犬の美容ケアで気をつけるべきポイント

犬の美容といえば、「トリミング」を思い浮かべる方は多いのではないでしょうか。
トイプードルやポメラニアンなど被毛のカットが難しい犬種は、ペットサロンでプロにトリミングしてもらうのがオススメですが、一方でブラッシングや爪切りなどについては自宅で行なっているという方もいらっしゃいます。

そこで今回は、ご家庭で行なう犬の美容ケアについて特に注意したいポイントをご紹介いたします。

強くブラッシングしないように注意する

ご家庭で一番取り組みやすいのはブラッシングです。ブラッシングは犬の被毛についた汚れやふけを落として体を清潔に保ったり、ノミやダニなどの早期発見にもつながります。
また、ブラッシングはこまめに行なうことで何らかの皮膚の異常に気付くことができるのもメリットの1つです。

犬は普段自分で手足を舐めてブラッシングを行ないますが、猫とは違って体はそこまで柔らかくないのでどうしてもお腹や背中、お尻まわりは人がブラッシングをする必要があります。
しかし、犬の皮膚はとても薄いので、あまり強くブラッシングをしてしまうとスリッカーで傷をつけてしまう恐れがありますので、優しく丁寧に行ないましょう。

なお、ブラッシングに使うブラシは、犬の毛質によって適した種類がありますので、最適なものを選んで少しでも快適に過ごしてもらえるよう心がけましょう。

室内犬は足裏の毛をこまめにチェックしておく

室内犬は家の中での移動がほとんどですので、足裏の被毛が伸びているとマットを敷いていないフローリングなどでは滑って怪我をしてしまう危険があります。

そのため、犬が歩きづらそうにしていたら、すぐに足裏の被毛をカットしてあげてください。被毛の伸びるスピードにもよりますが、目安としては滑り止めにもなっている足の肉球に毛がかかるようになったら整えるようにしましょう。

また、おもわぬ事故を避けるためだけでなく、足裏の毛が伸びていると皮膚病の原因となることがありますので、日頃からしっかりチェックしておくのが大切です。

爪切りは出血しないように慎重に行なう

犬の美容ケアに爪切りは特に重要で、犬の爪は人の巻き爪と同様に、伸びていくと下に向かってカーブしていきます。
そのため、最終的には皮膚に刺さってしまって、爪切りが困難になってしまうこともあります。

爪の色が黒や茶色の子だと判断しづらいですが、中の血管が透けて見える子だと伸びてきたことが分かりやすいので、誤って血管を切ってしまわないように慎重に爪切りを行ないましょう。
一方で、血管が見えづらい爪色の子は、血管を切ってしまわないように少しずつ爪を切っていきますが、万が一出血してしまった場合は止血剤が販売されているので、そちらを使用して止血します。

爪切りは、犬がトラウマとなって怖がらないように丁寧に行なうのはもちろんですが、終わったあともご褒美におやつをあげるなどして安心させてあげるのがポイントです。
また、爪切りで犬を傷つけてしまわないか不安だという方は、無理をせずにプロに切ってもらうようにしましょう。

まとめ

ご家庭で行なう犬の美容ケアについて特に注意したいポイントをご紹介しました。
ブラッシングや爪切りなどはご家庭でも取り組みやすい反面、誤って犬を傷つけてしまわないように慎重に行なう必要がありますが、犬とのコミュニケーションにもなりますし、肉球に傷が無いか、ケガをしていないかなどをチェックできるメリットもあります。

なかには爪切りやブラッシングを嫌がる子もいますが、衛生・健康面で必要なケアですので根気強く定期的に行なって、終わったあとにはご褒美をあげるなどして犬がストレスなく慣れていけるよう心がけましょう。

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