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美容・健康 2021-04-14

ペットにも歯磨きが必要な理由とおすすめのデンタルケアグッズ

歯の健康は快適な生活を送る上で不可欠な要素ですが、それは動物にとっても同じです。最近ではペットのデンタルケアへの呼びかけが盛んに行われており、飼い主の方の意識も高くなっています。
ペット用品の店舗でもデンタルケアグッズが数多く並べられているため、「うちの子にも必要かな?」と購入を検討したことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、ペットの代表格である犬と猫に歯磨きが必要な理由や歯磨きのポイント、おすすめのデンタルケアグッズ、注意が必要な症状などについてご紹介します。

犬も猫も! ペットに歯磨きが必要である理由とは?

動物愛護やペットの飼い方への意識向上の流れを受け、犬や猫の健康管理項目の一つに「歯磨き」があがるようになりました。
ペット用の歯ブラシや歯磨き粉などを置く動物病院も多くなっていますが、こういったペットの健康志向の高まりに対し、なかには「不要なのでは?」と歯磨きの必要性を疑問視している方がいらっしゃるかもしれません。

しかし、結論から言えば、さまざまな症状を引き起こす歯周病を予防するために、犬や猫にも歯磨きをはじめとするデンタルケア(またはオーラルケア)が必要なのです。

歯周病がペットの健康に及ぼす悪影響とは?

歯周病は、歯と歯茎の間に細菌が入り込むことによって歯茎が炎症を起こしてしまう口内疾患であり、主な原因は歯に残った歯垢と歯石です。
歯周病の症状は最初に口臭から始まりますが、進行すると次のような重い症状が現れます。

歯茎の腫れや出血

歯周病になると歯茎が赤く腫れ、出血することも増えてきます。これらの症状は健康な歯茎と比べてみると一目瞭然で、歯周病の歯茎は全体的に盛り上がっていることがわかるでしょう。唾液や鼻水に血が混じることもあります。

歯がグラグラする・抜ける

歯周病になると歯を支える歯茎が弱るため、歯がグラグラと不安定な状態になってきます。そのような状態の歯はいずれ抜けるので、床に落ちている歯を見て初めてペットの異変に気付く方もいらっしゃいます。

口内炎ができる

口内に激しい痛みが出る口内炎も歯周病の症状の一つです。口内炎ができると痛みで食欲がなくなったり、よだれがたくさん出たりするため、最初は風邪でも引いたのかと勘違いする場合もあるでしょう。
また、口内炎ができると口元を触られるのを嫌がるようになります。

内臓疾患を誘発する可能性も

歯周病を放置していると口内の細菌が全身に行きわたってしまい、心臓や肺、肝臓などの内臓疾患を誘発してしまう恐れがあります。

このように、歯周病は歯から体全体の不調を引き起こす、決して甘くみてはならない口内疾患だということがおわかりいただけたでしょうか。

ペットの食生活の変化も歯周病の一因に

歯を使って食べる動物であれば多少の歯垢・歯石は仕方がありません。
しかし、他の動物と違って人間に飼われている犬と猫に歯磨きが必要なのは、人間に飼育されて食生活が劇的に変化したためであり、ペットフードはそのような食生活の変化の代表的な例です。

ペットフードは歯垢がたまりやすい

ペットの主食であるペットフードは各メーカーがさまざまな調査を重ねて開発したフードであり、一定以上の価格・品質のものであればペットの健康維持には最適な餌です。
しかし、加工品であるペットフードには糖質が含まれていることが多く、定期的に歯磨きをしなければ歯垢が溜まりやすくなってしまうのです。

また、柔らかいウェットフードが登場したことも一因といえるでしょう。
ウェットフードは体力のない子や高齢の子、水をあまり飲まない子には最適なフードですが、使われている素材や加工の仕方によっては歯垢がつきやすいというデメリットがあるため、ウェットフードを常食にしてしまうと口内環境が悪化してしまう可能性があります。

ペットフードを与えるなら歯磨きは必要

つまり、ペットフードは犬と猫の健康を考慮して作られた大変優秀なフードですが、バランスの取れた栄養を手軽に摂取できる分、歯に負担がかかってしまうということです。
犬と猫の本来の食事は肉や魚などの高タンパクのものですが、日常生活ではいつでも新鮮な肉や魚を与えられるわけではないので、一緒に暮らすのであればペットフードの活用は必要不可欠でしょう。それならばやはり、歯周病を防ぐためにも歯磨きは必要です。

犬と猫の歯磨きのポイント

当然ながら、犬と猫は自ら歯磨きができません。したがって飼い主の方から積極的に働きかけなければなりませんが、その際は次のようなポイントを押さえておきましょう。

犬用または猫用歯ブラシを用意する

できれば犬用または猫用の歯ブラシを使いましょう。人間用の歯ブラシはサイズが合わないため磨きにくく、ペットが嫌がってしまうことがあります。
ペット用歯ブラシが手元にない場合は濡らしたガーゼやコットンでも代用できますよ。

前歯から磨く

いきなり奥歯から磨くと嫌がって抵抗する子もいるので、最初は前歯に軽く歯ブラシを当てるところから始めましょう。
慣れてきたら奥歯に移り、歯の内側と外側の両面を丁寧に磨きます。このとき、力を入れ過ぎないように注意してください。

ペットがリラックスしているときを狙う

人間であれば食後30分~1時間後あたりが歯磨きのタイミングですが、犬と猫の場合はそうもいきません。無理に磨こうとすると激しく抵抗し、歯ブラシを見る度に逃げ出すようになってしまう場合もあるため、機嫌が良く、リラックスしているときを狙いましょう。

歯磨きの頻度は1日1回が理想

犬と猫の歯垢は2日程度で歯石化します。人間の場合は1か月弱なので、いかに早く歯石化するかがわかりますね。
したがって、犬と猫の歯磨きの頻度は1日1回が理想です。少なくとも2日~3日に1回は行いたいところです。

歯磨きを嫌がる子におすすめのデンタルケアグッズ

歯磨きは犬と猫にとって一番手軽で確実なデンタルケア方法ですが、なかにはどうしても受け入れられない子もいます。
その場合は次のような便利なケアグッズを利用する手もあるので、飼い主の方はぜひ活用してみましょう。

チキンやミントなどの香り付き歯磨きジェル

チキンやミントなどの香りがする歯磨きジェルを使えば、美味しそうな香りにつられて歯磨きを受け入れる子もいます。「奥歯があと一歩のところで磨けない!」という場合はこのような歯磨きジェルを導入しても良いですね。

歯磨きシート

歯ブラシが苦手な子であれば歯磨きシートを使うのもおすすめです。
歯磨きシートは洗浄成分がシートに染み込ませてあるもので、指に巻き付けて歯磨きします。

デンタルスプレーや液体歯磨き

歯ブラシも歯磨きシートも受け付けない子の場合は口の中にシュッとスプレーするだけでケアできるデンタルスプレーや、飲み水の中に混ぜて歯の汚れを落とす液体歯磨きなどもあります。

歯磨きガム・ジャーキー

「愛犬・愛猫にあまりストレスをかけさせたくない」という方は美味しく、ストレスを解消しながらケアできる歯磨きガムやジャーキーがおすすめです。
若干固めに作られているため、噛んでストレスを解消しながら歯垢を落としてくれます。

歯磨きおもちゃ

好奇心旺盛な子の場合は歯ブラシを導入する前に、遊びながらケアできる歯磨きおもちゃを使う手もあるでしょう。歯磨きおもちゃで遊んでくれればそれだけでケアできるので、飼い主の方の負担も減りますね。

こんな症状が現れたら気を付けよう

毎日歯磨きしていても歯周病を完璧に予防できるわけではなく、知らないうちに状態が悪化していることがあります。
前述の通り、強めの口臭、歯茎からの頻繁な出血は比較的わかりやすい症状ですので、飼い主の方はこのような点を見落とさないようにしましょう。

また、口内の痛みによる食欲不振、これに伴う体重の減少、不機嫌な状態が続くといったことも歯周病にはよくある症状です。
このような症状が現れた場合はなるべく早く動物病院を受診させてください。

まとめ

犬と猫に歯磨きが必要な理由や歯磨きのポイント、おすすめのデンタルケアグッズ、注意が必要な症状などについてご紹介しました。

家畜化した動物は人間の生活様式にどんどん近づいていくものであり、家畜化を決めた私たち人間は彼らの健康をケアする責任があります。
今回ご紹介した犬と猫の歯磨きもその一つです。愛犬・愛猫の健康増進のためにも、飼い主の方は今一度彼らの口の中を細かくチェックしてみてはいかがでしょうか。

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美容・健康 2021-02-19

愛犬が喜ぶドッグマッサージに挑戦してみよう!

最近注目を集めている犬向けリラクゼーションのドッグマッサージ。
自宅の愛犬にもしてあげたいけれど、「方法がわからない」、「難しそう」と二の足を踏んでいる方が多いのではないでしょうか。
しかし、医療目的以外の簡単なマッサージであればそれほど難しいものではなく、愛犬とコミュニケーションを取りながら楽しく行えます。

そこで今回は、初心者の飼い主さんでも簡単にできるドッグマッサージの方法についてご紹介します。

ドッグマッサージの基本は「優しく触る」こと

はじめに、ドッグマッサージは「優しく触る」ことが基本です。
弱い力で撫でるだけでも十分効果が得られるので、人間に対して行うような強い指圧や揉みはしないようにしましょう。

また、常に犬の表情や喜ぶ部位を確認しながら行うことも大切ですよ。

顔や目のまわりの疲れもスッキリ! 部位別のマッサージ方法

それでは上記の基本をふまえつつ、次は部位別のマッサージ方法をみていきましょう。どのマッサージも気軽かつ簡単にできるものばかりです。

首まわり

首まわりの凝りには親指を使って、円を描くように首の後ろ部分を優しくさすってあげましょう。首は飼い主を見上げるためによく動かす部位であるため、凝りやすいといわれています。

顔まわり

顔まわりは手のひらで優しく撫でた後、口角の後ろあたりの余った皮をほんの少しつまみます。そして、嫌がらないようであればそのまま後ろに引っ張ってみましょう。
このマッサージは顔まわりのストレッチにもなるので、ぜひチャレンジしてみてください。

目のまわり

疲れやすい目のまわりは優しく円を描くようにして指の腹でさすってあげましょう。このとき力を入れないように注意してください。
犬にもツボがあるといわれていますので、ツボが多い目のまわりのマッサージなら愛犬もきっと喜ぶことでしょう。

耳の後ろ

耳の後ろは指で左右にさすりましょう。なるべく耳の付け根あたりをさするのがポイントです。
犬は物音を素早くキャッチして聞き分けるために耳を立てるので、耳の付け根のあたりは凝りやすいといわれています。

手足

手足は爪先から足の付け根に向かって、血液やリンパを流すように優しく揉んでいきましょう。
体を支えたりジャンプしたりする手足は疲労が溜まりやすい部位なので、バンザイをさせるようなポーズをとらせて前足の付け根をストレッチするのも効果的です。なお、手足のマッサージは関節炎の予防にもなります。

ドッグマッサージをする際の注意点

ドッグマッサージをする際は、される側である犬の気持ちを考えて、次のような点に注意しましょう。

食後や体調不良、怪我をしているときは控える

体調が悪いときのマッサージは犬に過度なストレスを与えてしまい、病気や怪我が悪化する可能性があります。
また、食後すぐのマッサージは消化の妨げになります。

嫌がる部位は触らない

犬も人間同様、触られたくない部位があります。愛犬が少しでも嫌がる部分はマッサージを控えましょう。
なお、基本的に犬は頭を上から撫でられることを嫌うため、頭や顔のまわりをマッサージするときは急に上から触らないようにしてください。

まとめ

初心者の飼い主さんでも簡単にできるドッグマッサージの方法についてご紹介しました。
ドッグマッサージは愛犬とのコミュニケーション手段の一つであり、続けていけばより深い信頼関係を築けるでしょう。
これを機にぜひドッグマッサージをマスターして、愛犬と幸せな時間を過ごしてくださいね。

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美容・健康 2020-07-22

夏の暑さにご注意! 知っておきたいペットの熱中症対策

近年は、昔に比べて夏の暑い日には気温が30度を大きく超えることも多く、テレビなどでは熱中症への注意が呼びかけられています。熱中症は人間だけでなく、時にはペットの命を危険にさらしてしまうこともありますので十分に注意が必要です。

そこで、今回はそんな熱中症から大切なペットを守るための対策についてご紹介します。

ペットの熱中症、その原因や症状は?

日中の散歩や留守番中の室内など、夏はほかの季節と比べて特にペットを取り巻く環境に気をつかう必要があります。
犬や猫は人間と違って体の構造上、大量に汗をかいても体温を下げることができません。そのため、人間が「少し暑いかな?」と思うぐらいの気温や湿度でも、呼吸による体温調節が間に合わず熱中症になってしまうことがあるのです。

こうした犬や猫の熱中症の症状は、いずれも「呼吸が浅く・速くなる」、「ぐったりしている」などから始まります。
その後、「よだれが多くなる」、「呼吸が激しくなる」、「目や口の中の充血」などをはじめ、さらには意識障害や痙攣、嘔吐などの症状が現れ、やがて呼吸不全や臓器損傷に繋がり、処置が間に合わなかった場合は命の危険にさらされることもあります。

しかし、熱中症になったからといってこれらの症状が全て出るわけではありませんので、症状の現れ方には個体差があることを覚えておきましょう。
また、ウサギやハムスターのようなエキゾチックアニマルの場合は犬や猫より体が小さい分、気温や湿度の影響を受けやすく、症状が進むのも早いため日頃の観察や予防がより重要になります。

熱中症は日頃から対策しておくことが大切!

夏の熱中症は決して油断できませんが、予防ができる病気です。日頃からペットが過ごしやすい環境を整えて、熱中症対策に努めましょう。

夏は普段の散歩を工夫する

炎天下の散歩は熱中症のリスクはもちろん、熱いアスファルトで肉球を火傷する恐れもあります。そのため早朝や夜など、なるべく涼しい時間帯の散歩に切り替えましょう。
また日中に出かける際は、水に濡らした犬用シャツを着せたり、こまめな水分補給を忘れないように気をつけてください。

ペットのお家は風通しの良い、直射日光の当たらないスペースへ

ペットの小屋やケージは中に熱がこもらないよう、風通しの良い場所を確保してあげましょう。小屋を屋外に置いている場合は日陰に移動し、ケージを屋内に置いている場合は高温になりやすい窓際を避けてくださいね。

冷房や除湿をつける

特にエキゾチックアニマルのような環境の変化に弱いペットを自宅で飼っている場合は、エアコンで上手に室温・湿度を調整してあげましょう。室温が低くても湿度が高いと熱中症になりやすいので、気をつけてください。

そのほかにも、保冷グッズを活用したり、いつでも水分補給ができるよう予備の飲み水を用意したりと細かな心配りが熱中症予防に繋がります。

ペットの様子が変! 万が一の時はどうすればいい?

万が一ペットの様子が普段と違い、熱中症の疑いがある場合はまず体を冷やしましょう。すぐに涼しい場所に移動させて、エアコンをつけて室内を冷やしてください。その後、濡れタオルで全身を拭き、首や脇、後ろ足の付け根を重点的に冷やします。
このとき水を飲ませることも効果的ですが、ぐったりして呼びかけに反応しない場合は誤飲を避けるため、無理に飲ませない方が良いでしょう。

また、ペットに意識がないときはもちろんですが、意識がある場合や応急処置後に熱中症から回復したと思われる場合も、念のため動物病院で診察を受けるようにしてください。見た目の症状が落ち着いていても、体内の臓器にダメージを負っている可能性があるので油断は禁物です。

まとめ

大切なペットを暑さから守るための熱中症対策についてご紹介しました。
ペットは私たちが思っている以上に暑さに弱く、体の異常を人間に直接伝えることができません。そのため飼い主はペットの些細な変化も見逃さないよう、日頃からよく観察しておく必要があります。
ペットの命を守り、一緒に楽しい夏を過ごすためにも熱中症対策についてよく考えてみてくださいね。

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美容・健康 2020-03-27

犬の美容ケアで気をつけるべきポイント

犬の美容といえば、「トリミング」を思い浮かべる方は多いのではないでしょうか。
トイプードルやポメラニアンなど被毛のカットが難しい犬種は、ペットサロンでプロにトリミングしてもらうのがオススメですが、一方でブラッシングや爪切りなどについては自宅で行なっているという方もいらっしゃいます。

そこで今回は、ご家庭で行なう犬の美容ケアについて特に注意したいポイントをご紹介いたします。

強くブラッシングしないように注意する

ご家庭で一番取り組みやすいのはブラッシングです。ブラッシングは犬の被毛についた汚れやふけを落として体を清潔に保ったり、ノミやダニなどの早期発見にもつながります。
また、ブラッシングはこまめに行なうことで何らかの皮膚の異常に気付くことができるのもメリットの1つです。

犬は普段自分で手足を舐めてブラッシングを行ないますが、猫とは違って体はそこまで柔らかくないのでどうしてもお腹や背中、お尻まわりは人がブラッシングをする必要があります。
しかし、犬の皮膚はとても薄いので、あまり強くブラッシングをしてしまうとスリッカーで傷をつけてしまう恐れがありますので、優しく丁寧に行ないましょう。

なお、ブラッシングに使うブラシは、犬の毛質によって適した種類がありますので、最適なものを選んで少しでも快適に過ごしてもらえるよう心がけましょう。

室内犬は足裏の毛をこまめにチェックしておく

室内犬は家の中での移動がほとんどですので、足裏の被毛が伸びているとマットを敷いていないフローリングなどでは滑って怪我をしてしまう危険があります。

そのため、犬が歩きづらそうにしていたら、すぐに足裏の被毛をカットしてあげてください。被毛の伸びるスピードにもよりますが、目安としては滑り止めにもなっている足の肉球に毛がかかるようになったら整えるようにしましょう。

また、おもわぬ事故を避けるためだけでなく、足裏の毛が伸びていると皮膚病の原因となることがありますので、日頃からしっかりチェックしておくのが大切です。

爪切りは出血しないように慎重に行なう

犬の美容ケアに爪切りは特に重要で、犬の爪は人の巻き爪と同様に、伸びていくと下に向かってカーブしていきます。
そのため、最終的には皮膚に刺さってしまって、爪切りが困難になってしまうこともあります。

爪の色が黒や茶色の子だと判断しづらいですが、中の血管が透けて見える子だと伸びてきたことが分かりやすいので、誤って血管を切ってしまわないように慎重に爪切りを行ないましょう。
一方で、血管が見えづらい爪色の子は、血管を切ってしまわないように少しずつ爪を切っていきますが、万が一出血してしまった場合は止血剤が販売されているので、そちらを使用して止血します。

爪切りは、犬がトラウマとなって怖がらないように丁寧に行なうのはもちろんですが、終わったあともご褒美におやつをあげるなどして安心させてあげるのがポイントです。
また、爪切りで犬を傷つけてしまわないか不安だという方は、無理をせずにプロに切ってもらうようにしましょう。

まとめ

ご家庭で行なう犬の美容ケアについて特に注意したいポイントをご紹介しました。
ブラッシングや爪切りなどはご家庭でも取り組みやすい反面、誤って犬を傷つけてしまわないように慎重に行なう必要がありますが、犬とのコミュニケーションにもなりますし、肉球に傷が無いか、ケガをしていないかなどをチェックできるメリットもあります。

なかには爪切りやブラッシングを嫌がる子もいますが、衛生・健康面で必要なケアですので根気強く定期的に行なって、終わったあとにはご褒美をあげるなどして犬がストレスなく慣れていけるよう心がけましょう。

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美容・健康 2019-04-21

なぜ猫はニオイがしない? シャンプーの必要性について

猫はあまりニオイのしない動物です。そのため、定期的にシャンプーを行なうべきか悩んでしまう飼い主さんは多いと思います。

人間は毎日のようにお風呂に入らないと、皮膚や頭皮に汚れや脂がたまってニオイを発しますが、猫は体の汚れをどのように落としているのかご存知でしょうか?

今回は、猫のシャンプーの必要性についてご紹介いたします。

猫はもともとニオイが出にくい動物

はじめに、なぜ猫はニオイがほとんどしないのか解説いたします。
猫は自然界ではほかの獲物を狩って生きているため、ギリギリまで獲物に気付かれずに近づけるよう、もともとニオイが出にくい体質になっています。

さらに、自分でもニオイを出さないように日頃からグルーミング(毛づくろい)を行う習性もあります。
猫の舌には一面にザラザラとした突起物があり、この突起物がグルーミング(毛づくろい)のときに毛のほつれを直したり、ニオイの原因となる汚れを取る役目を果たしています。

このように、猫はもともとの身体的特徴と清潔に保つための習性が備わっていることで、体を洗わなくてもほとんどニオイがしない大きな要因となっています。

猫は水より「砂浴び」と「日光浴」が好き

猫の祖先は砂漠地帯に生息していたとされており、その名残からか水に濡れることをとても嫌う動物です。
しかし、背中を地面に擦り付けてゴロゴロする「砂浴び」は喜んで行ないます。

背中を地面に擦り付けることで体についた害虫を取り除いているといわれていますが、室内飼いの猫でも床やカーペットに体を擦り付けてゴロゴロする姿をよく見かけると思います。
これは砂浴びの代わりにしている行動で、自然界で生きてきた祖先の習性が今も受け継がれているのです。

また、猫が日光浴をしているところもよく見かけますが、日光を浴びることでニオイの原因となる雑菌の繁殖を防いでいます。
砂浴びや日光浴をする習性が、猫にとって害虫や雑菌を防ぐシャワー代わりになっているのかもしれませんね。

猫にシャンプーは必要ない?

猫は水に濡れるのを嫌うためお風呂に入れると大暴れすることがあり、シャンプーして洗うのを断念してしまったという方は多いと思います。

今回紹介したような、猫の体質や習性を考えるとシャンプーを無理に行なう必要はありません。シャンプーを定期的に行なう場合は年に1~2回くらいの周期で行なうのがよいでしょう。
シャンプーのし過ぎは皮脂が不足して毛のツヤがなくなったり、皮膚病の原因になるなど、かえってマイナス効果となってしまうことが多いため注意しましょう。

頻繁にシャンプーしないと汚れやニオイがどうしても気になるという方は、温めた蒸しタオルなどで猫の体を拭いてあげるだけでも効果があります。

シャンプーのメリットは?

とはいえ、猫のシャンプーにメリットが全くない訳ではありません。

例えば、シャンプーをすることで猫アレルギーを引き起こすアレルゲン物質を一時的とはいえ大幅に減らせることがわかっています。
猫アレルギーを持っている方の来客がある場合等は、事前にシャンプーしておくことでアレルギー対策が可能です。

また、猫はグルーミングで飲み込んだ毛を毛玉として吐き出すことがあります。
毛玉の嘔吐は多少なりとも体への負担になるため、シャンプーで抜けた毛を洗い流すことで、毛玉の嘔吐の回数を抑えられる効果があります。
猫が毛玉を嘔吐する回数が多い場合は、シャンプーを検討してみてもいいでしょう。

まとめ

猫にシャンプーを行う必要性は、あまりないことがおわかりいただけたかと思います。
猫が外から帰ってきて泥でひどく汚れていたときや、病気などで定期的なシャンプーが必要な場合などは除いて、頻繁にシャンプーすることはかえって猫に負担をかけてしまう場合があるため控えましょう。

また、長毛種など猫の種類によっては定期的にシャンプーが必要な場合もありますが、猫の体に負担をかけないためにもできるだけ蒸しタオルやブラッシングなどで済ませてあげるとよいでしょう。

シャンプーは絶対にしてはいけない! というものではないので、猫への負担を考慮しながら状況に応じて上手にシャンプーを活用してみてください。

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