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知る・学ぶ 2023-10-23

セラピードッグは何をするの? 人々の生活と心に寄り添う犬たち

セラピードッグは身体や心に病気を持つ人々、障がいを持つ人々に寄り添う犬のことです。ふれあいを通して癒やしや勇気をもたらし、ときには回復に好影響を与えます。
今回は、人間たちを大きな愛情で支えてくれるセラピードッグについて詳しくご紹介します。

ドッグセラピーで活躍するセラピードッグ

ドッグセラピーとは、動物を使った治療方法「アニマルセラピー」のひとつです。ドッグセラピーで活躍する犬を「セラピードッグ」といい、ふれあいによって対象の人々に安心感や癒しを与え、現状の改善に役立てる仕事を持っています。

セラピードッグは高度な訓練を受け、一般的な犬とは違うスキルを身に付けて人間に貢献してくれる貴重な存在です。高齢者施設や病院、ホスピス、心身障がい者の入所施設や児童施設、教育現場で人々の心身に好影響を与えるほか、刑務所で服役囚の社会復帰の一助になったり、被災地で人々の心を支えたりするなど、幅広い活動をしています。

犬とふれあうだけで何が変わるの?

たとえば、あなたが仕事や学校でつらいことがあった日を想像してください。落ち込んで家に帰ったとき、愛犬があなたを見て喜び、しっぽを振って迎えてくれたらどれほど癒やされることでしょうか。
犬にはそんな癒しの力があります。セラピードッグは飼い主だけではなく、多くの人々と安全にふれあえるスキルを身に付け、同じように癒やしや元気をもたらすのです。

セラピードッグは具体的にどんな効果があるの?

セラピードッグは人々に癒やしや元気をもたらすだけではなく、心身の成長やマイナス状態からの改善、ときには病状の回復に好影響を与えます。

心身の成長

セラピードッグは学校や児童養護施設を訪問することがあります。はじめは犬とふれあえなかった子どもたちも、回数を重ねるうちにふれあえるようになったり、笑顔を見せるようになったという報告があります。
また、参加した児童や生徒たち同士の関係がセラピードッグを通して深まることも期待できます。

認知症状や抑うつ症状への好影響

セラピードッグとのふれあいは、認知症状や抑うつ症状に好影響を与えるといわれています。ふれあいにより心の安定やストレス解消が促進されるそうです。
科学的な根拠はないとのことなのですが、ペットを飼っている人なら癒やされた経験から「ありえる」と思えるのではないでしょうか。

機能回復への好影響

セラピードッグがリハビリをサポートすることにより、記憶を取り戻したり、機能がおとろえていた手足が回復したりすることもあります。
セラピードッグが寄り添ったからといって必ずしもその効果が出るわけではありませんが、「もっとふれあいたい」「お世話をしたい」という心が身体機能に好影響を与える可能性は否定できないでしょう。

コミュニケーションの充実

セラピードッグが刺激になり、コミュニケーションが円滑になることがあります。
たとえば毎日それほど大きな変化のないケア施設では、高齢者の生活が単調になりがちです。刺激の少ない生活では表情や会話が少なくなってしまいがちですが、セラピードッグとのふれあいがきっかけでほかの入所者と会話が弾んだり、表情が豊かになることが期待できます。

どんな犬がセラピードッグになるの? その方法は?

セラピードッグになれる犬種や方法などについては、あまり知られていません。もしも興味を持ったかたはぜひ参考になさってください。

セラピードッグの犬種はとくに決められていない

セラピードッグになれる犬種に制限はありません。犬種よりも以下のような性格が重視されます。

・穏やかで人間が好き
・人見知りをしない
・大きな音や見知らぬ場所でも落ち着いていられる

このような性格であり、基本的なしつけがされていれば、多くの犬がセラピードッグの候補になれます。

必要な資格

セラピードッグになるために、国家資格はとくに設けられていません。しかし、セラピードッグを輩出する各NPOが設けた試験をクリアしなければ登録ができないとしている団体も少なくありません。
愛犬を本格的にセラピードッグとして活躍させたいのであれば、登録したいNPOが指定する認定試験を受けたほうがよいでしょう。

訓練内容

訓練は一般的なしつけに加え、以下のような点が重視されます。

・人の膝の上で落ち着いていられるか
・無駄吠えをしないか
・おもちゃやエサを見て興奮しないか
・ほかの犬を見て興奮しないか
・飛びつき癖、突進癖がないか
・セラピードッグの仕事を楽しめそうか

個々に犬の得意分野を伸ばしつつ、苦手分野を克服する訓練方法が必要です。個人で訓練するよりも、NPOなどが提供する専門的な訓練を受けたほうが安心だと考える場合には、対応している団体への連絡をおすすめします。

人々をよりよい方向へ導いてくれるセラピードッグ

人々をよりよい方向へ導いてくれるセラピードッグ
無償の愛を向けてくれるセラピードッグたちは多くの人々を助けてくれます。心身の成長、社会性の促進などの効果もあり、最近は需要が高まるようになりました。どこかでふれあう機会があったときには「ありがとう」と伝えてあげてください。きっと喜んでくれるはずです。

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知る・学ぶ 2023-08-25

警察犬になるためには? 向いている犬種や訓練方法

事件解決で活躍する警察犬。真面目に仕事を果たそうとする姿に「かっこいい!」と思う人も多いでしょう。飼っている犬を警察犬にしたいと考えるかもしれません。
ひとくちに警察犬といっても、どんな仕事を任されているのでしょうか。また、どのような方法で警察犬になるのでしょう。
今回は、警察犬について詳しく解説します。

警察犬の仕事は? 賢さと勇猛さが必要な任務が多数

私たちが警察犬を見かけるのは、おもに事件のニュース報道ではないでしょうか。あまり身近ではないため、「事件があるときだけ仕事をするのかな?」と考える人のほうが多いかもしれません。
でも、警察犬は事件があってもなくても毎日しっかりと仕事をしています。

優れた嗅覚で捜査に貢献

犬の五感は人間の何倍も敏感です。優れた嗅覚を活かして捜査に貢献します。事件では地面のにおいを察知し、犯人や行方不明になっている人を追跡する仕事を担当。映画やドラマでもよく見かける光景ですね。

警官と一緒にパトロール

普段は可愛らしい犬でも、仕事になればビシリと威厳ある姿になります。相棒の警官と一緒にパトロールへ出て、地域の治安維持に努めることもあるそうです。
見かけたらつい声をかけたくなってしまうかもしれませんが、お仕事中は集中を欠かないよう、できるだけそっとしておいてあげましょう。

テロリストを警戒!

警視庁と千葉県警の警察犬に限りますが、テロリストの警戒業務を担当しています。要人の警護や重要な施設警備をおこなうだけではなく、爆発物の発見なども任されるのだそうです。また、災害時には災害現場で被災者の救助に奔走することも。

皇居で警備に参加

都内の皇居や皇族のみなさんがお住まいになる住居を警備します。皇族のみなさんからねぎらいの言葉をかけられることもあるそうですよ。

警察犬になるためには?人間もびっくりの高度なトレーニング

警察犬になるためにはさまざまなトレーニングが必要です。厳しいトレーニングを乗り越えた犬だけが優秀な警察犬として任命されます。

警察犬になれるのはどんな犬種?

日本では警察犬になれる犬種が指定されています。基本的にはシェパード、ドーベルマン、ラブラドールリトリーバー、ゴールデンリトリーバー、ボクサー、エアデールテリア、コリーです。どの犬種も堂々とした体格で、いかにも警察犬といった雰囲気が似合いそうですね。
しかし、こちらは警察が直接育成する「直轄警察犬」です。民間で訓練された「嘱託警察犬」の場合はその限りではありません。実際にチワワやトイプードルのような小型犬も警察犬として活躍している実績があります。

警察犬になるためのトレーニングと試験

警察犬になるため、候補の犬たちは厳しい訓練を受け、最終的に試験にのぞみます。
トレーニングでまず重視されるのは基本的なしつけや素質です。人間との主従関係を理解しているか、集中力はあるのかなどが見られます。数ヶ月の訓練で適性があるかどうかを判断し、適性があれば次の段階へ進むというスケジュールです。
適性を見出された犬は、いよいよ本格的な訓練を受けることになります。現場で警察官の指示に服従するため、「待て」「伏せ」「座れ」といった動作命令からスタートです。
動作命令を身につけたあとは、すぐれた嗅覚を活かすための「臭気選別訓練」や、犯人や行方不明の人の足跡を追う「足跡追求訓練」などが始まります。
また、犬によって個性や適性があるため、一頭一頭に合わせた応用訓練もあるのだそうです。その犬ならではの能力が伸ばされることもあるかもしれませんね。
厳しい訓練を終えた犬は検定試験に進みます。検定試験に合格すれば晴れて警察犬デビューへ。頼もしく、勇ましい姿を見せてくれるようになりますよ。

引退した警察犬の過ごし方

警察犬は一定の年齢になれば引退します。一般的には約10年勤務するそうです。
引退した警察犬は穏やかな余生を過ごせます。訓練中や活躍中に指導した人が引き取ったり、ときには里親に引き取られたりなど、安心して暮らせる環境が用意されるため安心です。
また、直轄警察犬の場合、トレーニングを受けた施設のなかで余生を過ごすこともいるそうです。長年暮らした勝手知ったる場所でのんびりと暮らすのもすてきですね。
いままで人間社会のために尽くしてくれたのですから、やさしい家族に愛されて暮らしたり、気ままに過ごせる環境でゆっくりしたりなど、充実した余生を楽しんでほしいものです。

警察犬は厳しいトレーニングを乗り越えたエリートぞろい!

警察犬は厳しいトレーニングを乗り越えたエリートぞろい
立派なはたらきで社会を守る警察犬は、厳しいトレーニングと検定試験を乗り越えた、いわばエリート犬ばかりです。社会の治安を守ってくれる姿は思わず賞賛したくなることも。
わたしたちの社会を支える警察犬のはたらきに感謝しながら、見かけたときには心のなかで「がんばれ!いつもありがとう!」と声をかけたいものですね。

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知る・学ぶ 2023-05-29

盲導犬になれるのはどんな犬? 適した犬種や私たちとの関わり方

目に障がいを持つ人をサポートする盲導犬。仕事をこなす姿はとても立派です。盲導犬になるためには厳しい訓練が必要だと言われていますが、具体的にはどのような過程を経て盲導犬になるのでしょうか。

今回は盲導犬になるための訓練や歴史、向いている犬種などについてご紹介します。

目が見えない人や目が見えにくい人を助ける盲導犬

盲導犬は「目が見えない人」だけをサポートすると考えている人が多いかもしれません。実際は完全に視力を失った人だけではなく、視力があっても見えづらさを感じる人であればサポートの対象です。日本盲導犬協会では盲導犬のサポートを受ける人を「盲導犬ユーザー」と呼んでいます。

段差や障害物を避けるようサポートしたり、目的の場所へ安全に到着できるよう導いたりする盲導犬は、盲導犬ユーザーにとって大切なパートナーです。家族の一員として愛情をそそぎながら共同生活をしています。

古くはローマ帝国時代にいたという説も

盲導犬のはじまりを辿ってみると、古くはローマ帝国時代のイタリア・ポンペイにいたという説があります。犬に導かれて歩く人の姿が壁画に残されているそうですよ。

1800年初期、オーストリアで盲導犬の訓練がスタートしています。1900年初期には戦争の負傷兵をサポートするためにドイツで正式に盲導犬が採用され、その後、欧米で盲導犬の育成が始まりました。

日本に盲導犬がやって来たのは1938年頃です。ドイツから4頭の盲導犬を迎えたことをきっかけに育成が始まり、1957年には日本初の盲導犬・チャンピィ号が誕生しました。現在は国内で多くの団体が盲導犬の育成事業を手がけ、サポートを必要とする人と盲導犬の出会いを生み出しています。

盲導犬になるための訓練とは?

盲導犬になるためにはさまざまな訓練が必要です。まず、生後2ヶ月から1歳までは「パピーウォーカー」と呼ばれるボランティアの家庭で育てられ、人間社会に適応できるよう、社会化訓練がおこなわれます。

1歳からは訓練センターで訓練スタートです。訓練と言っても決してスパルタではなく、何かできるたびに「Good」と褒めながら人のサポートが楽しいと覚えていきます。
訓練を通して「人の指示を聞く」「人を安全に誘導する」「乗り物の乗降」「飲食店やショッピング中のマナー」など幅広いことを学び、テストに合格すれば立派な盲導犬の誕生です。

最後に、これからパートナーとして生活する盲導犬ユーザーの生活環境や諸事情にマッチするよう、細かい訓練をおこないます。パートナー候補の人と一緒に2~4週間ほど共同生活をし、お互いに理解を深め合う過程です。
共同訓練の後はおよそ10歳までの8年間を寄り添いながら過ごします。

引退した盲導犬はどうなるの?

盲導犬は10歳前後で引退します。仕事がなくなったと言って不遇な目に遭うことはありません。新しい家庭に迎えられ、ごく普通の飼い犬として大切にされ、のんびりと第二の人生(犬生?)を楽しみます。

引退後の盲導犬を迎え入れる家庭はボランティアが多く、盲導犬への理解があることがほとんどです。盲導犬ユーザーは引退後のパートナーの今後を心配するかもしれませんが、このような制度が整っているため、安心して任せられます。

どんな犬が盲導犬に向いているの?

盲導犬は温和な性格で、人のサポートを楽しめる犬種が向いています。日本ではラブラドール・レトリバー、ゴールデン・レトリバー、その両者の子どもとして生まれたF1が盲導犬として活躍しています。

海外ではこのほかにジャーマンシェパード、ドーベルマン、スタンダードプードルなど数多くの犬種がいるそうですよ。

ただ、この犬種だからといって必ずしも盲導犬に向いているわけではありません。性格によっては向き、不向きがあるため、両親の性格を見て判断されることもあるそうです。

もしもわたしたちが盲導犬と出会ったら

外出先などで仕事中の盲導犬に出会ったら、わたしたちはどうするべきでしょうか。

まず、ハーネスをつけているかどうかを確認します。ハーネスをつけている場合は一緒にいる人をサポートしている時間、いわば仕事中です。集中をさまたげないよう、そっとしておくとよいでしょう。
具体的には「声をかけない」「撫でたりさわったりしない」「興味を引くようなこと(じっと見つめるなど)をしない」「エサをあげない」などが重要です。

また、最近は携帯電話などで手軽に撮影できる時代ですが、仕事中の盲導犬を撮影するのは避けましょう。これも盲導犬の集中を欠き、盲導犬ユーザーと盲導犬を危険な状況にしてしまう可能性があります。

盲導犬は人の大切なパートナー

盲導犬は人の大切なパートナー
盲導犬は盲導犬ユーザーにとって大切な家族であり、生活をサポートするパートナーです。可愛いらしく、でも誇り高く仕事をする姿は思わず応援したくなりますよね。
もしも仕事中の盲導犬を見かけたら、心のなかで「Good!」と声をかけてあげてください。

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知る・学ぶ 2022-04-19

人気の動物関連のお仕事10選!なりたい職業について考えてみよう

動物が好きな方の中には、「動物に関する仕事がしたい!」と考えている方もいることでしょう。
動物関連の仕事に就ければ毎日動物と関わって生活することができます。
しかし、一言で「動物関連の仕事」といっても多岐にわたるため、具体的なイメージができない方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、人気の動物関連のお仕事について、それぞれの特徴や実際に就くまでのルートなどを踏まえて、10の職種をご紹介いたします。なかには珍しい職業も含まれているので是非参考にしてみてくださいね!

人気の動物関連のお仕事10選

「動物と関わる仕事」といっても様々な職業があります。
なかには特別な資格が必要な職業や、珍しい職業もあるため、まずは動物に関連する職業はどのようなものがあるのかを確認しましょう。
興味のある職業があったら深掘りして知識を深めてみるのがオススメです。

ここでは、人気の動物関連のお仕事を10個に分けてご紹介します。

1.トリマー

「トリマー」は一言で表すと、動物の美容師です。
ペットサロンやペットショップに勤めて、毛や爪のカット、マッサージやブラッシングなどを行います。
自分の手で動物を美しくすることができ、飼い主さんの喜ぶ姿を見られるのが魅力ですね。
トリマーになる方法は大きく分けて以下の2つです。

・専門学校や大学へ通って技術を身に付ける
・ペットショップやペットサロンに努めながら技術を習得

特にオススメの方法は「専門学校や大学へ通う」です。
専門学校や大学では専門家からスキルを学べ、トリマーに関する資格も習得できます。実はトリマーになるには特別な資格は要しませんが、資格があると自身のスキルの証明が可能となるため積極的に取得しましょう。

2.動物看護士

「動物看護士」とは、獣医師のサポートを行う動物専門の看護師のことです。
具体的には、動物病院に勤めて、診療の補助や薬剤に関する業務、入院している動物の世話などを行います。
動物の命に直接関わる職業であるため「動物を救いたい」「動物に恩返しをしたい」と考えている方に向いています。

動物看護士になるには、愛玩動物看護士養成所で所定のカリキュラムを受けて国家試験に合格する必要があります。
ちなみに国家資格「愛玩動物看護師」は2022年に施行される新しい資格です。
すでに授業を行っている専門学校が数多く存在するため、興味のある方はまずはカリキュラムの内容から確認してみてはいかがでしょうか。

3.獣医師

「獣医師」とはその名の通り、動物専門の医者のことです。
基本的には動物病院に勤める形になりますが、開業医として独立が可能な職業でもあります。
動物の診療や治療の他にも、研究や開発を主な業務とする獣医師も存在します。

獣医師になるには、高校卒業後に獣医学科が設置された大学に通うことが必須です。
大学では獣医学を6年間かけて学び、さらに獣医師国家試験に合格することで、獣医師免許が取得できます。
その後、病院を含む臨床現場で実践経験を積んだあと、臨床獣医師として働くのが一般的な流れです。
難易度が非常に高いため、動物を救いたい強い気持ちが必要になるでしょう。

4.ペットシッター

「ペットシッター」とは、飼い主に代わってペットの世話をする仕事です。
ペットホテルに預けるよりもペットのストレスが少ない場合もあり、ペットシッターに依頼する方は増加傾向にあります。
主な仕事は、飼い主の自宅へ訪問し、ペットの躾やエサやり、散歩などのお世話を行います。「様々な種類のペットのお世話がしたい」「ペットに関する幅広い知識を活かしたい」という方にオススメです。

ペットシッターになるために必須の資格はなく、多くの場合はペットシッター会社に所属をして業務を行います。しかし、「ペットシッター士」といった民間資格を取得することで、飼い主への信頼感を生む場合もあるでしょう。
また、ペットシッターとして独立開業する場合は一定の条件を満たした上で「第一種動物取扱業」の登録が必要なので留意しましょう。

5.ブリーダー

「ブリーダー」とは、犬を繁殖させてペットショップや個人に販売する仕事です。
また、中にはコンテストや展覧会に参加する方や、品種改良の研究を行うブリーダーも存在します。
ブリーダーの主な仕事は、生まれた赤ちゃんや、産後の母親などの日常的な動物の飼育です。専門的な知識を要するため、専門学校等に通って知識を習得することがオススメです。

6.ハンドラー

「ハンドラー」とは、ドッグショーに参加する犬をサポートする仕事です。
主な仕事にはショーに出す前の犬のトレーニングや健康管理、ショー当日のパフォーマンスのサポートなどがあります。「犬と一緒に人々を喜ばせたい」という方にオススメです。

ハンドラーになるための資格はありませんが、働くためにはハンドラー技術を身に付けている必要があります。ハンドラー技術を身につける方法としては、専門学校への入学や訓練所への就職などが挙げられます。
また、多くのハンドラーは「公認ハンドラー」という資格を取得しています。
公認ハンドラーを取得していると、自身のスキルを証明する手段ともなるため、ハンドラーを目指す場合は資格取得がオススメです。

7.訓練士

一言で「訓練士」と言っても以下のように様々な種類があります。

・盲導犬訓練士
・警察犬訓練士
・災害救助犬訓練士
・麻薬探索犬訓練士

これらは共有して「犬と一緒に人を助ける・治安を守る」職業です。「犬に関する知識や経験を活かして社会に貢献したい」という方にオススメです。
同じ訓練士とはいえ、これらの職業に就くための方法はそれぞれ異なります。そのため「自分がどのような形で社会に貢献したいか」を意識して進路を選択することが大切です。

8.動物保護団体職員

「動物保護団体職員」とは、動物保護に関する職務を行う仕事です。
たとえば飼えなくなった動物の引き取りや、保護した動物の受け入れ先の募集、ペットが安心して生活できるための啓発活動などを行います。

動物保護団体職員になるには、動物保護を目的とするNPO法人やNGO法人へ採用されることです。資格は必須ではありませんが、動物関連の知識や経験がある方が採用面で有利になります。
「多くの動物を救いたい」「少しでも動物が生きやすい世の中にしたい」といった考えを持つ方に向いているでしょう。

9.ドッグライフカウンセラー

「ドッグライフカウンセラー」とは、犬と一緒に生活する際の様々な問題に直面する飼い主に総合的な相談を行う職業です。
相談の内容は、健康管理や飼育管理、躾、マナー啓発など様々です。「犬と一緒に生活する飼い主さんを少しでも助けたい」と考えている方にオススメと言えます。

ドッグライフカウンセラーには「ドッグライフカウンセラー検定試験」という資格が存在します。資格取得後は、動物病院やドッグランなど様々な団体に所属して働くケースも多いです。

10.セラピードッグトレーナー

「セラピードッグトレーナー」とは、アニマルセラピーやドッグセラピーを行う犬を育てる仕事です。
なかには、セラピードッグとともに福祉施設などを訪問し、人々を癒す活動を行っているトレーナーも存在します。
特別な資格は要しませんが、犬の躾や訓練方法、心理学や医療などの幅広い知識が必要です。また、資格は必須ではありませんが「セラピードッグトレーナー」という民間資格が存在しています。
所有していることでスキルの証明となるだけでなく、自分自身の学びにもなるでしょう。

まとめ

まとめ
動物関連のお仕事を10個に分けてそれぞれの特徴や実際に就くための方法をご紹介しました。
多岐にわたる動物関連の仕事は、なかには特別な資格がいる場合もあり、簡単には就けない職業も多いです。

そのため、自分が何の職業に興味があるのかを最初に明確にすることが大切です。
自分がなりたい職業を明確にできれば、やるべきことも明確になり、動物に関連する仕事に就くという目標に一歩近付きます。是非、進路の参考にしてみてはいかがでしょうか?

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知る・学ぶ 2020-03-11

ペットシッターの仕事について

「将来は動物に関わる仕事がしたい」と考えている方のなかには、昨今需要が高まりつつある「ペットシッター」に興味があるという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
ペットシッターは、飼い主が旅行などで自宅を留守にしているあいだペットの世話を代行で行なう職業です。

ここでは、ペットシッターという仕事について改めてご紹介します。

ペットシッターの仕事とは?

ペットシッターは、飼い主が旅行や仕事などの都合で自宅を留守にするあいだに、訪問してペットの世話を代行する仕事です。
ペットホテルなどに預けて世話を依頼するよりも、ペットにとってストレスが少なく飼い主も安心して出掛けられるということで、昨今はペットシッターの需要が高まりつつあります。

ペットシッターの主な仕事内容は、犬や猫などのペットの餌やりや散歩、トイレの手入れなどの基本的な動物の世話をはじめ、爪切りや歯磨き、簡単なトリミングを行なうこともあります。
さらに、必要に応じてペットの健康管理なども行いますので、動物の飼育や看護方法などに関する幅広い知識とスキルが必要になります。

また、飼い主が不在のあいだに訪問して世話をするため、ペットの性格や体質など事前によくヒアリングして把握し、信頼関係を築くコミュニケーション能力も大切です。

ペットシッターの仕事をする上で大切なもの

ペットシッターは、飼い主が留守中に安心して世話を任せられるように、動物の飼育に関する幅広い知識が求められる職業です。飼い主が不在のあいだ代わりにペットの命を預かって世話をする以上、責任も大きく、しっかりと信頼関係を築く必要があります。
そのほかにも、動物の爪や歯の手入れ、トリミング方法の知識・スキル、ペットが体調不良になったときに柔軟に対応できる判断力などが挙げられます。

飼い主とペットから信頼されるペットシッターになるために、正しい知識としっかりとした技術、そして高いコミュニケーション能力を身につけましょう。

ペットシッターに必要な知識と技術を取得するためには?

ペットシッターとして活躍するためには、まずは専門の教育機関で学び、資格を取得することをオススメします。
現在、ペットシッターに必要な国家資格はありませんが、実際に現場でプロとして仕事をしている人のほとんどが知識や技術をしっかりと学んだあとに民間資格を取得しています。

専門学校などの教育機関では、プロの講師から学べるだけでなく、実際に犬や猫などの動物を扱う実習が受けられるほか、現場で即戦力となる知識や技術が身につけられます。

昨今需要が高まりつつあるペットシッターは、飼い主が留守のあいだペットの命を預かる責任の大きい仕事です。
将来、現場で活躍できるペットシッターを目指すならば、まずは資格取得を目標に専門学校等などで効率よく学び、飼い主とペットから信頼される力をつけましょう。

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