見た目は怖いけど温厚? イグアナを飼育する際の準備・注意点

「イグアナってカッコいい。飼いたいけれどペットにできる?」、「イグアナを飼うのは大変? 注意することはある?」と考えたことがある方は多いことでしょう。
魅力がたくさんのイグアナですが、実際にペットとして飼っている方は少なく、飼育のイメージが付かない。という方もいらっしゃいます。

イグアナはペットとして飼うことが可能であるものの、飼育する前に理解しておくべき注意点もいくつかあるので、事前に正しい知識を身に付けることが大切です。
そこで今回は、イグアナの特徴や飼育準備、注意点などを解説しますので是非参考にしてみてくださいね。

イグアナはどのような特徴の生き物?

爬虫類に属するイグアナですが、一体どのような生き物なのでしょうか。ここではイグアナの特徴を解説します。

イグアナの種類は?

一概に「イグアナ」と言っても様々な種類が存在します。主なイグアナの種類は以下の通りです。

・グリーンイグアナ
・レッドイグアナ
・ブルーイグアナ
・サバクイグアナ
・コーンヘッドイグアナ
・カメレオンイグアナ

特に「グリーンイグアナ」はペットとして非常に人気があり、一般的にイメージされるイグアナも、グリーンイグアナである場合が多いでしょう。

イグアナはどのような性格?

イグアナの見た目から、攻撃的な性格をイメージする方は多いです。しかしイメージとは一転して、基本的には温厚で繊細な性格をしています。
また、非常に頭が良いことも特徴であり、飼い主を判別するのはもちろん、躾をしたことをしっかりと理解します。

イグアナの値段はどのくらい?

イグアナの値段は種類や大きさによって変化し、通常イグアナが成長するにつれて値段が高くなっていきます。
一般的に、手のひらに乗るくらいの大きさである「ベビー」で約3,000円ほどです。
また、生後半年から1年程度の「ヤング」で約5,000円、成長しきったサイズである「アダルト」で約10,000円が相場となっています。
しかし、希少なイグアナになると値段は一気に跳ね上がります。例えば「アルビノ」や「アザンティック」等の種類では、100,000円を超える個体まで存在するのです。

イグアナの餌は何を与えれば良い?

イグアナは基本的には草食であるため、野菜や果物を主な餌とします。具体的には、大根の葉や小松菜、リンゴ、バナナ等が餌としてピッタリです。
イグアナは色を理解し、鮮やかなものを食べようとする傾向にあるため、いくつかの餌を用意して彩を整えることが大切です。
イグアナ専用の餌も販売されているため、バランスを取る意味でも使用すると良いでしょう。
食事の頻度は1日に1~2度程度で、イグアナの大きさに合わせて量を調整します。

イグアナをペットにする魅力とは?

犬や猫に比べてペットとしてはメジャーではないイグアナですが、他の動物にはない魅力を秘めています。ここでは、イグアナをペットにする魅力についてみていきましょう。

恐竜を想像させる見た目

イグアナの魅力の1つは、ガッシリとし身体に賢そうな顔を備えた、恐竜を想像させる見た目です。サイズも1メートルを超える場合が多く、迫力も十分にあります。
また、グリーンイグアナの場合、鮮やかな緑の体色になり、非常に美しい見た目をしている点も魅力と言えるでしょう。

とても賢い生き物

イグアナは非常に賢い生き物です。そのため、コミュニケーションを繰り返すことで飼い主を識別し、声にも反応するようになります。
また、小さい頃から躾を行うことでしっかりと環境に適合する点も魅力です。

寿命が長い

イグアナは寿命が10~15年近くと、長生きすることも魅力の1つです。そのため一緒に長期間暮らすことができ、その分愛情も深くなるでしょう。
また、飼育環境や食べ物が整っていると20年近く生きることもあります。ちなみに最長で29年も生きたイグアナも報告されています。

大きな声で鳴かない

イグアナは大きな声で鳴かないため、飼育がしやすい動物といえます。
もちろん鳴き声も動物を飼う魅力の1つですが、隣人への配慮を考えると困ってしまう場合もあります。
一方イグアナは大きな鳴き声を上げないため、周りの方の迷惑になりにくくペットを飼う不安材料が1つ減るでしょう。

匂いが苦手な方でも飼育しやすい

イグアナには臭腺がなく汗をかくこともないため、キツイ臭いを出すことはありません。
そのため、動物の匂いが苦手な方であっても比較的飼いやすい動物と言えます。
しかし、当然ですが、食べ残しや糞尿によっての匂いは他の動物と同様に発するため、小まめな掃除は必須です。

イグアナを飼育するのに必要な準備は?

イグアナを飼育する際は、当然ですが迎え入れるための準備も必要です。
そのため、事前に必要な道具を把握して、安心してイグアナをお迎えできるようにしましょう。ここでは、イグアナを飼育する際に準備するべきものを解説します。

ケージ・水槽

イグアナの飼育環境は、体長によって変える必要があります。体長が1メートル超の「アダルト」になると放し飼いをするケースもありますが、それ以下の体長の場合はケージや水槽が必要です。
最初は小さいサイズでも飼育できますが、成長した時のことを考えて120~150センチ程度の大きめのサイズの水槽がおすすめです。
また、イグアナは上から掴まれると驚いてストレスにも繋がるため、横から開くタイプのケージが理想と言えます。

止まり木

野生のイグアナは基本的に木の上で生活を行うため、飼育環境にも止まり木を設置してあげましょう。流木をしっかりと固定して、イグアナが移動できるように組み合わせて設置します。
そうすることで、木の上で動き回って遊べるようになり、ストレスなく生活ができるようになります。

水容器

イグアナは大量の水分を取り、水遊びもするため、水容器を設置しましょう。大きさはイグアナの体が入るくらいが目安です。
中には動いている水しか飲まないイグアナも存在するため、その場合はエアレーションを用いることをオススメします。水は糞が溜まって汚れやすいため、毎日交換することが大切です。

照明器具

イグアナの飼育には、紫外線を放てる照明器具は必須です。紫外線を浴びないと体内でビタミンを作ることができず、疾患の原因となります。
ケージ内には照明が当たる場所と当たらない場所それぞれを作り、日陰と照明の間を自由に移動できる空間にしましょう。

イグアナを飼育する際の注意点も確認しておこう

イグアナを飼育する際の注意点は?
イグアナには数多くの魅力がある一方で、飼育する際は様々な注意点もありますのでしっかり確認しておきましょう。

オス同士の多頭飼いはできない

イグアナのオス同士は多頭買飼いができないため注意が必要です。オスのイグアナは縄張り意識が高い生き物であるため、多頭飼いすると喧嘩を始めてしまうのです。
そのため、もしイグアナを多頭飼いしたい場合はオスとメスの飼育にしましょう。

発情期のオスには注意が必要

イグアナは基本的に温厚で大人しい生き物ですが、発情期には注意が必要です。イグアナは発情期になると気性が荒くなり攻撃的になる傾向があります。
イグアナの爪や牙は非常に鋭く、攻撃されるとケガに繋がる場合もあるため、小さい子供との生活には向かない可能性があります。

温度・湿度の管理を徹底する必要がある

イグアナは低温及び乾燥した環境では生活ができません。そのため1年中イグアナが過ごしやすい環境を提供する必要があります。
具体的には、昼は30度前後、夜は26~27度前後の気温が理想です。
また、湿度は60~80%程度にする必要があるため、乾燥する時期は加湿器などの設備は必須となるでしょう。

まとめ

イグアナを飼う魅力や準備、飼育の注意点等を解説しました。イグアナという動物を飼育するイメージが湧かない人も多いですが、イグアナには他の動物にはない様々な魅力が存在します。
しかし、準備するべきものが多く飼育の注意点も存在するため、迎え入れる前に必ず確認することが大切です。
見た目の迫力があるにもかかわらず、温厚で賢い性格のイグアナをぜひ飼育してみてはいかがでしょうか?

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