エキゾチックアニマル

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知る・学ぶ 2022-02-25

モルモットの飼い方は? 飼育に必要な基本知識と注意点

モルモットはその愛らしい見た目と穏やかな性格から、ペットとして非常に人気があります。また、群れを成す性質でもあるため、多頭飼いがしやすい点も魅力の1つといえるでしょう。

しかし、モルモットを迎え入れるにあたって用意するべき道具や、飼育する上で必要な注意点がいくつかあります。これらの知識が足りないことで、飼育を始めてから慌てたり後悔してしまったりする場合があるのです。そのため、実際に飼育をする前に何が必要で自分は本当に正しく飼育ができるのかを確認しましょう。

今回は、モルモットの飼育に関する基本知識や必要な道具、注意点などについてご紹介します。

モルモットの飼育に関する基本知識

モルモットを正しく飼育するためには、まずは基本的な知識を知ることが大切です。
ペットの生態・特徴を正しく理解し、本当に責任を持ってモルモットを飼育できるか否かを確認しましょう。

モルモットには様々な種類がある

一概に「モルモット」といっても、様々な種類があります。
ペットとして最も親しまれている「イングリッシュモルモット(ショートモルモット)」の他にも、以下のような種類のモルモットが存在します。

・テディモルモット
・アビシニアンモルモット
・シェルティモルモット
・クレステッドモルモット
・テッセルモルモット
・スキニーギニアピッグモルモット

モルモットの種類によって毛の長さや質、つむじの有無等、様々な点に違いがあるため、好みの種類を探してみましょう。

モルモットの性格は?

モルモットは基本的に穏やかで大人しい性格をしています。そのため、ペットとしても非常に飼いやすい性格といえるでしょう。
警戒心が強く臆病である点も特徴であるため、飼い主に慣れるまで時間を要することがありますが、懐くと声に反応してすり寄ってくるので愛らしい仕草もたくさん見られますよ。

モルモットの値段の相場は?

モルモットの値段の相場は、毛の長さや色・柄等によって変動しますが、一般的に5,000円程度です。しかし、希少なモルモットになると1万円を越す個体も存在します。
一例を挙げると「スキニーギニアピッグモルモット」は通常1万円を越し、高くて4万円近くの値段が付けられている個体もいます。
反対に、相場よりも非常に安価な値段で売られている場合もありますが、その場合は価格が安い理由を聞くことが大切です。
なかには弱っていたりする個体の可能性もゼロではないため、注意が必要です。

モルモットは何の餌を食べる?

モルモットは完全に草食性のため、モルモット用のペレットや牧草、野菜を好んで食べます。
食事の一例としては「主食の牧草+少量の野菜・ペレット」等が挙げられます。基本的には主食を牧草とするのがおすすめです。牧草を食べることによって、肥満防止やストレスの解消にも繋がります。
そして、副菜や間食として、他の野菜やペレットを与えてあげましょう。
また、モルモットは体内でビタミンCを生成することができないため、ビタミンCを含んだ餌を与えてあげることが大切です。

モルモットは多頭飼いすることができる?

モルモットは本来群れを成して行動する生き物であるため、多頭飼いに向いている動物の1つです。
しかし、多頭飼いをすることによって、餌の量の管理や、排便・排尿量の管理が難しくなるため、まずは1匹から飼育を始めるのが良いでしょう。
また、モルモットは非常に繁殖力の高い生き物であるため、オスとメスで飼育する場合には留意しましょう。

モルモットをお迎えする前に準備するもの

モルモットを飼うためには、ほかの動物と同様に様々な飼育道具が必要となります。お迎えしてから足りないものが見つかって焦らないように事前に購入しておきましょう。

1.ケージ

ケージは普段モルモットが過ごす場所であり、幅60センチ程度、高さ25~30センチ程度のものを目安に選ぶとよいでしょう。モルモットは排泄物が多めであるため、通気性が良いものを選択しましょう。

2.エサ入れ・給水機

モルモットのエサ入れは、通常のエサ入れと牧草用のエサ入れをそれぞれ用意しましょう。ひっくり返せないようにある程度重量があるタイプか、ケージに固定できるタイプが理想です。
また、水入れはケージの側面に付けられるボトル式がおすすめです。お皿タイプの場合は水が汚れやすくひっくり返しやすいため、管理が大変になります。

3.床材

モルモットのケージの床材には、木材チップやスノコ、牧草等があります。モルモットは本来土や草の上で生活をするため、牧草が理想ともいえるでしょう。
しかし、どのような床材であっても数日で汚れてしまうため、管理のしやすさも大切です。そのため、モルモットへの安全性と管理のしやすさを総合的に考えて選択しましょう。

4.巣箱

モルモットは臆病な性格ですので隠れてリラックスできる巣箱が必要です。中に入って寝そべれるような大きさを選びましょう。
また、モルモットは巣箱を齧るため、巣箱は消耗品と考え、万が一体内に入っても安全な成分で作られているかを確認してください。

5.おもちゃ・かじり木

モルモットはげっ歯類であり、様々なものを齧る習性があります。そのため、ケージの中に齧れるおもちゃやかじり木を備え付けてあげましょう。
そうすることで、ケージ内でも齧る習性を続けることができ、ストレスの発散にも繋がります。

6.キャリーバッグ・キャリーケース

ケージを掃除する際や、モルモットを病院へ連れていく場合等にキャリーバッグが必要になります。バッグに入れている時間は短時間を想定しているのであれば大きくなくても大丈夫です。
しかし、モルモット専用のキャリーバッグはなかなか販売されていないため、小さいウサギ用や小動物用の商品を購入するのがおすすめです。

モルモットを飼育する際の注意点は?

モルモットを飼育する際の注意点は?
モルモットに限らず、動物を飼育する際は注意点についても必ず事前に確認することが大切です。
ポイントを知らずに飼い始めてしまうと、場合によってはあとから後悔することになる可能性がありますのでしっかりと学んでおきましょう。

モルモットはなんでも齧る

モルモットはげっ歯類であり、なんでも齧ってしまう習性があります。そのため、ケージから出して遊んであげる場合は齧られて困るものを置かないようにしましょう。
また、ケージ内にかじり木や齧れるおもちゃを入れてあげるとモルモットが満足します。

大きな音を立てないように注意する

モルモットは非常に耳が良い動物であるため、テレビの音や話し声がストレスになってしまう場合があります。
もちろん、一切の物音を立てないのは難しいですが、モルモットにストレスを与えないよう配慮した生活をする必要があります。

ビタミンCをしっかりと与える

モルモットは体内でビタミンCの生成ができません。そのため外部から摂取する必要があるのですが、摂取を怠るとビタミンC欠乏症になる恐れがあります。
その結果、食欲不振や体調不良に陥る可能性があるため、毎日の餌には気を付けましょう。

気温の管理を行う必要がある

モルモットは気温の変化に弱い動物です。具体的には、17~24度の間が適切な温度とされており、10度以下や30度以上になってしまうと体調不良の原因となります。
そのため、モルモットが健康でいられる気温に空調を設定・維持してあげましょう。

モルモットが安心して暮らせる環境づくりを!

モルモットの飼育に関する基本知識や必要な道具、注意点などについてご紹介しました。
モルモットは温厚な性格で多頭飼いも可能であるため、ペットとして非常に人気がある一方、飼育する際は用意するべき道具も多いので何が必要かを正しく理解し、お迎えする前にしっかりと揃えることが大切です。
今回ご紹介したポイントをぜひ参考にして、モルモットが安心して暮らせる環境を整えましょう。

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知る・学ぶ 2021-10-15

ウサギや小鳥、爬虫類も加入できる! エキゾチックアニマル向けペット保険について

一昔前はペットといえば犬と猫でしたが、現在は実にさまざまな動物たちがペットとして人と一緒に暮らしています。なかにはイグアナやフクロウなど、日常生活ではあまり見かけない動物がペットにされていることも。
これには賛否両論ありますが、合法的に手に入れた動物を適切に飼育し、怪我や病気に備えてしっかり対策を立てていれば、特段問題はありません。

これを実践するには定期的に動物病院を受診させ、獣医師に相談できる体制を作っておくことが大切です。
そのため、医療にアクセスしやすくなるペット保険はぜひ活用していただきたいところ。

そこで今回は、犬と猫以外のメジャーではないペット、いわゆる「エキゾチックアニマル」のペット保険加入について、種類別のかかりやすい病気と併せてご紹介します。
「病気になったら守れるだろうか」と心配でなかなか希望の子をお迎えできなかった方はぜひ、参考になさってください。

ウサギやカメなどの「エキゾチックアニマル」のためのペット保険あり!

近年、「ペットの定番」である犬と猫以外の動物を飼育する方が増えているのをご存知でしょうか。
具体的にはウサギや、鳥類、ハムスター、爬虫類、ハリネズミ、フェレットなどですが、このような犬と猫以外の愛玩動物のことを「エキゾチックアニマル」と呼び、ペット業界では一つのグループとして分類しています。

このような流れを受け、エキゾチックアニマル専門病院や「エキゾチックペットの診療も可」と謳う動物病院も急増。
これからエキゾチックアニマルのお迎えを検討している方にとってはとっても頼もしいものですが、少し気になるのは治療費のこと。

ペット保険に加入していれば負担は軽くて済みますが、「ペット保険は犬と猫しか加入できないのでは…」と思い悩んでいる方も多いでしょう。
しかし、ここはひとまず安心してください。最近はエキゾチックアニマルを対象とした保険が誕生しています!

エキゾチックアニマル向けペット保険の特徴

エキゾチックアニマル向けペット保険は犬と猫向けペット保険と共通している部分(基本的な補償内容や保険金請求方法など)がありますが、いくつか違いもあります。

加入できる動物の種類が限定されている

エキゾチックアニマル向けペット保険といっても、犬と猫以外のすべての動物が補償の対象になるわけではありません。
補償対象となる動物の種類は各保険会社によって異なりますが、ウサギ、鳥(小鳥全般、オウム、ヨウムなど)、ハムスター、モルモット、デグー、チンチラ、爬虫類(ヘビやカメ、トカゲ、イグアナなど)、ハリネズミ、フェレット、プレーリードッグなどは対象となっていることが多いようです。
詳しくは各保険会社に問い合わせるか、保険会社のホームーページをチェックしてください。

ペットショップ経由でしか申し込めない保険がある

エキゾチックアニマル向け保険のなかには、個体を購入したペットショップ経由からしか申し込みできないものがあります。
このようなペット保険はインターネット検索で保険内容の情報は確認できても、オンラインで申し込めません。
もちろん、個人が直接申し込めるペット保険もあるのでご安心を。

月々の保険料は犬や猫と比べると低額

エキゾチックアニマル向けペット保険の保険料は、犬と猫向けペット保険と比べるとお手頃な場合が多く、具体的には月1500円~2000円台が多いようです。

エキゾチックアニマル向けペット保険に加入するメリット

ペット保険に加入する最大のメリットは医療費の負担軽減ですが、これ以外にも保険の種類によっては次のような「あると便利」なサービスが用意されていることもあります。

健康相談やショッピング割引などの付帯サービス

ペット保険加入者が利用できる特典として、獣医師によるペットの健康相談ホットラインやショッピング店舗での割引、迷子になってしまった場合の捜索サポートなどを利用できるペット保険もあります。

賠償特約を付けられる

ペットが他人に何らかの損害を与えてしまった際、発生した損害賠償金を補償する賠償特約を付けられる保険もあります。
賠償特約の有無は保険会社や保険の種類によりますが、噛む・引っ掻くといった行動をしがちなエキゾチックアニマルの場合、この特約を付けておくと飼い主さんも少し安心できますね。

種類別! エキゾチックアニマルがかかりやすい病気

種類別! エキゾチックアニマルがかかりやすい病気
ペット保険があれば気兼ねなく動物病院へ連れて行けますし、怪我や病気のときほどメリットと安心感を感じられるものです。
実際、エゾチックアニマルはそれぞれ次のような病気にかかりやすく、診察・治療が重なればそれだけ費用がかかり、保険を活用すべき場面が多くなります。

小鳥

メスの小鳥(インコやジュウシマツ、文鳥など)に多いのが、卵が体から出てこず、子宮や膣で詰まってしまう「卵詰まり」です。
放置しておくとショック死してしまうことがあるので、産卵できずに長時間苦しそうにしている場合は動物病院で処置してもらう必要があります。

ウサギ

ウサギは歯が伸びすぎて噛み合わせが悪くなる不正咬合(ふせいこうごう)になりやすい動物です。そのままにしておくと伸びた歯で口の中が傷つき、痛みで食欲不振に…。
また、メスの場合は子宮腺がんを発症しやすいのも特徴です。4歳以上の子であれば発症率が一気に上がるので、飼い主さんはぜひ注意していただきたいところ。がんなので、治療が遅れれば死亡率も高くなります。

爬虫類

意外にも、爬虫類は肺炎を発症しやすい動物です。風邪が引き金となることが多いので、寒い季節は飼育環境の温度調節が必須。
食欲がない、口をパクパクさせて苦しそうにしている、といった症状がある場合は早めに動物病院へ連れていきましょう。

ハリネズミ

ハリネズミは背中に背負った針の見た目ゆえ、肌が強そうに見えますが、実は弱い動物です。
ダニに寄生されてしまうと痒みによる強いストレスで命を落としてしまうことがあります。針の中にフケのようなものがあったり、針がたくさん抜けていたりする場合は早めに薬剤でダニを駆除しなければなりません。

ペット保険に加入する際の注意点

お迎えする子の健康を考えれば、やはりペット保険に加入しておくのが賢明ですが、加入の際にはいくつか注意点があります。

新規加入年齢が制限されている場合がある

鳥であれば5歳未満、カメであれば15歳未満など、動物の種類によって加入年齢に制限を設けている保険があります。
また、動物の種類にかかわらず新規加入年齢を一律に規定している保険会社もあるので、すでにお迎えしている子の年齢は購入したときの契約書でしっかり確認しましょう。
前の飼い主さんから譲ってもらった場合は、推定年齢を教えてもらってください。保険会社によっては推定年齢の申告で加入可能です。

申込みから補償開始まで時間がかかることがある

加入申し込み後、すぐに補償が開始されるわけではありません。
通常、申し込みから補償開始までは数週間かかることが多いため(これを待機期間といいます)、補償開始前の怪我や病気については補償対象外となる点に注意しましょう。保険会社によっては待機期間なしのペット保険もあります。

すべての治療・入院が補償されるわけではない

保険加入前から罹患していた病気や怪我、ワクチンなどの予防処置、避妊・去勢手術、爪切り、ヘアカットなどは補償対象外です。
治療や入院の場合でも補償対象外となる場合があるので、加入前に補償内容をよく読んで確認しましょう。

まとめ

犬と猫以外のメジャーではない動物、いわゆる「エキゾチックアニマル」のペット保険加入について、種類別のかかりやすい病気と併せてご紹介しました。
珍しい動物だから医療は諦めざるを得ない、というのはもはや過去のこと。
エキゾチックアニマルも診察可能な動物病院が増えた今は、ペット保険を有効に使いながら動物の健康を維持できるチャンスです。
これからエキゾチックアニマルをお迎えする方、また、すでにお迎えしている方も、今一度ペット保険への加入を検討してみてはいかがでしょうか。

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知る・学ぶ 2021-07-26

ミーアキャットを飼育する際に知っておいてほしいこと

集団での立ち姿が大変かわいらしいミーアキャット。昨今のエキゾチックアニマル流行の追い風もあり、最近ではペットとしても注目を集めています。
動画サイトやSNSでは飼い主さんによく懐く姿が投稿されているため、「こんなにかわいい子が家にいたら」と思う方がいてもまったく不思議ではありません。

しかし、ミーアキャットはまだペットとしてはかなり珍しい動物。実際の飼育は想像以上に大変で、「手放したい」との相談も増えているのが現状です。
動物園や動物カフェ、インターネット上で見ているだけであれば「かわいい」で終わりますが、実際に飼うとなれば、想像もしていなかった気苦労が続くかもしれません。
したがって、ミーアキャットを家族の一員としてお迎えするのであれば、性格や習性、飼い方など、飼い主さんとしての責任をきちんと果たすための大前提となる知識を学び、そのうえで、ある程度の不利益も受け入れる覚悟が必要です。

そこで今回は、ミーアキャットの特徴や習性、飼育の際の注意点についてご紹介します。

群れで生活するマングースの仲間「ミーアキャット」とは?

ミーアキャットはアフリカ大陸が原産地のマングース科の動物です。名称には「キャット」とありますが、マングースの仲間であり、猫ではありません。
体長約30cm、体重は1kgの小柄な体型でありながらサバンナの過酷な環境を生きるミーアキャットは、生命力の強い動物と言えるでしょう。

しかし、ミーアキャットが今日まで生き延びているのは、個々の生命力だけが理由ではありません。彼らの形成する「群れ」にも強さの大きな秘訣があります。
というのも、ミーアキャットは基本的に群れで行動する社会的動物であり、複数の家族(世帯)と群れで生活することによって命を落とすリスクを分散させているのです。

その有名な例が、ミーアキャットが狩りの際に行う「見張り」です。
これは狩りの最中に他の動物に襲われたりしないよう仲間同士で巣の周りを監視しているのですが、このときの二本足での直立姿はとても印象的で、「ミーアキャットといえば立ち姿!」と思っている方も多いものです。

そんなミーアキャットですが、最近では一般家庭で飼えるのかが議論されています。結論から言えば、ミーアキャットはペットとして飼えますし、実際にペットショップでも販売されていますが、ミーアキャットの特徴・習性上、飼育には少々手間がかかります。

可愛らしい顔からは想像もつかない強気な性格

アライグマ、ときにはイタチのようにも見える愛嬌ある顔は、ただ「かわいい!」そのもの。
仲間同士で助け合って生活している点も、我々人間からすれば「集団生活ができる、穏やかな性格なのでは?」との印象を持ちやすいのですが、実際はその逆。
ミーアキャットは非常に警戒心が強いため、攻撃的な性質があるのです。
それもそのはず、動物界では決して有利とはいえない体型で生き延びてきたのですから、このくらいの気の強さがなければやっていけなかったのでしょう。
かわいらしい外見とのギャップに驚かれるかもしれませんね。
ミーアキャットのお迎えを検討している方は、こうした面をしっかり認識しておきたいものです。

懐いてもらうまでには時間がかかる!

したがって、ミーアキャットに懐いてもらうまでには時間がかかります。長い間家畜化されてきた犬や猫とはまったく異なるので、同列に語れないのです。
もちろん、丁寧に優しくお世話すれば徐々に飼い主さんを信頼し、懐いてくれるようになりますが、それまでは長い目でみて、信頼してもらえるまで辛抱強く待ちましょう。

ミーアキャットの習性

ミーアキャットの習性を知ることは、飼育するコツをつかむ重要なポイントとなるため、基本的な性格と合わせて把握しておきたいものです。
サバンナで生きるミーアキャットには一体、どのような習性があるのでしょうか。

ミーアキャットの鳴き声は「ワン!」

ミーアキャットの鳴き声は犬とそっくりで、鳴き声だけ聞くと子犬が鳴いているのかと勘違いするほど。ただし、犬の鳴き声のようには響かないので、鳴き声が大きくて近所迷惑にならないかと心配する必要はありません。
ごくたまに、敵や危険を感知した場合や緊急時には大きな声で鳴くことがありますが、普段はあまり鳴かないのでご安心を。

また、ミーアキャットは鳴き声で感情を表現する動物なので、楽しいとき、くつろいでいるとき、甘えているときなどは「くぅーくぅー」というかわいい鳴き声を出します。

男の子は少し臭う?

ミーアキャットのオスには肛門の近くに臭腺があるため、独特のニオイがあります。
また、肉食動物なので便のニオイは強め。飼い主さんはトイレをこまめに掃除して常に清潔な状態を保ってあげましょう。

ミーアキャットの食事にはドッグフードやキャットフードを与えても良いですが、ニオイが気になる場合は便のニオイを抑える効果のあるフードがおすすめです。

マングースは「朝型」の動物!

ミーアキャットはマングース科の動物には珍しく、昼行性です。朝から活動し、夜には巣に戻るという非常に規則正しい生活を送っています。
そのため、もしミーアキャットをお迎えした場合は、日中にスキンシップを取った方が懐くのも早いかもしれません。

トイレは気に入った場所一箇所でする

敵に居場所を知られないよう、ミーアキャットにはトイレを一箇所で済ませる習性があります。
だからといってトイレを覚えるのが得意なわけではありませんが、気に入った場所でトイレを済ませるようになればお部屋もそれほど汚れないでしょう。
トイレを一箇所で済ませてもらうポイントは、ミーアキャットの「好み」に任せてみることです。飼い主さんがトイレを定めたところでミーアキャットが気に入らなければ、そこで用を足してくれません。
また、オスの場合は発情期を迎えるとマーキングするようになるため、トイレが一箇所に定まらない可能性も。
去勢手術をすればマーキング防止対策になりますが、手術するかどうかは飼い主さんがペットショップの方や獣医師とよく相談したうえで判断してください。

ミーアキャットをお迎えする際の注意点

ミーアキャットをお迎えする際の注意点
前述の通り、ミーアキャットは飼育が容易とは言い難い動物です。しかし、しばらくの間丁寧にお世話すれば、信頼して懐いてくれる子が多いのも事実。
これからお迎えを検討している方は次の点に注意して、辛抱強くお世話してあげてください。

適切な飼育グッズを用意してからお迎えする

ミーアキャットはダンボールや飼い主さん自作の箱などで対応できる動物ではありませんし、寝床となる動物用のクッションベッドやハンモックなどが必要です。
ミーアキャットをお迎えすると決めた際は、こうした飼育グッズを一通り揃えておきましょう。
特にケージは脱走防止の要となる重要なグッズですので、必ず用意してください。

最初の頃は辛抱強く見守って

ミーアキャットはもともと群れで暮らす社会性の強い動物なので、飼い主さんにも徐々に懐いてきます。ただし、飼い始めの頃は環境や人に慣れるまで凶暴な一面を見せることもあるため、辛抱強く見守ってあげてください。また、ストレスを感じさせないよう、狭いゲージに閉じ込めて飼うのはやめましょう。

寂しさを感じさせない

ミーアキャット1匹では寂しくてストレスを感じさせてしまうので、ひとりぼっちにさせないよう、できるだけ触れ合う時間を長く取ってください。
ミーアキャットは集団で生活する動物だということを忘れないようにしましょう。

まとめ

ミーアキャットの特徴や習性、飼育の際の注意点についてご紹介しました。
ミーアキャットは懐くと、飼い主さんに甘えたりエサをねだったり、とてもかわいい姿を見せてくれます。また、ハーネスやリードを付けて、お散歩に出かけることも可能です。
しかし、たとえ人に慣れてきたとしても、急に噛みついたり引っかいたりしてくることもあります。お迎えする場合は、こうした点をしっかり理解しておきましょう。
その上で、ミーアキャットに愛情をたっぷり注ぎ、楽しい時間を過ごしてくださいね。

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知る・学ぶ 2019-09-30

エキゾチックアニマルとは? オススメのペット3選

近年は、犬や猫などのペットと一緒に暮らしているという方が増え、ペットショップは多くの人々で賑わっています。
そんななか、最近人気が出ているのが「エキゾチックアニマル」の飼育ですが、そもそも「エキゾチックアニマル」がいったいどの動物を指すのか分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?

そこで今回は、「エキゾチックアニマル」についてやオススメのペットを3つご紹介します。

エキゾチックアニマルとは?

実は「エキゾチックアニマル」には明確な定義はありません。
日本では犬と猫以外のペットの動物全般を総称した呼び名として使われることが多く、一般的に獣医師やペット業者のあいだで用いられています。

そのため、エキゾチックアニマルと呼ばれる動物の種類は無数にあり、主に「外国の珍しい動物」や「ペットとしてはあまり一般的でない動物」という意味で使われたりもします。

エキゾチックアニマルと聞くと言葉のニュアンスとから、珍しかったり貴重な動物をイメージする方も多いと思いますが、必ずしも珍しい種類というわけではありません。
代表的なところではハムスターやうさぎ、カメやインコなどペットとしては比較的よく知られているものから、コアラやカンガルーのような動物園でしかお目にかかれない珍しいものまで、さまざまな動物がエキゾチックアニマルに分けられます。

オススメのエキゾチックアニマル3選!

エキゾチックアニマルは、珍しい動物を飼いたい!という方だけでなく、住宅の環境などの都合により犬や猫は飼えないけれどペットと暮らしたいという方など、飼育を検討している方のなかでも理由はひとそれぞれ異なります。
そこで、ここでは初心者の方にもオススメのエキゾチックアニマルを3つご紹介します。

ハムスター

ハムスターは、昔からペットとして広く親しまれており現在でも人気の高い動物です。
ペットショップなどで安価で購入できるだけでなく、ケージ内で飼育するため部屋が汚れる心配もなく、犬や猫の飼育ができない賃貸のお部屋にお住まいの方でも飼いやすいペットとして親しまれています。
ただし、物件によってはハムスターなどの小動物でも飼育禁止のところもありますので、必ず確認してから購入しましょう。

フェレット

フェレットも飼いやすいエキゾチックアニマルとして昔から親しまれている動物です。胴長で可愛らしい姿が人気なだけでなく、種類や個体にもよりますが性格が温厚で懐きやすく部屋で一緒に遊べたり、トイレなどのしつけがしやすいとされています。
また、フェレット専用のフードなど飼育用品も充実しているため、初心者の方でも飼育環境を整えやすい点が魅力です。

フクロモモンガ

珍しい動物を飼ってみたい!という方には、フクロモモンガがオススメです。フクロモモンガはコアラやカンガルーと同じ有袋類の仲間で、丸い目と小さな耳を持つ可愛らしい姿で人気を博しています。
また、フクロモモンガはもともと警戒心の強い動物ですが、子供の頃から人の手で育てていると懐きやすいため、比較的飼育がしやすい動物です。しかし、夜行性なので夜間の鳴き声などには注意が必要です。

そのほかにも、うさぎなど昔からペットとして人気の動物や、イグアナやカメレオンなどの珍しいものまで「エキゾチックアニマル」の種類は多岐に渡りますので、飼育を検討している方は、まずはペットショップなどで飼育方法をよく確認しましょう。

しっかりと飼育する責任を持ってペットを迎え入れよう

「エキゾチックアニマル」についてや、オススメのペットをご紹介しました。

エキゾチックアニマルと呼ばれる動物の種類は無数にあり、ペットとして人気がある動物は飼育用品なども充実しています。
しかし、その一方で病気になったときに通常の動物病院では診療を行なっていない場合もあるため、飼う予定の動物を診療できる病院を見つけておくなどの情報収集はしっかりと行なっておきましょう。

また、動物の種類によって飼育に適した環境などが異なるため、飼育方法は事前にきちんと確認し、飼い始めてからも体調に異変がないか日頃からよく観察しておくのが大切です。

動物に健康で少しでも快適に過ごしてもらうためにも、最後までしっかりと飼育する責任を持ってペットを迎え入れましょう。

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