズにも違いがあります。シーサーは狛犬よりも小ぶりで赤茶色の見た目です。狛犬はそれよりも大きく、灰色をしています。置き方も狛犬は左右非対称の阿吽ですが、シーサーは左右対称になっています。

魔除けという役割は同じなのに、違う部分が見えるのは興味深いですね。ただ、どちらも人々の生活に溶け込み、大切にされていることは間違いありません。

狛犬が見守る神社と人間の暮らし

狛犬が見守る神社と人間の暮らし
神社の邪気を払い、人々の身体から痛みを取り除くと言われている狛犬。普段なにげなく通っている参道でよく見かける狛犬たちが、そんな働き者だったと知らなかった人も多いのではないでしょうか。
これからは神社の前を通るとき、「がんばってね」と心のなかで声をかけてみるのも楽しいかもしれません。愛犬のお散歩ついでにエールを送るのも素敵ですね。

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知る・学ぶ 2023-07-14

犬だけじゃなかった! 意外と多い動物関係の大切なワクチン

動物が受けるワクチンは、病気から命を守る大切なものです。特に犬は受けるべきワクチンがあり、飼い主は責任を持って接種させているでしょう。
犬のワクチンは有名ですが、実は他の動物でも案外ワクチンを打っています。また、なかには人間も接種したほうがよいとされている動物関係のワクチンもあるのです。

恐ろしい病気からペットや私たちを守るワクチンには、どのようなものがあるのでしょうか。

犬や猫が受けるワクチンは多種類! 年に一度は接種しよう

犬や猫がワクチンを接種することは広く知られています。生後1年までは数回、1歳になれば年に1回の接種が基本です。

年に1回ならワクチンの種類も1種類、と考えるかもしれません。しかし、実際は混合ワクチンといって数種類のワクチンを1本の注射器で投与する接種方法になります。

犬や猫が受けるワクチンの役目は?

犬や猫が受けるワクチンには、感染症から健康を守る役目があります。犬も猫もその行動範囲から感染症リスクが高く、対策しなければ重大な病気にかかってしまいかねません。
その対策として飼い主が選択できる方法がワクチンです。病気への免疫を作り、感染症のリスクを低下させます。効果は永久ではありませんが、1年に1度の接種で十分にリスクが下げられると考えられています。
犬や猫と暮らしている飼い主は接種スケジュールを考え、必要な時期に接種するようにしましょう。

驚き! 犬のワクチンは10種類もある

犬が受ける混合ワクチンはなんと最大10種類もの成分が入っています。動物病院によっては6種類、8種類などもありますが、どのワクチンでも重大な病気を防ぐ目的であることは間違いありません。
ドッグランで遊ぶことが多かったり、アウトドアに連れて行かれることが多い犬は感染リスクが高くなります。ライフスタイルに合わせて上手に接種していきましょう。

猫も多かった! 5種類のワクチンが存在

最近では室内飼いが多い猫ですが、逃げ出してしまったり、お散歩を楽しむ習慣があったりするのならやはり感染リスクが高くなります。
3種、5種のワクチンなどがありますので、必要だと思うワクチンを接種してあげてくださいね。

犬猫以外でワクチンが必要な動物たち

ワクチンが必要な動物は犬と猫だけではありません。実は意外な生き物もワクチンを接種しています。

よく知られているのが牛、豚、鶏です。畜産業では外部から重大な感染症が入り込む可能性を封じるため、積極的なワクチン接種が意識されています。
もしも牛舎、豚舎、鶏舎などで感染症が広がってしまった場合、そこにある命が無駄になってしまいかねません。そのような悲劇を防ぐためにもワクチンが必要です。

また、魚も養殖ブリ、マダイなどにワクチンを接種します。「魚にワクチン?」と驚きそうですね。1970年代、α溶血性レンサ球菌症によって養殖ブリが甚大な被害を受けたことが発端です。
ワクチンによって感染リスクを下げ、養殖業と食卓を守りやすくなりました。エサに混ぜて接種させることが一般的ですが、養殖業者によっては数万匹の魚に手作業で接種することもあるそうです。大変な作業になりそうですね。

人間も受ける動物関連のワクチンとは? 海外旅行時はチェックして

人間も感染症予防のためにワクチンを接種しますが、なかには動物から感染する病気を予防するためのものもあります。

日本脳炎

蚊を媒介して感染し、重大な症状を引き起こす病気です。日本では幼少期にワクチンを接種する人が増え、発症報告はほとんどありません。
しかし、東南アジアの一部ではまだ感染の恐れがあるようです。該当地域に行くときには接種歴を確認しておくと安心ですね。

黄熱

日本脳炎と同じく、蚊を媒介して感染する病気です。主にアフリカや南米の熱帯地域で見られます。
免疫を持たない人が感染すると死亡率が高くなるため、感染が心配される地域に行くときには予防接種を強くおすすめします。国によっては接種証明書がなければ入国できないこともあるほど重要視されている感染症です。

狂犬病

日本ではほぼ根絶したと考えられている病気ですが、他の国では決してそうではありません。むしろ日本を含む一部の国(イギリス、オーストラリア、ニュージーランド)以外では、いまだ発症報告が続いています。
狂犬病のワクチンを接種しなくても海外旅行や国家間の移動はできますが、できれば出国前の接種をおすすめします。

ワクチンで予防できる動物の疾病! 必要なら検討しよう

ワクチンで予防できる動物の疾病! 必要なら検討しよう
愛犬、愛猫のワクチン接種は飼い主がしっかりマネージメントしてあげたいお世話のひとつです。ワクチンで予防できる病気も多いため、飼育環境や飼い主さんのライフスタイルなどを考えながら接種を検討しましょう。
人間も動物からの感染症を防げるワクチンがあります。必要に応じて接種して、ペットと一緒に健康で楽しい生活を送りましょう。

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