記事一覧

Read More

楽しむ 2022-02-07

ゆっくりと過ごしたい方にオススメ! 人気の「小さな動物園」5選

休日のおでかけスポットとして大人気の動物園。しかし、規模の大きな動物園になると多くの人々が訪れて、時期によっては大変混雑することが予想されますよね。
そこで、「できるだけ混雑は避けて、自然を満喫しながらのんびりゆっくり過ごしたい」という方はぜひ「小さな動物園」に足を運んでみてはいかがでしょうか?

比較的規模が小さい動物園は、大型の動物園に比べてゆっくり回れるだけでなく、リーズナブルで満足度の高いスポットが多いのでオススメです。
今回は、関東の動物園の中からゆっくりと過ごせる「小さな動物園」を5つご紹介します!

※昨今の新型コロナウイルス感染拡大の影響で各施設の営業日や営業時間、イベント内容やスケジュールなどが変更となっている可能性がありますので、お出かけの際は各公式サイトをご確認ください。

江戸川自然動物園(東京都)

江戸川自然動物園は、東京都江戸川区の行船公園内にある動物園です。
オーストラリア政府の認定動物園で、オーストラリア南東部・タスマニアに生息するベネットアカクビワラビーをはじめ、レッサーパンダやプレーリードッグ、オオアリクイやブラウンケナガクモザル、ペンギンやリスザルなど約60種550点の動物を見ることができます。
なかでも、子供たちから大人気の「ふれあいコーナー」ではヒツジやヤギに触れたり、ウサギやモルモットを抱っこしたりすることができるので、ふわふわでモフモフな動物たちに癒されることでしょう。

また、江戸川自然動物園は入場料が無料で楽しめるのが大きな魅力となっており、行船公園内では釣り堀や遊具広場もあるので一日中満喫することも可能です。
地下鉄東西線の西葛西駅から徒歩15分とウォーキングに丁度いい距離なので、天気のいい日は散策しながら四季折々の自然を楽しむのもオススメですよ。

動物園の正面となりにあるサービスセンターでは、可愛らしい動物たちの缶バッヂやマグネット、ヒツジのキーホルダー、クリアファイル、メモ帳やポストカードなどのグッズが販売されているので、江戸川自然動物園を訪れた思い出にいかがでしょうか?

井の頭自然文化園(東京都)

井の頭自然文化園は、東京都武蔵野市・井の頭公園の一角にある動物園です。
開園は1942年とその歴史は古く、井の頭公園の3分の1を占める広大な敷地の動物園には人気のペンギンやカピバラ、アカゲザルやヤギ、ニホンカモシカやヤマアラシなどをはじめ、170種類を超える動物たちが飼育されています。
また、2016年まで飼育されていたアジアゾウの「はな子」は、第二次世界大戦後に日本に初めてやってきたゾウとして世代を超えて多くの人々から愛されていました。

園内には、モルモットを抱っこできる「モルモットふれあいコーナー」やリスの行動が間近で観察できる「リスの小怪」、季節ごとに色々ないきもの探しが楽しめる「いきもの広場」や淡水のいきものが幅広く展示された「水生物園」、彫刻家・北村西望の作品が展示されている「彫刻館」などのスポットも充実しています。
さらに、井の頭公園はティーカップやメリーゴーランドが楽しめるミニ遊園地や芝生広場など、動物園のほかにも子供から大人まで楽しめるエリアがたくさんあるので一日中飽きることなく過ごせることでしょう。

吉祥寺駅から徒歩約10分とアクセスも抜群なので、休日にはカップルから子供連れのファミリーまで幅広い世代の人々が井の頭公園の豊かな自然を満喫しています。

碑文谷公園(東京都)

碑文谷公園は、東京都目黒区にある公園です。周辺住民の憩いの場として親しまれており、目黒区内では清水池公園と並んで最も古い公園の一つです。
園内の「こども動物広場」では、モルモットやうさぎ、犬などの動物を無料で触ったり抱っこしたりすることができます。

また、中学生以下の子供を対象にポニー乗馬を体験(有料)することができ、園内約150メートルのコースを往復します。
さらに、動物のお世話や乗馬を通じて生きものを愛する心を育てて協調性などを学ぶ「ポニー教室」があるほか、年に一度開催されるイベント「ポニーまつり」では、人形劇や模擬店、バザーやゲームコーナーなどの様々な催しが行われています。

碑文谷公園の「こども動物広場」は普段動物と接することが少ない都会の子供たちが小動物やポニーと触れ合うことができる貴重な施設であり、休日になると子供連れのファミリーで賑わっています。
そのほかにも遊具のある広場や、公園内にある碑文谷池では土日祝日に手漕ぎボートが楽しめるので、春は桜、夏の木々の緑といった豊かな自然を満喫しながらゆったりとした時間を過ごせます。
東急東横線の学芸大学駅から徒歩6分とアクセスも抜群なので、休日のお散歩にオススメですよ。

大宮公園小動物園(埼玉県)

大宮公園小動物園は、埼玉県さいたま市の大宮公園内にある動物園です。
1953年に開園し、現在はハイエナやアカハナグマをはじめ、ニホンザルやミニブタ、ヤギやカピバラ、オオフラミンゴやシラコバトなど60種類以上の動物が飼育されており、入場料金は無料で楽しむことができます。

様々なイベントも随時行われており、気持ち良さそうにお湯に浸かるカピバラが見られる「カピバラの湯あみタイム」や動物に触れて命のあたたかさを学ぶ「テンジクネズミのふれあいタイム」をはじめ、優秀なハンターとして知られるハイエナや優れた運動能力を持つツキノワグマなど、一度は見てみたい動物たちの貴重な姿が盛りだくさんです。

そして、大宮公園は広大な敷地で豊かな自然に恵まれており、特に桜が綺麗な時期はお花見スポットとして多くの人で賑わいます。「さくら名所100選」にも選ばれている1200本もの桜の木が広がる光景は圧巻です。
そのほかにも昔懐かしい乗り物が楽しめるミニ遊園地や、パワースポットとしても注目されている氷川神社など、近隣に人気の観光地が揃っているのが大宮公園の魅力です。

野毛山動物園(神奈川県)

野毛山動物園は、神奈川県横浜市の野毛山公園内にある動物園です。
動物園でおなじみのライオンやキリン、チンパンジーやダチョウ、レッサーパンダなどをはじめとする100種類以上の動物が飼育されており、さらに入場料は無料で楽しめる人気スポットです。
「誰もが気軽に訪れ、楽しめる動物園であり、小さな子供がはじめて動物に出会い、ふれあい、命を感じる動物園」をコンセプトとして1951年に開園し、2021年には70周年を迎えました。

年間を通して様々なイベントが開催されており、「なかよし広場」ではモルモットやハツカネズミなどとのふれあい体験を通して子供たちが命の大切を学ぶプログラムなどが行われています。
また、園内ではカフェも利用することができ、野毛山動物園の人気者・インドライオンのラージャーがモデルとなったお子様ランチや、「カグー」のジェラートアイスがオススメです。
入園口横にある「なかよしショップ」ではおみやげも購入でき、なかでも野毛山限定のアリクイハンドパペットなどは訪れたら絶対に手に入れたいアイテムです。

なお、野毛山公園はJR京浜東北線・横浜市営地下鉄の桜木町駅から徒歩15分ほどのところにあるので、横浜の街をゆっくりと散策しながら訪れるというコースも素敵ですね。

お気に入りの動物園を見つけよう!

まとめ
ゆっくりと過ごせる関東の「小さな動物園」をご紹介しました。
国内屈指の大型動物園に足を運んで、貴重な動物たちを観察したり、大迫力・大興奮の体験を味わったりするのも動物園の醍醐味ですが、ゆっくりのんびりとしたい気分の日には豊かな自然の中で過ごせるスポットへ足を運んでみてはいかがでしょうか? きっと動物たちが忙しい毎日の疲れを癒してくれることでしょう。

※昨今の新型コロナウイルス感染拡大の影響で各施設の営業日や営業時間、イベント内容やスケジュールなどが変更となっている可能性がありますので、お出かけの際は各公式サイトをご確認ください。

Read More

知る・学ぶ 2022-01-31

犬の多頭飼いを成功させるポイントは? 多頭飼いの魅力と注意点

「犬を多頭飼いしたいけれど上手く飼えるか不安…」、「犬の多頭飼いは楽しそうだけど注意点はある?」と考える方も多いでしょう。
犬を多頭飼いすることによって、飼い主さんが幸せになれるだけでなく犬にとっても様々なメリットが生じます。
しかしその一方で、多頭飼いに関する知識がなければ、思いもよらない所で失敗をしてしまう可能性もあるのです。

そこで今回は、犬を多頭飼いする魅力や注意点、多頭飼いを成功させるためのポイントをご紹介いたしますので、是非参考にしてみてください。

愛犬にとってもメリットがある? 犬を多頭飼いする魅力とは

犬を多頭飼いすると、家族が増える分だけ生活がさらに楽しくなることでしょう。
しかしそれだけではなく、多頭飼いをすることで愛犬にとっても様々なメリットが生じるのです。
ここでは犬を多頭飼いする魅力や、メリットについて解説します。

愛犬の社会性を育てることができる

多頭飼いをすることで、愛犬の社会性を育てることができます。
実は飼い犬は1頭のみで飼われている際、「自分は犬である」という認識を持っていないケースがあるのです。
しかし、あとから来た犬とコミュニケーションを取ることで、自分も犬であると自覚することができ、犬の集団の中で生きるための社会性を身に付けることができます。
その結果、他の犬と出会っても怯えたり吠えたりしない、お利口さんになることも期待できるでしょう。

2匹目以降のしつけが楽

1頭目のしつけがしっかりとできていれば、2頭目以降のしつけが非常に楽になる可能性があります。
犬は本来群れを作る動物であるため、あとから来た犬は先住している犬に倣って行動をするためです。
1頭目のしつけに苦労する方も多いですが、2頭目のしつけはあっさりと成功したというケースも非常に多いです。

愛犬の運動不足やストレスを解消できる

基本的にペットを飼う際は室内飼いが多いことから、普段思い切り遊び回ることができない犬もいます。
その結果、運動不足になりストレスにも繋がる可能性があるのです。それによって無駄吠えや噛みつきなどの問題行動に繋がることも少なくありません。
もちろん運動不足やストレスを解消するためには定期的な散歩やドッグランも大切ですが、頻繁にできない方もいるでしょう。
そこで犬を多頭飼いすることで、犬同士でじゃれ合って遊ぶことが適度な運動にもなりストレスの発散に繋がります。

今まで以上に生活が豊かになる

犬を多頭飼いすることは、飼い主さんから見ても家族が1人増えるということです。
家族が1人増えることで、新しい思い出やコミュニケーションが増え、より生活が豊かになるでしょう。
愛犬同士がじゃれ合っている姿を見るだけで、自然と頬が緩んでしまいますよ。

犬を迎える前に多頭飼いの注意点も確認しておこう!

犬の多頭飼いには様々なメリットがある一方で、注意点やデメリットもあります。
以下の注意点をしっかりと理解した上で多頭飼いを行うことで、知識不足による後悔を防ぐことができるでしょう。

犬同士の相性によってはストレスになる可能性も

当然ですが犬同士にも相性があります。もしも相性が悪い犬同士を多頭飼いしてしまうと、ストレスの原因になることがありますので注意が必要です。
なかには、ストレスから食欲が落ちたり下痢をしてしまったりする犬もいるため、犬同士の相性には重きを置いて多頭飼いをするか否かの選択を行いましょう。

飼育に必要なお金が2倍になる

多頭飼いをすることで、ペットに支払うお金も2倍となります。食費やペットシーツ、医療費など、長期的に見ると非常に大きな額を負担することになります。
金銭的な負担が重荷になってしまう場合は、飼い主はもちろん愛犬まで不幸になってしまう可能性もあるでしょう。
そのため、安易に考えずもう1頭家族が増えても問題ない収支か否かの確認をすることが非常に重要です。

犬の問題行動が連鎖する可能性がある

上記では「多頭飼いすることでしつけが楽になる」と解説しましたが、反対にしつけが大変になるケースがあります。
まず挙げられるのが、1頭目のしつけができていないケースです。
1頭目をしつけることができていない状態で2頭目を迎え入れると、先住する犬の問題行動に従って、同じ行動を取ってしまう可能性があります。
そのため多頭飼いする際は、1頭目にしつけをしっかりと身に付けさせた上で2頭目を迎え入れることが大切です。

また、あとから来た犬の問題行動が、先住する犬に連鎖してしまうケースもあります。
元々無駄吠えをしない犬だったにもかかわらず、あとから来た犬が無駄吠えをすることで悪癖がうつってしまうことがありますので、新たに犬をお迎えするときは改めてしつけをしっかりと行いましょう。

多頭飼いを成功させるために押さえておきたい5つのポイント

多頭飼いを成功させるために押さえたいポイント
犬の多頭飼いに関する知識を持たずに2頭目を迎え入れてしまっては危険です。
正しい知識を持っていなければ、思わぬ所で多頭飼いに失敗してしまう原因となってしまうためです。ここでは、多頭飼いを成功させるためのポイントを5つ解説します。

1.多頭飼いができる住宅かを確認しよう

マンションやアパートに住んでいる方は、念のため多頭飼いが可能な物件であるかを確認しましょう。ペット可の物件であっても、1頭限定の場合などもあります。
2頭目を迎え入れてから違反していることに気付いた場合、周りに迷惑がかかるのはもちろん、その後の対応も非常に難しくなるため注意が必要です。

2.犬同士を事前に何回か顔合わせさせてみよう

2頭目以降を迎え入れる時は、事前に先住している犬と顔合わせさせることをおすすめします。
犬同士の相性は実際に会ってみなければ分からない部分もあるためです。
この段階で相性が良さそうなら問題ありませんが、相性の悪さが見て取れる場合は迎え入れるか改めて慎重に検討し、場合によっては諦めることも念頭に入れておきましょう。

3.体の大きさが近い犬が理想

犬同士の体の大きさが近い方が良いでしょう。例えば、体重が30キロ近くの大型犬と10キロ未満の小型犬を一緒に飼うと、ただのじゃれ合いであっても力の違いからケガに繋がる場合もあります。
また、歩幅の違いから散歩に苦労する可能性もあるなど、体格の違いによって危険性や大変さが変わる部分があるのです。
もちろん、大型犬と小型犬を一緒に飼って成功している方もいますし、同じ大きさの犬を飼っても相性が悪い場合もあります。
そのため、多頭飼いできるか否かは総合的に検討する必要がありますが、体格の違いが上記のようなリスクに繋がることを理解しましょう。

4.ケージやベッドは分ける

「ケージやベッドを共有させても大丈夫?」と思う方もいますが、基本的には別々の空間を用意しましょう。ゆっくりと落ち着ける別々の空間を用意することで、ストレスを軽減させることができるためです。
なかには、仲が良く一緒に寝る犬もいます。もちろんそれはそれで構いませんが、一緒に寝るか否かの選択肢を与えてあげることが大切です。

また、「トイレも一緒にした方が良い?」と考える方も多いです。
もしもトイレが汚れやすく、頻繁に掃除やトイレシーツの交換ができず清潔に保つことが難しい場合は複数のトイレを用意するべきでしょう。
そして、複数のトイレを用意する際は、それぞれの犬が自分のトイレを認識するトレーニングが必要となる点に留意しましょう。

5.犬への対応や愛情は平等に!

多頭飼いをする際はあとから来た後輩犬に目がいきがちになり、対応やコミュニケーションが優先的になることが多いです。
もちろん、新しく家族になった犬が環境に慣れるように気を配るべきです。
しかし、後輩犬が来た直後であっても先輩犬とのコミュニケーションや対応を疎かにしてはいけません。先輩犬も急に新しい家族が増えたことで、少なからずストレスが溜まるためです。
また、急に自分への愛情が向けられていないと感じると問題行動の原因ともなります。
犬を多頭飼いする際は、後輩犬を迎え入れた直後であってもそうでなくても、平等に愛情を与えてあげるようにしましょう。

正しい知識を身に付けて多頭飼いを成功させよう

犬を多頭飼いする魅力や注意点、成功させるためのポイントを解説しました。
多頭飼いをする際は、正しい知識を身に付けて本当に多頭飼いができるのかを判断することが非常に重要です。
そして、先輩犬と後輩犬が両方とも幸せになれるように、しっかりとポイントを押さえてお迎えしましょう。
犬の多頭飼いには様々な魅力があり、犬も飼い主も豊かな生活になるので、今回ご紹介したポイントを参考にしてぜひ多頭飼いを検討してみてくださいね!

Read More

知る・学ぶ 2022-01-24

窓やドアに注意! 猫が脱走してしまったときの対処法と予防策

猫と一緒に暮らしていく上で、注意しなければならないトラブルの一つが「脱走」です。
「窓や玄関のドアを開けた隙に愛猫が外に出ていってしまった!」という経験がある飼い主さんは多く、心配でとても辛い思いをしたという方も。

猫は脱走してしまうと、最悪の場合そのまま帰ってこなくなってしまう危険があります。
そのため、日頃から脱走しないように注意しておくのはもちろんですが、それでもふとした隙をついて出ていってしまった時に備えて、慌てずに対応できるよう対処方法を一度は確認しておきましょう。

そこで今回は、猫が脱走してしまったときの対処法や予防策などについてご紹介します。

慌てず冷静に! 猫が脱走したときの基本的な対処方法

まずは、猫が脱走してしまった場合の基本的な対処方法を挙げていきます。

自宅の周りで猫が隠れやすそうなところを探してみる

猫は脱走してしまっても、普段ほとんど外に出ることがない場合は遠くには行かず、自宅のすぐ近くにいることがほとんどです。一般的に去勢手術を済ませている猫は家から半径50~100m以内が行動範囲といわれています。
そのため、まずは落ち着いて家の周りから捜索し、特に自動車の下やエアコンの室外機周辺、植木や排水口など猫が隠れやすそうなところを中心に探してみましょう。
また、猫は濡れるのを嫌うので、雨の日に脱走したときは濡れていない物陰などにいる可能性が高いです。

猫が帰ってこられるように窓やドアは少し開けておく

脱走してしまった猫が自ら帰ってこられるように、窓やドアは少し開けておきましょう。その際はいつも食べているエサやおやつを入り口付近に置いておくと効果的です。
また、玄関や庭に使用済みの猫砂をまいたり、猫が愛用しているベッドやマットを置いたりと、猫の匂いがついたものを用意してください。
万が一猫が迷子になってしまっても、匂いを頼りに帰ってこられるよう上記のアイテムを使って自分の家を教えてあげましょう。

保健所・警察・動物病院に迷い猫の連絡をしておく

猫が脱走してから既に保護されている可能性もあります。
そのため、猫をしばらく捜索しても見つからないときは保健所や警察、動物病院などに迷い猫の届け出をしておきしょう。
もしも発見された場合は連絡をもらえる可能性がありますし、既に保護されているものの飼い主不明で収容されたままになっているケースもあります。

近隣の方に協力してもらう・チラシやSNSを活用する

猫をしばらく捜索しても見つからないときは、近隣の方に聞き込みをしてみると有益な情報が得られるかもしれません。
聞き込みの際は近所で野良猫にエサをあげている人や犬を散歩している人にも声をかけてみましょう。
また、ポスターが簡単に作れるサービスやアプリなどを活用し、近隣に向けて迷い猫チラシを配布・掲示するのも効果的です。事前に許可を取る必要がありますが、近所のコンビニやスーパー、美容室や動物病院など近隣の方が多く集まる場所がオススメです。

そして、最近ではFacebookやTwitterなどのSNSを積極的に活用して呼びかける方法も有効です。お住いの地域のコミュニティ掲示板などがあれば、不要な個人情報の流出には注意して、猫の特徴や脱走した日時などなるべく詳しく書き込んで拡散してもらうのも一つの手段です。
迷い猫や保護された猫の情報がインターネット上で掲載されている「迷い猫掲示板」も念のためチェックしてみましょう。

脱走した猫を発見しても慌てずにゆっくり保護する

脱走した猫を発見しても、大声で呼んだり駆け寄ったりしないように落ち着いて行動しましょう。
外に出た猫は興奮状態になっている可能性が高いため、慌てて捕まえようとすると驚いて逃げてしまったり、飼い主さんが引っ掻かれてしまったりする危険があります。

そのため、猫を発見したら慌てずに小さく名前を呼びながら徐々に近づいて、猫の好きなエサやオモチャを近くに置いて見守り、撫でられるところまで落ち着いてきたら毛布やタオル、大きめの洗濯ネットなどでくるんで保護してあげましょう。その際はキャリーバッグを用意しておくと便利です。

また、保護した猫に怪我がみられなかったときでも、他の猫と喧嘩して思わぬ病気や感染症にかかっている可能性があるので、念のため動物病院に連れて行って診察を受けてください。

猫が脱走したがる理由とは?

猫が脱走してしまったときの基本的な対処・保護方法についてご紹介しましたが、そもそも猫はなぜ脱走してしまうのでしょうか? その理由について考えてみましょう。

猫は好奇心が強い

猫が脱走するルートとして最も多いのが玄関、窓、ベランダです。好奇心が強い猫からすると、玄関や窓がたまたま開いていたら外に見える景色に興味を引かれて出て行ってしまうのは当然ですよね。
特に野良猫が飼い猫になった場合は、時が経っても外の刺激を覚えていて脱走しやすい傾向にあります。

発情期を迎えると外へ出たがる

去勢・避妊手術を済ませていない猫は、発情期を迎えるとパートナーを求めて外へ出たがるようになります。
多い時には1年で3~4回ほど発情期を迎えますので、特に繁殖させる予定などがなければ早めに去勢・避妊手術は済ませておきましょう。脱走防止となるだけでなく、病気の予防やストレス軽減などといったメリットがあります。
なお、特に猫が脱走しやすい季節は発情期のピークを迎える春から夏にかけてです。この時期は飼い主さんも暑さで窓やドアを開けっ放しにしていることが多くなるので注意が必要です。

猫はストレスを感じやすい

引っ越しや大幅な模様替え、旅行などで急激に環境が変わると、猫は強いストレスを感じて元々いた場所に戻りたくて脱走することがあります。
また、大きな音に驚いて外へ逃げ出してしまったというケースもみられます。
猫はストレスを感じやすく環境の変化を嫌う動物です。そのため、引っ越しなどで急激に環境が変わったときは猫も慣れるまで時間がかかるので、飼い主さんもなるべく長く家にいるようにして安心させてあげてくださいね。

うっかり逃げてしまうことも! 猫の脱走を防ぐには?

うっかり逃げてしまうことも! 猫の脱走を防ぐには?
日頃から玄関のドアの開け閉めに注意していても、ふとした隙に脱走してしまう猫。ドアを開ける際は、猫を安全な部屋に入れておくといった基本的な対策を取っていても「ついうっかりしていた!」ということもありますよね。
このようなことがあったときでも脱走を未然に防ぐ対策としては、玄関又は玄関につながる通路に柵を設置して、猫が飛び出せないようにするのが有効です。

さらに、猫は窓の網戸を自力で開けて脱走してしまうことがあります。そのため、ロックやストッパーを取り付けて自分で開けられないようにしましょう。
網戸が破れているなど少しの隙間があると脱走のリスクも高まりますので、補修も万全に行ってください。
ベランダにも猫が脱走できてしまうような隙間がある場合は、周囲にネットを張り巡らす、もしくはプラスチックボードなどで隙間を塞いでおきましょう。

まとめ

猫が脱走してしまったときの対処法や予防策などについてご紹介しました。
猫がふとした隙に脱走してしまっても、慌てずに落ち着いて対応できるかどうかが大切ですが、もしものときのために飼い主さんの名前や住所、緊急連絡先などが書かれた「迷子札」や、センサーを搭載した「マイクロチップ」を猫に装着することもあらかじめ検討しておくとよいでしょう。
猫は一度脱走して外の世界に出てしまうと、思わぬ事故に遭ったり野良猫に襲われたりするリスクが高まります。このような危険な状況にならないためにも、日頃から脱走防止の準備はしっかりと行いましょう。

Read More

楽しむ 2022-01-18

冬の動物園に行ってみよう! 冬ならではの見どころや楽しみ方とは?

「冬の動物園は寒いから行かない」、「動物は冬眠するから夏の方が良いのでは?」と考えている方は多いのではないでしょうか?
確かに真冬の時期に屋外施設に出かけるのは寒さを考えると、億劫になるかもしれません。
また、冬の動物は冬眠しているイメージがあるため、動物園に行っても動物はいないと思っている方も多いでしょう。

しかし、冬の動物園には夏にはない様々な魅力が存在し、冬だからこそ味わえる楽しみがあります。
そこで今回は、冬の動物園の楽しみ方や、冬にしか見ることのできない動物たちの姿などについてご紹介します。

冬の動物園の楽しみ方とは?

動物園のシーズンは春から秋とイメージしている方は多いですが、冬の動物園ならではの楽しみ方があります。
ここでは、冬だからこそ味わえる動物園の楽しみ方をいくつか挙げていきます。

冬の動物園では冬眠する動物にも会える

冬の動物園では、本来なら冬眠しているはずの動物たちに会うことができます。
多くの動物にとって冬の時期は餌の確保が難しいため、冬眠をして消費するエネルギーを抑えて冬を越します。
しかし、動物園では冬であっても安定して餌を得ることができるため、動物たちが冬眠する必要がありません。

そのため、本来冬ではお目にかかれないクマやリスなどの動物たちであっても、動物園に行けば会うことができるのです。
冬眠する動物が冬に活動しているのを見ることができる機会はなかなかないため、珍しい姿を見ることができる良いきっかけとなるでしょう。

動物の行動が見やすい

冬の動物園は、他の季節よりも動物の行動が見やすいです。
夏の動物園の場合、動物が木々に生い茂った葉に隠れてしまい、見どころを逃してしまうこともあります。
しかし、冬の動物園は木々の葉が落ちているため、動物たちの愛らしい姿や行動を見逃しにくくなります。
動物がよく見える角度もたくさんできるため、その分シャッターチャンスも多くなるでしょう。

冬限定のイベントも開催されている

動物園の中には、冬限定のイベントを行っているところも数多くあります。
例えばウインターイルミネーションやスタンプラリー、その他クリスマス・バレンタイン関連イベントなど、動物園ごとに様々な冬限定のイベントを行っているため、お近くの動物園で好みのイベントが行われていないか調べてみましょう。
冬にしか味わえないイベントに参加することで、特別な思い出にもなるため大変おすすめですよ。

冬にしか見ることができない動物の姿もある!

冬にしか見ることができない動物の姿もある
動物の中には、冬にしか見せない姿を見せるものもいます。夏とは大きく異なる冬の姿はその動物のイメージを大きく変えるかもしれません。動物の違った一面を見ることで、さらに動物が好きになるきっかけにもなるでしょう。

冬に一番元気になるレッサーパンダ

レッサーパンダは寒さに強い動物です。元々寒い地域に住んでいる生き物であり、温かい被毛で全身を覆っています。
そのため、夏には木陰でゆっくりと休んでいることが多いですが、冬になると無邪気に遊び回ります。
特に雪が積もっていると無防備な姿で雪まみれになってじゃれ合う姿を見ることができ、思わず頬が緩んでしまうでしょう。

集合して寒さを凌ぐニホンザル

ニホンザルは冬の寒い時期になると、集合してお互いの体を温め合って寒さを凌ぎます。
猿が団子のようにくっついている姿から「猿団子」とも呼ばれています。愛らしくもどこか可笑しい光景は、シャッターチャンスになること間違いなしです。
ちなみに、ニホンザルは集団内の順位序列が存在しており、高順位のオスほど猿団子の内側で多くの個体と接触しているのです。

冬こそ本領発揮のホッキョクグマ

ホッキョクグマは北極圏を生活の場としているため、寒さに強い動物です。一方で、暑さには強くないことも特徴で、夏場は屋内展示にしている動物園も多く、暑さでぐったりしている姿もしばしば見られます。
ホッキョクグマといえば、雪や氷の上で活発に活動している姿をイメージする方も多いのではないでしょうか?
そのイメージ通り、冬になると夏場より元気になり、雪の上や水の中で活発に行動する本来の姿を見ることができるでしょう。
特に雪の中にいるホッキョクグマは、土で汚れやすい夏とは異なり、身体の白さが美しく映えるため大変おすすめです。

絶滅危惧種のアムールトラ

アムールトラは、ロシアと中国東北部に流れるアムール川付近に生息しており、雪の中で活発に行動する動物です。
野生のアムールトラは約500頭しかいないといわれており、国際自然保護連合によるレッドリストでは絶滅危惧種に設定されています。
オスの場合、体長が3メートル近くの個体もおり、間近で見た時の迫力は抜群です。非常に希少な動物になるため、是非一度は見に行ってみてはいかがでしょうか。

季節によって毛色が変わるエゾユキウサギ

季節によって毛色が変わるエゾユキウサギも冬の動物園では要チェックです。
ユキウサギの亜種であるエゾユキウサギは温かい時期は褐色の毛色を持ちますが、冬になると真っ白な体毛に生え変わります。雪の色に溶け込む姿は美しさを感じるでしょう。
また、冬になるほど行動時間が長くなることも特徴のため、冬の動物園はエゾユキウサギの観察にピッタリの季節と言えます。
飼育管理が非常に難しい動物ですが、東京の多摩動物公園では飼育に成功しており愛らしい姿を見ることが可能です。

幻の動物とも言われていたユキヒョウ

標高が数千メートルの、人間が生活しない地に生息していたことから「幻の動物」とも呼ばれていたユキヒョウも冬の動物園の見どころです。
年中長めの体毛で覆われていますが、冬になるとさらに毛が伸び、寒さに備えます。また、足の裏まで体毛で覆われ、防寒対策と雪道でのスリップを防止しています。
さらには肺の中に冷たい空気が入らないようにするための鼻腔を備える等、まさしく冬の動物といえるでしょう。

冬には一回り大きくなるホンドタヌキ

ホンドタヌキは夏と冬でガラッと見た目が変わります。夏場はスリムに見える見た目ですが、冬になると体毛が伸び、モコモコとした見た目に変わります。
一回り大きくなった姿は多くの人がイメージするタヌキ像に近く、自然と口が緩むこと間違いなしです。

冬の動物園は服装に注意しよう!

冬の動物園に行く際の服装で重要なポイントが「防寒対策」と「雪対策」です。動物園は屋外施設のため、寒さの中で数時間滞在する必要があります。
薄着で来場すると寒さに負けてゆっくり周ることもできなくなってしまうでしょう。ゆっくり動物園を楽しむためにも、十分な防寒対策を行った上で来場することが大切です。

また、タイミングによっては雪対策も重要です。雪が降っても、動物園側で除雪はしていることが多いですが、うっすらと氷が張っている場合もあります。
その際にヒール等の動きにくい靴を履いている場合、滑って怪我に繋がる可能性もゼロではありません。

せっかくの動物園のためオシャレをしたいという気持ちもあるでしょうが、まずは寒さ対策と雪対策をしっかり行うことが大切です。

まとめ

冬の動物園の楽しみ方や、冬にしか見ることができない動物たちの姿などについてご紹介しました。
冬のお出かけ先として動物園を選択する方は少ない傾向にあります。しかし、冬の動物園には他の季節にはない特色があり、冬だからこそ楽しめる要素が数多くあります。
動物たちのイメージがガラッと変わり、新たな魅力が見つかるきっかけとなることもあるので、是非冬の動物園に足を運んでみてはいかがでしょうか?

Read More

知る・学ぶ 2021-12-27

ニワトリを室内で飼うときの注意点とは?

人間と動物の関係を語るうえで欠かせない動物の一つ、ニワトリ。食を支える家畜として5000年以上もの歴史を持ち、今現在も世界中で飼育されている動物です。
そんなニワトリが最近、ペットアニマルとしても人気を集めているのをご存知でしょうか?
すでにテレビや動画サイトで室内飼いされている人懐っこいニワトリを見て、「ニワトリを飼ってみたい」と考えている方もいらっしゃるかもしれません。

その反面、「家畜を室内飼いするのは難しいのでは?」と迷う気持ちもどこかにあることでしょう。
この点、結論から言ってしまうと、ニワトリはとても良く人に懐きますが、動物慣れしていない方が飼うにはハードルが高いと思われる点がたくさんあるため、初心者向きではありません。
つまり、ニワトリを室内飼いするのであれば、「それなりの覚悟」が必要になるということ。

そこで今回は、ニワトリを室内飼いするときの注意点やニワトリの習性・性格、飼育に適した品種についてご紹介します。

ニワトリの習性・性格

ヒヨコから成長したニワトリは、ヒヨコ時代のかわいらしさからは想像もできないほど強気な性格になります。もちろん個体によりますが、ニワトリは非常に好戦的な動物であることに間違いなく、それはオス同士を戦わせる闘鶏(とうけい)が存在していることからも明らかです。
こう言うと「それだったらペットにしても懐かないのでは?」との声が聞こえてきそうですが、安心してください。人の存在に慣れ、「危険じゃない」とわかれば自然と寄り添ってくれるのです。
また、ニワトリは賢い動物でもあり、愛情をこめてしっかりお世話してあげればちゃんと理解してくれます。

ただし、ニワトリのあの「コケコッコー!」という鳴き声には参ってしまうかもしれません。大きな声で鳴くのはオスなので、都市部の集合住宅で室内飼いをする場合はメスを選びましょう。
また、ニワトリは鋭い爪で邪魔とみなしたものを蹴散らす習性があります。
蹴られると飼い主さんが怪我してしまうので、食事中にちょっかいを出したり、むやみやたらに羽を触ろうとしたりして、ストレスをかけないように注意してください。

そして、ニワトリの社会には序列があります。複数羽飼うと序列ができていじめが起き、仲間を傷つけてしまうこともあるため、最初のうちは一羽だけにとどめておいた方が良いでしょう。

トレイを覚えない? ニワトリを室内飼いするときの注意点

ニワトリは、ヒヨコの頃から育てることで人に懐き、歩く人の後ろをついてきたり、肩に乗ったりするようになります。「ニワトリがここまでかわいいとは思わなかった!」と語る飼い主さんが多いのも頷けますね。
しかし、ただ「かわいい」という理由だけで室内飼いを始めてしてしまうと、後々さまざまな問題に悩まされる可能性があります。
したがって、ニワトリの室内飼いを検討している方は、次のような点に注意しましょう。

糞はなるべく早く、こまめに掃除する

ペットを飼う上でトイレ問題は重要な課題です。ニワトリはトイレのしつけができないため、どこでも糞をします。室内で放し飼いにすると、大切にしている物まで汚されてしまうことが多々あるので、ケージから出して遊ばせるときはニワトリから目を離さないようにしましょう。
また、ニワトリは「盲腸便」という水分を多く含む泥状の糞をしますが、これが非常に強い臭いを伴います。この糞をしたらすぐに除去し、ペット用の消臭グッズでニオイ対策をしてください。ケージ内にした糞もこまめに掃除しましょう。

飼う性別を選んで鳴き声対策をする

「コケコッコー」という大きな鳴き声はニワトリの特徴ですが、これはオスだけの鳴き声です。ニワトリが鳴くのは朝方、しかも、かなり早い時間なので、近所と騒音トラブルになることがあります。
メスはほとんど大きな声で鳴くことはないので、都市部の集合住宅にお住まいの場合はメスを選びましょう。ただし、メスも産卵前後に大きな鳴き声を出すことがあるので、メスだからといって必ずしも安心とは言い切れません。

部屋をこまめに掃除する

ニワトリは砂浴びや羽繕いをしますが、これらの行動で部屋は汚れます。
しかし、ニワトリにとって大切な習性なので、ケージをある程度汚れても構わない場所に置く、深さのあるケースに砂浴び場を作るなどして汚れ対策を行ってください。
砂はペットショップで販売しているもみ殻や藁でも代用できますよ!
なお、ニワトリに砂浴びをやめさせることはできません。体をきれいに保つための習性なので、この点は理解しましょう。

自治体への届出を忘れないように!

ニワトリのような家畜を飼育する場合は家畜伝染病予防法に基づき、各自治体に飼育することを届け出なければなりません。
申請内容は飼育者の氏名や住所、飼育場所、羽数など簡単な事項なので、面倒がらずに行いましょう。
ニワトリを飼育する旨をお住まいの区役所や市役所に伝えれば、手続きの手順を教えてくれます。

ニワトリの体調不良を見逃さない!

鳥類にはどうしても鳥インフルエンザの問題がつきまといます。
室内飼いで外部の動物との接触がない限りそこまで心配はありませんが、元気がない、下痢、息苦しそうにしている、まだ若いのに卵を産まなくなる、といった症状が現れた場合はなるべく早くニワトリを診察できる動物病院へ連れていきましょう。
このような症状が出ているからといって鳥インフルエンザであるとは限りませんが、一般家庭で家畜を飼う場合には「念には念を」の心がけが大切です。
また、普段から外部の動物(特に鳥類)と接触させないように注意することも忘れないでください。

ニワトリを飼うメリット


ニワトリの室内飼いはそう簡単ではありませんが、次のようなメリットもあります。

飼い主さんに懐く

ペットを飼うならやはり懐いてもらいたいもの。
その点、ニワトリは愛情を注いで育てると懐いてくれます。後をついて歩いたり、肩に乗ったり、甘えた声で鳴いたり、とてもかわいらしい仕草を見せてくれます。

産みたての卵が食べられる

メスはオスがいなくても卵を産みます。1日1個程度ですが、ペットが卵を産みその温かさを実感できる感動、そして産みたてを食べることは貴重な体験になります。

食材の切れ端や生ゴミ、食べ残しを食べてくれる

ニワトリは雑食性なので人間が食べるものもほとんど食べられます。そのため、調理や食事で出た食材カスや食べ残しも食べてくれます。
ただし、ニワトリにとって有害な食材もあるので、何でも与えて良いわけではありません。

ペットにおすすめのニワトリの品種

200以上もの品種があるといわれているニワトリのなかでも、アローカナやボリスブラウンは優しい性格で飼いやすいようです。また、どちらも美味しい卵を産みますが、アローカナは青みがかった神秘的な色の卵を産むことで知られています。

少々変わった品種であれば烏骨鶏(うこっけい)もおすすめです。神経質な面もありますが、信頼している人にはよく懐く賢い品種。ふさふさの毛がチャームポイントですが、最大の特徴は黒い肌でしょう。最初はびっくりするかもしれませんが、これは生まれつきなのでご心配なく。

まとめ

ニワトリを室内飼いするときの注意点やニワトリの習性・性格、飼育に適した品種についてご紹介しました。
ニワトリは人に懐き、とても可愛い仕草を見せてくれますが、室内で飼育する際はニワトリの特徴を十分理解し、環境をしっかり整えてあげる必要があります。
また、2歳半を過ぎると段々と卵を産まなくなってきますが、飼い主さんは引き続き愛情を注いで最後まで面倒をみてあげてくださいね。

Read More

知る・学ぶ 2021-12-23

油断大敵! マイカーでサファリパークを見学する際の注意点

ライオンやトラ、キリンがすぐそばにやってくる……。興奮と好奇心で誰もが思わず「うわーっ!」と声をあげてしまいそうになるサファリパークは、車で敷地内を移動しながら動物たちを近くで見られる動物園の一形態です。
まるで大自然の中で動物たちと遭遇したような迫力満点の感覚を味わえるテーマパークとして1970年代に宮崎県で初めて登場して以来、多くの人々に貴重な動物観察の機会を提供してきました。

しかし、そんなサファリパークでは不幸な事故も何件か発生しています。サファリパークは基本的に小さなお子さん連れでも楽しめる安全なテーマパークですが、見学者の不注意により想定外の事故が起こってしまうことがあるのです。特にマイカーでの見学中の事故は多い傾向に……。

そこで今回は、マイカーでサファリパークを見学する際の注意点についてご紹介します。
「今度の休日はマイカーでサファリパークに行こう!」と考えていらっしゃるご家庭は、この注意点をよく確認してからお出かけしてください。

何が起きた? サファリパークでの事故

大きな動物たちが闊歩するサファリパーク。その中を車で移動するのですから、施設運営側はしっかり安全対策を行っています。
しかし、それでも事故が発生しているのが現実。
特に、見学中に車を降りたことで動物から襲われてしまう事故は国内外を問わず発生しており、死亡事故という最悪の結果になることも珍しくありません。

開いていた窓からライオンが襲いかかる(南アフリカ)

2015年には南アフリカのサファリパークを車で見学していた観光客が、ライオンに襲われて亡くなりました。事故の原因は車の窓を開けていたこと。開いていた窓からライオンが飛び込んで襲いかかったのです。
施設側は車の窓を閉めるよう指導していましたが、守られていませんでした。

見学中に降車したところをトラが襲いかかる(北京)

2016年には中国・北京のサファリパークでも事故が発生。車で見学中の女性が車を降りたところにトラが襲いかかり、亡くなりました。施設側は絶対に降車しないよう指導していましたが、やはり見学者側の不注意で取り返しのつかない事故が発生してしまったのです。

サファリパークでは動物の扱いに慣れている飼育員でさえ、突然噛みつかれて重傷を負う事故が発生していますから、見学者は適度な緊張感を持ちつつ、施設の規則をしっかり守らなければなりません。直接指導・注意するスタッフが同乗していないマイカーで見学する場合は特に、です。

サファリパークをマイカーで見学する際の注意点とは?

事故と聞くとサファリパークが危険な場所のように思えますが、規則を順守すれば回避できることがほとんど。
サファリパークは基本的に安全に楽しめるテーマパークであることを前提に、マイカーで見学するときは次の点に注意しましょう。

見学中に車の窓やドアは絶対に開けない!

見学者が巻き込まれる事故のほとんどは、見学中の降車や窓開けによるものです。
窓やドアが開いていれば、自分たちのテリトリーに入ってきた人間に警戒心を抱き、動物が襲いかかるのは当然予想できる展開です。
マイカーは乗り慣れている車なだけに緊張感を保ちづらい面がありますが、そこはしっかり気持ちを持ち直していただきたいところ。
見学中は絶対にドアや窓を開けず、間違っても車から降りないでください。何かあればクラクションを鳴らして施設のスタッフに知らせましょう。

ドアは必ずロックする

車のドアは必ずロックしましょう。動物が車に近づいた際、偶然ドアを開けてしまうことがあるようです。
海外では実際にライオンがドアを開けてしまった事例があるので、車に乗ったあとは同乗者全員でドアがロックされていることを確認しましょう。

ペットは連れて行かない

ペットをマイカーに乗せたまま見学はできません。これはペットのにおいや鳴き声でサファリパークの動物たちを刺激しないようにするためです。
安全な見学のためにも、ペットにはおうちでお留守番してもらいましょう。
さまざまな事情によりペットを連れていかなければならない場合は、施設に預けてください。施設によっては預かり所を設けていることがあります。ただし、預かれる動物は制限されているので、利用する際は事前の確認をお忘れなく。

新車や高級車は使わない

見学中、車に興味津々の動物が急接近してくることがあります。これは絶好の観察チャンスですが、ときには動物が車を引っ掻いたり叩いたりすることも。
そうすると車は大なり小なり傷つくため、マイカー見学する際は新車や高級車を使わないようにしましょう。
万が一、車が傷ついてしまった場合でも施設側は責任を負えません。

持参した食べ物を動物たちに与えない

動物たちに餌付けできるゾーンでは、施設が用意している餌以外は与えないようにしましょう。動物たちの健康を害する恐れがありますし、いつもとは違ったにおいが刺激となって興奮し始める可能性があるからです。
サファリパークはお弁当やお菓子を持ち込めることが多いですが、これらはあくまで人間用。動物たちがいくらかわいくても、絶対にあげないでくださいね。

観光バスの利用も検討する

サファリパークは観光バスでも見学できます。マイカーを汚したくない方や運転に自信がない方は、こうした観光バスを利用してみてはいかがでしょうか。
観光バスならスタッフも同乗するので安心ですし、動物の生態に関する解説もあるのでサファリパークをより深く堪能できるでしょう。

制限速度を守り、急ブレーキや急発進はしない

マイカーで自由に移動できるエリアでは制限速度が設けられているので、見学中は必ず速度を守ってください。また、動物が接近して驚いても急発進しないようにしましょう。急ブレーキもまた然り。こうした動きは動物たちを刺激してしまいます。
異変を察知した場合はクラクションを鳴らしてスタッフを呼んでください。

関東近郊の大人気サファリパーク3選!

関東近郊の大人気サファリパーク3選
国内には北から南まで10ヵ所以上のサファリパークがありますが、そのなかでも人気がある関東地方のサファリパークをご紹介します。

那須サファリパーク(栃木県那須郡)

那須サファリパークは那須郡の豊かな自然に囲まれたサファリパークで、毎年多くの観光客で賑わっています。
特に希少種であるホワイトライオンは注目の的。白い毛に覆われたその姿は神々しく、アフリカでは「神の使い」といわれるだけのことはあります!

富士サファリパーク(静岡県裾野市)

サファリパークといえば、こちらの富士サファリパークを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
日本最大級を誇る大規模サファリパークでもあるので、1日かけて動物たちの世界を堪能したい方にはおすすめです。
自然の中でライオンやトラがゆったり過ごす姿はダイナミックでありながらも、どこか家猫のようなかわいらしさもあります。

群馬サファリパーク(群馬県富岡市)

1979年開園の群馬サファリパークは、ライオンやトラ、チーター、オオカミ、水牛、サーバルなどの動物観察のほか、敷地内遊園地でのアトラクションも楽しめる総合テーマパークです。
施設の近くには世界遺産に登録された富岡製糸場もあるので、サファリパークの後は世界遺産を見学して国内産業・労働の歴史に思いを馳せるのも良いですね。
なお、群馬サファリパークではホワイトタイガーに餌付けできるアトラクションがあります。目の前の生肉を豪快に食べるホワイトタイガーを見てみたくはありませんか?

まとめ

マイカーでサファリパークを見学する際の注意点についてご紹介しました。
本来、家畜以外の動物と人間は一定の距離を保って生活するのが望ましいもの。それを人間側の都合で動物たちのテリトリーに入っていくわけですから、配慮しなければならないのは人間です。
「姿を見せてくれてありがとう。なるべく邪魔しないようにするね」。サファリパークではこのような気持ちを持ちつつ、施設の規則を守りながら動物観察を楽しみましょう。
サファリパークでの主人公は人間ではなく、動物たちです。

Read More

知る・学ぶ 2021-12-17

元気で健康なハムスターをお迎えしよう! ペットショップで確認すべきポイント

ペットショップで販売されているさまざまな種類のハムスターの中から、新たな家族としてお迎えする子を決める前にまずはなるべく元気で健康な個体を選びたいものですが、実際に目にしていきなり健康状態が良いハムスターを見分けるのは難しいかもしれません。

しかし、ハムスターを一度よく見てみて、皮膚の状態や目や耳などをチェックしてみるとその子の健康状態が分かることがありますので、まずは店員さんと一緒に確認してみましょう。ハムスターのなかにはパッと見ただけでは分からない、思わぬストレスを抱えているのが分かることも。

そこで今回は、ペットショップでハムスターを購入する際に、元気で健康な子を選ぶポイントについてご紹介します。

まずは安心して購入できるペットショップ選びが大事

元気で健康なハムスターをお迎えするには、販売しているペットショップの安全性をチェックする必要があります。

まず、お店やケージの環境が清潔に保たれているか確認しましょう。ケージが汚れていて店内のニオイも特にひどい場合は、そのお店での購入はやめた方が無難です。衛生管理ができていない店で販売されている動物は、すでに病気にかかっている可能性があります。
ペットショップは生き物を扱うお店なので、掃除や消毒をしっかり行う必要があるにもかかわらず基本的なポイントを満たせていない時点ですでにNGと考えましょう。

また、ペットショップは、動物が飼い主の手に渡るまで健康管理を行う義務があります。ハムスターの場合は栄養豊富なエサとして「ペレット」を与えているかも確認しましょう。ペレットは木の実や種を粉末状にした固めたエサであり、ハムスターに必要な栄養素が含まれた主食です。
ハムスターはペレットを与えないと十分な栄養が摂れないので、エサ入れを見て何を食べさせているかもチェックしましょう。
さらにハムスターをオスとメスでケージを分けているかも重要です。一緒に飼育していると妊娠することもあり、知らずに購入して赤ちゃんを産んでしまうこともあります。きちんと分けて飼育しているペットショップで購入しましょう。

そして、ペットショップのハムスターやほかの動物の飼育環境はもちろんですが、来店した際の接客態度は基本中の基本として、購入後も飼育で分からないことや困ったことがあったら気軽にアドバイスを聞きやすいかどうか、アフターケアなどサポート体制が充実しているかどうかについてもしっかり確認しておきましょう。

元気で健康なハムスターを見分けるポイントをおさえておこう!

それでは実際に健康なハムスターをお迎えするためには、ハムスターのどこをチェックすれば良いのでしょうか?
ペットショップでは基本的に同じ種類・性別のハムスターは同じケースに数匹で入っていることが多いので、以下のポイントを参考に比べてみましょう。また、一匹のハムスターが何らかの病気になっている場合は他の個体も具合が悪くなっていることがありますので注意が必要です。

毛並みや皮膚の様子

ハムスターの毛並みがボサボサとしていないかチェックしましょう。個体差によっても変わりますが、本来とてもきれい好きなハムスターは何らかの体調不良や病気の疑いのある健康状態の良くない個体になると毛づくろいをしなくなることが多いため、毛並みが悪くなります。
そして毛並みを確認する時に、皮膚の状態も見ましょう。脱毛症や赤くかぶれている場合は皮膚病の可能性があります。
また、ストレスが原因となって毛並みや皮膚に影響が出ていることがありますが、家に連れて帰ると治ることがある一方、逆に飼育し始めてから影響が出ることがないように気をつけて下さい。
そして、ケガがないかもチェックしましょう。ハムスター同士でケンカをしたり、爪が伸びていて自分で引っ掻いたりして傷ができている場合は、飼育や健康管理が十分できていないと考えられます。

目、耳、鼻、歯などをチェック

ハムスターの目はしっかり開いているか確認しましょう。昼間の時間帯のハムスターは眠たい目をしていることが多いですが、特に目ヤニや涙が出ている場合は「結膜炎」など目の病気の可能性があります。
耳は健康だと常にピンと立っていますが、倒れている場合は病気を抱えて弱っていることがあります。
歯は、上下4本の前歯が伸び続けますが、4本の長さに違いはないか、欠けていないかを確認しましょう。歯に異常があるままにしておくと、口の中を傷つけたり食事ができなくなったりして、早く亡くなってしまう恐れがあります。
鼻水が出ていないかも確認しましょう。鼻水は風邪や鼻炎にかかっている可能性が高いです。

お尻まわりの状態

ハムスターのお尻を見て周りが濡れていたり汚れていたりしていないかチェックしましょう。汚れている場合は、下痢をしている可能性があります。原因が細菌や寄生虫の場合は、同じケージで飼育しているハムスターにも感染している可能性があるので注意が必要です。
念のため、お尻だけでなくお腹の体毛などもウンチやオシッコなどで変色していないかよく見ておきましょう。ハムスターの下痢は命にもかかわるためペットとしてお迎えしても残念ながら長生きできない可能性があります。

元気に動き回っているか

健康的なハムスターであれば、ケージ内を元気よく走り回ったり、店員さんの手の中で暴れたりするのが正常な反応です。歩き方がおかしいなど何らかの異常が見られる場合は怪我や病気の可能性もあるのでよく確認しましょう。

太りすぎ・やせすぎていないか

ハムスターは少し見ただけでは体型を見極めるのが難しい動物ですが、他の個体と比べてみて太りすぎ・やせすぎていないかチェックしてみましょう。
明らかに太りすぎであれば何らかのストレスを抱えている可能性があり、やせすぎている場合は病気に弱い・臆病な子である可能性があります。

元気で可愛いハムスターと楽しい生活を!

元気で可愛いハムスターと楽しい生活を!
元気で健康なハムスターと出会うためには、信頼できるペットショップを見極め、体に異常がないかチェックしてお店の方と相談しながら慎重に選ぶことが大切です。特にハムスターを飼うのが初めてということであれば、いくつかお店を回ってみるとよいでしょう。
ハムスターは夜行性なので、基本的に昼間は寝ています。そのため健康な子はもちろん、どの子がなつきやすくて性格が温厚で飼いやすいのか見分けるためにも、ペットショップに行く時はハムスターが活発に動き始める夕方以降に行くことをおすすめします。ただし、閉店間際は避けてじっくりと時間をかけて選んでみてくださいね。

「この子だ!」と感じたハムスターに出会えたら、急いで購入せずにまずは触らせてもらいましょう。手に近づけたときに逃げたり噛んだりしてくる子は臆病でなつきにくい傾向があり、反対に手に乗ってきて元気に動き回っている子は落ち着いていてなつきやすい可能性があります。どちらに魅力を感じるかは人それぞれですが、連れて帰っても優しく見守るような気持ちで接してあげてください。

また、ペットショップを訪れて「色々なハムスターがいてどれも可愛くて選べない!」という方は、ゴールデンハムスターやジャンガリアンハムスターが初心者でも比較的飼いやすい人気のハムスターなので、まずはこの2種類からお気に入りを探してみてはいかがでしょうか?

Read More

知る・学ぶ 2021-11-29

「大きな水槽で飼うと金魚も大きく成長する」って本当?

ヒレを揺らすたびにキラッと光る金魚。その可憐な泳ぎは見る者を虜にする魅力があり、江戸時代には庶民でも飼えるペットとして爆発的な人気が起こりました。この金魚ブームが去った後も、現在に至るまで常に一定の人気を保っているのは周知の通り。金魚は一般家庭で飼えるペットの代表格です。

さて、そんな金魚ですが、成長するとどれくらいの大きさになるのか疑問に思ったことはないでしょうか?
お祭りの金魚すくいやペットショップで見かける金魚は体長約3㎝~5㎝程度と小型ですが、「水槽が大きければそれだけ金魚も大きく育つ」という話があります。これが本当なら、飼育環境によっては想像以上に大きく成長する可能性も考えられるのです!

そこで今回は、水槽の大きさと金魚の成長の関係、大きくなる金魚の種類や金魚を飼う上での注意点についてご紹介します。

金魚はどれくらい大きくなる?

金魚の先祖は突然変異したフナであり、約2000年前の中国で発見されたといわれています。つまり、フナは約30㎝に成長する魚なので、金魚もそのくらい大きくなる可能性があるということ。
体長20cm〜30cmの魚を近くで見ると想像以上に大きく感じるものですが、金魚がこのくらいのサイズになると鱗の輝きやヒレの長さも相まって非常に重量感のある見た目になるでしょう。身近な例では煮付けでお馴染みの金目鯛をイメージしてみるとわかりやすいかもしれませんね。

ただ、大きくなる可能性があるといっても品種によって異なります。
では、金魚のなかでも特に大きくなる傾向がある品種とはどのようなものなのでしょうか。

和金

お祭りの金魚すくいで見る朱色の小さい金魚。それが和金です。
「金魚といったら和金」と言っても過言ではないほど有名な品種であり、飼ったことがある方も多いのではないでしょうか。
そんな和金は、飼育環境によっては大きくなる可能性が高い品種であり、実際30cmを優に超えているものも少なくありません。
お祭りで連れて来た金魚も、大切に育てると大きく成長するのです!

朱文金

朱文金は、和金と三色出目金、ヒブナをかけ合わせて作り出された品種です。
白や赤の体色に黒っぽいブチ柄が特徴で、長い尾ビレをゆったり揺らしながら泳ぐ、優雅で性格の穏やかな品種ですが、もともと大型の品種であるため成長すると30cm前後にまで大きくなります。

コメット

白と赤の体色、レースのような半透明の尾ビレが美しいコメットも大型の品種です。体型自体はほっそりしていますが、成長すると30cm以上になることがあります。
尾ビレの切れ込み(くの字部分)が深いと大きくなる可能性が高いので、購入する際の参考にしましょう。

オランダ獅子頭

中国原産のオランダ獅子頭は頭にコブがあり、体は膨らんでいるぽっちゃりしたかわいい大型品種です。
こちらも30cm前後にまで成長する可能性がありますが、もともとの体型がぽっちゃり型であるため大きくなるとかなり迫力のある姿に。
飼い主さんとしては少々戸惑ってしまうこともあるでしょう。しかし、ぷくぷくとした体は福を運んできそうで、なんだか得をした気分になれるかもしれません!

東錦

前述のオランダ獅子頭と三色出目金をかけ合わせた品種で、成長するとオランダ獅子頭と同じく30cm前後になる可能性があります。
見た目は朱文金と似ていますが、東錦には頭にコブがあるのでよく見ると区別できます。見た目を裏切らないおっとりした性格で、比較的体も強く、初心者の方にもおすすめの品種です。

丹頂

白い体色の体に赤いコブ付きの頭が印象的な丹頂。こちらも大きくなる品種ですが、上記の品種と比べると小さめで、成長後の体長は20cm前後。
それでも小さめの品種と比べると大きく、「想像以上に成長してびっくりした!」と驚く飼い主さんも少なくありません。

水槽のサイズによって金魚の大きさも変わる?

上記の大型品種はもともと大きく成長する素質がありますが、すべての個体が必ず大きくなるわけではありません。
そこで注目されるのが金魚の飼育環境です。冒頭でご紹介した「水槽が大きければそれだけ金魚も大きく育つ」という話は、飼育環境が金魚の成長にどれだけ影響を与えるかという論点につながりますが……

結論から言えば、金魚は飼育する水槽のサイズが大きいと、金魚も大きく成長しやすくなります。
というのも、金魚は飼育環境に合わせて成長する習性があるといわれており、水槽のサイズが大きいとそれに合わせて大きくなるからです。
また、のびのび泳ぎやすい環境はストレスがたまらず、餌から摂った栄養がしっかり体に回り、大きくなりやすいということもあるでしょう。
ですから、金魚を大きく成長させたい場合は稚魚の頃から大きな水槽で飼うことが大切です。
逆に、最初から小さいサイズの水槽で育てれば、大きくなる種類の金魚でもある程度は大きさを抑えられるでしょう。

しかし、強制的に成長を抑えることは金魚の健康に良くありません。
狭い環境にストレスを感じて食欲が落ちたり、運動不足になったりすると体調不良を招きやすくなります。また、もともと穏やかだった性格が攻撃的になることも。
長生きできる健やかな金魚を育てるなら、やはり適切な飼育環境を用意してあげることが一番です。
和金や朱文金、コメットなど大型品種を買う場合、水槽は幅60cm、最低でも45cm以上のサイズを検討しましょう。

成長後のサイズを事前に調べておくことが大切

成長後のサイズを事前に調べておくことが大切
マンションやアパートなど集合住宅にお住まいの方は、大きな水槽を設置できない場合が多いもの。大きくなる品種だと知らずに飼うと、成長するにつれて水槽のサイズが合わなくなる可能性があります。そして、金魚に大きなストレスを与えてしまい、かわいそうな思いをさせてしまいます。
したがって、金魚を飼育する際はどれくらい成長するか、事前に調べておくことが大切です。

あまり大きくならない品種には「らんちゅう」「水泡眼」「頂点眼」などフナの体型と離れている品種が挙げられます。これらの品種は比較的小さな水槽で飼えるので、広い飼育スペースが取れない場合にはおすすめです。高価格のものが多いですが、動作がゆっくりで愛らしい姿に癒されます。

ただし、コップやどんぶり皿に入れて飼うのはやめましょう。
狭いのでストレスになりますし、酸素ポンプやヒーターなどを設置できないので適切な飼育環境が作れません。
最近ではベタが「コップで飼える金魚」として注目を集めていますが、適切な飼育環境が与えられなければ短期間で命を落としてしまうことも……。

金魚のストレス管理も重要!

金魚を買うと、「1匹では寂しいかも」「いろんな金魚を眺めたい」と1つの水槽に何匹も泳がせたくなるかもしれません。しかし、それぞれがゆったり泳げるスペースを確保できる大きさの水槽を用意しないとストレスがたまってしまいます。前述のように成長すると30㎝にもなる大型品種であればなおさらでしょう。

大きな水槽を設置するスペースがない場合は、大きく成長しない種類を選んだり、飼育する金魚の数を抑えたりすることが大切です。

まとめ

水槽の大きさと金魚の成長の関係、大きくなる金魚の種類や金魚を飼う上での注意点についてご紹介しました。
昨今、金魚に限らず「予想外に大きくなった」との理由で飼育が難しいと感じる飼い主さんが増えていますが、よほどのことがない限り、お迎えする前にその動物についてしっかり調べていればこのような事態は避けられるものです。
どのような動物であっても、適切な飼育環境を用意できるかどうか、よく検討してからお迎えするようにしてくださいね。

Read More

知る・学ぶ 2021-11-19

冬眠する動物の特徴とペットを冬眠させてはいけない理由について

気温が下がり、植物も枯れる冬。私たち人間にとって冬は健康を脅かす時期であり、冬をどう越すかは人類の長年の課題でした。
これは動物にとっても同じで、特に冷たい外の気温の影響を強く受けてしまう変温動物にとっては健康どころか命の危険が忍び寄る季節です。

そのため、一部の野生動物たちはこの時期だけ一時的に活動を休止します。これが「冬眠」であり、動物たちにとっては生き残るためのサバイバルスキルの一つ。しかし、逆にペットとして飼われている動物は「冬眠させてはいけない」といわれているのをご存知でしょうか?

そこで今回は、冬眠する動物の特徴や種類、ペットを冬眠させてはいけない理由についてご紹介します。

冬眠するのはどんな動物?

動物が体温を一定に保つためには大量のエネルギーを必要としますが、冬に食料が不足し、十分な栄養を摂取できなくなると熱を作り出せず活動できなくなってしまいます。そのため、冬眠せざるを得ないのです。
冬眠する動物は一般的に外の寒さの影響を受けて体温が下がる動物や、冬に食料を獲得することが難しい動物に多いという特徴があります。
では、具体的にどのような動物が冬眠するのでしょうか。

クマ

冬眠と聞くとクマを思い浮かべる方が多いかもしれません。
その通り、クマは冬眠する哺乳類としてよく知られています。冬眠する理由は「食料不足になるから」。クマは雑食ですが、どちらかというと植物を好んで食べる傾向にあるため、葉や木の実が枯れる冬は飢えてしまう可能性があるのです。

冬眠前は体に栄養を蓄えようと、食べ物を必死に探して食べます。クマの冬眠は飲まず食わずで4ヵ月〜5ヵ月眠り続けるので、この期間体を維持できるだけのカロリーは必須。冬の到来前に食べ物を求めて街をうろつくクマがみられますが、それにはこういった事情も背景にあります。生きるために必死で探しにやって来た結果なのです。

シマリス

クリッとした瞳に焦げ茶色の縞模様の毛。そのかわいらしい外見からイラストやポスターの被写体になることが多いシマリスも、冬眠します。
寒いとどうしても体力を消耗してしまいますし、冬場はリスが好んで食べる植物も限られてしまうからです。
しかし、シマリスの場合はクマのような冬眠前の「ドカ食い」はしません。代わりに、秋に実るドングリを巣に運んで食料を確保しておき、冬眠中にたまに起きて食事するのです。
厳しい時期に備えてきちんと「貯金」するところに、シマリスの几帳面な性格と賢さが表れていますね。

コウモリ

空を飛ぶコウモリは鳥類と間違えられることが多いのですが、実は哺乳類です。
したがって、自ら熱を発して体温を調節できる恒温動物ですが、やはり冬は食料の確保が困難となるため、一部のコウモリは活動を極限に抑えて冬眠に入ります。

街中でよく見かけるのは小型のアブラコウモリで、住宅の天井裏や換気口に住み着いています。冬眠中はこうした人目につかない場所でじっとして過ごし、3月頃に活動を再開させるようです。
万が一自宅内で冬眠中のコウモリを見つけた場合は触らず、専門の業者に依頼して駆除してもらいましょう。
コウモリは狂犬病や日本脳炎など感染症の原因となる病原体を保有しているため、専門知識のない人には対応しきれません。

ゴールデンハムスター

小動物のペットのなかでは不動の人気を誇るゴールデンハムスターも、冬眠する動物です。
本来は恒温動物ですが、寒さが厳しいときは生命維持の手段として冬眠し、活動量を減らすこともできるのです。
冬眠期間中は数日〜1ヵ月程度でさほど長くはありません。

冬眠中の過ごし方はそれぞれ

自然のなかで冬眠している動物を見ることはなかなか難しいもの。
さまざまな動物を観察できる動物園でも、食料に困ることがない環境下では特別に冬眠展示が行われていない限り、冬眠している様子を見ることはできません。

しかし、上記の例をみれば、冬眠中の過ごし方は動物によってそれぞれ異なることがわかります。クマは冬眠する前に体重の約30%~40%の脂肪を体内に蓄えて食事や排泄をせずに眠り続けますし、シマリスのように「食べては寝る」を繰り返す動物もいるので、これといった冬眠のスタイルは決まっていないのです。
ただ、活動量の制限に伴って呼吸数や心拍数も大幅に減ることは、冬眠する多くの動物に共通する点です。

すべてを省エネモードにする――。これが冬眠の基本です。
寒いとあらゆる行動を最小限・最低限にしたくなる人間も、こういった点では同じと言えるのではないでしょうか。

ペットを冬眠させてはいけない理由

ペットを冬眠させてはいけない理由
ペットの中にも冬眠する動物がたくさんいます。上記の例でいえばゴールデンハムスターやシマリスです。彼らは自然界で暮らしている場合は冬眠しますし、ペットとして人に飼われている場合であっても放っておけば冬眠状態になることがあります。
しかし、ペットを冬眠させるのは次のような理由から危険であり、飼い主としては冬眠させないように注意しなければなりません。

冬眠すると寿命が短くなる

ペットを冬眠させてはいけない理由の一つとして、冬眠する場合としない場合では、「冬眠する方が寿命は短くなる」ということが挙げられます。冬眠は寒い冬を生き延びるための手段ですが、体温が下がって仮死に近い状態になるうえ、呼吸数も減少するのでかなり体力を消耗します。するとやはり体に負担がかかって寿命が短くなるのです。

餓死する

また、ペットとしての飼育環境では冬眠に必要な準備が十分にできないことも大きな理由です。冬眠して冬を無事越すためには眠っている間に必要なエネルギーを冬眠前にたっぷり蓄えておく必要がありますが、人による飼育下ではその準備が不十分なうちに冬眠に入ってしまい、眠っている間に餓死する恐れがあるのです。

冬眠させない環境づくりが大切!

大切なペットを冬眠させないためには、寒くなる時期の温度管理をしっかり行うことが大切です。動物は人間よりも環境の変化に敏感なので、適切な温度や湿度を保つように心がけましょう。

たとえば、ハムスターは10度を下回ると冬眠状態になってしまう可能性があるため、冬場にうっかり温度管理を忘れてしまわないように注意してください。ハムスターをお迎えするならケージにハムスター飼育用の温度計を取り付けて、常に室温をチェックする習慣を身につけたいものです。

まとめ

冬眠する動物の特徴と種類、ペットを冬眠させてはいけない理由についてご紹介しました。
冬眠は動物が厳しい環境を生き抜くための手段である一方、彼らの本能でもあります。そして、その本能は自然界で生活するときに活かされることが理想的ですが、人による飼育下では本能を発揮できるどころか命を脅かしてしまうことさえあります。
これからペットをお迎えする方は、その動物が冬眠する習性があるかどうか必ず確認しましょう。動物によっては徹底した飼育環境の管理が必要になります。

なお、今回は冬眠する哺乳類をご紹介しましたが、蛇や亀などの爬虫類も冬眠します。種類によっては冬眠させても問題ないものと、させない方が良いとされるものがあるので、お迎えする際はこの点について必ず確認するようにしましょう。
動物の習性をよく学んで上手に付き合える飼い主さんは、動物からも信頼されますよ!

Read More

知る・学ぶ 2021-11-12

初心者が飼うのは難しい? 日本犬の種類と性格とは

がっしりとした体つきにアーモンド型の瞳。地面をしっかり四肢で踏みしめて立つその姿は質実剛健そのもの―。
このような硬派な魅力で多くの人々から愛されている日本犬。
一時はコリーやラブラドール・レトリバー、シベリアン・ハスキーなど洋犬の人気に押されて目立たなくなったものの、最近では秋田犬や柴犬が海外から注目され、国内でも再び人気が復活しています。
日本犬の飼育頭数も一時期よりは増えており、柴犬を中心に街中でお散歩している姿を見かけることも多くなったのではないでしょうか?

しかし、こうしたブームの裏で、飼育放棄される日本犬も増えています。
これには、日本犬の性格や飼育方法についてしっかり調べず安易にお迎えした結果、「想像していたのと違う」と放棄してしまうことが背景にあるようです。
そこで今回は、日本犬の種類と特徴・性格、飼育の難易度、お迎えする際の注意点についてご紹介します。

日本犬の種類とそれぞれの特徴・性格

日本犬とは、日本原産の純血種の犬のことをいいます。
具体的には公益社団法人 日本犬保存会が定めた「日本犬標準」に適合する6種類の在来犬種のことを指し、それぞれ体格や性格、毛色、顔つきに違いがあります。
それでは早速、6種類の日本犬について個別にみていきましょう。

柴犬

体高約40cm、体重10kg前後の小・中型犬である柴犬は、日本犬のなかでも特に知名度が高い犬種です。
純朴な顔つきと飼い主さんを見つめる優しい眼差しはまさに、「昔ながらの日本の家庭犬」。飼い主さんへの忠誠心が高く、基本的には愛情深い犬です。
しかし、神経質で警戒心が強い部分もあり、飼い主さん以外の人が近くにいるとよそよそしい態度になったり、ときには攻撃的に吠えたりすることも。
そのため、子犬の頃からしつけを徹底し、他の犬と交流する経験をさせてあげると良いでしょう。

秋田犬

あの「忠犬ハチ公」でおなじみの秋田犬は体高60cm~70cm、体重40kg~60kgと日本犬では唯一の大型犬です。
秋田県原産で、ダブルコートのたっぷりした毛、長くて太い足、大きな顔が特徴。愛情表現が割とわかりやすいので、犬好きの方には大ファンが多いのも頷けます。
性格も素直で飼い主さんには大変従順ですが、やはり柴犬同様に神経質な面があり、もともとの気質や育て方によっては家族にも攻撃的な態度に出る場合があります。

そのため、子犬の頃からのしつけはもちろん、なるべくストレスのたまらない生活環境を与え、性格がこじれないようにお世話してあげることが重要です。
また、強いリーダーシップを発揮できる「飼い主さん=ご主人様」の存在も秋田犬には不可欠。「私が君のご主人だからね」としっかり主張できる、頼もしい飼い主さんになる覚悟がなければ飼育は難しいでしょう。

紀州犬

体高40cm~50cm前後、体重15kg~30kg程度の直毛に覆われた中型犬です。
名称からもわかる通り和歌山県原産の犬種で、もともとは狩猟犬として活躍していました。
賢いのでしつけもしやすく、よく訓練すれば非常に優秀な番犬になります。
落ち着いた佇まいで、陽気にはしゃぐ様子をあまり見ないことが多いかもしれません。しかし、飼い主さんの前では笑っているような表情を見せることがあり、そんなギャップも魅力の一つ。

紀州犬にもやはり日本犬特有の神経質さがありますが、子犬の頃からしっかりしつけをしたうえで社会性を身につければ、幾分穏やかな性格になることもあります。
なお、紀州犬といえば白い毛というイメージがありますが、赤毛(茶色)や胡麻(白色と灰色)もあり、赤毛の紀州犬は柴犬とよく似ています。

北海道犬

アイヌ民族の狩猟犬として長い間活躍してきた犬です。体高50cm前後、体重20kg~30kgの中型で、某通信会社のテレビCMに登場してからは認知度が一気に上がりました。
性格は素直で勇敢。飼い主さんの言うことはよく聞きますが、少々気が荒い子も。

お迎えする場合は誰にでも懐くタイプではない点を十分理解し、しつけをしっかり行う覚悟を持ちましょう。
「なんだかちょっと難しい子だな」との印象を与えるタイプですし、実際そのような性格の子が多いのも事実。しかし、飼い主さんとの相性が合えば、これほど素晴らしい相棒になってくれる子はいません。
顔つきは全体的にふっくらしており、成犬になっても子犬時代の面影を残しているようなかわいらしさがあります。

甲斐犬

山梨県原産の甲斐犬は、体高40cm~60cm、体重12kg~15kgの中型犬です。黒や白、灰色などが混ざったまだら模様の虎毛が特徴で、いかにも喧嘩が強そうな見た目をしています。実際、見た目の通り気が強く、番犬としては非常に優秀です。その分、やはり警戒心が強いため、小さい子の遊び相手や社交性の高い子を求めている方には不向きでしょう。
犬の飼育初心者の方がしつける場合は難しいところがありますが、甲斐犬飼育経験者の方やドッグスクールのサポートがあれば良い家庭犬となってくれることもあります。

四国犬

体高45cm~55cm、体重15kg~25kgの四国地方原産の中型犬です。
他の日本犬の中型より少し大きめで、顔つきは柴犬を少しワイルドにした感じといったところでしょうか。
赤毛や胡麻の毛色があり、胡麻の場合は全体の風貌がオオカミに似ています。
勇敢、忠実、頑固と日本犬の特徴が見事に揃っているうえ、好奇心旺盛かつ動くことが大好き。したがって、誰がボスなのかしっかり認識させてしつけを行い、毎日のお散歩で十分な運動量を確保してあげる必要があります。
「飼いやすさ」という点でいえば難しい方でしょう。それでもファンが多いのはやはり媚びない、堂々とした姿に魅力を感じる愛犬家が多いから。

なお、これら6種類の日本犬はすべて国の天然記念物に指定されています。
「うちのわんこは天然記念物なのか!」と驚かれた方。そう、天然記念物を飼育されているのです。これからも大切にお世話してあげてくださいね!

かわいいけど頑固者! 日本犬は飼いやすい?

日本犬の飼育は世界中の犬種のなかでも群を抜いて難しいといわれていますが、その原因は日本犬の性格にあります。

神経質で警戒心が強い

繰り返しますが、日本犬の性格は基本的に神経質で警戒心が強く、見慣れない物・人には安易に近づきませんし、自分のテリトリーに入ってくることを好みません。
この傾向は子犬時代にしつけを徹底してもあまり薄れることがないため、飼い犬にフレンドリーさを求めていた場合は「飼うのが難しい」と思われてしまうようです。

自我が強い

日本犬は自我の強い個体が多く、「自分の気分・気持ち次第で判断する」といったスタンスを取ることがあります。ですから家族に心理的に依存することがあまりないのです。
これは海外の使役犬や愛玩犬にはあまりみられない傾向であり、こうした洋犬に慣れていると日本犬の飼育は難しく感じるでしょう。

たった1人のボスに尽くす

日本犬は家族のなかでも「この人」と決めた、たった1人を自分のボスと決めて行動することが多々あります。
基本、多くの人との交流が得意ではないため、ボスは1人に決めたいのです。
こうなると、ボスとして認めた1人以外の言うことは聞かなくなり、他の家族は寂しい思いをすることも。

以上から、日本犬をお迎えする場合はこうした性格を理解し、受け入れる覚悟が必要です。ある意味、犬に大きな期待をしない飼い主さんにはベストなのかもしれませんね。

日本犬をお迎えする際の注意点

日本犬をお迎えする際の注意点
初心者に向いているとは言い難い日本犬。それでもお迎えすると決めた方は次の点に注意しましょう。

洋犬と同じことを求めない

「投げたものを取ってくる」「いつでも側にいる」「ドッグランで他の犬と仲良くする」…といったことを日本犬には求めない方が無難です。
飼い主さんのために動くことに慣れている洋犬と同じことを無理にさせないようにしましょう。

必ずお散歩に連れて行く

日本犬は体を動かすことが大好きな犬種です。健康維持とストレス発散、そして日々の楽しみのためにも毎日お散歩に連れて行きましょう。
1日2回、1回30分~1時間が目安です。秋田犬は真夏以外、お散歩の時間・距離ともに長めを心がけてください。

乳幼児がいる場合はお迎えするタイミングに注意!

乳幼児がいる家庭の場合は日本犬のお迎えタイミングに注意が必要です。
乳幼児の泣き声や触り方で機嫌が悪くなって噛んでしまうことも考えられるため、お子さんがもう少し成長してからの方が良いでしょう。

子犬の頃からしつけはしっかり!

生後2ヵ月から、遅くとも4ヵ月までにはしつけをスタートさせましょう。
しつけに自信がない場合はドッグスクールが開催しているパピートレーニングに参加するのも手です。
また、しつけが徹底されないまま成犬になってしまった場合でも問題行動を改善するためのトレーニングクラスがあるので、諦めずに専門家であるドッグトレーナーに相談することをおすすめします。

お散歩中に買い物をしない

日本犬に限りませんが、お散歩中店先に愛犬をつなぎ、そのまま店内でお買い物をするのはやめましょう。
子犬の場合は盗まれることがありますし、成犬の場合は他の人を噛んでしまう可能性があります。

なるべく室内で飼う

昔から日本犬は庭の犬小屋で飼われているパターンが多いですが、実は室内飼いがベスト。極端な暑さや寒さに晒されるとストレスになります。

皮膚病には注意

日本犬は皮膚病にかかりやすいので日頃から注意深く観察してください。毛がごっそり抜けていたり、痒がっていたりする場合は動物病院で診察を受けさせましょう。
皮膚疾患を放置しておくとストレスがたまり、怒りっぽくなることがあります。

まとめ

日本犬の種類と特徴・性格、飼育の難易度、お迎えする際の注意点についてご紹介しました。
動物はかわいいだけではありません。特有の野性味溢れる性格や習性をどこかに必ず持っているのが動物であり、お迎えするのであればその点を最初からしっかり認識しておく必要があります。
動画サイトに登場するようなかわいらしく、忠実な日本犬の姿だけを追い求めてお迎えすることはやめましょう。

Posts