年末年始の動物病院は混みやすい? ペットの急病を防ぐには

楽しいイベントが続く年末年始。この時期は何かと体に負担がかかりがちなため、休日対応の病院は混雑しやすい傾向にありますが、それは動物病院も同じであり、この時期は特有のあわただしさに起因する理由があります。

そこで今回は、年末年始に動物病院が混雑しやすい理由やペットの急病を防ぐポイントなどをご紹介します。

年末年始の動物病院が混雑しやすい理由とは?

何かとあわただしくなる年末年始は急な体調不良や怪我で救急病院を訪れる人も多く、毎年年末近くになると注意喚起のポスターが各所で見られるようになります。
しかし、こういった状況は人間だけに限らずペットにとっても同じであり、具体的には次のような理由で救急動物病院が混雑していることがあります。

寒さと乾燥で風邪をひく

秋と比べるとグッと気温が下がり、空気も乾燥する年末年始は動物たちにとっても風邪をひきやすい時期です。飼い主の方がきちんと防寒・乾燥対策をしていても、抵抗力が落ちているときは風邪をひいてしまう恐れがあります。

来客やおでかけによるストレスで体調不良に

年末年始は新年の挨拶や年越しのパーティーなどで来客が多くなりがちですが、ペットにとっては知らない人が突然訪れることはストレスであり、これがきっかけで体調不良になる場合があります。
また、帰省や旅行でペットホテルに預ける場合も環境の変化で体調が崩れやすくなることがあります。

異物の誤飲・食べ慣れない食事でお腹を壊す

年末年始はイベントが多くなりますが、このときに使った小道具やプレゼントの包装紙、酒瓶の栓などを誤って飲み込んでしまう事故が起こることがあります。
さらに年末年始のお祭り気分をペットにも味わってもらおうと、食べ慣れていない食事やおやつ、人間の食べ物を与えた結果、お腹を壊したり、吐いてしまったりする恐れがありますので注意が必要です。

年末年始のペットの急病を防ぐポイント

年末年始は気もそぞろになりがちですが、楽しみに耽るあまりペットの体調の変化を見落とさないよう、次の点に注意してペットの急病を防ぎましょう。

忙しくてもしっかりペットの体調を観察する

あわただしい年末年始でもペットの体調はしっかり観察しましょう。
トイレの回数や排泄物の状態、食欲の有無、水の摂取量、呼吸の仕方などは体調判断の基準となります。長時間のお留守番、ペットホテル滞在後は特に注意深くペットの様子をチェックしてください。

なるべくペットの環境を変えない

前述の通り、環境の変化はストレスや不安を招き、体調不良の原因となることがあります。
そのため、できる限りペットの住環境は変えないようにするのが理想ですが、旅行や帰省でペットを預ける必要がある場合は、ペットの性格・大きさに合った最適な預け先を選ぶようにしましょう。行きつけのペットホテルがある場合はそちらに預けると安心です。

また、家を空ける期間が短い場合は、シッターさんが飼い主のお宅を訪問してペットをお世話してくれるペットシッターサービスを利用するのも手です。このサービスならペットの住環境が変わりませんし、シッターさんは動物慣れしている方なので安心して任せられます。

ペットが誤飲しそうな小物は放置しない

年末年始に限らず普段から床に落ちているプラスチックの小物やビニールなどは放置したままにせず、すぐに片付けるようにしましょう。放置しておくと、ペットがくわえて遊んでいるうちに飲み込んでしまう恐れがあります。

ペットにはなるべくいつも通りの食事を

食べ慣れていない食事やおやつでお腹を壊さないよう、ペットにはできる限りいつも通りの食事を与えましょう。ペットにも御馳走を用意したいときは、ペットショップで販売されている動物用の料理やデザートを購入してみてはいかがでしょうか。

日頃からペットの体調急変に備えておこう!

いくら上記の点に気を付けていても、不測の事態は突然発生してしまうものです。万が一のときに慌てて対処が遅れないよう、日頃から次のような備えをしておきましょう。

最寄りの救急動物病院を探しておく

一般的な動物病院は年末年始に休診となっていることも多いため、万が一の場合に備えて休日・夜間診療を実施している最寄りの救急動物病院を探しておきましょう。

ペット保険に加入しておく

救急動物病院の治療費は高額になる傾向がありますが、ペット保険に加入しておけば治療費負担は軽減されます。万が一のときのためにも、普段からペット保険料を支払っておくことをおすすめします。

ペットの生活習慣を把握しておく

トイレの頻度や食事のとり方など、ペットの生活習慣を日頃から把握しておきましょう。こういった情報が獣医師の診察に役立つことがあります。なお、持病や服用している薬がある場合はその旨を必ず獣医師に伝えてください。

まとめ

年末年始に動物病院が混雑しやすい理由やペットの急病を防ぐポイントなどをご紹介しました。

年末年始は一年の中でもイベント続きの楽しい休暇期間ですが、普段の生活が乱れてしまう時期でもあります。飼い主の方の生活の乱れはそのままペットの生活・健康にも影響するので、ペットには普段通りの生活ができるよう、オーナーとして可能な限りの配慮をしてあげましょう。

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