飼育

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知る・学ぶ 2023-12-19

カメを飼う前の事前知識! 飼育の基本や快適な環境作り

カメは多くの動物園や水族館で飼育されており、種類によってはお祭りの屋台などでも見かけることもあるくらい、身近で馴染み深い動物の一種です。
カメには家庭で飼える種が複数存在しますが、飼育するにあたっては種に応じた飼育方法とケアが必要です。

今回はカメの基本的な知識や種類、飼育方法についてご紹介します。

カメの基本情報

カメは爬虫類の一種で世界中に多様な種が存在しています。
種によって独自の特徴があり、生態や習性、飼育環境や食生活が異なります。

一般的な特徴

カメは硬い甲羅を持っていますが、これは主に捕食者から身を守る重要な防御機能の役割を果たしています。
この甲羅は骨格の一部で、肋骨が発達して形成されています。
また、冷血動物であり、外部環境の温度によって体温が変化するため、飼育下では温度管理が非常に重要です。

種類

カメは大きく分けて、「水棲」「陸棲」「半水棲」に分類されます。
水棲のカメは水中での生活に適応しており、水槽や池で飼育します。泳ぎが得意で、水中でしか食事を摂らない種が多いです。
陸棲のカメは陸上での生活がメインで乾燥した環境を好み、水分は基本的に食物から摂取します。
半水棲のカメは水地と陸地の両方で生活し、家庭飼育用のカメのほとんどがこれに属します。
種によって草食、肉食、または雑食と幅広い食性を持つことが特徴です。

寿命

カメの寿命は種によって異なるものの、20年以上であることが多く、長寿の動物に分類されます。
適切なケアと環境を与えれば、100年以上生きる種がいることが報告されています。

家庭で飼育しやすいカメ

カメの飼育は特に初心者の場合、飼育しやすい種を選ぶことをおすすめします。

ミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)

最も身近に飼育される「ミドリガメ」と呼ばれているカメは、正式名称を「ミシシッピアカミミガメ」と言い、特徴的な赤い斑点が耳の後ろにあることが名前の由来です。
ミドリガメという愛称は、幼い時期の甲羅が緑色であることが由来となっています。
成熟すると約25cmの大きさになり、寿命は30年ほどです。
水中での生活を好みますが、定期的に陸地での日光浴も必要なため、水槽には日光浴用の陸地エリアを設けましょう。
雑食性で、市販のカメ用フード、果実、野菜、小さな魚や昆虫を食べます。

クサガメ

幼少の時期に「ゼニガメ」の愛称で親しまれている「クサガメ」は、流れが遅い水域を好んで生活しています。
平均寿命は20年ほどで、成長すると30cm以上の大きさに達することもあります。
飼育環境は大きな水槽に加えて、流れを作るためのフィルターシステムが必要です。
食性はミシシッピアカミミガメと同様に雑食性です。

ニホンイシガメ

日本固有のカメである「ニホンイシガメ」は頑丈さと適応性の高さで知られており、平均寿命は20年、最大で約20cmの大きさと、やや小型の種になります。
静かな水域を好み、水中と陸上の両方で活動します。こちらも雑食性の食性を持ちます。

ヘルマンリクガメ

陸棲カメである「ヘルマンリクガメ」は、ドーム型をした甲羅の愛らしさで人気があります。
平均寿命は30年、大きさは成熟すると約20cmから30cmほどになります。
野生では温暖な気候を好み、草地や低木の多い地域に生息しており、飼育下では温度と湿度の管理が大切なポイントで、特に冬季の寒冷時には保温設備が必要です。
雑食性の上記3種と異なり草食性で、野菜、草、花などを食べます。

スッポン

栄養ドリンクなどのエキスで馴染み深いカメの仲間「スッポン」も飼育しやすい種の一つです。
ただ、一度噛みついたら離さないという習性を持っているため注意が必要です。
平均寿命は25年、大きさは成熟すると30cmを超えることもあります。
水中での活動が多く、砂や泥の底で生活することを好むため、水深のある広い水槽の底に砂や泥が必要です。
肉食性で、魚や昆虫、市販の肉食性カメ用フードを食べます。

これらのカメは比較的飼育しやすいとされていますが、飼育する前に特性をよく理解し、適切な環境を整えましょう。

カメの飼育に必要な環境

カメの飼育において最も重要な点は、自然に近しい生活環境を作ることです。
種によって整える環境は異なりますが、主に水槽やテラリウム(陸上の生物を飼育するケース)の選定、温度・湿度の管理、照明の設定が必要です。
特に水質の管理は重要で、定期的な水の交換とフィルターの使用をおすすめします。

水槽やテラリウムの選定

水棲カメと陸棲カメでは必要とされる水槽やテラリウムが異なります。
水棲カメのための水槽は自由に泳げる十分な大きさが必要です。水量はカメの大きさに比例して広いものを用意し、フィルターを設置して水質を保ち、定期的な水の交換をしましょう。
陸棲カメ用のテラリウムは、乾燥した地域を好むカメのために砂や土を敷き詰め、隠れ家や日光浴用の岩を設置します。この際、十分な陸地部分に加えて小さな水域も作成して下さい。

温度と湿度の管理

カメは体温を維持するために環境温度が非常に重要です。
水棲カメの場合、一般的には25~28℃の水温が適切で、水槽ヒーターを使用して一定の温度を保ちます。
陸棲カメの場合、温度はおよそ30~33℃の範囲、湿度は種によって幅が大きく、ヒーターや加湿器を使用して管理します。

照明の設定

カメは日光浴を行うことで甲羅を形成するビタミンDを吸収するため、室内では適切な照明を用意しましょう。
この場合、自然の日光に含まれる紫外線を模倣したUVB照明を使用します。

熱源

水槽やテラリウムを温めるために、熱ランプやヒートマットを使用しましょう。
そうすることで、カメは体温を調整するための熱帯部分と冷帯部分を自由に行き来できます。

これらの環境設定を適切に行うことで、カメは健康的に生活できます。

カメの食事について

カメの健康を保つためには、適切な食事と栄養は不可欠です。飼育するカメに応じた食事を与えましょう。

まず、食事の頻度は年齢によって変わり、成長期のカメは毎日、または一日おきに食事を必要とし、成熟したカメは数日に一度の食事で十分であることが多いです。
過剰な給餌は肥満を引き起こす可能性があるため、適量を与えるようにして下さい。

栄養素については、カメの骨格と甲羅の健康を維持するためにはカルシウムが不可欠で、不足すると甲羅の弱化や骨の問題を引き起こす可能性があります。
タンパク質も成長期のカメにとって重要な栄養素で、特に肉食性または雑食性のカメには必要です。

バランスの取れた食事と栄養を提供することが健康的な成長と長寿に繋がります。

カメの健康・ストレス管理について

カメは比較的病気にかかりにくいペットですが、不適切な飼育環境や栄養不足が原因で病気になるケースや、健康に問題が生じることがあります。

まずは上述してきたような温度、湿度、照明など、カメに適した環境を維持することが重要です。
特に水質の悪化は水棲カメにとって重大な健康リスクを招きます。
甲羅はカメの健康状態を反映し、割れや変形、異常な柔らかさなどがみられた場合、カルシウム不足や病気の可能性があります。
目やにや鼻水など、目や鼻の周りに異常が見られる場合はビタミンAの不足が疑われます。
食欲不振や活動量の低下も健康問題の兆候である可能性があります。異常がみられた場合は獣医師に相談しましょう。

またカメは静かな環境を好み、騒がしい環境はストレスになる可能性があるため、穏やかで安定した環境を提供して下さい。
ストレスや恐怖を感じると甲羅の中に頭や四肢を引っ込めて隠れてしまいます。
そのため、カメに触れる際は急な動きを避け、ゆっくりと静かに接近し、隠れた場合は甲羅から出てくるまでそっとしておきましょう。

カメと長く一緒に生活できるように飼育しよう

カメと長く一緒に生活できるように飼育しよう
カメの飼育は正しい知識を持ち、しっかりとケアができれば、楽しく充実したものとなるでしょう。
長寿である特性を活かせるように環境を整えて、ぜひ長く一緒に過ごして下さい!

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知る・学ぶ 2023-12-14

賞味期限に気をつけて! 開封後のペットフードは保管方法にコツがある?

愛犬や愛猫が食事をする姿はとても愛らしいもの。ペットフードの用意をする音でそわそわする様子もたまらない可愛さです。おいしくたくさん食べてね、と思う飼い主も多いでしょう。
ただ、ペットフードの状態によってはペットの健康に悪影響が出てしまう可能性があります。そこで今回は環境や保管方法について、飼い主が注意するべきことをご紹介します。

賞味期限と消費期限を確認!

大容量のペットフードを購入した場合、食べきるまで長期間かかることがあります。その場合、賞味期限と消費期限を確認することが重要です。

おいしく食べるなら賞味期限に注目

人間の食品も同様なのですが、ペットフードにも賞味期限と消費期限が設定されているため、包装を見て確認してみましょう。
おいしく食べさせてあげたいのであれば、消費期限よりも賞味期限に注目して下さい。賞味期限は「おいしく食べられる期間の目安」として設定されています。
賞味期限が切れると、味や風味が劣化してしまいます。ペットが「いつもと違う」「なんだかおいしくないな…」と感じ、食欲が落ちてしまう原因になってしまいかねません。
最近あまり食欲がないみたい…と思ったら、一度賞味期限を確認してみることをおすすめします。

ペットにあげるのは消費期限内に!

消費期限は賞味期限よりも重要です。賞味期限がおいしさの目安であることに対し、消費期限は「この期限までに消費して下さい」というメーカーの指定であるためです。
期限を過ぎると、味や風味が落ちるだけではなく、場合によっては傷んでしまうことも。傷んだものを与えてしまうとペットが体調を崩してしまう恐れがあります。
今まであまり気にしていなかった飼い主さんも、消費期限は必ずチェックするようにして下さい。

賞味期限・消費期限内でも気をつけたいポイント

消費期限内に食べきること、または食べきれない場合には新しいものを用意することが大前提ですが、賞味期限内でもペットフードの状態によっては食べさせない方が良いケースがあります。
もし期限内でも気になるペットフードが手元にあるのなら、次のことをチェックしてみましょう。

ペットはおいしそうに食べている?

病気になったわけでもない、怪我をしているわけでもない、それなのにあまりおいしそうに食べない…。ペットのそんな様子に気づいたら、賞味期限内でもペットフードの状態を確認するべきタイミングです。
保管していた環境によっては、賞味期限内でも品質が劣化している場合があります。
「フードを密閉していなかった(空気に触れていた)」「極端な温度変化があった(とくに季節の変わり目は注意!)」などの心当たりがあれば、新しいものを用意してあげた方が良いかもしれません。

ペットフードにカビや傷みはない?

開封後の保管状態が悪ければ、ペットフードにカビをはじめとした傷みが発生する可能性が高まります。
例えば、お風呂の近くのように高温多湿になる場所で保管していたということはありませんか。ペットフードは人間の食べ物と同様、高温多湿の場所では傷みやすく、カビが発生することがあります。
カビの生えたものをペットに与えてしまうと、体調を崩してしまいかねません。人間でもカビの生えたご飯など食べたくありませんよね。
冷蔵庫や冷凍庫で保管するほど神経質にならなくても大丈夫ですが、「人間の食べ物を常温で置いておける場所」で保管すると安心です。

色やニオイが最初の頃と違うような気がする

ペットフードをチェックしたときに「色やニオイが開封したての頃と違う」と感じたのなら、酸化を起こしている可能性が高い状態です。そのフードはもうペットにあげないほうがよいでしょう。
酸化したものは味や風味がかなり落ちているだけではなく、フードに含まれていたはずの栄養が失われていることも少なくありません。
ペットによってはペットフードからほとんどの栄養を摂取しているケースもあるでしょう。そのため、酸化して栄養素が破壊されているものを与え続けることはおすすめできません。
また、古くなったペットフードは内臓の機能を低下させたり、動脈硬化につながったりする恐れもあります。
「酸化しているかも」と思ったら、すぐに新しいものを用意してあげて下さい。

ペットフードの傷みを抑える保管方法

ペットの健康を考えると、傷みのないものを与えたいと考えるでしょう。とはいえ、一度開封すればどうしても少しずつ鮮度は落ち、場合によっては傷みが生じてしまいます。
できるだけ傷みを抑えるために保存方法を工夫しましょう。

ドライフードの保管方法

ドライフードはその名称から傷みにくいと思うかもしれませんが、実際のところ、未開封で1年~1年半が一般的です。災害に備えて多めに備蓄しているのなら、念のため確認してみて下さい。
乾燥しているドライフードでも、表面にはコーティング用の油がついています。開封後は油の酸化が進むため、約1カ月を目安に食べきりましょう。高脂肪タイプは2週間が目安です。
保存方法はジップロックのような保存袋に小分けし、密閉するようにして下さい。その際は高温多湿を避け、涼しい場所で保管しましょう。
乾燥剤を一緒に入れても効果的です。乾燥剤は酸化を遅らせる効果があり、フードの傷みを防ぎやすくなります。
ただし、乾燥剤を入れる際には誤食に気をつけましょう。フードと一緒にお皿に入り、ペットが食べてしまっては大変です。容器の内側に貼り付けておくと誤食を防ぎやすくなります。

セミモイスト(半生)の保管方法

セミモイストタイプは水分を多く含んでいます。開封後はドライフードよりもカビの発生や傷みが起こる可能性が高いため、早めに消費するようにしましょう。
開封後は1~2週間を目安にして消費して下さい。ただし、これはあくまで目安です。季節や温度、湿度によっては傷む速度が速まります。ペットに与える前には色やニオイを確認すると安心です。

ウェットフードの保管方法

ドライフード、セミモイストフードと比較すると、ウェットフードは最も多く水分を含むタイプのフードです。そのため傷みやすく、もともと開封後の保存に適していない性質であるとも言えます。できればすぐに食べきりましょう。
とはいえ、やはりすぐに全部与えきれない場合もあります。そのような時には密閉容器に移し、冷蔵庫での保管がおすすめです。それでも長期保存は避け、数日以内に消費するようにして下さい。
密閉容器に移す際には清潔なスプーンや箸を使いましょう。使用済みのカトラリーには雑菌がついています。せっかく密閉容器に移したとしても、雑菌が一緒に容器内に入ってしまうことになり、そこから酸化や傷みが進んでしまいかねません。

どのタイプにも共通するポイントは?

タイプごとに保存方法を工夫しても、酸化を遅らせることには限界があります。賞味期限、消費期限に関わらず、小まめに酸化やカビ、傷みの状態をチェックしましょう。
タイプに関わらず、最も良い方法は早めに食べきってしまうことです。ペットが毎日食べる量を把握して、食べきりやすい量を購入するようにしましょう。
災害用の備蓄分は長期保存になることが少なくありませんが、定期的に湿気や湿度、袋の状態、賞味・消費期限のチェックをおすすめします。

保管方法の工夫でおいしく安全なペットフードをあげよう

保管方法の工夫でおいしく安全なペットフードをあげよう
大切なペットが健康でいてくれる姿は、飼い主にとって嬉しいものです。そんな幸せな時間を過ごすために、いつも与えているペットフードのチェックをしてみませんか。
保管する方法や場所を工夫するだけでペットフードの状態を保ちやすくなります。これから新しいペットフードを購入する際には、ぜひ気にかけてみて下さい。

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知る・学ぶ 2023-09-29

ペットにケージは用意するべき? 必要な理由やサークル、クレートとの違い

ペットを飼うとき、「室内飼いでもケージは必要かな?」と考えるかもしれません。また、サークルやクレートもあるため、どれを選ぶべきか迷うこともあるでしょう。
飼い主とペットが安心して暮らすためにも、ケージの使用はおすすめです。今回は、ケージのメリットやサークル・クレートとの違いについて詳しく解説します。

ケージやサークル、クレートそれぞれの違い

ケージ、サークル、クレートは「ペットを入れる囲い、入れ物」という役割ですが、それぞれ用途や特長が異なっています。目的に合わせたものの用意が必要です。

ケージ

ケージは天井、側面、床が柵で覆われています。見た目は檻のようですが、広さや種類を考えることにより、ペットにとって快適な環境が作れるタイプです。いわば家のなかに作る小さな部屋であると考えて差し支えありません。子供部屋のようなものですね。
素材は金属やスチールなど頑丈なものが一般的です。種類によっては布製で、折りたたみや持ち運びがしやすいタイプもあります。

サークル

サークルはケージと似ていますが、天井がありません。種類も多く、床がついているもの・ついていないもの、トイレスペースが設置されているもの、布製で折りたたみや持ち運びがしやすいものなど様々です。
エサや水の交換がしやすいということや、複数のパネルや柵を組み合わせて作るため、大きさの調節が容易という点にメリットがあります。

クレート

クレートは天井付きのカゴのようなものです。動物病院に連れて行くときや、旅行先でペットの居場所を確保したいときなどに使いやすいメリットがあります。
ケージやサークルと違って手軽に持ち運べるため、お出かけのときにはぜひ使いたいグッズです。

ケージを使う必要性は? ペットが快適に暮らせる重要アイテム

ケージが必要かどうかは飼い主さんの判断が一番大切ですが、ペットの性質によっては快適に暮らすために役立つアイテムであることは間違いありません。

ペットと家族の間に安全なスペースを作れる

どれほど賢いペットでも、小さなお子さんや動物に不慣れな人と同じ空間に居続けるのは大変なこと。場合によってはストレスを感じます。
ケージを活用すれば、人間とペットの間に適切な距離を設けられます。お互いに嫌な思いをせず、穏やかな時間を過ごしやすくなるでしょう。

ペットが安心して暮らせる自分だけの空間になる

いくら自由に過ごせる家だとしても、ときには一人になりたいと思うものです。人間もそんなときがあるのではないでしょうか。
ケージがあればペットが一人になれる空間が作れます。屋根がついているためパーソナルスペースとしてのほどよい密閉感もあり、穏やかな時間を過ごせるでしょう。

ペットの安全を守る

ケージには天井がついているため、落下物をはじめとした上部からの衝撃を防ぎやすい安心感があります。
また、脱走を防ぐ効果もあります。掃除で窓を開けていたら、サークルから飛び出して行ってしまった…ということもありません。屋根がついているケージだからこその安全策ですね。

ケージを選ぶポイントは? ペットに合わせた条件を考えて

ケージを選ぶときにはいくつかのポイントを考えながら選びましょう。特に大きさについては要注意です。

ペットが安心して過ごせる大きさかどうか

ケージにはある程度の大きさも重要です。ペットが過ごしやすい広さが必要になります。狭すぎれば窮屈になってしまい、ケージに入れることが可哀想に思えてしまう可能性があります。
また、逆に大きすぎれば家の空間を圧迫してしまいかねません。そうなると飼い主が生活しづらくなってしまいます。人間もペットも過ごしやすい大きさを選びましょう。

成長したときの大きさも考えて

ペットが成長したとき、ケージが狭くなりすぎないかどうかも考える必要があります。成長したときに狭すぎると過ごしづらくなりますし、ケージに入ることを嫌がるようになってしまうかもしれません。
最初から大きめのケージを買っておく、成長とともに新しいケージを買うなど、飼い始めの頃から考えておく必要があるでしょう。

ケージと一緒にそろえると便利なグッズ

ペットにとって快適な空間になるように、ケージと一緒に色々なグッズをそろえてあげるのもおすすめです。トイレトレー、ベッドなどが役に立ちます。
トイレトレーはトイレトレーニングにも便利です。ペットの体よりも少し小さめのものを選びましょう。成長にともなって買い換えてあげられることが理想的です。周囲への飛び散りが気になるのなら、囲いがついたタイプも検討しましょう。

ベッドは様々なタイプがあります。しつけが完了するまではペットがボロボロにしてしまったり、粗相をしてしまったりする可能性があるため、買い換えや洗濯がしやすいものがおすすめです。
また、必ずしもベッドを購入する必要はありません。お気に入りの毛布やクッションのほうが眠りやすそうな様子があるのなら、そちらを使わせてあげるのもよい選択です。

ケージに慣れればペットも安心! 快適に暮らせる環境を

ケージに慣れればペットも安心! 快適に暮らせる環境を
ケージは檻のようにも見えるため、「閉じ込めるようで可哀想」と思うかもしれません。ただ、ケージにはケージのメリットがあることも確かです。適切な環境を整えてあげれば、ペットにとって快適な場所になります。
一緒に暮らすうえでメリットが大きい方法を選び、ペットと飼い主で楽しく過ごしましょう。

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美容・健康 2023-07-24

ペットのシャンプー頻度はどれくらい? 適切な方法と避けておくべきNG事項

ペットのシャンプーは飼い主にとって気になるものです。身体についた汚れやダニなどを落として清潔にしてあげなければ病気になってしまうかも…と不安になります。

シャンプーの頻度はどれくらいが良いのでしょうか。また、実はシャンプーがいらない動物もいます。一緒に暮らすペットのシャンプー事情についてチェックしてみましょう。

シャンプーが必要な動物、いらない動物

ペットを飼うとき、シャンプーについてブリーダーやペットショップの店員から説明を受けることがあるかもしれません。
特に犬は飼い主にとってもシャンプーは重要な関心事ですよね。なかには「一緒にお風呂に入りたい」と思う人もいるのではないでしょうか。
一方、シャンプーが必要ない動物もいます。その違いを見てみましょう。

犬はシャンプーが必要! 定期的に洗ってあげて

愛犬家にとって、犬のシャンプーは常識かもしれません。犬はペットの中でもシャンプーが推奨されている動物です。
定期的にトリミングサロンに通っている飼い犬なら、トリミングと一緒にシャンプーをしてもらっていることも多いでしょう。
おうちで飼い主さんがしてあげることももちろん推奨です。犬用のシャンプーできれいにしてあげてくださいね。

猫ってどうなの? いる派・いらない派に分かれている!

猫はシャンプーが「いる」「いらない」に分かれています。というのも、猫はもともとニオイが出づらい上に、毛づくろいをして身体をきれいにする習性があるためです。
シャンプーをする・しないは、飼い主さんの考えや愛猫の様子で決めるとよさそうですね。

実はシャンプー不要! 意外な動物たち

いつもつやつやの毛皮で可愛らしいウサギとチンチラ。実はシャンプーがいらない種類です。
ウサギは湿気に弱いこと、チンチラはもともと砂浴びで十分ケアできることがその理由です。
ただ、事情によってはひどい汚れがついてしまったり、ニオイが気になったりするときがありますよね。そんなときには獣医さんに相談して、丁寧にケアしてあげましょう。

シャンプーが必要な理由は? 皮膚を清潔に保つため

ペットの種類によってはシャンプーが必要です。「もともと野生もいる種類なのになぜ?」と思うかもしれません。
それは人間と同様、皮膚の清潔を保つためです。シャンプーで汚れや過剰な皮脂、ダニなどを落として肌トラブルを遠ざけます。
シャンプーが必要な動物と暮らしているのなら、可愛いペットの健康を守るためにもぜひ意識してあげましょう。

犬のシャンプーの頻度は? 人間との違いに注意

犬はシャンプーが必要なペットです。シャンプーで汚れや皮脂を落とし、被毛や肌の清潔を守ってあげましょう。汚れやニオイ対策のほか、皮膚病の防止にも効果を発揮します。

シャンプーは月に1~2回がおすすめ

犬のシャンプーは月に1~2回の頻度がおすすめです。人間は「今日は汗をかいたから…」と頻繁にお風呂に入りますが、犬は異なります。皮脂を過剰に落としてしまい、肌トラブルが起きてしまいかねないためです。
トリミングサロンに月1~2回、定期的に通っているのなら、そのときにシャンプーも一緒にお願いすれば十分な犬も少なくありません。
とはいえ、「普段よりニオイが気になる」「今日はお出かけでかなり汚れてしまった」というときにはその限りではなく、適時シャンプーをしてあげるとよいでしょう。

シャンプーは犬用で! すすぎ残しに注意

飼い主がシャンプーをしてあげるのなら、いくつかの注意点を意識しながら進めましょう。
まず、シャンプーは人間用ではなく犬用を使ってあげてください。犬の皮膚は人間の皮膚より薄いため、人間用のシャンプーでは刺激が強すぎるのです。肌トラブルの原因になってしまいます。
シャンプーが残らないよう、しっかり落としてあげることも重要です。残ったシャンプーが新たな汚れになってしまい、こちらも肌トラブルやニオイの原因になってしまうことになりかねません。

そしてドライヤーをかけるときは、犬から30cm以上ドライヤーを離し、弱めの設定でしっかり乾かしてあげましょう。身体に近すぎるとドライヤーの音を不快に感じたり、ドライヤーの熱で火傷をしてしまうおそれがあります。
なかには自然乾燥派の飼い主さんもいますが、できればドライヤーがおすすめです。濡れている状態が長く続くと負担を感じる犬もいます。
特に愛犬の肌が弱かったり、免疫力が低い子犬や老犬を飼っているのなら、自然乾燥よりもドライヤーを選択してあげてください。

ペットの種類にあわせてベストなシャンプーを

ペットの種類にあわせてベストなシャンプーを
シャンプーはペットの健康に関わります。ウサギやチンチラはシャンプーをしなくても大丈夫ですが、犬や猫は飼い主が判断してあげなくてはいけません。

大切なペットと健康的に楽しく暮らすために、ぜひシャンプーにも気を配ってあげましょう。

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知る・学ぶ 2023-06-27

注意するポイントは? シニア世代がペットと暮らすときに考えたいこと

ペットも人間も長寿の時代。長く一緒に暮らせることは嬉しいのですが、ペットと同じく飼い主も歳を重ねていきます。

最近はシニア世代とペットの暮らし方が注目されるようになりました。ペットと暮らす年齢に限りはあるのでしょうか?

シニア世代がペットを飼うことにはメリットがあった

多くの人は動物が好きだからこそペットを飼いたいと考えるでしょう。シニア世代でもきっとその気持ちは変わらないはずです。ただ、「高齢だからお世話やしつけが行き届くかどうか…」と不安に思う人もいるかもしれませんね。

シニア世代がペットを飼うことは何もおかしくありません。いまの日本で犬を飼っている人は50代がもっとも多く、ペットと一緒に歳を取ってシニア世代になっていくことも珍しくない時代です。

また、シニア世代がペットを飼うことには大きなメリットがあると考えられています。愛するペットと暮らし、メリットが得られるのは素晴らしいことではないでしょうか。

メリット1:記憶力が上がる

「何時にご飯をあげる」「何時に散歩をする」「あのおやつが好き」「あれに注意」など、ペットを飼うと意識することがたくさん生まれます。そのような意識は脳によい刺激を与え、記憶力を若々しく保つサポートになるでしょう。

メリット2:運動の機会が増える

飼うペットの種類にもよりますが、たとえば犬を飼うのなら散歩が必須になります。自然と運動量が増え、健康によい影響が期待できるようになるでしょう。
散歩をしないペットでもお世話のために活動量が増え、健康的な生活になります。

メリット3:会話が増える

ペットを飼うと名前を呼んだり話しかけたりすることが増えます。遊んであげたり散歩に行ったりするときなど、声を出す機会も多くなるでしょう。
会話の機会が少なくなりがちなシニア世代には大きなメリットです。

シニア世代とペットは将来を考えて備えることも大切

シニア世代がペットを飼うときには、将来を考えてさまざまな備えをすることも大切です。

ペットも高齢になってきたら安全な環境を整える

人間が歳を取るように、長く寄り添ったペットも歳を取ります。いままでのように軽快に動けず、慣れた家のなかや散歩道でも危険を感じるようになるかもしれません。
ペットが高齢になったら、人間でいうところのバリアフリー環境に近付けてあげましょう。階段などの段差がある場所には柵をつけて入れなくしたり、食器を高さのあるものにして食べやすくしたりするなどの対策を検討してください。

入院などに備えて預け先を相談しておく

シニア世代は入院する人も少なくありません。ペットの世話ができる家族がいればよいのですが、もしいない場合には、緊急時に頼れる預け先を見つけておきましょう。
また、突然預けられてもペットがパニックになるケースや、普段とは違う行動をする可能性も考えられます。預け先に迷惑をかけないよう、基本的なしつけをしっかりしておくと安心です。

介護施設に入ることを想定して準備しておく

将来的に介護施設に入る予定があるかもしれません。その際、ペットはどうするかを考えておくことはとても重要です。
多くの介護施設ではペットと一緒に暮らすことは難しいため、介護施設への入所と同時にお別れになるケースが少なくないのです。まだ身体が元気なうちに考えておくべきでしょう。

方法としては、「信用できる親族や知人・友人に引き取ってもらう」「一緒に入れる施設を選ぶ」「里親制度を使う」が代表的です。
ペットを引き取り、大切にしてくれる親族などが引き取ってくれるなら安心です。事前に打診しておくと引き取り手が見つかりやすくなります。
また、最近はペットと一緒に入居できる介護施設もあります。予算などの条件が合うようなら、その選択もよいのではないでしょうか。

里親制度もよい選択肢です。自治体やNPOが仲介するサービスがあり、万が一のときには責任を持って新しい飼い主を探してくれます。
将来の備えとして、お住まいの自治体やお近くのNPOへの相談もおすすめです。

ペットを飼う以外で動物と触れ合える方法も考慮して

「やっぱりペットは飼えないかも…でも動物と触れ合いたい」。そう考える人は、飼う以外でも触れ合える方法を楽しんでみてはいかがでしょうか。

動物園やアニマルカフェはもちろん、動物関連のボランティアもあります。責任がある立場になるため、すべての人におすすめできるわけではありませんが、動物を愛する人ならやり甲斐を感じられるのではないでしょうか。

アニマルボランティアの種類はいろいろあります。たとえば犬がお好きなら、生まれたばかりの子犬にミルクをあげるミルクボランティア、譲渡会のボランティアなど、ご自分に合ったものを選んでください。

準備次第で歳を取っても寄り添いやすくなる!

準備次第で歳を取っても寄り添いやすくなる
シニア世代でもペット飼育を諦めることはありません。シニアならではのメリットや楽しみがあることも確かです。
ご自身の環境や今後の人生計画などと照らし合わせながら、ペットと生活するよりよい方法を選んでくださいね。

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