「美容・健康」 の記事一覧

Read More

美容・健康 2022-09-30

犬がなりやすい病気は? 代表的な例と気を付けたいポイント

愛犬と仲良く暮らすなか、ふと病気について気になったことはありませんか?
人間は健康診断で異常を発見できますが、愛犬は飼い主が気を付けてあげなければ徴候を見逃してしまうことも。また、犬にはかかりやすい病気があります。

そこで今回は、犬がかかりやすい病気や自宅でできるチェックなど、飼い主が知っておきたい情報をご紹介します。

犬がかかりやすい病気4選

犬にはかかりやすい病気があるといわれています。なかには命にかかわるような病気もあり、飼い主としては心配になってしまいますよね。
ここでは犬がかかりやすいといわれている主な病気を4つご紹介します。

1.ヘルニア

ヘルニアは椎間板から髄核が飛び出してしまい、脊髄や腰の神経を圧迫する病気です。
強い痛みをともなうことがあり、ときには下半身の麻痺を引き越してしまうケースも。
原因はさまざまですが、とくに老化や激しい運動が影響すると考えられます。椎間板に負担がかかると発症してしまいがちです。

犬がヘルニアになってしまった場合、2種類の治療方法が検討されます。ひとつは外科手術、もうひとつは安静にする方法です。
外科手術は飼い主として心配になりますが、椎間板ヘルニアの原因である部分を除去できるメリットがあります。
安静にする方法は1ヶ月強ほどの期間が必要になり、レーザーによる治療やお薬の投与を並行して行います。

2.膵炎

膵炎は愛犬の衰弱が進みやすいため、できるだけ早くかかりつけの獣医師さんに診察してもらうべき病気です。膵炎は食欲不振をはじめ、下痢や嘔吐、発熱の症状を引き起こし、愛犬から体力を奪ってしまうのです。

膵炎の原因として考えられるのは以下の4つが代表的です。

・高脂肪食過多
・膵臓の損傷
・細菌による汚染
・膵管閉塞

このような原因があると膵液の分泌が過剰になり、膵臓そのものを消化する事態に。
結果として炎症が引き起こされ、膵炎になってしまうのです。

症状の深刻度によって異なりますが、膵炎の治療法は一般的に輸血療法とお薬の投与がおこなわれます。場合によっては一定期間(短期間)の断食や、低脂肪・低タンパクの食餌療法を選択する獣医さんもいます。

3.虫歯

犬でも虫歯にかかってしまうことは珍しくありません。実際、犬全体の5%ほどが虫歯を持っているといわれています。

・歯が変色している
・口臭が気になる
・食事のスピードが遅くなった
・歯周病の合併症

このような様子があれば虫歯の可能性が高いと言えるでしょう。
歯の変色や口臭は気付きやすいかもしれません。食事のスピードが関係するのは、歯が痛くて上手に食べられなくなってしまっているためです。
また、歯周病にかかっているのであれば、その合併症として虫歯になるケースも。

原因は糖分が多い食事や食べカスが歯に残りがちであることなど、人間とよく似ています。治療方法もやはり人間と似ていて、患部を削って詰め物をするのが一般的です。ただ、あまりにもひどければ抜歯が選択されることもあるようです。

4.がん

犬のがんは珍しいものではなく、死因で1位になっています。リンパの腫れや食欲不振が起き、元気がなくなったり、患部の位置によっては触れるとしこりが分かるケースも。
異変に気付いたら決して放置せず、可能な限り早急に獣医師さんの診察を受けましょう。

原因はさまざまな要素が考えられます。

・老化
・ストレス
・ホルモン異常
・遺伝

ほかにも化学物質や紫外線の影響、食品添加物の過剰摂取が関係しているともいわれています。
治療方法はおもに2種類です。ひとつは外科手術でがんを取り除く方法、もうひとつは抗がん剤による化学療法(薬物療法)になります。
また、飼い主の選択や獣医師さんの方針によっては、免疫療法や代替療法が選択されることもあるようです。

犬種別でかかりやすい病気もある? 代表的な犬種と病気

犬種によってかかりやすい病気もあります。
「この犬種だから必ずなる、ならない」というわけではありませんが、もしも愛犬の犬種が該当するようであれば気に留めておきましょう。

外耳炎・耳血腫:ゴールデンレトリバー

もともとゴールデンレトリバーは外耳炎になりやすい犬種です。ペット保険の請求事由でも外耳炎がトップクラスに多い傾向があるようです。
外耳炎にかかると耳がかゆくなるため、頭を振ってかゆみを逃がしたがるのですが、垂れた耳が当たって耳血腫になってしまうケースが見られます。

僧帽弁閉鎖不全症:チワワ、マルチーズ

僧帽弁閉鎖不全症とは、心臓内の弁が閉じにくくなる病気です。この病気はとくにシニア犬に発症する傾向が見られます。
発症すると肺に負担がかかってしまうデメリットも持っています。加齢によって発症するケースが多いため、シニア犬は注意が必要です。

椎間板ヘルニア:ミニチュア・ダックスフンド

前述のとおり犬がかかりやすいといわれるヘルニアですが、ミニチュア・ダックスフンドの場合はとくに椎間板ヘルニアの罹患率が高い傾向です。
ミニチュア・ダックスフンドは胴が長く、かつ足が短いため、腰に負担がかかりやすい体型です。そのため椎間板もダメージを受けやすく、ヘルニアを発症しやすくなっているのです。

結膜炎・緑内障:ジャックラッセル・テリア、シー・ズー

ジャックラッセル・テリア、シー・ズーともに大きな目の愛らしさが有名な犬種ですが、眼病が多いことでも有名です。結膜炎や緑内障にかかることが多く、仔犬からシニア犬まで年代を問わずに多く発症しています。

どちらの犬種も目が大きい長毛種であることが関係していると考えられます。
長い毛が目に入り、炎症を起こしやすいのですね。点眼薬で改善するケースもあるため、異常に気付いたらすぐに獣医師さんに相談し、重症化を防いであげましょう。

飼い主が気付いてあげたい! 病気を見つけるチェック項目

飼い主が気付いてあげたい! 病気を見つけるチェック項目
犬の病気は早期発見と治療開始で状態が改善することが多々あります。飼い主が日頃から様子をチェックし、健康管理をしてあげましょう。
普段から以下のような項目に注目してみてください。

・瞳に潤いがあり、目やにが出ていないか。眼球は濁っていないか
・耳垢が出ていないか。耳から異臭がしたりかゆそうな気配はないか
・鼻が乾燥していたり、血液混じりの鼻水が出ていないか
・口臭や歯茎の色に異常はないか
・皮膚に脱毛箇所やしこりはないか
・普段と違う歩きかたをしていないか

普段から気にかけてあげたいチェック項目です。いつも一緒に暮らしている愛犬なら、少しの異変でも気付きやすいのではないでしょうか。
「いつもと様子が違うな」と感じたら、あらためてチェックしてみてください。

また、このようなチェック項目にあてはまらなくても、「なんとなく様子がおかしいな」と思うことがあれば、早めに獣医師さんへ相談することをおすすめします。

普段からチェックを! 早期発見で愛犬の健康を守ろう

愛犬は身体の不調を言葉で訴えることができません。病気は早期発見と早期治療の開始が改善への近道です。そのためには飼い主が日頃から気を配り、異変の兆候を発見してあげるのが何よりの予防方法です。
大切な愛犬と末永く暮らせるよう、折に触れたチェックや、定期的な健康診断を受けるようにしましょう。

Read More

美容・健康 2022-09-13

ペットが出産! 飼い主の心構えと過ごし方について

愛犬や愛猫の出産は、飼い主にとっても大きな出来事です。
ただ、出産はどんな動物にもリスクがあります。環境や状況が悪ければ出産失敗という残念な結果にもなりかねません。

今回は、主に犬や猫などのペットの出産時、飼い主がするべき準備や適切な対応について詳しくご紹介します。

妊娠に気付いたらどうするべき? 愛犬・愛猫の様子をよく観察

愛犬や愛猫の妊娠に気付いたら、飼い主はまず何をするべきなのでしょうか。
安心してお産を迎えられるよう、しっかりと様子を観察し、できるだけ準備を整えてあげましょう。

人間の女性のような様子を見せることも

犬や猫が妊娠すると、人間の女性のように体調に変化が起こる場合があります。食欲不振、食べ物の好みの変化、個体によっては嘔吐することも。
飼い主が妊娠に気付いていないと「まさか病気では?」と心配になってしまいそうです。また、病気の可能性がないとは言えないため、心配であれば獣医師さんに相談してみるのも良い選択です。
食欲不振が続くと、母体の体調だけではなく、お腹の赤ちゃんの成長にも影響が出てしまいかねません。できるだけ栄養補給しやすいご飯を用意してあげましょう。

「犬は安産」と信じ込まないで

昔から「犬は安産」といわれています。たしかに出産数が多いためか、昔から縁起が良いと思われ、お守りにもなるほどよく聞くことですが、すべての犬が安産というわけではありません。
個体によって差がありますし、小型犬はとくに難産になる可能性が高い傾向があります。愛犬が必ずしも安産を迎えられるとは限らないため、難産に備えた準備も必要です。

万一のときにはかかりつけの獣医師さんと連絡できる体制を整えたり、対処方法を学んだりしておくと安心です。場合によっては自宅ではなく、病院で獣医師さんに管理してもらいながらの出産も視野に入れましょう。

生活習慣の変化は必要なし

「妊娠中は生活習慣を変えたほうがいいの?」と考えるかもしれません。しかし、基本的には通常通りの生活で大丈夫です。
つわりや食欲不振などで体調が悪くなるようであればサポートが必要ですが、いつもの様子や定期検診で変わったことがなければいつもの生活をさせてあげましょう。

いよいよ出産! 何より飼い主が落ち着いて

出産時期が近付くと、飼い主もそわそわしてしまいますね。むしろ「愛犬や愛猫のほうが落ち着いているような…」ということも。
ペットは飼い主の様子に敏感です。落ち着かない態度を見ると不安になってしまうかもしれません。頼れる飼い主としてどっしり構え、安心して出産できる環境を整えてあげましょう。

愛犬・愛猫が安心して出産できる環境作り

出産に集中できるよう、まずは清潔で静かな場所を用意します。出産時にはデリケートになるため、周囲からの視線を遮るようなついたてや壁があると落ち着きやすいでしょう。
ほかにも以下のような出産時に役立つ道具をそろえておくと安心です。

母体が出産する産箱

出産スペースに置いておきます。母体が横たわれる大きさで、産まれた子がどこかへ行かないよう、低めの壁があると良いでしょう。底には新聞紙やタオルを敷き、出産中に汚れたら取り替えてあげます。

はかり

産まれた子の体重を測ります。それほど大きな重量に対応できるものでなくても構いません。子の体重は1kg~2kg程度なので、キッチンスケールでも間に合う場合があります。

タオル

タオルは乾いて清潔なものを複数枚用意します。産まれた子の身体を拭いたり、体温を上げたりするために使います。濡れたタオルは体温の低下につながるため、使用しないでください。

はさみ、糸

へその緒を切るときに必要です。消毒したもの、あるいは新品を用意しましょう。

桶や洗面器

産湯を入れるために使います。なお、産湯の温度は手で触れて「少しぬるいかな?」と感じる程度がベストです。

出産直前! 気付いてあげたい徴候の例

いよいよ出産時期が近付くと、お母さんは普段と違う様子を見せ始めます。

体温の低下

出産開始の12時間~24時間ほど前から、母体の体温が少し下がります。おおむね1℃ほどの低下になるため、日頃から体温を測っておくと分かりやすいでしょう。
犬も猫も通常時は38℃ほどですが、出産直前になると37℃ほどになることが多いようです。

食事を取らなくなる

食欲がなくなったり、嘔吐したりする様子を見せるようになります。

陣痛が起きる

陣痛が原因でそわそわと落ち着きがなくなったり、神経質になったりします。ときには不安定な動揺を見せることもあるため、飼い主ができるだけフォローしてあげましょう。

寝床や産箱を掘るように引っ掻くことも

産まれてくる子を迎え、育てるスペースを確保するため、本能的に巣を作ろうとしています。営巣本能と呼ばれています。異常な行動ではないので見守ってあげてください。

分泌物が出てお産が始まる

局部から透明の分泌物が出ればお産の始まりです。やがて子が産まれてきます。
もしも分泌物にひと目で分かる異常があれば胎盤剥離や異常分娩の可能性が考えられます。その際には獣医師さんに連絡しましょう。

出産時・出産後にはどうするべき?

出産時に何かトラブルがあればすぐに獣医師に連絡します。明らかな異常ではなくても、飼い主が不安を覚えるようなことがあれば連絡してアドバイスを求めましょう。
無事に出産を終えたら、母体がゆっくりと休めるように環境を整えてあげます。
充分な量で食べやすいご飯、新鮮で清潔な水などを用意して、少し離れた場所から見守りましょう。

産まれた子どもたちや今後の出産についてもよく考えて

産まれた子たちの可愛らしさにうっとりするばかりではなく、その養育にも力を入れなければいけません。出産後、飼い主が気を付けたほうがいいことについてご紹介します。

母の育児放棄に注意

出産で体力を使い果たした場合、母が子のお世話を拒否するケースがあります。
その徴候が見えるのであれば、飼い主や家族たちが代わりにお世話をする必要があります。

子の譲渡先を事前に決めておく

犬や猫は複数の子を産むため、すべての子を自宅で育てるのは難しい飼い主も多いでしょう。かと言って無責任に放置するわけにはいきません。出産前に譲渡先を決めておくと安心です。
ただし、有償の譲渡は動物取扱業の登録がないとできません。登録せずに有償譲渡をすると法律違反になるため、譲渡先を決める際には注意してくださいね。

今後の妊娠・出産についてよく考える

新しい命が誕生する妊娠・出産は嬉しいことですが、その反面、母体に大きな負担がかかります。今後の妊娠や出産はどうするのかをしっかり考え、愛犬や愛猫にとってベターな選択をしてあげましょう。

準備と心構えが大切! 安心して新しい命を迎えられる環境を

準備と心構えが大切! 安心して新しい命を迎えられる環境を
人間も動物も、出産で新しい命を迎えることは大きなライフイベントです。お母さんにとって負担が大きいため、できる限り環境を整えて、安心して出産できるようにしてあげたいですね。
出産に使う道具の用意をはじめ、かかりつけの獣医師さんとのホットラインの確保や、産まれた子の譲渡先の決定などは、事前から心がけておきたいポイントです。

産まれたあとも飼い主のフォローが必要です。愛犬や愛猫が安心して出産し、そして育児ができるよう、見守りながらも手伝っていきましょう。

Read More

美容・健康 2022-07-19

気付いたら早めの検査を! 犬もかかる白内障

犬も人間と同様に、白内障になるケースが少なくありません。
「最近、よくぶつかるようになった」「目が何となく白く濁っているような…?」そんな症状に気付いたら、白内障を疑ってみる必要があります。

今回は、犬の白内障の症状や、飼い主ができるケアなどについて詳しくご紹介します。

犬の白内障ってどんな病気?

愛犬とアイコンタクトをしたとき、目の内部にある水晶体をチェックしてみてください。白く濁っていれば白内障の可能性があります。

白内障は水晶体が白濁し、視力が低下していく病気です。放置しておくと失明することも。
進行すると痛みをともなう合併症(ぶどう膜炎、緑内障など)を併発してしまうケースもあるため、気付いたら早めに対処してあげましょう。

犬が白内障になる原因は?

最初におさえたいポイントは、「白内障は食生活や空気感染によってなるものではない」ということです。
ごはんや空気の汚れ、ほかの白内障の犬と接触したから…などが原因ではありません。その点は考えすぎないでください。

犬の白内障の原因は、多くの場合、以下のいずれかに当てはまるようです。

・加齢
・遺伝
・白内障以外の疾患
・目やその付近に負った外傷

しかし、もし心当たりがあったとしても素人が確実に「これだ!」と言い切るのは難しいものです。まずは動物病院へ行き、獣医さんに診断してもらいましょう。

加齢

犬が白内障になる原因は、まず加齢が考えられます。人間も69歳を超えると半数以上の人が白内障になると言われているほど、加齢と白内障の関係は密接です。犬も同様で、歳を取れば白内障にかかるリスクが上がります。
ただし、犬の白内障は若い世代の発症も多く確認されています。6歳未満で発症する若年性白内障もあるため、日頃から水晶体の色や動作をチェックしてあげましょう。

遺伝

犬の白内障は遺伝も関係しています。親が白内障にかかっていれば、その子も同様に罹患するリスクが上がるのです。「遺伝性白内障」と呼ばれるケースです。
遺伝性白内障は大型犬や小型犬にかかわらず、比較的多くの犬種で起こり得る病気です。しかし、やはり発症しやすい犬種も存在します。
とくにトイプードルや柴犬、チワワ、ジャックラッセルテリア、雑種は注意したほうが良いという声もあります。獣医さんによっては1歳から眼科検診を勧めるケースもあるようです。

白内障以外の疾患

ほかの疾患から白内障が引き起こされるケースもあります。代表的な疾患は糖尿病です。ほかにもアトピー性皮膚炎や甲状腺の機能低下が関係し、白内障の発症につながることがあります。
また、強すぎる紫外線も水晶体に悪影響を及ぼしがちです。

目やその付近に負った外傷

白内障は外傷によっても引き起こされます。散歩中や家の中で怪我をしないように注意してあげましょう。

白内障の症状は? 進行するとどうなる?

犬の白内障は段階を踏んで進行していきます。初期ははっきりと分かる症状が出にくいため、気が付くと進行してしまっていることも。

初期段階

「初発白内障」と呼ばれます。初期段階は水晶体がわずかに濁る症状です。外部から見ても見逃してしまいやすい程度の濁りであり、犬もとくに視力に不自由を感じない段階です。

中期段階

「未熟白内障」と呼ばれる段階です。初期段階よりも水晶体の濁りが広がっています。この時点で物にぶつかる・活動が鈍るなど、犬の行動に変化が現れることが多くなります。

後期段階

「成熟白内障」と呼ばれます。外部から見るとはっきり分かるほど水晶体が白濁し、犬も行動に不自由を感じるようになる段階です。中期段階よりも物にぶつかることが増えたり、あまり外出したくない様子を見せたりするようになります。

後期段階・2

「加熱白内障」と呼ばれます。この段階になると水晶体は溶け出しており、透明に戻ったかのように見えることも。実際は白内障の末期状態で、失明や痛みをともなう合併症が起こる可能性があります。

犬の白内障の予防方法について

白内障は確実に予防できる方法というものがないため、日頃から眼科検診を受けて早期発見につなげることが大切です。
ただ、糖尿病になった犬の白内障の発症率は高いと言われています。ほかにも強い紫外線による水晶体への悪影響や、外傷による発症も考えられます。

糖尿病にならないための健康管理や、強い紫外線に長時間当たらないこと、怪我をさせないよう注意するなど、白内障を誘発しやすい原因を避けることによって、発症を抑えることにもつながるでしょう。

老化による発症を抑える効果を狙い、抗酸化作用のあるサプリメントや食品を食べさせるのもひとつの方法として紹介するドクターもいます。

犬の白内障は治せるの? 早期発見が大切

残念ながら、犬の白内障を完全に治す方法はありません。根治を目指すというよりは、進行を遅らせ、失明を防ぐために薬による治療や手術を行う対処になります。

薬による治療

比較的初期にあたる初発白内障と未熟白内障の段階であれば、薬による治療を勧めるケースが多いようです。点眼薬やサプリメントを使い、症状の進行をできるだけ遅らせる方法です。

手術による治療

成熟白内障、加熱白内障のように後期まで進行している場合、手術が選択されることもあります。人工レンズをもちいた手術で、術後の視力回復を狙う方法です。
ただ、費用がかかることや合併症のおそれがあること、執刀を手がけているドクターが少ないという悩みも。そして手術をしても視力の回復が見込めない場合もあるため、手術そのものを勧めないドクターもいます。

もし愛犬が白内障になってしまったら

もし愛犬が白内障になってしまったら
愛犬が白内障になってしまったら、できるかぎりのことをしてあげたいですよね。今までよりも愛犬の視野が不自由になった事実をふまえ、できるだけ暮らしやすい環境を保てるように心がけましょう。

室内のレイアウトを変えないようにする

白内障が進行すると目が見えにくくなり、家具へのぶつかりや躓きが心配になるものです。レイアウトを変えて安全に動きやすくしてあげたくなりますよね。
しかし、犬は家の中をある程度記憶しているため、大がかりなレイアウト変更は不要です。むしろ急にレイアウトを変更すると、位置関係が分からずに戸惑ってしまいます。
レイアウトを変更するのではなく、動線にある小物をどかしたり、躓きそうなくぼみを埋めてあげたりするなど、細かい部分に配慮してあげましょう。

交通量が多い場所や危険な場所は抱っこしてあげる

愛犬が嫌がらないのであれば、今まで通りに散歩に連れて行ってあげましょう。運動は健康維持のためにも大切です。
以前よりも視野が狭くなっているため、交通量が多い場所、愛犬にとって危険だと考えられる場所では抱っこをすると安心です。公園や広場など、危険や障害物が少ない場所に連れて行き、のびのびと運動させてあげてください。

早期発見が鍵! 定期的な眼科検診を

白内障は症状が進行してしまうと失明のおそれもあるため、早期発見と治療開始が大切です。日頃の様子を観察し、少しでも「おかしいな」と思うようなことがあれば、早めに動物病院に連れて行ってあげてください。

白内障の発症を遅らせる効果が期待できる食生活やライフスタイルを取り入れるのもおすすめです。そして何より、定期的な眼科検診を受けましょう。早期発見には一番の方法です。

Read More

美容・健康 2022-03-30

愛犬のダイエット方法は? 健康的に体重を落とすポイントや肥満の原因

愛犬が肥満気味になってきたら、ダイエットをしましょう。
なかには「食事をする姿が愛らしく、たくさん食べさせてしまう」、「歩きたがらないから、散歩はあまりしない」などといった方もいます。
しかし、犬の肥満を放置してしまうと、体の様々な不調の原因となってしまう恐れがありますので注意が必要です。

そこで今回は、犬の肥満の原因やダイエット方法、注意点などについてご紹介します。

犬の肥満度の確認は「ボディコンディションスコア(BCS)」を用いる

犬の肥満度を確認する手段としては「ボディコンディションスコア(BCS)」があります。ボディコンディションスコア(BSC)とは、犬の体を触る・見るなどして体型を評価する方法です。

BCS1からBSC5までの5段階評価となっており、BSC3が最も適切な体型とされています。
BSC3の基準は「過剰な脂肪の沈着なしで肋骨が触れ、肋骨の後ろに腰くびれが見え、かつ腹部の吊り上がりが確認できる」体型です。

そして脂肪の沈着が多い場合や、厚い脂肪に覆われて肋骨がなかなか触れない場合は、BCS4やBCS5の肥満体型である可能性があります。
一方で、肋骨が容易に触れる場合や、肋骨や骨髄が触らずとも容易に確認できる場合は痩せ型であるBCS2やBCS1の場合があります。

太りやすい種類の犬は存在する?

実は犬種によっても肥満のなりやすさが異なります。
一般的には、元々狩犬や放羊犬などとして生存していた犬は太りやすいとされています。
本来は活動的な犬種がペットとして飼われると、運動量が落ち、エネルギーが消費しきれなくなる傾向にあるためです。
また、食欲が出やすいホルモンが多く分泌する犬種も肥満になりやすいと言えます。

太りやすい犬種としては具体的に以下のようなものが挙げられます。

・ミニチュアダックスフンド
・ポメラニアン
・ビーグル
・パグ
・コーギー
・ジャックラッセルテリア

犬種によって肥満のなりやすさは異なるため、それぞれの犬の特徴に合わせて飼ってあげることが大切です。

犬の肥満の原因とは?

基本的に犬が肥満になる原因は、人間と同様に「消費カロリーよりも摂取カロリーが多い」ためです。消費しきれないエネルギーが体内に蓄積することで、脂肪が蓄えられます。
ここでは、犬の肥満の原因を詳しく見ていきます。

カロリーの摂りすぎ

適度な運動をしているにもかかわらず愛犬が肥満気味である場合、カロリーの摂りすぎが考えられます。具体的には、以下のような食生活には注意が必要です。

・脂質や糖質が多い食事内容
・ドッグフードの量が多い
・おやつを与えすぎている

このような食生活を繰り返すことで、消費カロリーよりも多くのカロリーを体内に取り入れている可能性があります。その結果、適度な運動をしていても肥満になってしまうのです。

運動不足

次に考えられる原因が運動不足です。食事の内容が適切であっても運動不足の場合は消費カロリーが減少し、結果として肥満に繋がります。
理想としては、毎日1~2回程度の散歩です。散歩の時間は大型犬で1回30~60分、中型犬で30分程度、小型犬は負担にならない時間が目安です。そのほかにも、ボールやロープなどのおもちゃ遊びも有効です。
運動不足で肥満になると体が重くなり、さらに運動をしなくなる恐れもあります。

去勢・避妊手術が肥満の原因となることも

去勢・避妊手術が肥満の原因になることもあります。去勢・避妊手術を行うと、安静時の代謝が20~25%程度低くなるためです。
その結果、消費するカロリーが手術前よりも減少するため、同じ生活をしていると徐々に肥満気味になってしまうのです。

急激に太った場合は動物病院に通うべきケースも!

前述した通り、基本的に犬の肥満の原因は消費カロリーよりも摂取カロリーが大きいためです。しかし、急激に太った場合は注意が必要です。
急激に肥満になった場合、何らかの体調不良に陥っている可能性があります。
そのため、急激に肥満になった場合や、他にいつもとは違う症状がある場合は、動物病院へ連れていくことも検討しましょう。

愛犬におすすめのダイエット方法1・食事を変える

犬のダイエット方法は大きく分けて「食事を変える」か「運動量を増やす」の2択です。
どちらのダイエットが適切かは個々の飼い方にもよるため、食事と運動の両方に目を向けて、適切なダイエットを行いましょう。

フードの量を減らす

食事面からダイエットをする場合は、まずフードの量を減らすことを検討しましょう。
事前にどのくらいの量にするかを決定して家族と共有することで、同じ認識を持ってダイエットさせることができます。
また、食事の回数を減らすのではなく、1回1回の量を減らすことが大切です。食事の回数を減らすと早食いの原因となり、犬のストレスにも繋がります。
また、ご褒美としておやつを頻繁に与えている方もいますが、高頻度の場合は回数を減らすようにしましょう。

フードを変える

食事の量ではなく、内容に目を向けることも大切です。具体的には「脂質・糖質の量は多すぎないか」です。犬は脂肪の多い肉類やカボチャなどを好んで食べますが、カロリーが高いため注意しましょう。
他にも、人間用の食べ物を食べる犬もいますが、人間用の食べ物は与えないことが重要です。カロリーの摂りすぎとなるだけでなく、味が濃すぎることから偏食に繋がる可能性があるためです。

その一方で、ダイエット専用のドッグフードを食べさせることは非常に有効でしょう。
ダイエットフードは高タンパク低脂質に作られている商品が多く、食べさせる量を変えなくても摂取カロリーの減少が期待できます。
他にも商品によって繊維質や炭水化物などの分量が異なるため、個々の犬に合わせて選ぶことで健康なダイエットが可能となります。

愛犬におすすめのダイエット方法2・運動を変える

愛犬におすすめのダイエット方法2・運動を変える
食事の量が適正であっても、運動によってエネルギーを消費しなければカロリーオーバーに繋がる恐れがあります。
当然、食事量を極端に減らすことは犬の体にも良くないため、健康なダイエットのためには適度な運動を取り入れることが大切です。

散歩を見直す

運動での消費カロリーを増やすために、日々の散歩を見直しましょう。確実に消費カロリーが増えるのは「散歩時間を長くする」です。
日々の散歩を遠回りするだけでもカロリーの消費量は増え、結果として肥満解消に繋がります。
また、階段や坂道を使うルートに変更することも有効です。歩く距離が同じであってもアップダウンがある分だけ消費カロリーは大きくなります。
適切な散歩の時間は年齢や犬種によっても異なるため、無理のない範囲で適度な運動をさせましょう。

遊べる環境を作る

毎日散歩をするのは難しい場合であっても、自宅で遊べる環境は作りましょう。
ボール遊びやロープの引っ張り合いなどでも適度な運動となり、少しでもカロリーが消費できます。
また、休日になったら少しお出かけし、芝生の上で遊んであげることもおすすめです。
屋外で遊ぶことで動く量が増え、自宅で遊ぶよりも多くのエネルギーを消費することができます。また、おもちゃ遊びをすると、犬のストレスが軽減されます。

愛犬をダイエットさせる際の注意点

犬をダイエットさせる際に厳守したいポイントは「急な変化・厳しい制限」をしないことです。
食事制限にしろ、運動にしろ、急な制限を行うと体調不良や過度なストレスの原因になりかねません。

割合的な話をすると、体重5キロの犬の100gは、体重50キロの人間の1kgに該当します。一見減量が少ないと感じても、犬にとっては大きな負担になる可能性もあります。
そのため、ダイエット中は犬の些細な変化も見逃さないようにして健康的に減量することが大切です。
もしもダイエットの内容に不安がある場合は、かかりつけの獣医に相談すると良いでしょう。

まとめ

犬が肥満になる原因は基本的に「消費カロリーよりも摂取カロリーの方が多い」ことです。カロリーオーバーを防ぐために、食事と運動の2点の改善を行う必要があります。
フード量・内容の調整と適度な運動を取り入れることで、健康にダイエットを成功させることができます。

しかし、犬のダイエットをする際は「急な変化・厳しい制限」をしないことが重要です。
ダイエットを急激に行うことで体調不良やストレスに繋がる恐れがあるため、愛犬の些細な変化を意識しながら取り組みましょう。

愛犬により健康的でストレスのない生活を送ってもらうためにも、適切なダイエットを是非取り入れてみてくださいね!

Read More

美容・健康 2021-06-25

愛犬がドライブ中に嘔吐! 犬の車酔いの原因と対策について

自由気ままに風を切って進むドライブは、いつの時代も人気があるレジャーの一つ。お気に入りのドリンクや軽食、音楽を持ち込んで有意義な時間を過ごそうと意気込む方も多いですが、そんな楽しいときに水を差すのが車酔いです。
吐き気、頭痛、めまい、胃痛など、まるで風邪のような症状に見舞われますが、犬も同じように車酔いするのをご存知でしょうか?
車の揺れや室内のにおい、元々の体力・体調によってはまるで重病のようにぐったりしてしまう子もいるため、これから愛犬とのドライブを計画している方や、以前車に乗せて様子の異変に気づいた方はぜひ気をつけていただきたいもの。

そこで今回は、犬が車酔いする原因とその症状、車酔い対策についてご紹介します。

犬が車酔いする原因とは?

車を走らせてからしばらくすると、愛犬の様子がおかしい-。
車に乗せる前の健康状態に問題がなかった場合は、次のような理由から車酔いしている可能性があります。

平衡感覚の乱れ

三半規管(耳の奥にある渦巻き状の器官)が車の振動を受けることで平衡感覚が乱れ、吐き気や頭痛などの不調を引き起こすことがあります。これを防ぐには、できる限り揺れを感じさせないようにすることが大切です。

車内のニオイ

犬は人間の何倍もの嗅覚があるため、車内独特のニオイやガソリンのニオイなどは強い刺激となって不調を招くことがあります。また、人間にとっては良い香りの芳香剤や香水も犬にとっては強い刺激となり、気分が悪くなってしまう原因になります。

環境の変化

犬は猫と比べると環境の変化に強い動物ですが、いつでも臨機応変に対応できるわけではありません。
聞き慣れないエンジン音、振動や揺れ、狭い空間、どこへ行くのかわからない不安などで強いストレスを感じ、車酔いになることもあります。

満腹または空腹状態

お腹いっぱい食べた後や空腹状態のときに乗り物に乗ると気持ちが悪くなることがありますが、これは犬についても同じです。満腹状態で車に乗せて揺れを受ければ胃に大きな負担がかかりますし、逆に空腹状態であれば胃酸が出て吐き気を誘発してしまいます。

犬の車酔いの症状

犬の車酔いの症状には次のようなものがあり、どれも比較的わかりやすいのが特徴です。一部は人の車酔いと似通ってもいます。

よだれを流す

気持ちが悪くなるとよだれを流すことがあります。大量に流れて止まらない場合はそのまま吐いてしまう場合もあるでしょう。

嘔吐

胃に食べ物が残っていた場合は気持ち悪さから吐いてしまうことがあります。ある意味最もわかりやすい車酔いのサインといえるでしょう。このときは非常につらい状態になっているので、飼い主さんはできるだけ早めに対処してあげてください。

頻繁にあくびをする

飼い主さんとしては「心地よい揺れで眠たくなったのかな」と思いたいところですが、頻繁にあくびをすることも犬の車酔いではよくみられる症状の一つ。
慣れない環境と気分の悪さが重なって緊張状態となり、あくびをするといわれています。犬は緊張すると、あくびで気持ちを和らげようとすることがあるのです。

落ち着かなくなる

気分の悪さに戸惑うことから、車内をウロウロしたり、キョロキョロ辺りを見回したりすることがあります。
愛犬なりに「このままでは体調がおかしくなってしまう」と焦っているのかもしれませんね。

ぐったりする

頭を低くしてぐったりしているのも車酔いにはよくあることです。
嘔吐した後にぐったりしている場合は脱水症状へ移行していることもあるため注意が必要です。

これらの症状が現れた場合は、できるだけ早く対処することが大切です。まずは車を止めて外の新鮮な空気を吸わせ、落ち着くまで休ませてあげましょう。
無理をさせると目的地に着いた後でも回復が遅れますし、さらに状態が悪化してしまう可能性もあります。暑さで体力が奪われやすい夏は特に気をつけていただきたいところです。

車酔いを防ぐための対策とは?

ひどい車酔い状態になってしまうと回復にも時間がかかってしまい、愛犬の心身に大きな負担をかけてしまいます。
車酔いを避けるためには車に乗せないのが一番ですが、どうしても車に乗せなければならないときは、飼い主さんが積極的に車酔い対策をしてあげましょう。

満腹・空腹状態で車に乗せない

人でも同じですが、お腹いっぱいの状態だと吐き気をもよおしやすくなります。移動が長時間でなければ、出発前の食事はいつもよりも少なめにしておきましょう。
ただし、逆に空腹状態でも胃酸が出やすくなって気持ちが悪くなるため、「適度に軽く」食べさせるのがポイントです。

クレートに入れる

愛犬をクレート(ペット用ケース)に入れて車の揺れが伝わらないようにすることで車酔いを防げます。クレートの扉が車の進行方向に向くように置くのがポイントです。
最近は通気性の高いペット用のドライブシートも販売されているので、ドライブの機会が多い方は購入を検討してみてはいかがでしょうか。

こまめに休憩をとる

休憩をこまめにとって、外へ出してあげることは車酔いに非常に効果的です。
最近ではドッグランが併設されている駐車場やサービスエリアもあるので、長距離移動の場合は途中で寄って遊ばせてあげると良いでしょう。そのような施設がない場合でも、周辺を少し散歩するだけでリフレッシュできるので、飼い主の方は面倒がらずに愛犬を休ませてあげてくださいね。

犬用の酔い止め薬を飲ませる

愛犬が車酔いしやすいとわかっている場合は、犬用の酔い止め薬を飲ませておくのも手です。市販の酔い止め薬もありますが、副作用が心配な場合は事前に動物病院で相談してから使いましょう。動物病院でも酔い止めの薬を処方してくれます。

換気する

状況が許すようであれば、窓を少し開けて換気しましょう。新鮮な空気が入るだけでもだいぶ気分が良くなることがあります。
ただし、愛犬が窓から顔を出さないように細心の注意を払いながら行ってください。また、ドライブの前に車内の芳香剤を取り払っておくのもおすすめです。

愛犬とのドライブ 車酔い以外でもこんな点に気をつけよう

かわいい愛犬とのドライブを楽しく、充実した時間にするためにも、車酔い以外では次のような点に気をつけましょう。

直射日光に注意する

直射日光が当たる場所に犬を座らせないようにしましょう。すぐに温度が上がりやすいため熱中症になってしまう可能性があります。車用カーテンやサンシェードが有効なので積極的に活用してください。

飲み水を用意する

冬場は車内が乾燥するので人と同様に犬も喉が渇きがちです。
愛犬が水を欲しがったときにすぐに与えられるように水を用意してあげましょう。犬用の水飲みボトルを使うとこぼれにくく、便利です。

トイレを用意する

長時間トイレを我慢させないよう、お出かけ用のトイレグッズ(トイレシートやトイレトレーなど)を用意しておきましょう。ペット用ウェットティッシュやノンアルコールタイプのウェットティッシュも一緒に用意しておくとお尻拭きができて便利です。

まとめ

犬を車に乗せる際は車酔いのリスクを想定し、できるだけ車酔いしないように対策することが大切です。
もし、車酔いの症状が現れた場合は決して無理をさせず、まずは車から降ろして外の空気を吸わせてあげましょう。
愛犬とのドライブを良い思い出にするためにも、今回ご紹介した対策をしっかり理解・実行し、安全運転を心がけてくださいね。

Posts