ペット保険には加入するべき? メリット・デメリットや保険を選ぶポイント

「万が一のためにペット保険に入っておくべき?」、「ペット保険の加入を検討しているが選び方が分からない」と悩む方は多くいらっしゃいます。
日本のペット保険の加入率は決して高くないですが、ペットの病気や通院に備えて加入するのは大変オススメです。
しかし、ペット保険にも様々な種類や、一部デメリットもあるため正しい知識を身に付けて自分に合った保険への加入が大切です。

そこで今回は、ペット保険の概要やメリット・デメリット、保険会社の選び方などを解説していきます。

ペット保険とは?

ペット保険とは、ペットがケガや病気で通院や治療をする際に要した医療費の一定額を補償する保険です。
近年は、飼育環境や医療技術の発達によってペットの高齢化が進んでいます。
それに伴って、病気やケガのリスクが高まり、動物病院で治療を受ける機会も増加しています。
そのため、医療費の発生に備えてペット保険に加入し、万が一の出費に備えることは動物と暮らしていく上でとても大切なポイントといえるでしょう。

ペットの医療費は高額になりやすい

ペットの医療費は公的な保険が効かない場合、高額になりやすいです。
日本獣医師会が2015年に行った「家庭飼育動物(犬・猫)の飼育者意識調査」では医療費に関する調査も行われました。
1か月に動物病院にかける費用は平均で「7,408円」となり、これは1年に換算すると「88,896円」です。
また、治療費の最大額の平均は「58,993円」であり、中には「30万円~40万円」といったケースも存在します。
この結果からも、ペット保険に加入してリスクに備えた方が良いといえるでしょう。

ペット保険の補償の範囲

ペット保険では、動物病院への通院や入院・手術に要した費用が主な補償内容となっています。また、なかには賠償責任や車イスの作成費用が補償される保険も存在しています。
さらに対象の動物は犬や猫が主ですが、なかにはウサギや亀などのいわゆる「エキゾチックアニマル」のためのペット保険も存在します。
エキゾチックアニマル向けの保険については、以下の記事で詳しく解説をしているので是非こちらも参考にしてください。
(ウサギや小鳥、爬虫類も加入できる! エキゾチックアニマル向けペット保険について)

ペット保険に加入するメリット

ペット保険への加入にはどのようなメリットがあるのでしょうか? ここでは、ペット保険に加入するメリットを3点解説します。

医療費が抑えられる

ペット保険に加入することで医療費を抑えられます。
上述の通り、ペットの治療費は数十万単位になるケースも存在します。急に数十万円の出費を要するとなると、対応が難しい方もいるでしょう。
ペット保険に加入することで、医療費が高額になっても一部保険会社が補償してくれます。
そのため、ペットが急に体調を崩しても費用の心配が少なく治療に専念することができるでしょう。

治療の選択肢が増える

上述の通り、ペット保険によって多くの場合、医療費が大きく軽減されます。
その結果、値段で治療の内容を決定せざるを得ない事態を避けられ、ペットのためになる治療を選択できるでしょう。
自費負担が必要なケースも存在しますが、手元に多くの貯えがない場合であっても最適な治療を選択することができるのはペット保険の大きなメリットとなります。

病気の早期発見・早期治療に繋がる

ペット保険に加入することによって、動物病院へ通うハードルが下がります。
そのため、ペットの些細な変化でも病院に連れて行く選択が取りやすくなるのです。万が一、それが治療を要する病気であった場合、早期発見・早期治療に繋がります。
その結果、より長い間ペットと共に元気に過ごせるようになるでしょう。

ペット保険に加入する際の注意点

多くのメリットがあるペット保険ですが、一部で注意点も存在します。
注意点を知らずにペット保険に加入すると、あとになって失敗したと感じてしまう恐れがあるため事前にしっかり確認しておきましょう。

全額補償されるわけではない

ペット保険の補償対象であっても、医療費の全額が補償されるわけではありません。
なかには100%補償のプランも存在しますが、一般的なのは「50%補償」もしくは「70%補償」です。つまり、50%もしくは30%は自己負担するのが一般的なのです。
全額負担と思い込んでしまうと、治療をした際にトラブルが発生してしまう恐れがあるため注意が必要です。

補償外の病気や治療が存在する

ペット保険に加入していても補償されない医療費が存在します。
補償の内容はペット保険会社によって異なりますが、健康体に施す処置は対象外であるケースが多いです。
具体的には、ワクチン接種や避妊・去勢手術などの処置が該当します。

保険適応の回数・金額に上限がある場合が存在する

入院や通院、治療で保険金を受け取れる回数は、保険会社によって制限されている場合があります。例えば「手術は年間2回まで」「通院は年間20日まで」といった制限です。他にも「通院の金額は1回につき3万円まで」などの契約も存在します。
そのため、保険に契約する際は「年間何回までの補償か」「1回の上限はいくらか」を必ず確認することが大切です。

ペット保険を選ぶ際のポイント

ペット保険を選ぶ際のポイント
一言でペット保険といっても様々なプランが存在します。自分に合ったプランを選択できれば、より効果的にペット保険を活用できるでしょう。
ここでは、加入するペット保険を選択する際のポイントについて解説します。

補償内容

どこまでを補償内容とするかは、ペット保険の選択に大きく影響します。
たとえば医療費を含むのは基本としても、車イスの作成や賠償責任の保険等の補償を付けるかどうかです。
また、免責事項を定められているケースも多いため、事前に確認しておきましょう。補償の範囲を広くしたぶん、幅広い出費に保険を適用することが可能です。

しかしその一方で、補償の範囲を広げるほど保険料は高額になる傾向があります。
そのため、自身が必要な保険の範囲はどこまでかを正しく理解することが大切となります。

補償割合

補償割合が高いほど診療の際の自己負担分は減ります。例えば、10万円の治療費を要する場合で考えてみましょう。
このケースでは、補償割合が50%であれば自己負担額が5万円ですが、補償割合が70%であれば自己負担額が3万円で済むのです。
ところが補償割合が高くなるほど、月々の保険料は高額となります。
そのため、「保険料を抑えたい方」や「ペットが高齢になっても同様の契約を続けたい方」は50%の契約がオススメです。
一方で、「補償の手厚さを重要視する方」「通院を繰り返しやすいペットを飼っている方」は70%補償のペット保険をオススメします。
また、補償が受けられる日数や金額の制限も一緒に確認できれば、契約後の後悔を防ぐこともできます。

保険料

ペット保険の保険料は補償内容や補償割合だけでなく、ペットの年齢や種類によっても異なります。
一般的な相場は1,500円~4,000円程度ですが、これも安ければ良いというわけではありません。
まずは自身に必要な補償を確定した上で、いくつかの見積もりを依頼しましょう。
必須の事項を含めた同じ条件下で見積もりを出して費用を比較できれば、保険選びの失敗を防ぐことができるでしょう。

まとめ

ペット保険の概要やメリット・デメリット、保険会社の選び方などを解説しました。

ペット保険に加入することで、以下のようなメリットが生まれます。
・医療費を抑えられる
・治療の選択肢が広がる
・病気の早期発見・早期治療に繋がる

そして、自分に合ったペット保険を選択するためにはデメリットをはじめ、保険会社の違いを比較してよく確認することが必須です。
自分に合ったペット保険に加入できれば、飼い主もペットも安心して幸せな時間を一緒に過ごせるようになることでしょう。是非参考にしてみてくださいね。

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