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知る・学ぶ 2020-12-10

ハリネズミは幸運の象徴?! 意外にも縁起が良いとされている動物4選

お祝い事などのプレゼント選びの際は、縁起が良いとされる動物をモチーフとした雑貨の購入を検討する方は多いものです。
鶴やウサギ、ネズミや亀などはその代表的な例ですが、人々に幸福をもたらすとされるラッキーアニマルはこれらだけではありません。なかには縁起とはかけ離れたイメージがある動物も、海外では実は縁起物とされている場合があります。

そこで今回は、意外にも縁起が良いとされている動物を4つご紹介します。

棘に幸運をくっつけて? ハリネズミは幸運のシンボル

全長15cm、体重500gほどの小さな体に多数の棘を背負っているハリネズミは、ヨーロッパでは幸運のシンボルとして知られています。住宅地の庭や公園でハリネズミを見かけると「幸運に恵まれる」とされ、日本でいえば白蛇やテントウ虫のような存在といえるでしょう。
また、庭にいる害虫を食べてくれる「駆除係」としても一目置かれており、「森の番人」との別称もあるほどです。

見た目のかわいらしさも相まってハリネズミをモチーフとしたグッズも多く、90年代にはハリネズミをマスコットにした化粧品が世界中で大ヒットしたこともありました。現在でもキーホルダーやぬいぐるみは大変人気があります。

そして、最近では日本でもペットとして人気を集めていますが、ハリネズミの飼育方法についてはまだまだ情報が少ないので、これからお家にお迎えしようと考えている方は正しい飼育方法やハリネズミの習性、病院の探し方などについてしっかり予習しておきましょう。

コウモリ5匹が揃うと望むすべてが手に入る?!

木の枝から逆さまにぶら下がり、「キーッ」と高い声で鳴くコウモリは、廃墟やお化け屋敷といったものと共に語られることが多く、一般的に良いイメージを持つ人は少ない動物です。
しかし、中国では縁起が良い動物として認知されているのをご存知でしょうか。中国語の「偏福」(読み方はビエンフー)には幸福がやってくるという意味があるのですが、「蝙蝠」(コウモリ)も中国語では同じように発音するためです。

こうした理由から、中国の雑貨店にはコウモリをモチーフにしたグッズが多く、ラッキーチャームとして人々に親しまれています。ただし、コウモリを縁起物とする地域は非常に限られており、基本的に欧米社会では忌むべきものとするところが多いようです。
なお、中国ではコウモリが5匹集まると「長寿・功名・財運・健康・良縁」に恵まれるといわれ、大変縁起が良いとされています。

コウモリは日本でも一般的な住宅地や公園などで見かけることがある、意外に身近な動物ですが、もし見つけたとしても決して近づかず触らないようにしましょう。コウモリの顔は非常に可愛らしいですが、実は様々な病原体を保有する害獣でもあるのです。

サメの歯は「再生」の象徴! お守りとして持つ人も

サメといえば映画などで描かれているように、人間を襲う大変恐ろしい海の生物としてのイメージが定着しています。
しかし、サメの歯は一生のうちに何度も生え変わることから「甦る」、「再生」、「強さ」といったプラスのイメージでとらえられ、お守りにする地域もあります。特に美しい海に囲まれた世界屈指のリゾート地・ハワイでは、このサメの歯を使ったハワイアンジュエリーが販売されており、観光客や地元のサーファーから大変人気があります。

そんなサメですが、最近は浅瀬に突如として現れ、人を襲う事故が多発しています。こうしたサメの襲撃から身を守るためにも、遊泳禁止エリアで泳ぐことは絶対にやめましょう。
また、サメは血の匂いに敏感に反応するため、怪我で出血しているときは遊泳を控えてください。血の匂いをキャッチして寄ってくる可能性があります。

黒猫は不幸どころか厄除けしてくれる猫だった!

「黒猫が目の前を横切ると縁起が悪い」とは巷でよく聞く話ですが、真実はまったく逆であり、黒猫は日本では昔から縁起が良い動物として大切に扱われてきました。暗い夜でも目が光ることから「厄除け・魔除けになる」と考えられたのが由来ですが、これには諸説あります。

それではなぜ、黒猫は縁起が悪いとされてきたのでしょうか。それは中世ヨーロッパで行われていた魔女狩りが関係しているようです。実はこのとき、黒猫は魔女の手先だと見なされて弾圧を受けてきた歴史があります。これが後々黒猫に対するマイナスのイメージとつながってしまい、日本にまで流れてきたことが黒猫への偏見の原因といわれています。

現在、ヨーロッパでは黒猫への偏見はほとんどありませんが、黒猫は他の毛色の猫と違い、不幸な時代があったことは事実です。黒猫を見かけた際はぜひ、優しい眼差しを向けてあげてくださいね。

まとめ

意外にも縁起が良いとされている動物についてご紹介しました。
そもそも「縁起」とは人が作り出した概念であり、ラッキーアニマルについてはこの概念を動物にあてはめたものです。つまり、人間による一方的な「決めつけ」ともいえますので、動物とはなるべく偏見を持たずに接したいものですね。

縁起が良い・悪いで判断せずにペットをはじめとする動物たちと人間との幸せな共存を願いましょう!

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知る・学ぶ 2019-10-28

クジラとイルカとシャチは実は仲間?!

水族館で人気が高いイルカをはじめ、クジラやシャチは海に住む哺乳類として広く知られています。
これら3種の水生動物は見た目も似ているのが特徴ですが、実は仲間だと考えられていることをご存じでしょうか?

今回は、クジラとイルカ、シャチの共通点や違いについてご紹介します。

イルカとシャチは「クジラ目」に分類される?!

クジラとイルカ、シャチは一般的には生物分類上でまとめて「クジラ目」に分けられています。
そのうち、クジラ目は「ヒゲクジラ亜目」と「ハクジラ亜目」に分けられ、イルカとシャチはハクジラ亜目に分類されます。

ヒゲクジラ亜目は、その名のとおり口に立派なヒゲを持っているのが特徴で、主に地球最大の動物といわれているシロナガスクジラをはじめ、ザトウクジラやコククジラなどが挙げられます。
一方、ハクジラ亜目は大きな歯が生えているのが特徴となり、主にマッコウクジラなどが挙げられ、同じように大きな歯を持つイルカとシャチもハクジラ亜目に分類されています。

クジラとイルカとシャチの違いは?

クジラと同じようにイルカとシャチも「クジラ目」に分類される仲間であることが分かりましたが、ここではこれらを主に3つの種類として分けている違いについて見ていきましょう。

まずクジラとイルカの違いですが、一般的には「ハクジラ亜目」に分類される種のうち体長が4mを超えるものをクジラ、4m以下のものがイルカと呼ばれることが多いようです。ただし、研究者によって見解が異なるためはっきりとした違いについては諸説があります。

さらに、シャチはハクジラ亜目から「マイルカ科」に分けられ、カマイルカなどのイルカ類と同じ生物種に分けられます。
しかし、体長が6~9mほどのものが多く、黒と白の見た目にも分かりやすい体色をしているため「シャチ」と呼ばれるようになったといわれています。

食べる餌や群れの作り方も違う?

クジラとイルカ、そしてシャチは食べる餌に大きな違いがあり、ヒゲクジラ亜目のものはプランクトンを主食とし、イルカやシャチも含まれるハクジラ亜目のものは魚やタコ、イカなどを主食とします。
なかでもシャチは、イルカやクジラを襲ってしまうこともあり、アザラシやペンギンをも食べてしまう「海のギャング」として知られています。

また、群れを作る個体数にも違いがあり、シャチが主に数十頭の群れで行動するのに対し、イルカは大きな群れになると数百頭にものぼることがあります。さらにクジラは大型になると一匹で行動することが多いのが特徴です。

そのほかにも、水族館などではシャチの方がイルカよりも芸を覚えるのが早いといわれており、知能や性格にも違いがあるようです。

まとめ

クジラとイルカ、シャチの共通点や違いについてご紹介しました。
これら3種の水生動物は見た目が似ているだけでなく、実は仲間であることに驚かれた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

水族館を訪れた際は、ぜひクジラとイルカ、シャチを観察して違いを見つけてみてくださいね。

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知る・学ぶ 2019-09-05

時速100km超え?! 地球上で最も速い生物とは

世界で最も走るのが速い人類は、現時点ではジャマイカの元陸上競技短距離選手のウサイン・ボルトさんだといわれています。
しかし、もしも地球上全ての生物が100m走をしてみたら、一体誰が一番速いのか気になるところですよね。

そこで今回は、地球上で最も速い生物を陸海空に分けてご紹介します。

陸上のチャンピオン「チーター」

狩りの名手とされるチーターは最高速度が時速100kmを超えるといわれる猫科の動物で、陸上では名実ともに世界一速いスピードハンターです。

一般的にチーターの体長は約1.2〜1.5m前後で、体重は約30〜70kgほどと個体差によって大きな違いがあります。走るスピードも個体によって違いはありますが、最大で時速120kmにもおよぶでスピードで走るチーターもいるそうです。

ケニアで1965年に行なわれた検証では、約200mもの距離を7秒ほどで走り抜けた様子が記録されており、100mの距離であれば3秒から4秒程度で走れることが判明しています。
ただし持久力のなさが弱点で、このスピードで走れる距離は200〜500mほどといわれています。

海上のチャンピオン「バショウカジキ」

海の中で最も速いとされているのが、スズキ目マカジキ科のバショウカジキです。全長は約3.5mほどで、重量は約100kgにもおよぶ大型魚に分類されています。

バショウカジキは水中で時速110kmのスピードで泳ぐことができ、魚類の中では最速としてギネスブックに登録されています。
泳ぐときの水の抵抗を弱められるようボディは流線型になっているのが特徴で、後部には強靭な筋肉が集中するなど、体の全てが高速で泳げるよう進化を遂げた魚といえます。

さらに、高速で泳げる一方で大きな背びれや長い腹びれを使い、いざというときはブレーキをかけられるようになっています。しかし、あまりにも高速なので船に衝突することも多く、イギリスの軍艦にカジキの鋭い吻が突き刺さって浸水させたという逸話もあるほどです。

空のチャンピオン「ハヤブサ」

空だけでなく、地球上で最も高速だとされている動物がハヤブサです。ハヤブサ目ハヤブサ科に属する鳥類で、全長はオスで約40〜45cm、メスで約45〜50cm、体重は約0.5〜1.5kg程度になります。

ギネスブックでは時速300kmと登録されていますが、これまでの検証の結果350kmを超えるスピードで飛ぶことが分かっています。
ただし、ハヤブサが最も速く飛べるのは狩りのために上空から急降下するときで、通常の水平飛行をしているときは時速100km前後で飛んでいるそうです。

まとめ

地球上で最も速い生物を陸海空に分けてご紹介しました。
野生生物はスピードを正確に測定することがとても難しいため、実は現在でも地球最速の生物についてはさまざまな論議があるようです。

今後の計測方法の進歩によっては、現時点では最速とされている生物の順位が変わってしまうことも考えられますので、新たな結果を楽しみに待ちましょう。

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