「知る・学ぶ」 の記事一覧

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知る・学ぶ 2023-10-30

猫が歴史を動かした驚きの逸話とは?

世界中で愛されている猫。もちろん猫を愛するのは一般人だけではありません。国を治める権力者や人類史に影響を与えたような科学者も猫が大好きでした。猫が好きすぎて神様にしてしまった人たちもいるほどです。
今回は、そんな猫の魅力にあらがえなかった人間たちをご紹介します。

「猫は神様です」古代エジプト女神や猫神社まで!

古代エジプトや日本では、猫を神様として崇める文化があることをご存知でしょうか。猫の魅力は猫自身を神様にまで進化させたようです。

古代エジプトの女神「バステト神」

猫の発祥の地と言われるエジプトでは、古代から猫を愛する人々がとても多い地域です。その猫愛は猫の姿をした女神「バステト神」を生み出したほどでした。
バステト神は猫の顔と人間の女性の身体を持つ姿、いかにも「猫!」といった姿の2種類が伝わっています。壁画では猫顔の女神様、神像では豪華な装飾や美しい瞳が印象的な猫の姿が多いようです。
バステト神の役目は、太陽神・ラーの瞳でした。その美しく神秘的な瞳で人々の行いを監視し、過ちがあれば正す役割を担っていたのだとか。猫独特の瞳がそんな役割を連想させたのかもしれませんね。

日本の神社では猫が祀られている

日本での猫はその魅力だけではなく、穀物をネズミから守るありがたい動物として感謝される存在でもありました。人々はその感謝の気持ちから猫を神聖な存在として扱うようになります。
穀物倉庫のネズミ避けのお札に猫の姿を描いたり、養蚕がうまくいくように猫に願掛けをしたりなど、猫は生活や経済に欠かせない存在になります。やがて神社で祀られるようにもなりました。

例えば新潟県にある「八海山尊神社」はそのような人々の想いを継いだ神社で、ネズミ避けの猫札(護符)をいつも取り扱っています。いまでは日本全国から愛猫家が集まるそうですよ。
また、鹿児島県にある「猫神神社」は戦に貢献した猫の逸話で有名です。16世紀末、猫の瞳孔の開き方で時間を計れると気づいた島津義弘は、文禄・慶長の役に7匹の猫を連れて行きました。
残念ながら猫は2匹しか生き延びられませんでしたが、島津義弘は猫たちに感謝し、神様として祀るようになりました。その場所が現在の猫神神社として知られています。

日本の権力者も猫にメロメロ!

権力者にも猫好きがたくさんいました。皇族や幕府の寵姫も猫の魅力にすっかりとりこになっていたそうです。

「猫かわいい!」の日記が伝わる宇多天皇

天皇の現存する最古の日記として「寛平御記」。記したのは宇多天皇です。宇多天皇は父から贈られた黒猫をとてもかわいがっていました。
寛平御記には「父上から猫をいただいた。黒くてかわいい! 瞳が宝石のようにきれい!」(意訳)と、猫のかわいさについて熱く書かれています。「好きだよと話しかけてみたが伝わっていないようだ」など、宇多天皇自身がかわいく思えてしまう描写もありました。

大奥の御台所は犬好きから猫好きに!

江戸時代の大奥で有名な篤姫も猫好きだったそうです。結婚前は犬好きでしたが、夫の将軍が犬嫌いのため、嫁いでからは猫を愛するようになったそう。
権勢を誇った大奥の愛猫だけあって、その暮らしぶりは豪奢なものでした。食費だけで年間25両(現在の価値換算で約450万円以上!)にもなったというのですから、人間がうらやましくなるようなラグジュアリーライフだったのでしょう。

猫ドアを開発したのはあの天才科学者だった?!

現代の住宅では珍しくない猫ドア。猫の出入り口ですが、昔は人間優先の文化のためか、存在しないものでした。
その猫ドアを開発したのがアイザック・ニュートンです。人類の歴史に大きな影響を与えた「万有引力」を発見した天才科学者が猫ドアを開発したとは意外ですね。

ニュートンは大変な猫好きだったそうです。当時は猫にご飯をあげることは一般的ではありませんでしたが、ニュートンは自分のご飯を分けてあげることもあったのだとか。塩分や栄養素を考えると現代では推奨できませんが、飼い猫でも自力で食力を確保しなければならなかった当時の猫にとって、最大の愛情表現だったかもしれませんね。
その猫愛が高じ、猫ドアの発明に至ったそうです。天才にとってはどうということのない発明だったかもしれませんが、その発明が現代の愛猫家たちに感謝されているとは思いも寄らないのではないでしょうか。

なお、ニュートンは親猫用の大きなドアと子猫用の小さなドアを作ったのですが、親猫も子猫も大きなドアから出入りするため、それを不思議に思っていたのだそうです。
一般人からすれば「大きなドアひとつで足りるのに」と思うところですが、そこで不思議に思うのが天才ならではの思考回路だったのかもしれませんね。

猫の魅力はあらゆる人をとりこにする

気まぐれでわがまま、でもそこがかわいくてたまらない…そんな猫は古代から人々をとりこにしてきました。権力者や天才だけではなく、神話にも影響を与えている事実と人々の猫愛に感心するばかりです。いまも愛され続けている猫が、これから人々にどんな影響を与えるか楽しみですね。

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知る・学ぶ 2023-10-23

セラピードッグは何をするの? 人々の生活と心に寄り添う犬たち

セラピードッグは身体や心に病気を持つ人々、障がいを持つ人々に寄り添う犬のことです。ふれあいを通して癒やしや勇気をもたらし、ときには回復に好影響を与えます。
今回は、人間たちを大きな愛情で支えてくれるセラピードッグについて詳しくご紹介します。

ドッグセラピーで活躍するセラピードッグ

ドッグセラピーとは、動物を使った治療方法「アニマルセラピー」のひとつです。ドッグセラピーで活躍する犬を「セラピードッグ」といい、ふれあいによって対象の人々に安心感や癒しを与え、現状の改善に役立てる仕事を持っています。

セラピードッグは高度な訓練を受け、一般的な犬とは違うスキルを身に付けて人間に貢献してくれる貴重な存在です。高齢者施設や病院、ホスピス、心身障がい者の入所施設や児童施設、教育現場で人々の心身に好影響を与えるほか、刑務所で服役囚の社会復帰の一助になったり、被災地で人々の心を支えたりするなど、幅広い活動をしています。

犬とふれあうだけで何が変わるの?

たとえば、あなたが仕事や学校でつらいことがあった日を想像してください。落ち込んで家に帰ったとき、愛犬があなたを見て喜び、しっぽを振って迎えてくれたらどれほど癒やされることでしょうか。
犬にはそんな癒しの力があります。セラピードッグは飼い主だけではなく、多くの人々と安全にふれあえるスキルを身に付け、同じように癒やしや元気をもたらすのです。

セラピードッグは具体的にどんな効果があるの?

セラピードッグは人々に癒やしや元気をもたらすだけではなく、心身の成長やマイナス状態からの改善、ときには病状の回復に好影響を与えます。

心身の成長

セラピードッグは学校や児童養護施設を訪問することがあります。はじめは犬とふれあえなかった子どもたちも、回数を重ねるうちにふれあえるようになったり、笑顔を見せるようになったという報告があります。
また、参加した児童や生徒たち同士の関係がセラピードッグを通して深まることも期待できます。

認知症状や抑うつ症状への好影響

セラピードッグとのふれあいは、認知症状や抑うつ症状に好影響を与えるといわれています。ふれあいにより心の安定やストレス解消が促進されるそうです。
科学的な根拠はないとのことなのですが、ペットを飼っている人なら癒やされた経験から「ありえる」と思えるのではないでしょうか。

機能回復への好影響

セラピードッグがリハビリをサポートすることにより、記憶を取り戻したり、機能がおとろえていた手足が回復したりすることもあります。
セラピードッグが寄り添ったからといって必ずしもその効果が出るわけではありませんが、「もっとふれあいたい」「お世話をしたい」という心が身体機能に好影響を与える可能性は否定できないでしょう。

コミュニケーションの充実

セラピードッグが刺激になり、コミュニケーションが円滑になることがあります。
たとえば毎日それほど大きな変化のないケア施設では、高齢者の生活が単調になりがちです。刺激の少ない生活では表情や会話が少なくなってしまいがちですが、セラピードッグとのふれあいがきっかけでほかの入所者と会話が弾んだり、表情が豊かになることが期待できます。

どんな犬がセラピードッグになるの? その方法は?

セラピードッグになれる犬種や方法などについては、あまり知られていません。もしも興味を持ったかたはぜひ参考になさってください。

セラピードッグの犬種はとくに決められていない

セラピードッグになれる犬種に制限はありません。犬種よりも以下のような性格が重視されます。

・穏やかで人間が好き
・人見知りをしない
・大きな音や見知らぬ場所でも落ち着いていられる

このような性格であり、基本的なしつけがされていれば、多くの犬がセラピードッグの候補になれます。

必要な資格

セラピードッグになるために、国家資格はとくに設けられていません。しかし、セラピードッグを輩出する各NPOが設けた試験をクリアしなければ登録ができないとしている団体も少なくありません。
愛犬を本格的にセラピードッグとして活躍させたいのであれば、登録したいNPOが指定する認定試験を受けたほうがよいでしょう。

訓練内容

訓練は一般的なしつけに加え、以下のような点が重視されます。

・人の膝の上で落ち着いていられるか
・無駄吠えをしないか
・おもちゃやエサを見て興奮しないか
・ほかの犬を見て興奮しないか
・飛びつき癖、突進癖がないか
・セラピードッグの仕事を楽しめそうか

個々に犬の得意分野を伸ばしつつ、苦手分野を克服する訓練方法が必要です。個人で訓練するよりも、NPOなどが提供する専門的な訓練を受けたほうが安心だと考える場合には、対応している団体への連絡をおすすめします。

人々をよりよい方向へ導いてくれるセラピードッグ

人々をよりよい方向へ導いてくれるセラピードッグ
無償の愛を向けてくれるセラピードッグたちは多くの人々を助けてくれます。心身の成長、社会性の促進などの効果もあり、最近は需要が高まるようになりました。どこかでふれあう機会があったときには「ありがとう」と伝えてあげてください。きっと喜んでくれるはずです。

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知る・学ぶ 2023-09-29

ペットにケージは用意するべき? 必要な理由やサークル、クレートとの違い

ペットを飼うとき、「室内飼いでもケージは必要かな?」と考えるかもしれません。また、サークルやクレートもあるため、どれを選ぶべきか迷うこともあるでしょう。
飼い主とペットが安心して暮らすためにも、ケージの使用はおすすめです。今回は、ケージのメリットやサークル・クレートとの違いについて詳しく解説します。

ケージやサークル、クレートそれぞれの違い

ケージ、サークル、クレートは「ペットを入れる囲い、入れ物」という役割ですが、それぞれ用途や特長が異なっています。目的に合わせたものの用意が必要です。

ケージ

ケージは天井、側面、床が柵で覆われています。見た目は檻のようですが、広さや種類を考えることにより、ペットにとって快適な環境が作れるタイプです。いわば家のなかに作る小さな部屋であると考えて差し支えありません。子供部屋のようなものですね。
素材は金属やスチールなど頑丈なものが一般的です。種類によっては布製で、折りたたみや持ち運びがしやすいタイプもあります。

サークル

サークルはケージと似ていますが、天井がありません。種類も多く、床がついているもの・ついていないもの、トイレスペースが設置されているもの、布製で折りたたみや持ち運びがしやすいものなど様々です。
エサや水の交換がしやすいということや、複数のパネルや柵を組み合わせて作るため、大きさの調節が容易という点にメリットがあります。

クレート

クレートは天井付きのカゴのようなものです。動物病院に連れて行くときや、旅行先でペットの居場所を確保したいときなどに使いやすいメリットがあります。
ケージやサークルと違って手軽に持ち運べるため、お出かけのときにはぜひ使いたいグッズです。

ケージを使う必要性は? ペットが快適に暮らせる重要アイテム

ケージが必要かどうかは飼い主さんの判断が一番大切ですが、ペットの性質によっては快適に暮らすために役立つアイテムであることは間違いありません。

ペットと家族の間に安全なスペースを作れる

どれほど賢いペットでも、小さなお子さんや動物に不慣れな人と同じ空間に居続けるのは大変なこと。場合によってはストレスを感じます。
ケージを活用すれば、人間とペットの間に適切な距離を設けられます。お互いに嫌な思いをせず、穏やかな時間を過ごしやすくなるでしょう。

ペットが安心して暮らせる自分だけの空間になる

いくら自由に過ごせる家だとしても、ときには一人になりたいと思うものです。人間もそんなときがあるのではないでしょうか。
ケージがあればペットが一人になれる空間が作れます。屋根がついているためパーソナルスペースとしてのほどよい密閉感もあり、穏やかな時間を過ごせるでしょう。

ペットの安全を守る

ケージには天井がついているため、落下物をはじめとした上部からの衝撃を防ぎやすい安心感があります。
また、脱走を防ぐ効果もあります。掃除で窓を開けていたら、サークルから飛び出して行ってしまった…ということもありません。屋根がついているケージだからこその安全策ですね。

ケージを選ぶポイントは? ペットに合わせた条件を考えて

ケージを選ぶときにはいくつかのポイントを考えながら選びましょう。特に大きさについては要注意です。

ペットが安心して過ごせる大きさかどうか

ケージにはある程度の大きさも重要です。ペットが過ごしやすい広さが必要になります。狭すぎれば窮屈になってしまい、ケージに入れることが可哀想に思えてしまう可能性があります。
また、逆に大きすぎれば家の空間を圧迫してしまいかねません。そうなると飼い主が生活しづらくなってしまいます。人間もペットも過ごしやすい大きさを選びましょう。

成長したときの大きさも考えて

ペットが成長したとき、ケージが狭くなりすぎないかどうかも考える必要があります。成長したときに狭すぎると過ごしづらくなりますし、ケージに入ることを嫌がるようになってしまうかもしれません。
最初から大きめのケージを買っておく、成長とともに新しいケージを買うなど、飼い始めの頃から考えておく必要があるでしょう。

ケージと一緒にそろえると便利なグッズ

ペットにとって快適な空間になるように、ケージと一緒に色々なグッズをそろえてあげるのもおすすめです。トイレトレー、ベッドなどが役に立ちます。
トイレトレーはトイレトレーニングにも便利です。ペットの体よりも少し小さめのものを選びましょう。成長にともなって買い換えてあげられることが理想的です。周囲への飛び散りが気になるのなら、囲いがついたタイプも検討しましょう。

ベッドは様々なタイプがあります。しつけが完了するまではペットがボロボロにしてしまったり、粗相をしてしまったりする可能性があるため、買い換えや洗濯がしやすいものがおすすめです。
また、必ずしもベッドを購入する必要はありません。お気に入りの毛布やクッションのほうが眠りやすそうな様子があるのなら、そちらを使わせてあげるのもよい選択です。

ケージに慣れればペットも安心! 快適に暮らせる環境を

ケージに慣れればペットも安心! 快適に暮らせる環境を
ケージは檻のようにも見えるため、「閉じ込めるようで可哀想」と思うかもしれません。ただ、ケージにはケージのメリットがあることも確かです。適切な環境を整えてあげれば、ペットにとって快適な場所になります。
一緒に暮らすうえでメリットが大きい方法を選び、ペットと飼い主で楽しく過ごしましょう。

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知る・学ぶ 2023-09-21

いくつ知ってる? 動物の意外な豆知識

身近でも案外知らないことが多い動物たち。人間の想像を超える生態や習慣を持つことも少なくありません。なかには「ウソでしょ!」と言いたくなるような話もあります。

今回は驚くような話、癒やされるような話など、動物にまつわる様々なカテゴリーの豆知識をご紹介します。

びっくり! 動物たちの意外な生態

びっくりしたり感心したり、そんな生態を持つ動物たちがいます。動物園ではなかなか見られない特長には何があるのでしょうか。

アホウドリはパートナーを愛し続ける

のんびりとした生態のためか、不名誉な名前がついてしまったといわれるアホウドリ。きっと恋愛も賢くないのだろうな、と思ったら、それは大きな間違いでした。
アホウドリは一度つがったパートナーと寄り添い合い、決して浮気をしません。生涯に何度も子育てをしますが、そのたびにいつも同じパートナーを選ぶのだそうです。
さらに、つがいが寿命を迎えてもすぐには新しいパートナーを探しません。数年は健気に独り身を続けます。深い愛情に思わず感心してしまいますね。

ダチョウは馬より俊足

俊足といえば馬というイメージがありますが、それよりも速く走れるのがダチョウです。天真爛漫な見た目とは裏腹に、高い身体能力を持っているのですね。
また、持久力もかなりのものです。1時間以上休まずに走り続けることもできるのだとか。時速60kmという条件はありますが、それでも驚くような体力です。

コアラは1日のほとんどを寝て過ごす

のんびりゆったりと木の上で過ごす姿が印象的なコアラ。いつも穏やかなコアラですが、かなりのお寝坊さんです。1日のうち約18~22時間も寝ています。
起きている時間は大好物のユーカリの葉を食べ、体調管理に余念がありません。おいしい食事とたっぷりの睡眠が毎日のスタンダードとは、思わず羨ましくなってしまう人も多いのではないでしょうか。

思わず考えさせられる動物の豆知識

深く考えてみると、思わず「うーん…」と色々な気持ちになってしまいそうな豆知識もあるようです。

伝書鳩は家に帰らない

最近の研究によると、家に帰れなくなっている伝書鳩が増えているそうです。仕事の途中、自分よりも大きな動物に襲われてしまうためだとか。食物連鎖の一環とはいえ、「がんばれ!」と応援したくなりますね。

ペンギンは仲間を蹴り落とす

群れで海に飛び込んでエサを探す姿が印象的なペンギン。でも、実は海の中に天敵がいないかどうかを確認するため、先頭の1匹を蹴り落とすのだそう。ペンギンにとっては当然の生態でも、人間が知ると考えさせられる豆知識です。

癒やされる…知っているだけで心が穏やかになりそうな豆知識

動物は人を癒やしてくれる存在でもあります。知るだけでため息をつきたくなるような、癒やしの豆知識をご紹介します。

ネズミはくすぐったくなると笑う

ちょこまかした動きが愛されるネズミですが、幸せを感じることもあるそうです。それはなんと「くすぐられること」!
くすぐられたネズミは幸せを感じ、声をあげて笑うのだとか。残念ながらその声は周波数の関係で人間には聞こえませんが、キャッキャとかわいらしい声で大笑いしているのかもしれませんね。
また、研究によると、くすぐってくる研究者を見ると近づいてくることもあるそうです。「この人がくすぐってくれるんだ!」と理解しているのでしょうか。思わぬ賢さにも癒やされそうです。

水族館のラッコは寝るときに手をつなぐ

ラッコは眠っている間に流されないよう、昆布を体に巻き付けて眠る習性があります。これだけでも癒やされる豆知識ですが、水族館のラッコはさらにその上を行きました。
水族館には昆布がないため、お互いに手をつなぎながら寝るのだそうです。小さな手をきゅっとつないで眠る姿はこの上なく可愛いでしょう。日本では見られる場所が少なくなりましたが、機会があればぜひ見てみたいものですね。

リスが食べた松ぼっくりはエビフライの形

リスが暮らすケージを覗いたら、なぜかエビフライのようなものが落ちていた…。リス飼いの人はそんな経験があるかもしれません。それはエビフライではなく、松ぼっくりです。
リスは松ぼっくりが大好物。あげれば一生懸命食べる姿が愛らしいのですが、食べるのは周囲だけなのだそう。食べたあとの松ぼっくりはエビフライそっくりの形です。森を散策しているときにエビフライを見つけたら、近くにリスがいるかもしれません。

動物の生態は意外なものばかり! 知れば知るほど楽しくなる

動物の生態は意外なものばかり! 知れば知るほど楽しくなる
動物の研究は長い年月をかけて行われてていますが、まだまだ人間が知らない生態を持っていそうです。知れば知るほど楽しくなり、同時にもっと動物を好きになりそうですね。
身近な動物も意外な生態を持っているかもしれません。動物園や水族館に行ったとき、じっくり観察してみてはいかがでしょうか。新たな発見があるかもしれませんよ。

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知る・学ぶ 2023-08-28

動物の命と尊厳を守りたい! 私たちにできることとは

人間社会のなかでは、ときとして犬猫をはじめとした動物の居場所が足りなくなってしまいます。その生命が社会システムの都合で失われてしまうタイミングがあることも否定できません。

しかし、昨今は可能な限り動物の命を尊重し、社会システムの都合で失われないようにしようという考えが高まり、様々な対策がとられるようになりました。具体的にはどのような対策なのでしょうか。

動物の命を奪うシステムは廃れつつある

動物を愛する人々は、いかにして社会と動物が共存していくかを考えています。それでも残念ながらシステムの充実が追いつかず、行政主導で命が奪われることも少なくありません。

しかし、以前と比較すると、社会システムによって動物の命が奪われることは確実に減少しています。2008年には約27万頭もの命が奪われましたが、20018年には約3万頭まで減少しています。
減少したとはいえ、完全にゼロになったわけではなく、今後もできる限りの対策がおこなわれることを願ってやみません。

なぜ命を奪われる動物の数が減少したのか

動物の命が以前よりも守られるようになった理由は複数あります。行政の方針に加え、動物を愛する人々が積極的なアクションを起こしたことが大きな要因になりました。

動物愛護法の改正

2012年、動物愛護法の改正がおこなわれました。この改正では「ペットが寿命を迎えるまで世話をするべきである」という考えが強く意識されたことが大きな特徴です。これにより、「もう飼いたくない」といった身勝手な理由でペットを手放そうとしても、保健所が断れるようになりました。
また、2019年には再度改正がおこなわれ、2021年から施行されています。動物虐待を禁じる項目がさらに強化されています。動物販売業者に対しても強いはたらきかけをする内容が盛り込まれました。
この二度の改正により、動物の命と尊厳を守ることがいかに重要かが意識される流れが生まれています。今後もよりよい社会システムを構築するため、定期的な見直しがおこなわれることを願ってやみません。

民間の動物愛護団体による積極的な活動

民間の動物愛護団体が積極的に活動できるようになったことも大きな要因です。もともと地方自治体ごとに動物を保護する制度はありましたが、キャパシティにはどうしても限界がありました。
そこで動物愛護団体と連携することにより、保護した動物の引き取り手を探しやすくなったり、飼育できる環境の確保ができるようになったりなど、キャパシティの拡大に成功したのです。

動物愛護団体の活動は行政との連携だけにとどまりません。団体にもよりますが、環境が受け入れきれない繁殖の抑制(避妊手術)や、引っ越しや飼い主の高齢化などやむを得ない事情で手放されるペットの受け入れ先を探すなどの行動が積極的におこなわれています。
最近では保護した動物と交流できるカフェ形式のショップも数多く運営されはじめています。ペットを飼えない環境の人でも触れあいが楽しめたり、相性のよい動物を引き取ったりすることができます。
入場料や飲食料を取る形式で運営資金を集め、保護されている動物たちの世話ができるという一面もあるため、有益な方法であることは間違いないでしょう。

奪われる命をゼロにしたい! 私たちにできること

奪われる命をさらに減らし、完全にゼロにしたいと願う人はきっと多いことでしょう。「でも多額の寄付はできない」「活動する時間や余裕がない」と思って一歩踏み出せない人もいるかもしれません。
それでも、日常のなかでできることは意外と多いのです。できることからで構いません。もしもあなたが「これはできそう」と思ったら、少しだけトライしてみてはいかがでしょうか。

保護動物の里親になる

もしも動物を飼える環境が整えられ、かつ、あなたが「ペットを飼いたい」と願うのなら、保護された動物の里親になる方法があります。保護動物カフェやNPO・自治体主催の譲渡会などで、相性のよい相手を見つけたら、ご自宅に引っ越すよう誘ってみませんか。

飼っているペットにマイクロチップを装着する

住所をはじめ、飼い主の情報が登録されたマイクロチップをペットに装着してあげましょう。万一逃げ出して迷子になり、保健所に保護されても、マイクロチップの情報を頼りに自宅へ帰ることができます。

野良犬や野良猫を餌付けしない

気ままに生きる野良犬や野良猫も可愛いものですが、餌付けすると周囲に迷惑をかけ、保健所に保護される可能性が高くなります。何かお世話をしてあげたいと思うのなら、動物愛護団体に連絡し、保護してもらいましょう。

できることから始まる動物愛護 奪われる命をなくすために

できることから始まる動物愛護 奪われる命をなくすために
人間の都合で動物の命が奪われるのはあまりにも哀しいことです。動物愛護法の改正や動物愛護団体の活躍などでその数は減少していますが、ゼロになるまではまだ少し時間が必要でしょう。
大きなアクションはできなくても、いま一緒に暮らしているペットや近所の野良犬・野良猫に向ける意識を少し強くするだけで救われる命が増えていきます。できることから少しずつ、無理のない範囲でトライしてみませんか。

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